東京マルイ FA-MAS 5.56-F1 (vol.1) ~ 面白いカスタム素材を求めて

FA-MAS

東京マルイ FA-MAS 5.56 F1
スタンダード電動ガン

スペック
全長:757mm 重量:2700g
装弾数:60/300発
インナーバレル:488mm
初速:83m/s – 0.2g (0.68J)
※ラージコネクター仕様 (但し現行製品ではラージ-ミニ変換コネクターが付属,ニッケル水素1300mAhミニの使用を想定)

FAMASの魅力とは
東京マルイの初代電動ガン「FAMAS」はいまだに再生産される、隠れた人気機種である。全体の設計の古さは否めないし、オプションパーツも少ないが、独特なデザインがカッコいい点や、さまざまな有名どころのFPSにも登場したり、中華電動ガンで殆ど作られていない(1社のみ生産しているメーカーはあるようだ)という点が、ロングセラーの秘密なのだろうと思う。FPSに登場するのは、FAMAS G2 や FELINといった、比較的新しいモデルが多いので、G2やFELIN風のカスタムをする方も多いのではないだろうか。私も、ずっとそれをやってみたいと思っていた。しかし、G2やFELINのデザインはバランスやシルエット的にステアーHCにも似ている気がする。ステアーHCは所有しているので、FAMASならFAMASらしいカスタムを施してみたいと思い立ち、外観はそのまま維持しつつ、中身をグレードアップさせることにした。

FAMAS-FELIN..FELINとはフランス軍の次世代歩兵用統合装備システム。UAVや装甲車両部隊などから送信される画像などを介して、戦闘の状況を全員がリアルタイムで把握できるようになっている。この銃本体だけでいうと、備えつけられたカメラの画像をヘッドマウントディスプレイに映し、壁や窓から銃だけを出して射撃できるようになっている。

つい先日のニュースで、フランスで2013年に陸軍向け新制式ライフルの提案依頼書を発行することになったようだ。ということは、FAMASも制式採用銃の役目を終える日が近いのかもしれない。

手作り感こそファマス流カスタム?
さて、下記の参考写真を良く見ると、ハンドガードにフックで固定された簡素なプレートに、アンダーレイルやフォアグリップ、ライトがくっついている。これが恐らく実銃FAMASのアンダーレイルキットなのだろう。M4などの頑強なアンダーレイルに比べると、貧弱で安っぽいが、着脱も簡単そうだし、理にはかなっている気もする。ハンドガードとプレートに空間があるのが特徴で、こんなレイルマウントは他にあまり見ない。

早速アンダーレイルを自作
こちらは1mmのアルミ板のみで製作。厚さ1mmまでなら概ねカナ切りバサミで切れるので、簡単に作れる。プレートは4点で固定。意外にカッチリして、実用にも耐えそうな気配。2mm厚ぐらいにすればリアルかもしれない。

自作スコープマウントレイルでFAMASの軽さをキープ
FAMASの純正マウントレイルはしばらく生産されていないように思う。とはいえ、探せばどこかにはあるだろう。しかし、以前にFAMASを所有していたときから、純正のマウントレイルの重さが気にいらなかった。ただのレイルなのに、まるで文鎮のような重さなのである。そこにスコープやドットサイトを載せれば、せっかく軽量で扱いやすかったFAMASが、とたんに重くなってしまう。そこで、今はほとんど売っていないのを逆手に、超軽量なマウントレイルを自作してみた。

使ったのは、0.5mmのアルミ板のみ。0.5mmは手でも曲げやすい厚さで、非常に加工がしやすい。FAMASのキャリングハンドルに合わせてコの字型に曲げ、必要な穴をあけただけである。サイズは両端の足が18mm、幅は20~21mm程度。キャリングハンドルに挟まれるため、たったこれだけのモノでも充分な強度が得られる。緊急用に、オープンサイトもそのまま使える。トップのレイルはUMAREX UMPのサイドレイルを流用。少し短くなるが、G36Cのサイドサポートレイルでも良さそうだ。

トリガーのストロークチューニング
FAMASはトリガーとスイッチが、二つのワイヤーリンケージで連結されているので、引き心地がフニャッとした感触で、キレが全く良くない。連結部分がプラスチック部品で遊びやガタが多いせいでもある。そこをタイトに仕立てて、よりダイレクト感を増すチューンをしてみた。ノーマルの樹脂パーツはリンケージ間を約5mmで設定しているのに対し、アルミ板でとりあえず7mmと8mmの連結パーツを作成。動作確認してみると、8mmでもいけることが分かったので、あとはアルミ連結の抜け防止用にこれまたアルミ板でガードを製作。摩擦と磨耗の観点からみるとアルミは劣るのだが、いかんせん加工しやすい。一応内部は高粘度グリスを塗っておいた。
たったこれだけのパーツ変更により、トリガーのストロークは中心で約13mmから9mmへ短縮。引き始めが後方位置に変わり、引き切り時はスチールのトリガーガードにカチンと当たるので、トリガープルは狙い通りシャープな印象となった。なお、パーツ磨耗によりトリガーが引ききれなくなる可能性があるので、ノーマルパーツは常に持っていったほうが良いだろう。


メインチューニングは電気系統にあり
先日、G&P XM177E2 にKITBOYのFETスイッチ スリム・ステップ3を入れてみたところ、かつて無いセミオートレスポンスを得ることができた。FETの特徴である、スイッチの保護機能はまあ良しとして、ピストンコントロール機能によりピストンをほぼ引ききるところで止め、すぐさま発射できる機能が付加されているのである。その鋭いレスポンスに感動して、他の電動ガンにも組み込んでみたいと思い、あえて初代FAMASをチューンしてみようと思い立ったのである。バレルやメカ部分をどうするかも含めて、次のレポートで紹介したい

▼ネットで見つけ、デザインが気に入って購入した折りたたみ式フォアリップなのだが、実際はサイズがデカすぎた。ネット通販は難しい…