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マルシン M29クラシック 〜Xカートリッジ版 傑作ガスリボルバー

2009/11/27 By: maxi カテゴリー: リボルバー


マルシン M629 クラシック Xカートリッジ
マルシン S&W M629 クラシック 5インチ
ガスリボルバー
※ブラックモデルは正確には「 M29クラシック 」

スペック
全長:273mm
重量:740g
使用弾:6mmBB弾
装弾数:6発 (Xカートリッジ式)
参考初速:72.3m/s – 0.2g (0.52J)

塗装仕上げ
Gスミス スチールブルーII 仕上げ
(ノーマルはつや消しブラック)

←マルシンM629 クラシック (vol.1) 前回のレビュー記事

カート式リボルバーの決定版!
2009.9月、マルシン の S&W M629クラシック がリニューアルされた。マルシンの旧 M629クラシック は、その安定した初速と、命中精度から、お気に入りの一挺であり、長らく大事に所有している。ディテールや動作に甘い部分はあるが、何しろタナカの同リボルバー(ペガサス)よりも良く当たるため、ゲームでは一番使えるリボルバーだと、個人的に太鼓判を押していたものである。

さて、新たな「Xカートリッジ」版を触ってみたところ、カートリッジが明らかにリアルさを増して重くなり、全体としても重量感を増した印象であった。カートリッジの径は約12mm、ちょうど44マグナムサイズで、そのリアルな雰囲気はモデルガン並みにバツグンで、価格も手ごろなことから、結局購入してしまった次第である。なお、ロットの違いによるものかもしれないが、プラグリップの色調が旧モデルより茶色ぽくなり、より良い雰囲気になっている。

旧モデルと新モデルの総重量はほぼ同じ(720g程度)で、旧モデルでいう、シリンダーインサート+カートの重量が、新モデルではカート1コあたりの重さに置き換えられている。つまりはカート単体がズッシリ重くなり、形状やサイズも非常にリアルになった反面、シリンダーが肉抜きされてインサートも無くなった分、軽くなっている。なお、このXカートリッジは、エアーガン(ハンドガン)用のカートとしては、その史上、最も重いのではないだろうか。シリンダー以外のメカは、旧モデルから特に変更されておらず、発射システムも同様である。実射性能とカートリッジのリアルさが、非常に高いレベルで仕上がっており、カートの装填が楽しめるガスリボルバー、あるいはゲームでちゃんと使えるリボルバーが欲しいという方には、間違いなくお勧めできる。

マルシン M629 クラシック Xカートリッジ

ところで、比較対象にできるかどうかは分からないが、東京マルイ の パイソン に比べて、この M29クラシック は価格が安い上に、初速やリアリティが数段上であり、タナカペガサスともまた違う方向で、リボルバーの決定版と言えそうな出来である。

2009年現在、マルシンの精力的な製品開発はモデルガン寄りにみえるが、サバゲー路線のマルイとは対極にあって、その勢いは頼もしい。アウトドア(ゲーム)派のマルイ製品に対して、インドア派と言ったところか。オートマチック&リボルバーの「カートリッジ式ガスガン」の製品展開は留まる所を知らず、いずれSMGやライフルにも展開するようにも思える。モデルガンの投入も積極的で、キャップ発火+8mmBB発射のデリンジャーなども発表されている。今後のラインナップが非常に楽しみである。

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タナカ S&W M629クラシック 4インチ 〜お宝リボルバー

2008/3/27 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ M629クラシック 4インチ ステンレス
タナカ S&W M629クラシック 4インチ
ガスリボルバー (ペガサスシステム)

スペック
全長:239mm
重量:735g
装弾数:14発 (6発装填にカスタム)
参考初速:58.5m/s(0.34J/実測)
・デラックス ステンレスモデル
・ABS×メッキ仕様

ベストバランス・デザイン
タナカワークス M629クラシック ペガサス・ガスリボルバー は価格もさながら、お宝感満載の高級な リボルバー である。クオリティとしては、タナカ リボルバー の、しかも同じ S&W M29系 の中でも異様に高い完成度を持っている気がする。

