タナカ S&W M19 4インチ 〜 ルパンIII世 次元大介の銃
タナカ S&W M19 4インチ コンバットマグナム
ペガサス ガスリボルバー
スペック
全長:242mm
重量:520g
装弾数:13発
参考初速 83.5m/s – 0.2g (0.72J)
・固定HOPシステム
静 の銃 「リボルバー」
例えば、銃 を「動」と「静」に分けるとしたら、リボルバーは「静」の部類と言えるだろう。オートマチックのような「動」は無く、静かにたたずんでいるだけである。指でトリガーを引いた分だけシリンダーが回転しハンマーが起き上がって発射できるという、「オート」に対して「マニュアル」なハンドガンともいえる。
S&W の リボルバー には色々な種類があるが、私はその中でも携帯性に優れてコンパクトな M19 のバランスの良さが気に入っている。子供のころ、TVシリーズ ルパンIII世 を見て、次元大介のリボルバーさばきにワクワクしたものだ。今見ると、何故か M19 で ファニング していたり、不思議な部分もあるが、 ルパンIII世 がロマン溢れる一級品のアニメ作品であることは言うまでも無い。
タナカ ペガサスシステム ガスリボルバーは、年中ある程度安定した性能を発揮できる。しかし、タナカ M29 のレビューでも紹介したが、さすがにハンドガンのみの ゲーム でも、「メインウェポン」を務めるには厳しい。サブウェポン となれば、コンパクトな M19系 は都合が良かったりする。 M19 は、カスタマイズベースとして考えても、構造がカンタンで、ラウンドフレームとバットフレーム、アウターバレルの交換などが簡単に出来るのがなかなか楽しいところでもある。
ペガサスリボルバー は ケースレス であるため、好みが分かれる所だが、メタル の シリンダーカバー のおかげで、硬質な作動音を奏でてくれる点は、普通のABSモデルガンに一歩抜きん出た部分である。(M29レポートで紹介) また、可動フォーシングコーン がキャンセルされた最近のタイプの動作は モデルガン アクション のそれに他ならず、滑らかで心地よい引き味がある。
シリンダーがロックしたあとでハンマーが落ちるという「 S&Wアクション 」の再現は ペガサス初期モデル では、ゆっくり引くとシリンダーが回りきらない等もあったが、年々地道な改良が行われ、新しいモデルを買えばキッチリ動いてくれるはずである。
さて、実射性能を見てみよう。
結果から言うと・・・ノーマルでは正直ロクに当たらない。弾道は右に左にそれることが多く、対人でヒットをとるなら10m程度しか有効範囲にならない。これは装弾数を増やすためにパッキン保持力を強くしているのが原因のひとつである。
ゲーム用なら装弾数は多いに越したことはないが、11発なりの最大装弾数を持たせた結果、当たらないというジレンマがここで生じる。思うに、その多弾装を犠牲にしても、パッキンを緩めに加工して、リアルカウントとなる6発にしてしまったほうが良い。すると、とたんに集弾性能があがって固定スライドのオートマチックガスガンに近い性能を発揮できる。カート無しで簡単に弾を込められるうえ、燃費も良く、静粛性も高いので、特にインドアゲームでは意外な刺客となりうるに違いない。
ちなみに写真の M19 は、実は元メッキ仕様の M66 であり、塗装して古びた感じに仕立て上げたものである。角が剥げ落ちて部分的にシルバーに光るさまは、使い込んだ印象が出るため、なんとなく愛着がわいたりする。まもなく ミッドナイトゴールド メッキ の 4インチモデル も発売されるようだ。
M19 チューニングポイント
・全体カラーリング(耐熱ブラック+クリアスモーク+コンパウンド)
・ホーグ木製ワンピースグリップ
・ラバーパッキン内径拡大(ヤスリ切削)
・ダミーカートカバー(雷管部分)塗装
・S&Wアクション補正(フレーム削)
→タナカ S&W M19 4インチ 次のレビュー記事 (vol.2)
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