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東京マルイ AK47 ~ 闘いのオーラ、永遠の戦闘フォルム

2010/3/10 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ AK47
東京マルイ AK47
スタンダード電動ガン

スペック
全長:875mm
重量:2800g
装弾数:70発/ オプション 600発
参考初速:87.3m/s (0.76J)
1994年6月発売

闘いのオーラ 惹かれる戦闘的フォルム
AK100系 に慣れた目で、あらためて AK47 を見ると、その荒々しくヤボったいデザインにはまた惹かれる部分がある。AK100系 とは異なった、泥臭く屈強なイメージのスタイルからは、闘いのオーラが醸し出ている。おそらく、AKの歴史を学べば、必ず一度は手にしてみたくなるに違いない。 AK47 はコレクションアイテムとしても、サバゲーでも充分に活躍できるエアーガンで、カスタマイズパーツも非常に豊富なため、広く長く楽しめるモデルであり、オススメの一品となる。

またAKの歴史を綴った本(GUN道場ライブラリー)や、カラシニコフデザインの腕時計というものもあるので、エアーガンにとどまらず、広く楽しむことができる。なお腕時計は私も所有しており、カラシニコフの名に恥じないタフネスさと、シンプルさを備えていて、非常に気に入っている。

[AK] アブトマット・カラシニコフ エピソード

AKM システムイメージ

世界で最も大量に存在する突撃銃
今なお続く世界各地での紛争において、必ずその姿を見せる AK47 (エーケー47) アサルトライフル。途上国で暴力が起こるとき、必ず人々のの手に握られているのは AK47 である。少年・少女までもがこの銃を片手に「生活」している国もあるという。なぜそれほどまでに AK47 なのか。 AK47 は悪魔の銃とさえ呼ばれ、国だけではなく、子供たちの夢や将来まで壊しているという現実は今なお続いており、一刻も早く国家治安の確立を願いたいところではある。 AK47 は優れた機械(銃)だからこそ、半世紀以上たった今でもなお現役であり続け、そのデザインには機能美すらある。それが銃であったために数多くの不幸を招いているが、なぜ AK47 はこれほどまで大量に生産されるのか。ここではメカニカルな観点で AK47 の機械として優れた点を記しておきたい。

簡単な造り…たった8点のユニット構成
AK47 ではコンポーネント化された8つのユニットで構成される。説明書やドライバー等はもちろん不要で、短時間で分解整備が可能、イコール誰でも分解組み立て、メンテナンス可能な設計となっている。なお、木製部品が多いのは、寒冷地や天候への耐久性を考慮しているためである。

パーツのすり合わせ…スカスカの設計
自動装填の為、ガス圧を利用してボルトを後退させるが、他の自動装填ライフルに比べてガスシリンダーとピストンの隙間を大きくとった設計となっている。ピストンは発射のガス圧を物理運動に変える重要な部位であり、通常0.1ミリの精度で設計される部分だが、AKでは0.3ミリと遊びが大きくとられている。これにより、火薬の燃えカスやホコリ等による動作不良が発生しにくいものとなった。

蒸気機関車の車輪がモチーフ…重いボルト
このコンパクトなサイズの銃にしてはあえて重いボルト(約500g、M16小銃の約2倍)を使用しており、その重さを利用して、不良弾や細かなゴミの抵抗を問わず弾丸を薬室に押し込めることができる。曲がってしまった弾丸ですら正常に発射できるという。またこの重いボルトは、発射ガスの衝撃を瞬間的に受け止めた後、わずかな時間遅れて後退を始めるため、熱で膨張した空薬莢を冷まして縮小させる時間を与えてから、スムーズに排莢作動させることも可能となっている。さらに短めの薬莢(39ミリ)がジャムの回避にも功奏している。

AK47最大の特長
口径が7.62ミリと大きいため、フルオート射撃での安定性が悪いものの(連射すると反動で銃口が上を向いていってしまう)、構造がシンプルなため繊細な整備を必要としない。さらには、水や泥、砂にまみれるような、どんな悪環境でも問題なく動作し、弾詰まりが起きにくい仕様となっている。操作も単純で簡単におぼえられるため、訓練の時間が少なく済む。子供にも身振り手振りで教えるだけで、分解組み立てが可能になるという。ベトナム戦争では多数の民兵がこのAK47を使用した。 その後もライセンス品、コピー品の氾濫や、ソ連の東側諸国への大量の武器支援も相まって戦争、紛争、テロなどあらゆる戦場で姿を見せる。

設計者 ミハイル・カラシニコフ の遍歴
1941年、当時戦車兵だったミハイル・カラシニコフ軍曹は、 大祖国戦争(独ソ戦)のさなかドイツ兵が使うMP40等の携帯可能な機関銃の連射威力に衝撃を受けた。 その後前線で負傷し、入院したカラシニコフ軍曹は母国の危機感を感じて銃器の設計を行う。その後、軍の武器アカデミーに所属、戦後にはMP44等を参考に中距離で自動連射の出来る銃を開発した。1947年、競合した他の銃(2種)とのコンペにおいて、連射時にジャミング(弾詰まり)が全く起きなかったことから、ソ連の主力突撃銃として採用が決定となった。そしてAK47の名前が与えられた。なお現在、ロシア軍の制式突撃銃は AK47 の改良型である AKM や AK74 / AK100 系 に移行している。

中華系メーカーの台頭
さて、話をエアソフトガンに戻すが、数年前からAKシリーズに限らず、中華系メーカーのラインナップがものすごい勢いで増えており、色々なタイプの電動ガンが、こぞって販売されている。下記のメーカーリストを見ても分かるが、国内メーカーが押されている感すらある。普通にショップにいけば、必ずといっていいほど中華系メーカーのパーツや何かが置いてあるので、実際に購入しているものも数多い。ユーザーが欲しいと思うものをどんどん作る姿勢は学ぶところがあるかもしれない。

なお、中華電動ガン本体を見たとき、外装に関しては高い質感が与えられているものも多く、選択の幅が非常に広い点も魅力である。ただし、品質にばらつきがあったり、新品箱出しなのにキズだらけだったり、メカなどの発射機能に関しても、マルイのクオリティには到底及ばず、ほとんどがチューニング必須となっている。チューニングを楽しみたい方にはうってつけのアイテムだが、初心者にはオススメできないアイテムということにはなってしまう。供給も不安定なため、欲しいと思ったときに無かったり、特に外装パーツの補修が出来なかったりと色々と問題点はある。

中華系メーカー一覧
A&K|AGM|ARES|ARMY ARMAMENT|BESTGUN|ClassicArmy|CYMA
D-BOY|G&G|G&P|GHK|Hexagon Production|ICS|JG|JLS|KART
KingArms|LCT|SRC|STAR|VFC|WE

製品例
AKM、SVD ドラグノフ、PPsh-41、STEN Mk2
MINIMI M249、タボールTAR21、Beretta RX4 Storm
SCAR、HK416、FN-F2000、ステアーAUG A3、H&K UMP、H&K SL8、H&K SL9 etc…

何より、国産ではカバーしきれていないモデルアップが積極的に行われており、うれしいような悲しいような、恐いような、複雑な心境だ。欲しいものなど、いくらでもあるのが中華系なのである。こういったモデルアップ展開は、気になってしょうがない。

→東京マルイ AK47S のレビュー記事を読む

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