ショットガン各社モデル比較〜その魅力とサバイバルゲームでの有効性〜
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ショットガンは、実銃においては至近距離での莫大な破壊力(殺傷力)が非常に恐れられている銃器である。WWIIなどでも人道的な問題で波紋を呼んだ歴史があり、現在では、隠し持てるサイズのショットガン(ソードオフ等)の所持は、さまざまな国で禁止されているほどである。
さて、昨今私たちが最もショットガンを目にするのは、色々な映画やTVゲームでの銃撃シーンであり、ハデ目の迫力映像に驚かされることだろう。ゲーム中では、その破壊力に頼ることも多いのではないだろうか。そういった近接戦闘の最強武器となれば、そのイメージに誰もが憧れ、サバゲーでも使ってみたくなるに違いない。
しかしトイガンにおいては、飛びぬけて発射能力に秀でたショットガンがあるわけでもなく、他のエアーガンと同等か、むしろそれ以下だ。モデルアップされている数も限られている。そのため、サバゲーで使っても「ロマンを求める装備」になってしまうことは否めないが、うまく活用すればゲームでヒットを取ることは充分に可能である。例えば、エアーショットガンで勝ち残るためには、ゲームルールや場面を選択する必要があるかもしれない。全員が電動ガンで、バラマキ戦となる戦いでは到底不利なので、一般的には「ハンドガン戦」などに使ったほうが良いだろう。また、サバゲーで使いこなすには、何よりも火力(連射能力)に頼らない戦い方、戦術が要求される。
弾数や連射という面では電動ガンと比べても何ら優位点は無いが、武器に頼らず腕や戦術でカバーしたいというベテランアタッカーにとっては非常に奥が深いウェポンでもある。 |
ショットガンの選び方
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ショットガンを選ぶ際には、「どの部分を楽しむか」という観点で、焦点を絞ると良いだろう。ショットガンには色々な要素があり、リアリティを犠牲にして性能を取るのか、またはその逆がある。ゲームへの投入を前提にするなら、リアリティは犠牲にせざるを得ないが、かといってそういったショットガンが決して面白くないわけではない。
【1】ポンプアクションの有無
【2】シェルの挿入や排莢の有無
【3】散弾の有無
【4】遠距離命中精度
東京マルイは、うまく妥協点を探り、1-2-3-4すべてを何とかクリアしているのが驚きだ。
なお、スタイル(デザイン)については各社とも、ストックつきのフルサイズと、ストック無しでグリップ付きのショートタイプ(ソウドオフ含め)がモデルアップされている。 |
メーカー |
マルゼン |
マルイ |
KTW |
CAW |
KHC |
マルゼン |
マルゼン |
パワーソース |
エアー |
エアー |
エアー |
エアー |
エアー |
ガス |
ガス(GBB) |
モデルアップ例 |
CA870 |
M3
SPAS12 |
イサカM37 |
ベネリM4 |
ウイングマスター |
M870 |
M1100 |
【1】ポンプアクション |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
【2】シェルの挿入/排莢 |
× |
△ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
【3】散弾の有無 |
× |
○3 |
○1-2 |
× |
× |
○1-9 |
○1-9 |
【4】遠距離命中精度 |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
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エアーショットガン 仕様一覧
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モデル名 |
参考初速 |
発射数 |
給弾方式 |
装弾数 |
タフネス |
カスタム |
マルゼン CA870
レビュー |
89.4m/s |
1 |
マガジン |
40/22 |
◎ |
◎ |
マルイ M3
ショーティ レビュー |
82.0m/s |
3 |
シェル |
30 |
○ |
△ |
マルイ
スパス12 |
83.5m/s |
3 |
シェル |
30 |
○ |
△ |
KTW イサカM37
フェザーライト レビュー |
91.8m/s |
1〜2 |
チューブ |
46 |
○ |
× |
KTW スパス12 |
90.3m/s |
1〜2 |
チューブ |
60 |
○ |
× |
CAW ベネリM4 |
75.4m/s |
1 |
マガジン |
29 |
○ |
× |
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ポンプアクションストロークの違い
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サバゲーで使用するにあたって、ポンプアクションのストロークは意外に重要になる。ストローク=連射効率とも言うことができ、サバゲーの激しい戦闘においては当然、短いほうがラクに連射が可能である。
モデル名 |
アクションストローク |
マルゼンCA870 |
72mm |
マルイ M3 |
75mm |
イサカ M37 |
93mm |
イサカM37のようにリアルにストロークが長いと、やや大きめの動作アクションが必要になり、効率の面では他に一歩譲ってしまう。しかし、コッキングの感触やそれらしい雰囲気は、逆にイサカM37のほうがが秀でている。
