スペック
全長:216mm
装弾数:21+1発
参考初速:72.5m/s (0.52J)
マグナテックライン SCW3 ABSスライド
お手頃になったマグナブローバック
マグナブローバックの廉価版として登場した「マグナテックライン」シリーズの第2弾がこのモデル、マークIV シリーズ70(ブラック/シルバー)である。
このシリーズの特徴は、完成されたマグナブローバックシステム SCW3 を実装しつつも、コストダウンを実現したことにある。これまでの高級路線とは少々異なり、高級感よりも、お買い得感やゲームでの実用性、撃つ楽しさを重視した製品となっている。素材や表面仕上げの面でコストダウンが図られているため、塗装が弱く、特にシルバーモデルの場合は、通常の使用で擦れる場所はすぐ色落ちしてしまったりする。全般的にも外観、質感はややチープであり、眺めて楽しみたい方にはやや物足りないだろう。
◆マグナテックの特長
・ABSリアルプロポーションスライド
・新型固定ホップメカ
・GCシステムver.2
・トランスファーハンマーシステムVer.3
・新型シアシステム
上記の写真ではメタルチャンバーに換装していて、若干質感がアップしているが、全体的な外観は価格相応といわざるを得ない。
ホップアップシステムの進化
だが、ようやく「固定ホップアップシステム」となったことで、実射性能はこれまでのWA製品を超えることができた。長らく不安定なホップアップシステムだったが、ようやく安定した弾道を手に入れ、実用的になったことは喜びたい。
撃つ楽しさNo.1の痛快ハンドガン
スライドの動作は非常にシャープで素早く、もはや言うことはない。あえて軽量なスライドとし、動作スピードに特性を振っているので、以前のもの比べてパンチは落ちているが、鋭さが増している。そのためフィーリングには全く遜色がない。実に気持ちの良いブローバックで、ビシッと痛いほどのショックが手首を襲う。これは病み付きになる撃ち味だ。
また、軽量なスライドのおかげで、冬季でも連射性能にそれほど不満がないのがすごいところだ。そこはさすがWAである。
固定ホップはBB弾のセレクトで調整
射撃テストを行ったところ、固定ホップは0.25g弾でほぼジャストの設定だった。BB弾のメーカー違いによる微小なサイズ差で、ホップの加減は調整できる。たとえば小径のエクセルBB弾なら0.2gでもいける、といった具合だ。有効射程は20-30mほどだろうか、弾道はかなり安定しており、数発でヘッドショットも可能なレベルだ。KSCの可変ホップシステムよりも安定感があり、最も優秀なマルイの可変ホップまであと一歩のところまできていると思う。ようやくゲームでも他モデルと対等に使える、楽しいモデルとなった。他と一線を画すのはやはりマグナシステムの強烈なブローバックで、このガバメントで敵に連射を浴びせるのは非常に痛快な体験になるだろう。
※マグナテックはその後再販されておらず、ABSスライドタイプは絶版状態にある。しかし2011.10に、ABSスライド&フレーム×ブラッククロームメッキ仕上げという形で、復刻するようだ。鋭く痛快なブローバックを楽しみたいなら、お勧めしたい。