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インドア向きウェポン 辛口比較レビュー

2007/4/30 By: maxi カテゴリー: トピック


インドアウェポン比較

インドアウェポン 辛口比較 インプレッション

インドア戦は近接戦(CQB)となることが多いため、遠距離での有効射程よりも、よりコンパクトで瞬発力を含めたファイヤーパワーや機動力、回頭性が欲しいところである。パワー(初速)はそれほど必要ではない。ここではインドア戦で戦力を発揮できる、小型の各種エアーガンの特長を比較してみた。基準として全長が510mm以下(ストックを縮めたとき)のエアガンをピックアップしている。

インドアやCQB戦向けと割り切った場合、最大有効射程はとくに問題にならず、初弾発射スピード/回転速度/拡張性、などが主な評価ポイントとなってくるだろう。もちろんチューニングすれば色々変えることはできるが、ここではノーマルに関してのみ簡単にレビューしている。適性は◎○△の3通り。

【電動ガン】

東京マルイ P90 適性:○
○:常に安定した射撃姿勢に矯正されるデザイン (ハンドガンのような片手撃ちも可能)。小型軽量ながら300連射撃が可能。フィールドストリップの容易さ。ライティングデバイス等の取り付けが容易。
×:多弾マガジンの給弾不良
×:射撃姿勢を強制される。トリガープルがやや重い。標準ドットサイトの径が狭く位置が低い。
×:積極的な攻撃にはあまり向いていない。

東京マルイ SIG552、G36C 適性:○
○:非常に軽量で機動力が高い。フォールディングストックでかなりコンパクト。
○:あらゆる拡張性の高さ。トリガーフィーリングが良好。
×:SMGではなくアサルトライフルサイズ。

東京マルイ HK MP5-R.A.S/ MP5A5/ MP5K-PDW 適性:◎
○:シンプルで使いやすいスタンダードデザイン。RASは拡張性も含めパーフェクトの領域。
×:ベテランならもう見飽きてしまったであろうデザイン。
×:スイッチ仕様でセミオートが時々発射不可。
×:PDWはロングマガジン装着時フロントグリップ周辺がタイト。ライティングデバイスはそのまま付けられない。

東京マルイ G3SAS 適性:◎
○:箱だしで500連射撃が可能。拡張デバイスや各種ストックも取り付けて楽しめる幅広さ。
×:G3ベースのため大柄なレシーバー。

東京マルイ UZI 適性:△
○:非常に軽量でハンドガンライクに片手でも構えやすいデザイン。安定した命中感。
×:拡張性の低さ
×:初弾および連射時の回転の遅さ。アイアンサイトが見難く光学サイトもポン付け不可。

東京マルイ MP7A1 適性:◎
○:バランスがよく使いやすいデザイン。拡張性の高さ。
○:無駄の無いメカボックスとサイクル=初弾発射の速さ。
×:プラスチック然としたデザイン、引ききった感じがしないトリガータッチ、
×:標準バッテリーの容量の少なさ(ニッカド500mAh)

東京マルイ Vz61スコーピオン 適性:○
○:メタルボディの重厚感。最もコンパクトながら370連マガジンが使用できる。
○:無駄の無いメカボックスと発射サイクル=初弾発射の速さ。
×:拡張性の低さ。標準バッテリーの容量が少ない(ニッカド500mAh)

東京マルイ MAC10 45ACP 適性:○
○:安定した片手射撃ができる。照準無しでも当てやすい。
○:グリップインマガジンの機能性が優れている。480連マガジンが使用できる。
×:拡張性の低さ。標準バッテリーの容量が少ない(ニッカド500mAh)

ガスブローバックSMG
ブローバックガスガンは、初弾の出足(トリガーレスポンス)と回転スピードが早く、夏のインドアでは強い。ガスブローバックゆえの撃ち味の面白さ⇔不安定さは全機種共通であるが、快調なシーズンでも、一度に撃てるのは10~20連発程度と考えたほうが良い。

WA ミニUZI 適性:◎
○:激しく鋭いブローバック感/リアルな操作感/使いやすいストック
×:命中精度にばらつきあり/反動による照準ブレ/拡張性の低さ
×:マガジンの冷えが早い/重すぎるマガジン

KSC M11A1 適性:◎
○:命中精度の高さ/回転速度の速さ/軽く切れの良いブローバック
○:リアルな操作感/比較的軽いマガジン
×:回転の速さによるローディング不良やガス吹き/サイティングのしにくさ

マルゼン MP5K/ Vz61スコーピオン 適性:○
○:気持ち良いハデな発射サウンド/回転速度の速さ
×:射程の短さ/集弾性の低さ/マガジンの重さ

KSC M93R/ G18C 適性:◎
○:マシンピストルゆえの機動性の高さ/充分な装弾数(38~50)
×:ローディング不良が起こる/マガジンの使い勝手

電動ハンドガン
何と言っても機動力の高さとファイヤパワーの両立が実現したモデル。

東京マルイ グロック18C/ ベレッタM93R/ USP 適性:◎
○:機動力の高さ、回転の速さ/多彩な拡張性/電動長物に遜色ない戦力
×:初弾レスポンスがガスブローバックに負ける。
×:ローディングツールが必要なワリバシ形多弾マガジン
×:ノーマルバッテリーの容量(USPで何とか改善)
×:電動長物以上に面白くない撃ち味 (だがインドアでのものすごい弾幕は面白い)

結論(!?)
この中でゲーム最強ウェポンは何か?と思い巡らせても、答えがでるわけでは無い。レギュレーション、例えば電動ガンオンリーなど「イコールコンディション」でのゲームなら、それほど差はでないだろう。強いて言えば電動ハンドガンの制圧力と、機動力の高さが有利である点は確かだ。

逆に、色々な銃のスクランブルでバトルをした場合、出会い頭の撃ち合い/バラ撒き合戦で有利なのは「ガスブローバックSMG」になるし、遠めの距離でピンポイント狙撃/多弾連射をするなら「電動ライフル or コッキングライフル」が有利になる。戦い方次第でもあるということだ。遮蔽物が多いので本当は両方の特性を兼ね備えていると良いが、現実はなかなか難しい。但しKSCのHK53あたりは両方兼ね備えているかもしれない(但し全長592mm)。個人的には、上記レビュー外ではあるが、機動力と自由度、初弾の瞬発力、信頼性をはかって、インドアでは普通のガスブローバック・ハンドガンをお勧めする所ではある。

上記コメントの「拡張性」うんぬんについては、本当に必要かというと、実は要らなかったりする。また、電動ガンに関して言えば、性能はどれもほとんど互角だが、実銃に起因する特徴や操作性があるので、デザインが好きなもの、扱いやすいものを選べばよいということになる。性能以外にも、運搬のしやすさ(かさばらない)や、バッテリーの持ち(ニッケル水素が使える)、装填のしやすさ、を備えていると管理負担を軽減できるので、そのような観点で選べば東京マルイP90、MP5KPDW、MP7A1あたりが一歩秀でていると言っても良いかもしれない。

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