サバゲーの心がまえ (Martial Airsoft Minds)

5つの心構え概要
1. 礼節 (紳士の心, The courtesy)ルールやレギュレーションは確認する。守る。
相手は同志。つねづね礼儀をもって接すること。
撃っても撃たれても理性的, 抑制的であること。
陰口, 暴言, 中傷は自分自身を貶める。リアルでもネットでも。
2. 配慮 (心づかい, Consideration)ヒット合図が全て。相手に伝わらなければ意味がない。
無関係の人には異様な世界。決して迷惑をかけない。
3. 内省 (正直に振る舞う, Introspection)審判は自分自身, 撃たれた合図は絶対の義務。
勝つために戦うが, 負けも楽しい。勝敗にこだわりすぎず, 学んでいく。
4. 寛容 (人を許す, Be tolerant)所詮6ミリBB弾, 気付くわけがない。どうやって相手に気付いて頂くか考えよ。
様々な価値観がある。批判・排他ではなく, 相手の立場で考えてみよ。
5. 無心 (何でも楽しむ, we have fun anything)撃たれた痛みもまた楽しい。悔しさはバネである。
自分や仲間だけじゃなく, 全員で楽しむのがサバイバルゲーム。
参考として...
武道で定義される 残心 (zanshin)の概念勝敗に一喜一憂することなく、常に油断せず武芸を全うする気持ち、
平常心を保つ心構え、相手に対する敬意を重んじること

マーシャル・エアソフトという概念
エアガン(玩具)と言えども、人に銃を向けて弾を撃つのは一種の暴力です。しかし日本の武道と同じく、概ね傷つけるまで至りません。
そしてこれは相手がいて初めて成立するものであり、同志(相手)への配慮は欠かせないものです。
精神的な健全性、方向性を保たなくては、この遊びは続きません。
生身による仮想の戦いでしか得られないものは数多くあり、続ければ心身を充実させてくれます。
武道を知らない方も是非、この機会にマーシャル・エアソフト・マインドを心得ていただければと思います。

GUN道場ではサバイバルゲームを競技ではなくあくまで「遊び」「仮想戦闘」として気軽に楽しむ事をお勧めしています。
非日常空間と戦闘ゲームの緊張感、銃やミリタリーロマン、様々な人々との出会いなど、楽しめる要素が驚くほど沢山あるのです。

サバイバルゲームを長く楽しむために
フィールド主催サバゲー定例会は様々な人が集まるため、ストレスを感じることもあるかもしれません。遊ぶのにストレス?と思うかもしれませんが、サバゲーそのものよりも、人間同士の誤解や不寛容によるものです。ノリで連れて来られた人は、説明やルールをまったく読まず聞かずの場合も多いです。優しく教えられる世界でありたいですね。サバゲーファンの皆様には、つねづね寛容に楽しんで頂きたいものです。

勝利を目指す
サバゲーはゲームですので、ぜひ勝利を目指してください。しかしサバゲーの勝利は定義化されておらず、且つ無報酬であるのが特長です。
なにしろ40年も前から、一番大事な「ヒット判定」が相手任せなのです。
相手に撃ち勝った、沢山ヒットをとった、フラッグを取った…初心者にはそれが勝利に見えるかもしれません。しかし何年もやっていると、それだけが勝利ではない、むしろどうでも良いことが分かってきます。是非、あなたの勝利条件を見つけだして下さい。ただし同時に他人の勝利条件(楽しみ方)に口出しはできません。

エアガンに頼らないサバゲーの勧め
今のエアガンは超高性能です。その中でも色々な幅や種類がありますが、相手より有利なウェポンで勝てるのは物理原則として当たりまえです。しかしGUN道場では、火力や武器の強さ(=戦争的発想)ではなく、イコールコンディションまたは不利な武器とテクニックで対峙する「格闘技的な楽しさ」を見出して頂きたいと考えます。武器が不利であるほど、頭を使って戦う必要があるから面白いのです。

相手がいてこそのサバゲー
相手があって初めてサバイバルゲームは成立します。たとえ激しい戦闘ゲームであっても、思いやりやお互い様は存在するのです。常々、対戦する相手には礼節をもって接し、フィールドには「敵を倒しに行く」のではなく「その日あつまった全員で休日を楽しむ」精神で参加しましょう。

武道精神に学ぶ礼節
サバイバルゲームは単なるレジャーかもしれません。しかしエアガン自体は危険である上に、遊ぶにも必ず相手が必要であり、武道やスポーツで言われるような礼節がなければ成立しません。
武道とは、武(力)をもって道を追求するものであり、人を殺傷/制圧する「技術」の鍛錬を通じて人格の完成をめざすという精神が根底にあります。
サバゲーにおいても、相手の状況や立場を理解しようと努め、礼儀と節度、反省をもって遊ぶ(鍛錬する)べきだということです。
問題が起きたとしても相手を批判する事に明け暮れるのではなく、相手の状況や立場など想像力を働かせ、常々自分に問いながら楽しんでいただければ幸いです。

相手やサバゲーを寛容に受け止められなくなったら…
フィールド主催の定例会は気軽に参加できる反面、人数が多すぎたり、方向性や考え方が異なる人も多いため、心底楽しめるかどうかはあなたの「寛容」「許し」にかかってくるでしょう。人数が多すぎればゲーム性も低くなりがちで、満足いかない人もいると思います。
しかし現実としては「とにかく撃ちたい」「撃てれば良い」というライトゲーマーが多いのです。もしもあなたが「真のサバゲー」に目覚め、ゲーム性や突っ込んだ面白さを求め始めたなら、特別イベントへの参加やコミュニティ貸切を探してみましょう。フィールドや定例会に文句を言っていても何も解決しません。そういう割り切った考え方も「寛容」というものであり、楽しく続けるコツです。

→ サバゲーの極意