[電動] 東京マルイ グロック18C ~圧倒的な制圧力をもつ強襲ハンドガン!(vol.1)

GLOCK

スペック
全長:201mm
重量:678g
装弾数:30発/98発
参考初速:約67m/s(0.46J)

新機軸の「電動ハンドガン」が登場

2006年1月…最近注目の新型エアーガンといえば、東京マルイの電動ハンドガンシリーズである。100%「実用性」に向けられた設計思想で、最高レベルの効率感とムダのなさを感じさせる。ゲームウェポンとしてはこの上ない存在である。
ブローバックなどの表面的な動きが何もない分、撃っていてさほど面白くはないのだが、そんなことを言っていられない真剣勝負ゲームの場合、これほど信頼できるウェポンはない。このサイズで、なかなかのフルオート回転数と威力を見せつける。
例えばインドアで他の全員がフルサイズ電動ライフルのなか、メインこれ一本で戦うことも出来た。比較的接近戦となるアウトドアでも、ハンドガンであるゆえに、射撃姿勢の安定性は求められるが、性能的にはライフルに比べてほとんど遜色がない。電動ライフルと対峙するなら、100連マガジンはあったほうが良さそうだが、その他はノーマルで全然OKである。ちなみに、100連マガジンはフルに詰めると動作不良を起こすので96~98発装填が現実的な数字である。

ハンドガンのメリット、機動力を最大に生かす

さてインドアフィールドでは、動きやすさや姿勢の自由度は重要である。あるゲームで、他全員がチューニング済み電動ライフルという中、グロック18Cを使ってみたが、機動力の高さで非常に良い戦果を出してくれた。接近戦では、機動力こそが大きな武器といえる。しかも安定性の高い電動ガンともなれば、絶大な信頼性を感じる。
機動性を求めるアタッカーや、ライトなゲームユーザーであれば、これ一丁で事足りてしまうのも決して言い過ぎではない。あとは装弾数だけがフルサイズ電動と違うといってもいいくらいだ。それほど、サイズに見合わない戦闘力を持っている。フルオート時の弾幕はブローバックハンドガンなど目ではない。

しかし裏を返すと「面白くない銃」という印象もある。そこは電動ガンの宿命であり、ゲームツールとしては最適だが、「銃のカタチをしているBB弾発射装置」という形容が似合ってしまう。最初はハンドガンなのにスゴイ!と思うが、慣れてくるといまいち存在感が薄れてきたりもするかもしれない。
しかし、困ったときには頼れるのがG18Cである。これ一挺で全てのゲームを渡り歩くことも可能なポテンシャルを秘めている。手に入れれば、きっと手放すことの出来ない一挺になるだろう。

【特長】
・レスポンスは充分早く、セミでもタップ速射ができる。(ガスブローバックには及ばないが)
・ノーマルバッテリーは200~300発で切れてしまうが、プロライト [shop]をつければフルオートで3000発以上も撃ち続けられる。
・割り箸タイプだが軽くて使い回しの良い標準マガジン。100連マガジンも軽くて実戦向き。
・本体重量が軽量で取り回しバツグン。

特にインドア戦では、ライフルやSMGに負けるどころか、勝ててしまうところが非常に頼もしい。もちろんある程度のテクニックは必要であるが、是非、電動グロック18Cの圧倒的な弾幕と、接近戦で武器を問わず勝てる面白さを味わってほしいと思う。

チューンナップすべきは銃ではなく人間である

さて、電動ハンドガンのグロック18C、ベレッタM93Rについては、既にさまざまな内部チューンナップが提案されているようだが、率直に言ってどれもお薦めできない。外部パワーソース化やパワーアップなどが、目立ったチューニングメニューになっているが、バッテリー外部化によって動きをスポイルされたり、パワーアップによってバランスを崩すのは目に見えている。効率アップと銘打ったベアリングやポンプ系統なども、あまり効果は見出せないだろう。メカが小さくなればなるほど、効果が体感できない傾向は強くなるのである。そのあたりはフルサイズ電動ガンとうまく住み分けるべきと考える。

そういった無理のあるチューニングよりも、すぐに射撃方向を変えられる拳銃のよさや軽さ、フットワークを生かした戦術を身につけるほうがいいのではないかと個人的には思う。接近戦であればあるほど、その強みが生きてくるはずだ。

発表時のシリーズ予告としては第2弾 ベレッタM93R に続いて、USP、ベレッタM92Fと続くようである。どうせなら、モーゼルやワルサーP38など、意表をつくモデルアップもして欲しいところだがいかがだろうか?