タナカ S&W M1917 .455 4インチ ハンドエジェクター 2ndモデル FiveScrew
※この記事は2012/4/18発売当初に公開したレビューに加筆したものです
スペック (ABSモデル) 発売日:2012/3/15
ガスリボルバー ペガサスシステム
全長:235mm 重量:628g 装弾数:12発 固定ホップアップ
初速:53~55m/s – 0.2g (0.25~0.3J/4月計測)
オールドミリタリーリボルバーの定番 Smith&Wesson M1917
米軍は1911年にガバメントM1911を制式拳銃として採用したが、第一次世界大戦の勃発に伴い、大量に必要となった。しかし生産が間に合わなくなってしまった為、大量生産が容易で、しかもM1911と同じ.45ACP弾を使用するリボルバーをコルト社とS&W社に発注。そして1917年に完成・制式採用されたリボルバーがM1917である。
S&WモデルはNフレーム仕様で、コルト社製よりダブルアクション機構において優れていた。後に、S&W M1917 はM22のナンバーで市販化もされた。出典 wikipedia
▼モデルガンと同様のシンプルなパッケージ。変に写真で飾り立てするより、このほうが銃らしくて良いと思う。
▼古めかしさを感じさせるテーパーバレルやエジェクターロッドが味。
▼ハンマーコッキング状態。ハンマーノーズはいつものようにスプリング収納タイプ。
▼サイドプレートは金属製。S&Wのリアルな刻印が入る。
▼.455モデルだけあって、シリンダーはM29並に大型。それでいてシリンダー全長が短いのが特長。
▼シリンダーの前面に目を移すと、これまでにない段差がついている。フォーシングコーンは固定なので、ギャップが増えるだけのような気もするが、見た目を少しでも大口径に見せる工夫かもしれない。
▼M1917は、古めかしいながらもデザインバランスが良く、愛着がわく。コレクションに加えたくなる逸品だ。
[ペガサス チューニング 2025]
デチューン解除と可変HOPで50m射程を実現する
箱出しで射程は15mぐらいだろうか?とにかく初速が役に立たない。これを何とかサバゲー実用レベルにしたいという悩みが, 2025年になって遂に解消した。
タナカM1917はM29と同じNフレームでパーツ構成も近いが、初速の低い原因はノッカー(ピン)の長さを変えるという手法でデチューン処置がされている為だった。
ノッカー(ピン)の長さは14.5mm程度となっている。ちなみにM29は15mmなので、M1917もそれに差し替えることでM29と同等のパワーになる。(6.5インチは未検証につき要注意)
参考までに、5.5インチ・4インチともに82m/s(0.2g-30℃, 0.25適正ホップ時)となり、可変ホップ化とインナーバレルのファンネル加工、ゲボスケをあわせて50m狙撃が可能になった。
じつは簡単に出来る可変ホップ化
M1917のバレルハウジングは, 最初からホップ位置に穴が開いていて、上からイモネジなどで押せば調整がきくということになる。
1. バレル周りを分解
2. フレーム前端から19mmの上部に3mmでドリルタップ+短いイモネジ
3. ハウジングの穴に径3mm x長さ4mm程度のチューブ(ゴムまたはプラスチック製)を入れて組み立て
開発途中でやめたような可変ホップ構造といい、デチューン手法といい、このモデルがサバゲー前提ではないことが良くわかる。
逆にいえば, COLT SAA ペガサス2や S&W M500はサバゲー(ロングレンジ射撃)も想定して作られているように思う。
ちなみにM1917のような簡易リアサイトは遠距離射撃に全く向いていない。しかしそれは射撃練習で何とかなるから問題ない。
▼ 5.5インチはHW素地+ノーマルグリップ黒ぞめ、4インチはキャロムのジェットブラック+クリアー(光沢)で違った雰囲気にしてある
▼2025年9月版の M29PC V-COMPもチューニングで同じく82m/s(0.2g-30℃)だった。0.25gを50m飛ばすにはけっこう強めのホップ設定にはなる。M1917-4インチはゴムチューブでHOPパッキンを押しているが, 非常に安定性が高く50m-A3の的にビシバシ当たって驚いた。