お宝ポイントのまず1点目は、バレルシュラウドを備えたその骨太なデザイン。写真のようにキャロムショットの木製グリップをつけると、高級感と硬質感が一段と上がり、バランスも S&W M586 あるいは M686 のようにガッシリ感が備わる。これが文句ナシに一番カッコいいデザインではないかと、一人勝手に悦に入っている。
2点目は、トリガー(ダブルアクション)の「S&Wアクション」が箱だしで完全に再現できている。これまで手にした、マルシン M29 や、東京マルイ M19 とは違うのである。どんなにゆっくりトリガーを引いても、シリンダーストップのリリース音とロック音がしっかり2回聞こえたあとに発射されるので、安心して撃てる。また、ノーマルバレルタイプはワイドトリガー/セレーション付きだったのに対し、クラシックはセミワイド/スムーストリガー仕様となっている。これがまた、格段に連射しやすい仕様である。シングルアクションもしかりで、ただ最初のうちはハンマーリリース時のキレが異常に固く、何度も撃ってアタリがつくと丁度よくなってきた、ということも記しておきたい。
3点目はチューニングの楽しみが幅広いこと。
とはいえ、チューニングパーツが出ているわけではない。削ったり磨いたり、という本来のチューニングという意味である。タナカリボルバーが正直エアガンとして不満なのは、箱だしでの命中精度が「無い」に等しい点である。原因を探ると下記の2つが考えられる。

1: パッキンの抜弾抵抗が大きすぎる
2: ホップ圧が0.25gレベル

1 については、装弾数を犠牲にしてでも(13発→6発)、パッキンを削ってゆるめたほうがよい。
2 は、まず小径弾(エクセル)を使ってみる、次にホップラバーの中心部分などを削ってVパッキン化することで微調整するか、マルイ パイソンのホップラバーに交換することで安定性が増す。
実際にパッキン切削+エクセル弾+ホップラバー加工をして、8m – 約6cm(12発中6発=確立50%)の集弾結果を得られたので、充分ではないが単純に、撃つのがより面白くなったといえる。

その他、トリガープルの調整やメカの研磨など色々出来ることがあって、本当に長らく楽しめる。これは昔ながらのエアーガンやモデルガンを髣髴とさせる醍醐味なのではないだろうか。

分解方法&小技集
アウターバレルの分解は意外に簡単で、フロントサイトを外して、イモネジを外すだけで引っ張れば外れる。インナーバレルはウエイトを左に回して外し、Cリングを取り、一度シリンダー側からパッキンを抜いた上で、バレルを戻して前に引き出す、という手順である。

小技としては、細かいところに手を入れて、妥協パーツの「妥協具合」を極力目立たなくするという例があげられる。
・ダミーカートリムの中心部と、つながりの部分の塗装。
・シリンダーの後ろ部分、ダミーカートリムの収まっている「カバー」の研磨。

このような細かい仕上げを少ししてやるだけで細部の美しさも増し、愛着感も沸く。それから、キャロムのココボログリップ(木製)は高価なだけに外観の出来が最高で、今まで触れた中で最も薄く(同型プラグリップの幅よりマイナス8mm!)、非常に握りやすいことも記しておきたい。

タナカ M629クラシック 4インチ ステンレス

タナカ ペガサス ガスリボルバー の弱点 覚え書き
命中精度に関するチューンを行うにあたっては、下記の弱点を考慮する必要がある。

・気化スペースが少なく、加温の効かないガスタンク
 シリンダーは、回転するただのガワ+BB弾送り装置になっていて、ガスタンクはその中に固定されているため、手などによる加熱の「努力」はまったく伝わらない構造となっている。そのため安定性はどうしても気温次第となる。またタンクの下半分をリキッドスペース、上部にバルブユニットを収納しているため、気化スペースには余裕がない。ガスを入れすぎればすぐ生ガスを噴いてしまい、思ったような安定性が得られない。使う季節や環境に注意する必要がある。

