症状からみる電動ガンの故障原因

メンテナンス

症状からみる電動ガンの故障原因

電動ガンは、電気と機械の融合した精密なメカニズムになっている。分解やカスタムした時はもちろん、何もいじらなくても使っていると動作しなくなってしまうことがあるが、原因を追究して適切な処置を行えば、必ずまた元気に動いてくれるはずだ。ここでは原因追求のとっかかり、初期判定をまとめた。

東京マルイ製 電動ガンに関して まず覚えておくべきこと
東京マルイのエアガン製品(電動ガンに限らずガスガン,エアーコッキング含め)を使用していて「突然弾が出ない」「マガジンの上がりが悪い」といったトラブルをよく聞く。そんなとき、何よりもまず最初にチェックすべきことがある。

チェックポイント1. 東京マルイ製のBB弾を使っているかどうか
BB弾は何でも良いというものではない。電動ガンは精密機械であり、特にBB弾やパッキン、バレル周辺はデリケートなものだ。東京マルイのエアガンには、東京マルイのBB弾がベストマッチするよう設計されており、その組み合わせで使っている限り、不具合を経験することは殆どないはずだ。BB弾は、各メーカーによって微妙なサイズ違いや、表面処理(ツルツル度合い)の違いがあり、不具合を起こすのはたいてい他社製のBB弾である。多弾マガジンやダブルカラムマガジンを使用した時に、違いが顕著に現れるので、今一度注意してみてほしい。

チェックポイント2. インナーバレルを掃除しているかどうか
弾道が安定せず散るようになった、当たらなくなったという事例もよく耳にする。しかし中をみてみると、単純にインナーバレルが汚れていることが多い。土ぼこりや、BB弾の擦れカス、シリンダー内のグリスが侵入しているなど、使っているとインナーバレルには様々な汚れが付着する。取扱説明書にも書かれているとおり、定期的にメンテナンスを行う必要がある。

発射機構編
発射に関するトラブルも次に多い。概ね初期の判定は下記のとおりである。

【症状1】トリガーを引いてもモーターが動かない、通電していない
→電気系統の故障 完全なバッテリー切れ、ヒューズ切れ、ケーブルやコネクターの外れ・断線

【症状2】モーターは動くが異音を発して空回りする、ピストンが動いていない(打撃音がしない)
→機械部の故障 モーターピニオンギヤのクリアランス不適切、モーター固定部のグラつき、メカボックス内の ギアクラッシュ(歯欠け)、ピストンクラッシュ

【症状3】ピストンの打撃音はするが、BB弾が出ない
→給弾機構の故障 マガジンの弾上がり不良、タペットプレートの破損

【症状4】弾詰まりが頻発する
→バレルの問題 インナーバレルの汚れ、異物、キズなど
→チャンバー/パッキンの問題 ホップアップシステムの故障、ラバーパッキンの変形・破損。

多弾連射マガジンの故障編

多弾連射マガジンには、ゼンマイや多数のギヤが使用されており、動作不良や弾詰まりなど、不調となることも少なくない。よくある故障事例として下記が挙げられる。


今回サンプルとしたのはマルイG36Cの430連射マガジン。分解は六角レンチ一本でカンタンに出来る。その他、SMGや次世代AK74などは、マガジン側面で貫通ピンにより留められている。

【症状1】 ゼンマイは巻けるが、弾が上がってこない
【原因の例】
1. 弾送りギア(※)にBB弾が2発挟まっている(※弾を送り出す水車のようなパーツ)

→1の解決方法
マイナスドライバーなどで水車パーツを少し逆転させて、挟まっているBB弾を抜く。
1の要因として、マルイ製以外のBB弾を使うと発生することがある。サードパーティ・メーカーの弾はおおむね、マルイ弾より小さく作られているためだ。表面処理の違いもあるため、一度マルイ純正BB弾を試してみたほうが良い。

2. ホッチキスの針などの異物が侵入して詰まっている。

【原因の例】BB弾の袋がホッチキスで留められているものがあり、給弾時に侵入した可能性がある。この事象は意外に多い。

→2の解決方法:給弾口から見える場合はピンセットなどで取り出す。見えなければ、多弾マガジンを分解して調査、除去する。

【症状2】ゼンマイが巻けない/ ゼンマイが空回りする

【原因の例】

1. ギヤ部分に異物が混入している 
→解決方法:マガジンを分解して調査、除去する。

2. カウンターギアが外れている
→原因例:多弾マガジンの中間ギアは、ただの圧入ピンで固定されているため、衝撃によりギヤごと抜け、詰まる場合がある。
→解決方法:マガジンを分解して再度取り付ける。

↓矢印の部分の圧入ピンで留められているのがカウンターギア。片側から差し込まれているだけなので、外れることもままある。マガジンは、異常を感じたらムリに動かさず、分解して確認したほうがよい。

【その他の症状】

1. 全弾がきれいに発射されない、弾の発射がまばらになる

原因の例:ハイサイクル化や、リポバッテリーの使用などで、ノーマルより大幅に発射回転数が上がっていないだろうか?とくにマガジンの細いMP7やMAC10などをリポ化すると、多弾マガジンの弾の送出が追いつかないことがある。細長いマガジンは高回転が苦手な傾向がある。

解決策: 回転数を落とすか、ノーマルマガジンを使用する。

電動ガンのメンテナンス方法シム調整のコツ


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