東京マルイ FA-MAS SV ~ 侮れない ハイサイクル・ブルパップライフル

FA-MAS

東京マルイ FA-MAS SV (スーパーバージョン)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:757mm 重量:2700g
装弾数:60/300発
参考初速:82.2m/s (0.68J)

初代電動ガンにして高いファイヤーパワー
東京マルイ FA-MAS (ファマス) は1991年に登場したの初代電動ガンながら、性能は現在でも充分に通用するもので、もともとの完成度の高さをうかがわせる。
写真で見るよりも実際のサイズはやや大きく感じ、厚みがある。剛性感も不足気味だが、丁寧に扱えばさほど問題はないだろう。バージョン1メカはハイギヤード仕様になっており、毎分1000発と他の電動ガンよりも高速な連射が可能である。それは制圧力の高さを意味し、ノーマル電動ガンにおいては他と一線を画する弾幕がはれる。逆に回転が速すぎるため、バースト撃ちしても5発ほど発射してしまうので、弾の消費(燃費の悪さ)は顕著である。

電動ガン初代のモデルだけあって、ボディや周辺パーツの出来には若干不満が残る。フラフラと横に動いてしまうフロントサイトや、使い込むとギシギシ音が出てくるボディ、ワイヤーリンケージを介した今一歩なトリガータッチ、その他、M16バナナマガジンが使えない、マウントベースが異常に重い塊であるなど、改善したいポイントはいくつもある。ハイグレード化して再販してほしい所だ。
FA-MAS に対してそう思うのは、ゲームで使用していても非常にバランスがよく、なかなか面白いライフルゆえである。

▼FA-MAS ショーティカスタム

バランスのよさ、その一つは重量バランスで、バッテリーを搭載してマウントベースをのせ、フロント寄りにドットサイトを載せると、グリップの位置が重心となり、持ったときバランスがよく非常に軽く感じる。同時に振り回しやすいということになる。
それから二つ目は、スリングをつけて肩から斜めにぶら下げても、体の幅以内で収まってしまう点。とくに写真のようにショート化した場合は全長が660mm程度になり、非常にコンパクトである。これはMP5A4やM733短縮時よりも短い。それでも充分な銃身長を確保でき、ブルパップ銃本来の目的を達成している。有効射程も40mほどだろうか、M14なみに遠くまできれいに飛んでくれるので、ゲームウェポンとしての信頼性も高い。
そして三つ目は前述の、回転数の速さである。

つまり FA-MAS は特にチューンせずとも軽量コンパクト+長射程+高回転多弾幕と、ゲームで有利な要素が揃っているというわけで、さらに外観や剛性が磨かれれば言うことはない。ゲーム目的なら、軽量でシンプルなスーパーバージョンがお薦めで、長らく売っている割にはチューニングパーツもあまり無いが、もしチューンナップするなら、マウント+ドットサイト、フロントのショート化といった所だろうか。

▼コールオブデューティ4 ブラックオプスにも登場していたFA-MAS 。ゲームの時代設定とは裏腹に、キャリングハンドルが取り除かれ、近代的な仕様になっている。

ABSプラスチックのボディは加工しやすいので、是非さまざまなアレンジバージョンにも挑戦して、カッコいい FA-MAS に仕立て上げてみてほしい。