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エアーショットガンによるサバゲー戦術
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ショットガンを使った戦術の例としては、屋外フィールドではCA870やイサカM37などのオーソドックスな単発コッキングガンで行う、ピンポイント狙撃がかなり役に立ち、地味ながらも意外に面白い。
例えば、チームのミドルポジションで隠れて身を守りながら、狙撃連射というパターンを取ると有効ではないだろうか。もちろん最前線に出るなどは危険極まりない。
また、伏せ撃ちは避けて、動きやすいスタンスでラフにサイティングをしながら、ターゲットに向けて数発を撃ちこむという戦術も、有効になってくるだろう。
逆に、BB弾が散弾するタイプのショットガンは、なかなか使い方が難しい。
屋外フィールドでは、概ね会敵距離が遠いため、ピンポイントを狙ってもうまく当たらない点が怖い。数発程度の散弾はあまり役にたたず、結局はアクションを楽しんだり、気分を盛り上げるアイテムになってしまいがちである。逆に、インドアの至近距離なら、散弾効果が期待できる。至近距離で出会い頭に数発をばら撒いて、ヒットチャンスを高めるという使い方なら有効といえそうだ。
ちなみに、マルイのショットガンであれば、屋外でもある程度の狙撃が出来る上、ハンドガンよりも広い弾幕をはれる点で優位性がある。3発×連続2-3連射の射撃をマスターすれば、敵にとって脅威になるだろう。
なお、至近距離で最大の制圧力を発揮するなら、「モスカート」で無数の弾丸を発射したほうが効果は高い。
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参考までに・・・
マルゼンCA870は単発狙撃型/ラピッドファイアー機構無しとなっているため、マルイM3とは運用がまるで異なってくる。CA870はどちらかというと、連射できるスナイパーライフル、になるので、物陰に隠れてじっくり狙い撃つほうが適している。CA870はカスタマイズを施せば、例えば10mで2cm以内に集弾させられるような精度や、40m以上の有効射程を引き出すポテンシャルを持っているので、まったくもって侮れない。
双方ともヒットを取る実力は甲乙つけがたいが、CA870で隠れながらピンポイント狙撃する戦法のほうが「守り」が固くできるため、総合的には強いと考えられる。しかし"散弾"を利用して、より積極的にショットガンらしく戦えるという意味ではマルイM3やスパスに軍配が上がると言えよう。
そして、結局はどちらを使っても楽めるということは言うまでも無い。フィールドに合わせて、ハイレベルなショットガンナーを目指してみてほしい。
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GUN道場的ランキング
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【1位】マルゼンCA870シリーズ
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ロングセラーの人気モデル。メタル製のインナーフレームのおかげでタフネスさをもち、故障が少ないのはサバゲーでは重要である。最後に頼れるのはこのショットガンだと言っても過言では無いかもしれない。また、あらゆるチューンナップパーツが用意されており、とことんカスタマイズも楽しめる。
遠距離での命中安定性に優れ、サバゲーでもうまく立ち回れば、勝利をモノにすることが出来るだろう。 |
【2位】マルイ
M3ショーティ/ M3 スーパー90 [販売ショップをみる] |
随所に東京マルイの工夫がみえる、3本バレルによる3発発射ショットガン。3発がほぼ同じ弾道で、三角形を描いて30m以上飛び、敵の逃げ道を封じることもできる。その有効射程からみて、VSR10よりもよっぽど使えてしまうかもしれない。トリガーを引いたまま、コッキングのみで連射できる「ラピッドファイヤー」システムを備え、使いようによっては恐ろしいウェポンになる。
機構的には、3シリンダーにそれぞれダブルスプリングが採用され、電動ガンと同等のパワーをもつ反面、コッキングが重いことが欠点となる。また、3発装填仕様のノズルは、弾を選ぶ(エクセルBB弾はNGなど)
ことも少々弱点となる。 |
【3位】KTW
イサカ M37
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1-2発を切り替えて発射出来る機構が備えられており、初速や実射性能もなかなかのもので、マルゼンCA870といい線をはる。
触ってみると、その軽さや、少々安っぽい作りが気になってしまうが、再仕上げで質感アップすることも出来る。マガジンチューブこそ金属製だが、それ以外のフレームやアウターバレルはABSプラスチックのため、やや耐久性に劣る懸念はあるが、ゲームで丁寧に扱えば問題はないだろう。コッキング時や、撃ったときの音が、なかなかショットガンらしさを表現しており、楽しいモデルだ。 |
【4位】マルイ
スパス12 [販売ショップをみる] |
機構や仕様はM3とほぼ同等だが、さらなるコッキングの重さ、フォアグリップの滑りやすさで、M3よりもやや操作性に劣る。サイズが大きく、その迫力は右に出るものがいないだろう。 |
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