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東京マルイ UZI SMG (vol.6) ~ 思い出話 と リポバッテリー実装

2010/3/30 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


東京マルイ UZI SMG
東京マルイ UZI (ウージー) SMG
スタンダード 電動ガン

スペック
全長:470mm / 655mm
重量:2000g
装弾数:40発/220発
参考初速:77.0m/s – 0.2g (0.59J) ※メンテ後 実測
フルオート回転数:840rpm 14発/秒 ※7.4Vリポバッテリー使用

←東京マルイ UZI SMG 前回のレビュー記事(vol.5)

伝説のサブマシンガン UZI
UZI (ウージー)は 実銃においては旧世代のサブマシンガンといわれて久しい。しかし、独特の個性あふれる無骨なデザインや、イスラエルの屈強な魂を感じる設計構成には、魅力を感じずにはいられない。電動ガン や サバイバルゲーム においては、見た目や中身が古い銃であっても、最新兵器(次世代電動ガンなど) と互角に戦えるのが面白いところでもある。今回は、電動ガン UZI の思い出話を引っ張り出しつつ、リポバッテリー の実装テストについて、レポートしておきたいと思う。

電動UZIの競作時代
UZI の 電動ガン は、かつてその発売時、マルシン と 東京マルイ の競作となった。
マルシン では、フロントにモーターを配置して、車で言うFR車のように長いプロペラシャフトを介して駆動するシステムを開発。しかも最近リバイバルしている「キットモデル」が設定されているという形態だった。
東京マルイ は、車のエンジンで言うと「OHV型式」のように、プッシュロッドを介してピストンを駆動する新メカボで、後方に向けてピストンが開放されるユニークなシステムを採用した。
…というように双方とも、もともと車好きな私には非常に興味のあるシステムだった。

先に発売されたのは マルシン製 で、早速組み立てキットを購入してゲームにも投入。当時は電動ガンの成長期で、かつ私自身も 電動ガン によるサバゲー経験の浅い頃(今のような専用フィールドもほとんど無い時代)の製品であり、最初からカスタマイズされたような部品構成や、その効率の良さ、高回転ぶり(毎分900回転オーバー)が気に入っていた。ホップアップも比較的調子がよかったことを覚えている。
その後、マルイ製 が発売されて、もちろん購入し、確か ZEKE の アルミフレーム を苦労して削りながら組み込んだりもした。当時の電動ライフル以上に、命中精度が素晴らしかったのが印象的だが、回転の遅さやカスタム不能なシステムが不満だったりもした。

しかし..あれから10年以上経った今では、むしろ回転数は600rpmもあれば充分、いやむしろリアルに600rpmであって欲しい、とすら思ったり、回転が鈍い銃でうまく立ち回ってヒットをとることや、勝つことの楽しみが見えるようになってきた。回転の遅さゆえの、弾の燃費(消費)の低さも有利に思える。
これまでの UZI の レビューでは、ドットサイト や NIMHバッテリー の装着により、もともとの弱点を補う方法などを紹介してきたが、今回はようやく リポバッテリー の実装まで来たということになる。

▼エンルート EnLipo 7.4V 1200mAh リポバッテリー を UZIに搭載する。
東京マルイ UZI SMG リポバッテリー

リポバッテリー格納のコツ
UZI で標準使用となる、AKタイプバッテリー(通称 ウナギバッテリー)に対して、EnLipoの7.4V 1200mAhは、形状が異なっており、すんなりと格納できるわけではない。リポは板ガムのような四角形状をしていて、カドの部分が若干当たったりする。

●AKタイプバッテリー →断面17mm×21mm
17mmはほぼ電池のセルサイズ。円柱形で、マイナス端子からのコードが一本、表に飛び出ている。UZIのバッテリー格納はこの形状にピッタリ合うようになっている。

■EnLipo 7.4V 1200mAh →断面12mm×21mm
四角柱で、断面は長方形。

断面の最大長が21mmと同じに見えるが、リポは長方形のために面が広く、バッテリーコードを上側にして、外側にもたれかかるようにさせ、やや力を入れてトップカバーをしめる必要がある。

東京マルイ UZI SMG リポバッテリー

UZI × リポバッテリー のフィーリング
まずは発射テストをしてみたところ、リポバッテリーの特長である、セミオートのレスポンスの良さは言うまでも無く、完全にMIMHを凌駕している。また、フルオートの回転数は840rpmと、NIMH8.4V-1600mAh使用時とそう変わらず、メカボの耐えうる範囲と思われる。本当はもっと「遅く」したいところだが、機会があればLiFe(リチウムフェライト)6.6V なども試してみたい。

リポバッテリー ゲーム投入インプレ
GUN道場PROJECTゲーム(テスト戦)で、デザートストーム川越に UZI を再投入。ゲーム自体も、制限時間内を戦い続ける設定のため、弾の消費が激しい。当日は風もあったことから、なかなか当てることが難しく、随分と弾を消費してしまった。その数4000発・・・。UZIで1日こんなに撃ったことは今までない。

