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東京マルイ ストライクウォーリア (vol.1) ~ ゲームに最適なシングルガバ

2012/9/10 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


マルイ ストライクウォーリア
東京マルイ ストライクウォーリア
ブローバックガスガン

スペック
全長:205 mm
重量:816g(空マガジン装着時)
銃身長:74mm
装弾数:28発
初速:63m/s – 0.2g (0.39J)

筆者所有のハンドガンの中で、最もゲームで使用頻度が高いのは 東京マルイのPx4 である。まず第一にハンドリングのしやすさ、それからサイトと着弾点のズレの少なさ、手ごたえのある重めのリコイルなど、総合的なバランスの良さが魅力で、なかなか気に入っているのである。
しかし周期的に時々、ガバメントを使いたくなることがある。それもシングルガバ(シングル・カラムマガジンのいわゆるスタンダード・ガバメント)で戦いたくなるのだ。それは気分なのか何なのか分からないが、それゆえPx4は手放せたとしても、ガバメントはコレクションから手放せない。
現在、ガバメント・シリーズは、カスタムモデルも含めて相当な種類が販売されており、どのハンドガンよりもラインナップが充実している。その中で、シングルガバに絞ってゲームで選ぶとしたら何が良いのか、選択肢も多く非常に悩ましい部分もある。今回は、2012年9月に再生産された ストライクウォーリア を入手し、ゲームで使ってみた。

コントローラブルなコマンダーサイズ
ストライクウォーリア の全長は205mmと、コルト コマンダーと同等である。これはPx4にも近く、間違いなく扱いやすいサイズだ。ストライクプレート・コンペンセイターのおかげで、不意にスライドが動いてしまうこともなく、操作性には安心感がある。

▼標準ではMEUタイプのマガジンが装備されている。しかし、持ち味である俊敏な作動性を最大限に生かすには40連マガジンが良いのは言うまでもない。40連はスタンダード・ガバにはいまいち似合わないが、ストライクウォーリアなら何となく似合っている気もする。
ストライクウォーリア

パワーではなくスピードで勝負
ストライクウォーリア はバレルが短いこともあり、他に比べてパワーは控えめで弾速も遅い。しかし優れたホップアップ性能により、他のハンドガンと同様に真っ直ぐ飛んでいくことに変わりは無い。つまり、着弾まで多少時間はかかるものの、遠距離でもヒットできる性能は備えている。
特筆すべきはリコイルスピードと連射のキレの良さで、シングルガバの中では最上のフィーリングだ。40連マガジンを装着すると、キレの良さはさらに顕著になる。手ごたえに鋭さが増し、非常に心地よい撃ち味を得られるのだ。セミオート速射に向いた、ストレートデザインのショートストローク・トリガーも、その操作性に大きく貢献している。

ストライクウォーリア

せっかくコンパクトなのに重い
ストライクウォーリア はゲーム用のハンドガンにしては重いと思う。重量にもリアリティを求めて、という狙いはもちろん承知だが、グリップ裏のウエイト、マガジンの金属製マグウェルがその原因だ。次にレビューする M9A1 も同様で、ズッシリとくるのが良いものか悪いものか。重いという事は、ゲームの携行時に負荷でもあるし、多少なりとも操作の素早い動きやコントロール性がスポイルされる。手っ取り早いところで私は、まずグリップウエイトを外してしまった。以前、MEUピストルでも同じようなことをしていたが、これだけで150gの軽量化が図られ、重量670gと携行性がアップし、より一層ハンドリングしやすくなる。

CQCホルスターが欲しいが・・・
最近発売された、Judgement(静岡県浜松)の ライカンスロープ CQCホルスター。各種ウォーリアやハイキャパ系に使える、お手頃なCQCホルスターということで、なかなか売れているようだ。しかし残念ながら, ストライクウォーリア には適合しない。真っ先にコンペンセイターが当たってしまうのだ。トリガーハウジングも形状的に収まらない。スライド先端部分やトリガーハウジング部を大幅にカットすれば、もしかしたら収められるのかもしれない。

ハイキャパ CQCホルスター

▼前後ともホワイト入りの大型サイトが装備されているので、ラクに照準できる。ある程度の距離での狙いすました狙撃や、横移動している敵への狙撃連射も、余裕でこなせた。
マルイ ストライクウォーリア

▼他のガバメントに比べて、塗装や仕上がりが若干チープな感は否めないが、ゲームで使うならかえってその方が気が楽というもの。塗装しなおすのも良いだろう。
あとは、レールを外してからのホップの調整が少々面倒ではある。
マルイ ストライクウォーリア

総評
ストライクウォーリア は、間違いなくゲーム向きのモデルといえるだろう。仕上げに凝りすぎていない点をはじめ、軽いスライド、俊敏な動作、軽量なシングルカラム・マガジンなど、特にサブウェポンとして装備するのに最適ではないだろうか。
メインで使うような場合も、モッサリ感がまったく無く、安定した速射が可能で、使っていて非常に楽しいモデルだ。あとは冬季にどれほど使えるものか、またレポートしたい。

