シム調整のコツ ~電動ガンを気持ちよく撃つために

メンテナンス

電動ガンのメカボックスは、タフでありながらも繊細な部分がある。特に「回転ノイズ」の部分で、ギヤ同士(軸方向)のわずかな隙間の大きさによって、回転時のスムーズさやノイズ、伝達効率が変わってくるのだ。東京マルイ製の電動ガンであれば、既に設計で打ち出されたベストな設定を守れば、概ね問題ないが、中華電動ガンなどはメーカー毎、さらには銃の個体ごとで設定が異なる。工作精度によっては、調整してもしきれない場合もある。電動ガンのギヤノイズはパワーの伝達効率が悪いサインでもあるため、極力ロスは無くしたいものだ。

シム調整の基本的な考え方・やり方
※上・下の表記は、ノズルを右方向に置いてギヤを挿した状態からみたものを指す

1. スパーギヤ下側のシムは出来るだけ薄くして(マルイ標準は0.3mm×2枚が基本)、上に入れるシムの枚数でガタを無くす。ギヤの回転具合は、必ずメカボを閉めて最低2コはネジ止めした状態で確認する。ギヤの回転具合は、指で回すだけでも大体の調子はつかめる。

2. スパーギヤの位置どりを決めたら、セクターギヤ、ベベルギヤをスパーギヤの高さに合わせて調整する。最初はマルイの設定をベースにして、足し引きしていけば分かりやすいだろう。

東京マルイ製ノーマルメカボックスのシム設定 (Ver.2/Ver.3)

セクターギヤ:下に0.3を2枚、上はシム無し
スパーギヤ:下に0.3を2枚、上に0.5を1枚
ベベルギヤ:下に0.3を1枚、上に0.15を1枚

3. 調整時の着眼点

・ギヤがお互いに擦れていないかどうか。 (回すと明らかにシャーと擦る音がするならNG)
・シムが少なすぎて、ギヤが大きくガタついていないか。 (止めた状態で個々のギヤをピンセットで軸方向に動かしてみる。明らかに無駄なスペースがあるならNG/ほんの僅かなガタならOK/さらにメカボを裏返して確認)
・シムを入れすぎて抵抗になっていないかどうか。 (シムが少なくギヤにガタがある分にはノイズの大きさにも限りがある。全くガタが無いほうが無駄な抵抗を生む)

さらに最後はメカボックスの締め付け具合でも若干変わる。本来は適正トルクがあると思うが、メカボックスの個体差もあるため、ビスを強めに締めるか、締めてから若干ゆるめるか、両方試したほうが良い。
シム調整にはたどり着くべき「正解」はあるが、正解に至るやり方は人それぞれである。前述したように、特に中華銃には定石というものが無い。最初は苦労するかもしれないが、様々な方が手法を説明しているのでそういったサイトも参考に、チャレンジしてみてほしい。

・シム調整の正しい方法 http://xmamurux.militaryblog.jp/e284490.html
・シム調整のコツ http://orga.militaryblog.jp/c14526.html
・シム調整 電動ガン http://blogs.yahoo.co.jp/yoiko1969/5732460.html
・シム調整 http://www2u.biglobe.ne.jp/~cgi/elec_tune2.htm
・シム調節の仕方 http://bulletlife.web.fc2.com/gun/sim.htm

コラム:シリンダーとピストンの気密について

中華製の電動ガンは、メーカーによってさまざまなセッティングが存在するが、シリンダー(フルサイズ)とピストン(後方吸気型)がスカスカでありながらも、初速が90m/sで安定しているSMGもあった。ちなみにインナーバレル長は200mm程度である。
一見、気密性というものは高いほうが良しと考えがちだが、気密が低いほうがエアが抜けるため、当然クラッシュは回避しやすい。また、ピストン前進時にエアーが漏れようが、例えば「全容量の80%」を安定して発射に使えれば、それでOKという見方もできる。この考え方は、東京マルイのメカボも同じではないだろうか。
果たしてどちらが良いのか、チューナーのmomopapa氏に聞いてみたところ、加速シリンダーを用いて気密は高めたほうが、初速は安定するのではないか、との回答であった。しかし現に、スカスカのセッティングで安定しているものがあるので、今後検証してみたいと思う。

症状から診る電動ガンの故障原因電動ガンのメンテナンス方法


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