・保持力の強すぎるパッキン
多弾装填を実現するために(しまってある弾が飛び出さないように)、抜弾抵抗をわざと高めている。これが安定性にあたえる悪影響は大きく、相当に命中精度を落としている。装填数の多さはあえて捨てて、保持力を弱めれば数段、命中精度が上がる。エクセルなど小径のBB弾を使うというやり方もある。

・テーパードバレルと、つまずきホップ
BB弾保持位置からホップパッキンまでに距離があり、さらにその間に空間が存在する。弾が暴れた上でつまずきホップがかかるわけで、命中精度が良いわけがない。

× シリンダー前面の空間スペース
→ シリンダー前面には過去の「可動フォーシングコーン時代の産物」か、はたまた「わずかながらのリアル追及」のためかテーパーが彫ってあり、バレルまでの距離を離してしまっている。このスペースにより、弾がパッキンから飛び出た瞬間、進む方向が定まっていないことが想像される。

× 固定フォーシングコーン
→ トリガーフィーリングの向上には大きな貢献をしているが、弾保持位置からバレルまでの距離を離している一因でもある。命中精度追求のためには、シリンダー前面を変えられないのであれば可動フォーシングコーンのほうが良いということにはなる。

× バレル後端内側のテーパー
→ 一見効果的に見えるが、パッキンから飛び出て暴れたBB弾を「削らずに」なんとか無事に取り込むための苦肉?の策であり、命中精度にはまったく貢献していないと考えられる。

× ホップアップラバー
→ M29の場合はBB弾保持位置に近づけてあるが弾力性には乏しい上、0.25弾固定、M19は調整はきくものの、やはり弾力性には乏しい上、つまづきホップ傾向が強い。

× ペガサス病
→ 内部のバルブパッキンに貼り付きが起こってバルブを充分に叩けず、初弾のガス放出量が少なくなってしまう現象。コンスタントに撃っていればこの問題は出ないので、使用頻度を上げることがとりあえずの対応か。

上記の原因から、下記のように運用、あるいは改良すれば、相当に高い命中精度を得られるのではないかと考えられる。

改良案
1. シリンダー/タンクについては構造上、改善策が難しいため、適正なガス量と充分な気温を確保した環境で使用することを心がける。
2. シリンダー前面を平坦にし、ぎりぎり前面で、弾を軽く保持するよう仕様変更する。
3. フォーシングコーンは固定だとしても、テーパーをキャンセルし(面取りのレベルに変更)、バレルの最後端に柔軟なホップラバーを設定する。

→タナカ S&W M29 のレビュー記事もよむ

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マルシン M629クラシック (旧カートリッジ式) ~ 侮れない実力!

2006/12/23 By: maxi カテゴリー: リボルバー


マルシン S&W M29 クラシック
マルシン S&W M629クラシック
ガスリボルバー
※ブラックモデルは正確には「 M29クラシック 」

スペック
全長:273mm
重量:740g
使用弾:6mmBB弾
装弾数:6発 (旧カートリッジ式)
参考初速:72.3m/s(0.52J)

実銃の紹介
1956年に登場し、.357マグナムを超える .44マグナム弾を撃てるということで 最強の拳銃 として話題になった S&W M29 。
M29クラシック は、M29 を改良進化させて、1991年に登場したモデルである。 コルト アナコンダ の対抗馬として設定されたという見方もある。反動による銃身の跳ね上がりを抑えるために付けられたフルラグのバレルが大きな特長となっており、射撃時の安定性が増している。

冬はリボルバーの季節!?
いや、満足にゲームが出来ていれば私からそんな台詞はないはずである。雨天や、家庭事情のためしばらくゲームが出来ていないゆえ、勝手に「季節化」してみた。その「へりくつ」はこうである。満足にゲームが出来ない→でも撃ちたい→外では気軽に撃てない→家の中で撃つ→静かに楽しめるエアーガン→リボルバー。結果、この冬はリボルバーに傾倒してみることにした。ただしもちろん近い将来的なゲームでの活用性もしっかり考えているつもりではある。