→ 東京マルイ ストライクウォーリア 次のレビュー記事 (vol.2)

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東京マルイ ハイキャパ 5.1 マッチカスタム

2011/11/07 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


東京マルイ ハイキャパ5.1 マッチカスタム
東京マルイ ハイキャパ 5.1 マッチカスタム

スペック
全長:220mm
重量:898g
初速:76.8m/s – 0.2g (0.58J 11月計測)
・ステンレスマガジン(硬質メッキ)
・滑り止めグリップテープ, アンダーマウントレイル付属
メーカー希望小売価格:17,800円(税別)
2011年10月31日発売

シューティングへの挑戦を提案する新機軸モデル
東京マルイ初の本格的マッチカスタム・ハンドガンが登場した。これまでに、センチメーターマスターというモデルも存在しているが、エアコキと電動ブローバックのみのため、ガスブローバックではマッチカスタムが初めてになる。マッチカスタムは今までにない趣向で、手間をかけて造られたことが垣間見え、戦闘力の高さを伺わせる。こういうスタイルの登場もまた嬉しいものだ。とにかく弾を素速く正確に撃ちこむ為の工夫とカスタマイズが施され、見た目にも美しく迫力のある仕上がりになっている。元々のハイキャパシリーズの性能が高いため、結局は「射手の腕」次第になってくるが、細かい工夫が重ねられて非常に扱いやすいハンドガンになっているのは確かだ。

グリップフレームのパーツ構成は、ハイキャパ デュアルステンレスとほぼ同じで、さらにマグウェル部分がメッキされたことで、よりカッコ良くなった。デュアルステンレスのスライドAssy.を載せてみたらどんな風になるだろうか?など、余計なことを考えてしまう。

デュアルステンレスと同じ部分
・ビーバーテール グリップセーフティ
・アンビ デクストラウス サムセーフティ
・金属製ブロックタイプトリガー(ブラック仕上げ)

ハイキャパ5.1 マッチカスタム

軽量スライドで高速化
スライドの肉抜きとボーマータイプリアサイトのプラスチック化などにより、20gの軽量化が図られたというスライドアッセンブリー。軽ければ、より素早く作動できて無用な反動を生まない、実に理にかなった仕様だ。落ち着いたマットなステンレスメッキは、ホルスターから抜き差しする際の摩擦を低減する効果もある。硬質メッキは比較的皮膜が丈夫なので、金属や石で擦ったりしない限り、ほとんどキズは付かないだろう。
ハイキャパ5.1 マッチカスタム

メッキによる3つの恩恵
硬質メッキは、マガジン表面、マガジンフォロアー内、マグウェルにまで至り、スムーズな操作性を追及している。フォロアー内のメッキは、BB弾のミスローディング(弾詰まり)を防止する。メッキはサビから金属を守り、表面を傷つきにくくし、自己潤滑性によりツルツルの表面を作り出すという3つの効果がある。マルイの硬質メッキは触り心地や着脱の感触までもが気持ち良く、銃を操作する楽しさが増すので気に入っている。
東京マルイ ハイキャパ 5.1 マッチカスタム

リコイルバッファーで反発力を増強
実銃でも見られるカスタマイズだが、ラバーのバッファーを組み込むことで、スライドが後退しきった瞬間に強い反発力を稼ぐ。これによりスライド戻り時の立ち上がりスピードを上げ、素早く連射できるという仕組みだ。KSCのUSP.45や、WAのショーティ40、ガバメントなどにも組み込まれているが、特に夏場の強烈なブローバック発生時に、効果を体感できる。

スライドストップノッチは強化されていない
シングルガバ系ではスライドの内側に金属プレートがはめ込まれ、スライドノッチの磨耗を防ぐように強化されているが、残念ながらハイキャパ系、マッチカスタムも強化されていない。ただし、強化金属プレートを固定するネジ穴が見られるので、やろうと思えばできるかもしれない。なお、スライドストップをM1911ミリガバと比較すると、内側の出っ張り(ミリガバでは実質のスライドストップ部分)が薄いので、もし組み込んでもそちらの強度が若干心配ではある。マッチカスタムはメッキスライドということもあり、ここは酷使される箇所なので、磨耗の対策はしてほしかった所だ。

ハイキャパ5.1 マッチカスタム

最高の見易さ、アクリル集光型フロントサイト
アクリルサイトは、光を集めて明るくしてくれるため、最も見やすいオープンサイトと言っても良いだろう。しかし、リアサイトはドットのないノーマルのため、そのままではイマイチだ。ボーマータイプは、射撃シチュエーションなど、それなりの理由でこういう仕様なのだと思うが、個人的には3点ドットのほうが狙いやすいと思っている。そういう人は、好みのリアサイトにカスタマイズせよ、ということになるだろうか。
ハイキャパ 5.1 マッチカスタム