しかし、買って4〜5年目に入っている UZI であるにも関わらず、作動のトラブルは一切無かった。さらに、リポバッテリー によって セミオートや バースト時はこれまでで一番良いレスポンスを得ている。
驚いたのは リポバッテリー のスタミナと回復力で、激しい使用環境の中でも1200mAhでほぼ1日持ったが、最後の1戦前に回転が落ちてしまったため、10分ほど追充電を行った。たった10分でも追い充電を行うと、パワーが即よみがえり、非常に便利なバッテリーであることがよく分かった。
なお、ET1 リポ 7.4V1400mAh以上を使うと、メカがクラッシュするなどの事例もあるようなので、 UZI に リポを使うなら1200mAh以下に抑えておく必要があると思われる。

東京マルイ UZI にお勧めの リポバッテリー
ET1-7.4V800mAh
→ ET1-7.4V700mAh (生産終了)

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東京マルイ UZI SMG (vol.5) ~ リアルカウント戦対応/ パワーソース再考

2009/12/21 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


東京マルイ UZI SMG
東京マルイ UZI (ウージー) SMG
スタンダード 電動ガン

スペック
全長:470mm / 655mm
重量:2000g
装弾数:40発/220発
参考初速:75.2m/s – 0.2g (0.566J)

←東京マルイ UZI SMG 前回のレビュー記事(vol.4)

しばらくレポートしていなかった、東京マルイ UZI だが、実は相変わらず高い頻度でゲームに投入している。その理由を一言で言えば、ともかく手ごろな大きさで使いやすく、命中性能が非常に安定している点、バッテリー1本で概ね1日もたせられるという点である。また、小柄なスペアマガジンを含めた持ち運びの利便性も高い。

とくに、高低差のあるようなフィールドでは、体への負荷が低いものをつい求めたくなるし、ドットサイトによる瞬時のサイティングや、走りながらの腰ダメ撃ちなど、色々なポジションが取りやすい UZI は、古かろうがチューンができなかろうが、使いやすいことに変わりが無い。なお、アクティブに動きたい時、あるいは気分次第では、 UZI の次には G36C → M733 / M4(次世代改)といった具合で、もって行くメインウェポンをセレクトしている。別途愛用の MAC10 は、小さすぎてちゃんと狙うのが難しいという側面もあるが、これもまたフィールドや、ゲームメニュー次第ではメインで使ってみたりする。

東京マルイ UZI SMG

リアカン(リアルカウント)戦 への対応を考える
UZI を リアカンゲームに投入すべく、ノーマルマガジンを揃えてみた。

STAR 50連マガジン
リアルカウント戦向けに、安価(5本で2000円程度)という理由で購入してみたが正直、品質は悪かった。成型の精度もさることながら、そのままではマトモに弾がでない。しかも分解が不能である。基本的にマルイのコピーでありながらも、仕様が異なっているのである。
マガジンをセットしてそのままでは弾が出てこないという有様だが、検証した結果、下から押し込んでいると弾が出るようである。さらに、じっくり観察していくと、下記の点に気づいた。

・STARマガジン= セットしたときに遊びがある(さらに手で押し込むことができる)
・弾ストッパーの角度や形状が違う(左:マルイ=台形/高角度 右:STAR=三角形/低角度)

▼このことより、キャッチのかかる溝にプラ板を貼って、かさ上げして(テンションをかけて)おけば、常に押し込んだ状態になり、ほぼ問題なく弾がでるということが分かった。(下図)

東京マルイ UZI SMG

UZI の 分解メンテナンス
数ある電動ガンの中で UZI だけは、改造防止シールなるものが貼られており、分解に躊躇していたのだが、さすがに最近、時々エア抜け(準・弾ポロ)が起きていた為、分解メンテナンスを行った。しかし開けてみたところ、3年以上使用しているのに内部はキレイなもので、ピストンをコッキングするプッシュロッドとメカボックスの擦れカスが目立ったぐらいであった。その清掃と、あとはピストン・ギア周りのグリスアップを行ったのみである。

なお メカボックス が プラスチック製のため、組み上げの際には、ネジの締めすぎに注意する必要がある。また、モーターのクリアランス(ピニオンギアのテンション)の取り方も、年月を経たせいか、やや分かりにくく、つい締めすぎがちになる。モーター周辺の弾性で吸収されてしまうものと思われる。

パワーソースの再考
先日のレポートでアップしたが、AKバッテリー(NIMH)が3ヶ月で逝ってしまった。さすがにもう次は、LiPo か LiFe にしようと思っているが、今度はバッテリーのパワーがありすぎてメカが壊れるという可能性も否めない。ともかく実装できるサイズで、電流が少なめなもの・・・1200mAh10C〜15C程度?だろうか、あるか分からないが探してみようと思う。MAC10 で使用している、7.4V 800mAhで、先にテストしてみる手もある。

→東京マルイ UZI SMG 次のレビュー記事(vol.6)

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東京マルイ UZI SMG カスタム (vol.4) ~ ドットサイト搭載で戦闘力アップ!

