スペック
全長:992mm
装弾数:68発/ 300発(オプション)
参考初速:84.8m/s (0.72J)
永遠のスタンダードウェポン
言わずと知れたコルトM16A1 。歴史や多くの映画等にも残る近代アサルトライフルであり、もはや語ることはないほどスタンダードなライフルである。しかし時代はM4 に移行し、ノーマルのM16A1やM16A2は現在ほとんどゲームで見かけなかったりする。やはり人気の高いのは現行型のようである。
近代的な拡張性は確かに便利だが、オプションが何もつけられなくてゲームが不利かというとそうでもない。そのふところの深さがサバゲーなのだ。
いまではM16にも古臭さを感じるが、マスターピースというのは時代を越えて生き続けるものだ。実用性一辺倒よりも、むしろ歴史感や雰囲気をもった古い銃のほうが趣味的で、心が癒されて楽しい気がする。M16A1の特徴的なスタイルは数々の映画にも焼き付けられており、サバゲーにすぐに呼び出せる。
さて東京マルイ製のM16電動ガンを選ぶ場合は、M16A1ではなくM16ベトナムバージョンがお薦めとなる。ベトナムバージョンは金属パーツが多用され、必要充分な強度が確保されている点や、レシーバーがパーカライズドフィニッシュでミリタリーテイスト抜群に作られている。M16A1自体は電動ガンとしてはかなり初期のモデルで、途中でEG700モーターや可変ホップ搭載にグレードアップされているが、根本的な構造や強度は進化しておらず、フィールドストリップ等も難しい。
進化型であるベトナムバージョンでもそれは同じではあるが、少なくとも強度は増している。また実射に関しては充分な性能を確保しており、ノーマルで40mほどの有効射程は得られるだろう。それからよく言われていることだが、フロント(バレル)部分がしなりやすい(折れやすい)構造のため、あまり力をかけないように注意したほうが良い。
拡張パーツ…スコープやドットサイト、ライトなどがいまいち似合わないのが M16A1 であるが、どちらかというとこのベーシックなカタチを楽しむことこそが筋である。余計なものは付けず、軽量なボディーや持ち運びやすいキャリングハンドルを生かしたいところである。マルイM16も実銃同様、機動力に優れ故障が少ないライフルなのである。
メタルフレームでしっかりしたM16A1が欲しいなら、自分でメタルフレームを買って作るか、G&Pから発売されているモデルを検討するしかない。写真のものはベトナムヴァージョンをベースに下記2点のパーツを交換して、M16A1 風に仕立て上げた。そもそも東京マルイのベトナムバージョンも実銃とは仕様が異なっている(本当はボルトフォワードアシストがない等)ので、A1にしたほうがパーツ構成としてはリアルになったりする。
・スチール製 バードケージハイダーに変更
・A1型ストックに変更
ベトナム戦時の不具合まで体感できる「ベトナムバージョン」
実際に森林フィールドでベトナムバージョン(チューリップハイダー)を使ってゲームをすると、史実どおり本当に小枝に引っかかりまくって動きが阻害される。そのため、A1への改良でバードケージ型ハイダーに変更したとされている。そういった細かいバトルプルーフの積み重ねで、現在のM4A1まで改良が繰り返されたのだろう。
ちなみにA2タイプハイダーという種類もあり、そちらは地面を向く下の部分に穴が無いという仕様で、恐らく砂漠戦に対応した進化と考えられる。時代ごとに戦場は移り変わっているが、基本コンポーネントはそのままにパーツ改良で対応させていくという流れが、現在のレール拡張式に至ったのかもしれない。
さてエアガンパーツにおいては今回、A1タイプが入手できなかったので、実はA2タイプを装着しているが、あまり見た目には変わらない。形状は殆ど同じで穴の有無の違いだけにみえる。
マガジンはシルバー(+クリア仕上げ)に塗装し、かつての戦争映画や資料でよく見られる仕様としている。チャックノリスの「地獄のヒーロー」で登場したM16A1もこのようなマガジンだった。少々派手目のマガジンは、飾っても絵になりインパクトのあるM16になるので、こんな仕様も良いのではないだろうか。
M4に見慣れた今でも、時々M16の写真を見ると、やっぱりスタンダードなM16スタイルもカッコイイと思ってしまい、なかなか手放せないものである。