さて、これをサバイバルゲームで使うメリットがあるかという点では、まずミリタリー装備には雰囲気が似合わないと言ってしまえばそれまでだが、私服で行うゲームなら、さほど違和感も無い。軽量スライドで多少なりとも素早い射撃と冬の作動性が期待でき、サビや汚れに強いメッキパーツを多用している点でも、ゲームウェポンとして充分にメリットは感じられる。

マッチカスタムを手にすると、高い戦闘力を持つ特別なハイキャパを手に入れたような満足感があり、分解していじっているだけでも楽しい。実際に特別仕様であり、他のハイキャパとパーツ入れ替えして遊ぶのも面白い。これは、コレクションに加える価値がありそうだ。

→東京マルイ ハイキャパ 4.3 デュアルステンレス のレビュー記事を読む

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WA パラオーディナンス HRT (CB)

2008/5/06 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


WA パラオード HRTスペシャル
WA パラオーディナンス HRT (カーボンブラック)
ブローバックガスガン

スペック
全長:220mm
重量:1040g
装弾数:25発
参考初速:78.7m/s – 0.2g(0.62J)
・SCW3
・カーボンブラックHW
・実物グリップパネル標準装備

実銃の背景
パラ・オーディナンス社(現パラUSA)は、カスタムガバメントを手がけるメーカーであり、シングルガバをはじめ、マガジンのダブルカラム化や、ダブルアクショントリガー(LDA)など、ユニークなカスタムガンを製作している。
HRTスペシャルはFBIのホステージレスキューチーム(人質救出チーム)向けモデルの略で、パラのP14-45をベースにレスベアーがカスタムしたもの。トライアルで好成績を収めたもの実際には採用されなかった。ベースのP14-45は映画 バイオハザード2 でミラ・ジョヴォビッチが使用したことで有名である。

強烈な撃ち味と扱いやすさ
ガスブローバックハンドガンを「遠距離命中性能」で選ぶとマルイ製が最も抜きん出ているのは周知の事柄である。また最近のモデルは相当にスピーディなブローバック動作をするため、非常に心地よいのも確かだ。しかしどうしても「痛快な撃ち味」を主に求めようとすると、マルイ製では満足のいかない部分がある。マルイはABSスライドで、リコイルを速くて軽いものに仕上げているためだ。

気温が上がってブローバックが快調になってくると、特にインドアでは「より手ごたえのある」WAのマグナブローバックを使いたくなる。そして、そんなWAマグナシリーズの中でも、極めて痛快な撃ち味を備えているのがこのパラオーディナンスシリーズといえる。手首が痛いほど強烈なリコイルを楽しむことができ、やみつきになるに違いない。

WA パラオード HRTスペシャル

最初にパラオーディナンス(パラオード)のフレームデザインを見たとき、グリップ部分のテーパーラインがブローニングハイパワーに似ていると思った。マルイのハイキャパ(ストレイヤーヴォイド系)と違い、ムダの無いスマートな印象である。そしてグリップは極限の細さを追求し、フレームに食い込ませる形になっているため、45ダブルカラムとは思えない握りやすさが備わっている。
そしてこのパラオードの外観の出来と性能をはじめ、とくに「撃ち味」は他のハンドガンよりも抜きん出ている。WAパラオード最終生産モデルと謳われる、このHWカーボンブラック版は、使い込むと味が出てくる渋い外観、削れないスライドストップ溝、安定した固定ホップアップを装備し、ゲームでも安心して使える完全版となっている。さらに何といってもダブルカラムマガジンの恩恵で、手首が痛いほど強烈なリコイルを得ていることである。

▼ホールドオープン状態。スライドストップノッチには磨耗防止の金属板が埋め込まれ、安心できる。
WA パラオード HRTスペシャル

そのリコイルを文面でどう表現すべきかは難しいが、「ABSスライド」のマグナテック・シングルガバと同等のスピードを確保しつつ、シャープかつ重く、撃つたびに手首にドシンと衝撃がある、というのが一つの言い方であろうか。そのリコイルには「痛みがある」と表現できる。45口径のイメージを存分に楽しませてくれる。
しかしこれはマルイのデザートイーグルのように反動が強すぎて撃ちにくいものではなく、ちゃんとコントロールできるものになっている。スライドの重さやストロークの違いによるものだろうか、そこはやはり「ガバメント」由来の優れたデザインなのだろう。実銃も同様に撃ちやすいと評されているようである。そういえば映画バイオハザードにも登場していた。
このWAパラの重量はマルイDEと同様に1Kgを超えてしまっているが、インドア戦でメインハンドガンとして使うならその重さは特に問題ではないはずだ。

固定ホップの調整について
標準では0.25〜0.3g弾が適合しており、ゲームで使うなら0.2g弾への対応が必須と考えるが、前例に漏れなく、HOPラバーチューニングを実施している。パッキンの余分なゴム厚を削って逃げの空間を作ることで、抜弾抵抗を下げる手法である。
なお、発射機構への影響を避けるため、削るのは最小限に抑え、最終的な微調整はエクセルなど小径BB弾の使用によるものとしたほうが良いだろう。

WA パラオーディナンス HRTのヤフオク出品状況

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