マルシン M29 の歴史
さて、 マルシン の ガスリボルバー M29 シリーズ といえば約20年前に カートリッジ式の S&W M29 が発売され、私は S&W M629 6インチ を購入して、ハンマーが折れるまで遊んだ覚えがある。もちろん M29 への興味は 映画 ダーティーハリー が元だったが、当時としては革新的な ガスリボルバー の登場に胸を躍らせたものである。今回の M29クラシック は、つい気分がその時代に遡ってしまったが、このモデルは バイオハザード3 (カプコン) で登場したゆえに話題を呼んだそうである。マルシン のこのモデルは、ブラックバージョンもシルバーメッキバージョンも M629 と刻印が打たれているが、ブラックモデルは M29クラシック が正しい呼び名だ。さすがにコスト削減の跡なのであろう、 M29Classic の刻印が無いのは少々残念でもある。

マルシン M29 クラシック

ニ世代前のシステム…だが侮れない実力!
可動式フォーシングコーンが当時とまったく変わっていないところに驚きつつ、ハンマースプリングがただのピアノ線であるところに郷愁を覚えたが、実射してみると昔の マルシン M29 とは撃った感触が違う。このリボルバーは、マルシン が マキシ・シリーズ を展開していた時期のシロモノなので、規定内とはいえパワー感が備わっている。とくにシングルアクション時のガス吐出量や発射サウンドは、昔の M29 よりレベルが高くて、素直に楽しく、頼もしいと思った。

残念ながら、このリアルさに欠けた 真鍮製の カートリッジ は正直無くてもよい気がする。こんなヘンテコなカタチのカートなら、あまりうれしく無い。さすがにここは昔と違い、フロントにBB弾を装填する仕様になっている。また、Oリングが細く、BB弾に余計な抵抗を与えない設計となっており、実際に命中性能が意外に高いのは評価できるポイントといえよう。現在リボルバー業界?をリードする タナカワークス のそれよりも命中精度は期待できる。

マルシン M29 クラシック

さてこの M29クラシック を サバイバルゲーム でどう運用するか。まずメインにするなら インドア フィールド であることは間違いない。実際、真冬のうちに、 インドアフィールド(U-BOX) を予約してあるが、しかもあえて全員が ガスガンオンリー / 電動ガン禁止 / 加温装置禁止 で展開する予定を組んでいる。となると、この リボルバー の活躍するチャンスもあるといえる。最初から リボルバー 前提で組んだバトルではないが、上記のような制限を加えると生かせるに違いない。
オートマチック は マガジンの加温無しで おそらく冬場は 5-6連発 がいいところと考えられるので、FIXEDガスガンである リボルバー なら多少は対抗できるだろう。何より「リボルバーで戦う」スリルと楽しさは、他の銃では味わえないところでもあるので、是非試してみてほしい。

インドア〜少人数のバトルロワイヤルで大活躍
自分を含めて7名、全員6発限定という最小限のルールでバトルロワイヤルを行ってみた。自分はこのM29クラシック、他の一人はスナイパーライフル5発+マルイ パイソンに1発、ある者はマルイ エアコッキングUSP などというように、まさに全員が思い思いの、ギリギリ最小限の装備で挑んだ。

何ターンか行ったうちの一度は、結果6発で4人までヒットすることが出来た。そのターンではたまたま移動・回避がうまくいったのかもしれないが、弾数が無いときは、必然的に(精神的にも)、「接近+シングルアクション+サイティング射撃」を行うことになり、命中精度を10m未満と想定のうえで接近して、確実に仕留めることを主眼においた成果に違いない。
バトルロワイヤルは自分以外が全て敵、という実に恐ろしいゲームだが、その中でこのM29クラシックが光ったのは、安定したパワーと素直な弾道、動作の信頼性であった。是非また、次回インドア戦にも使用したい。

→マルシン M629クラシック 次のレビュー記事 (vol.2)

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