2007/11/16 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


東京マルイ UZI SMG カスタム インプレ
マルイ UZI (ウージー) SMG
スタンダード電動ガン

スペック
全長:470mm / 655mm
重量:2000g
装弾数:40発/220発
参考初速:85.2m/s – 0.2g (0.73J)

装着オプション
・マルゼン オープンドットサイト

←東京マルイ UZI SMG 前回のレビュー記事(vol.3)

弱点を補強する オープン ドットサイト +NIMH の地味 カスタム
ご存知の通り、UZI にはカスタムパーツがほとんど存在しない。しかしながら ゲーム 利用においては、初速や命中精度、回転数においても何ら問題が無いと考える。あえて弱点を挙げるなら「バッテリーのスタミナ」と「照準の見にくさ」ではないだろうか。
スタミナについては、過去の記事でも紹介したが、ニッケル水素バッテリーの利用で片付いてしまう。当初は7.2Vにサイズダウンしたものを使用していたが、最近はなぜか普通に8.4V1400mAhニッケル水素電池を使えている。今のところ特にトラブルもないが、どちらかというと バッテリーのほうが少しヘタったのかもしれない。
さて、照準の使いにくさの改善はちょっと難しい。フロントサイト、リヤサイトとも見にくく、使用を前提にしていないようにも見える。リヤサイトは、ピープ(穴)を大きく広げたり、上半分をカットしてオープンにして見やすくする、という手法もあるが、照準スピードを得るためには、やはりドットサイトを取り付けたい。その場合、やはり専用パーツは何一つ生産されていないため、どんなマウントを、どのように取り付けたら良いかという所で必ず悩むに違いない。私の場合は至って単純で、スチールのコッキングプレートに2つの穴を開けて、ダイキャストのマウントレールをネジで固定しただけである。
こう書くと簡単そうだが、いざ手持ちの マルゼン ドットサイト を取り付けようとしたら、アッパーカバー右側の盛り上がり(リブ?)が、左側に比べて高いため、普通にセンターにレールをつけると、5ミリほど足のある レイル でも ドットサイト の足が当たって付かないという困ったことになった。そこで、センターから左に2mmほどオフセットしたうえ、オープンドットの足の右下が干渉しないようにわずかに面取りする、という細かい処置を行った。ちなみに2mm程度のオフセットは命中にほとんど影響はない。これはもちろん、搭載するドットサイト次第なので、いくつか試してみると良いだろう。

東京マルイ UZI SMG レイル

このようにして ドットサイト を取り付けたが、もくろみどおり、実戦では相当に戦力があがった。今までは、交戦時に狙いを付けているヒマがめったに無く、ノン・サイティングでのバラマキに近いものがあったが、ドットサイトによりすばやく正確な索敵+攻撃が可能になるので、これならセミオート戦や、薄暗い場所でも活躍できそうである。

東京マルイ UZI SMG カスタム

次に、UZI の 運用方法の紹介だが、ストックは常に伸ばした形で使用するのが良い。UZI は片手撃ちするには若干重く、トリガーストロークが大きい点と、射撃時にわずかながらも振動があるため、フルオートでは照準がブレて、いまいち当たらないことが多いが、しっかり肩につけて、両手保持をすればかなりの安定性を発揮する。距離約30mまではドットの狙いどおりの命中精度を見せてくれ、非常に安心感がある。また重心バランスが良いため、非常に振り回しやすい。難をいえば、回転数を抑えるためにギヤ比が低くなっており、初弾立ち上がりがやや鈍く感じることだが、フルオートモードならまったく不便はない。むしろ無駄弾をセーブできて良い結果が出るといえる。

今回「コンパクト電動SMG MAC10」が発売され、早速購入してみて、自分の中で UZI の価値が下がってしまうような気がしたが、やはり「 UZI 」は MAC10 にも MP5 にもない「味」を持っており、結局手放すことは出来なさそうだ・・・。コンパクトなセンターグリップのデザインで、ドットサイトを活用できるのは非常に便利であり、スタミナも全く問題が無いため、ゲームでも充分活躍してくれる。何よりも、両手保持のしやすさからくる構えの安定性、スタミナの安定性、適度な量の多弾装マガジン(給弾安定性)、命中・動作の安定性は心強く、頼もしい相棒であることがホンモノのUZIをも彷彿とさせる。こうして、ゲームウェポンは増える一方なのである…。

→東京マルイ UZI SMG 次のレビュー記事(vol.5)

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東京マルイ UZI SMGのヤフオク出品状況

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