サバゲーのチーム戦術あるいは戦い方そのものには、これが100点だという答えはなかなか出せるものではない。各々のチームの方針に基づいて考え、行動し、かつ結果から分析して、試行錯誤することも楽しみたいところである。なお、下記で紹介しているテクニックはあくまで例であり、ほんの一部でしかない。実戦経験をつんで、最強サバゲーマーの道を目指してみるのも面白いだろう。
基本フォーメーション(進攻/布陣)
2名(ツーマンセル)で進攻する | ||||||||||||
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3名(スリーマンセル)で進攻する | ||||||||||||
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※メンバーがヒットされた場合は、役割を1つ前へ繰り上げる |
索敵時の注意点
移動時は隠密に進行することを基本に、仲間同士で索敵範囲が被らないように、ある程度探す方向の担当を決めておく。例えば、ポイントマンは前方90度、以降2人はその左・右方位など。
交戦時の注意点
- 敵の視線や注意の分散
構成人数に関わらず、チームプレイで生き残るために共通する必要事項は、いかにして敵の注意を分散させるかにある。囮、陽動、多角狙撃など、チームでしか無し得ない戦術を積極的に利用する。 - 敵勢力(人数)の把握と共有に努める
敵の弾切れや撤退など、状態変化やスキに気づいたら、いち早く情報共有し、行動する - 援護、牽制の価値を知る
仲間が交戦している場合、敵が射程外で狙撃できない状態でも、牽制射撃によってこちらが優勢であるらしいことを敵に示すことが出来る。
戦術テクニックの例
・陽動(移動)
わざと目立つ行動(移動)をして、敵の注意をひきつける。そして敵の発砲を誘発させ、仲間が位置を把握出来るようにする。
・一点集中
出来る限りの仲間を集めて、集中砲火で突破する。
・弾切れの演出
わざとカラ撃ちを行って、敵の発砲と前進を誘発させる。
・公開指示
敵の動きを逐一、敵に聞こえる声で共有することで、心理的なプレッシャーを与え、動きを封じる。
・虚構指示
ハッタリをかました陽動指示などで、敵の動きを封じる。
チーム戦術のプライオリティ例
1. 第1に部隊を生存、存続させるための行動方法を考えておく
例: 自分の視界の中には、敵だけでなく「自分が援護するメンバー」の一人を常に入れる など。 |
2. 任務の第2目的までを設定し、共有する
例: 第一目標をフラッグアタックとし、1ユニットの仲間(3名セル)を2人損失した場合は他ユニットの支援にまわる など。 |
3. 3つの戦闘の状況に応じた対処方法を考えておく
状況 | 状況の詳細 | 対処例 |
優勢時 | 進攻できる場合、局地戦闘に勝利できた場合 | 標準的な警戒の方法 |
劣勢時 | 戦力が劣る場合 | 撤退、迂回、時間稼ぎ |
膠着時 | 互角戦力での戦闘 | 陽動、撤退 |
例: 劣勢対処・・・集中砲火を浴びている場合は、すぐさま10m単位で撤退する。 膠着対処・・・牽制担当は残り、残り2人が2マンセルでサイドから敵を叩く |
情報伝達の方法
共通事項
方向・・・敵や目標物の方向は、時計盤の1時~12時で示す。
言葉・・・聞き間違えない簡潔な言葉で伝える。
声で伝える
最も基本的な伝達方法。声の大きさや指示内容にもよるが、仲間が自分に関係あると認識できるのは、周囲10m程度までが有効範囲と考えられる。
情報共有の種類や掛け声
周囲の仲間に対しての、声による情報共有の一種として、例えば下記のような号令が考えられる。必ずしも英語で言う必要は無いが、日本語で言うと長かったり、締まらなかったり、曖昧になりがちなため、映画等でよく出てくる英単語なら、必要最小限に活用すると面白いのではないだろうか。
「カバー!」→ 敵の優勢攻撃を受けて後退/移動する、援護を頼む
「ゴー!」→進め
「バック!」→戻れ
「ローディング!」→マガジンがエンプティ(カラ)になった、再装填する
「グレネード!」→グレネード(トルネード等)が投げ込まれた(またはランチャー攻撃が来る)、回避しろ
ハンドサインを使う
隠密行動時の交戦直前など、声による情報交換や指示が危険な場合、手信号(ハンドシグナル)を使う方法がある。実際の軍などでは多数のハンドサインが用意されているが、サバゲーは色々な人が集まる遊びということもあり、教えなくても使えるレベルのサインにまで絞りこんで考えたほうが良いかもしれない。
教えなくても分かりそうな、ハンドシグナル(ジェスチャー)例 | ||
1 | 方向 | 指を揃えて、手そのもので指す |
2 | 敵あり/なし | 敵発見時・・・方向指示のあと親指を立てて下に向ける/上に向ける |
3 | 人数 | 指の本数で表現 |
4 | 距離 | 手で山を表現、一山で10m先を示すなど |
5 | 自分、あなた | 人さし指を自分に向ける/相手に向ける |
6 | 撃つ、撃て | 自分、あなたを指した後に、指をピストルの形にして敵に向ける。親指と人さし指が90度。 |
7 | 了解 | 手のひらを広げて合図 |
無線(トランシーバー)の使い方
無線機は、サバゲーで人気のアイテムだが、無線による情報交信は、基本的に上記2種類の伝達方法よりも、優先度を下げたほうが良いだろう。
「見えていない仲間」との交信は、第一に重要となる「方向の共有・指示」が定まりにくいためである。
そのため慣れないうちは、個人間や局地的な戦闘での無線通信は避け、分隊行動をする各ユニット同士の「戦況報告」「増援要請」 に絞るなどしたほうが良い。
チームプレイのさまざまな要素は、挙げていけばキリの無い数になりそうだが、ゲームに勝ちたいからとチームのリーダーだけが突っ走ってしまうのは良くない。メンバーの意見を汲み取り、ほどほどにゲームとして遊びとして、皆が楽しめるように心がけてほしい。サバゲーは自由な遊びであり、ゲームの勝敗よりも、過程を試行錯誤したほうが楽しめるに違いない。
ハンドサインの例
下記はハンドサインの一覧表だが、これは一部ジョークも混じっている。大体の雰囲気ということで、ご覧いただきたい。