TOP M4 カービン (vol.1) ~ 排莢だけではないセールスポイント
TOP M4 カービン
カートリッジ式 ブローバック電動ガン
アルティメット・エジェクション・ブローバック
スペック
全長:803 – 878mm
重量:約3200g
装弾数:30発
初速:85m/s – 0.2g (0.72J)
・フルメタルボディ
・フルストローク電動ブローバック
・リチウムポリマーバッテリー仕様
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フルオート排莢の面白さ
「排莢」の面白さは、今では新鮮なものだ。その昔、モデルガンの MGC MAC11 などで重いカートリッジが大量に飛んで大変な思いをしたが、しばらくそういったモデルガンには触れていないし、遊べる環境も無い。
そして、その排莢アクションがついに電動ガンで実現した。電動ガンになることで、音や煙は失われるが、確実な動作と射撃性能が手に入った。音も静かで、火薬の掃除など要らないものの、総合的に見ればモデルガン寄りの製品といえるかもしれない。
SMGなら幾度と無く、排莢モデルも存在したが、トイガン史上でいうと「アサルトライフル」のモデルアップは、コクサイ の スーパーウェポン M16A1 以来だろうか?マルシンのライブカートM1カービンも圏内だろうか。もっとも スーパーウェポン はモデルガンの火薬カートリッジではあったが。
TOP M4A1 は、リコイルは皆無だが、フルオートで快調にカートリッジが排莢されるさまは、ガンマニアなら心躍ってしまう瞬間に違いない。そういったモデルガン要素に、高性能な電動ガンの射撃性能をプラスした製品となっている。
TOP M4 カービン のウリは、カートリッジ排莢だけではない!
「電動×排莢」の要素が非常に目を引くモデルだが、その内部機構には非常に注目するものがある。それは、シアでピストンを開放するシステムであること。つまりエアーコッキングガンのような感覚で、セミオートが撃てるようになっていることである。電動ガン特有の「曖昧なトリガー感覚」「引いてから発射までのタイムラグ」が一切無いのだ。これは、すでにKSCのHK33シリーズで実現されていたシステムだが、 M4A1 の電動ガンでは初ではないだろうか。
2011年2月に実施された、インドアフィールド「どんぱち」での製品デモンストレーションで試射したときは、恐らくテスト機が相当使い込まれて、シアの切れが鈍っていたが、新品の製品では、引き応えのある(適度な重さのある)トリガープルとなっている。撃っていて楽しいのは言うまでもない。
カートリッジを詰め込む瞬間は至福のとき
この電動ガンは、カートリッジへの弾込めと、その後にマガジンへのカートリッジ込めという二度手間が常にかかってくる。それらを「楽しい!」と思える人でなければ、買うべきではないだろう。サバイバルゲームで使うなら、TOP M4 カービン のメリットは少ないので、マルイの次世代電動ガン他をお勧めする。
しかしこれがカートレスタイプになると、話は逆転する。先の撃ち味の仕様から、むしろゲームで使って楽しいモデルになるのだ。なんとも手抜かりの無い、まさに究極の電動ガンといえる。
気になった仕様や問題点
エキストラクターが折れる報告
さて残念なことに、数マガジン撃っただけで、排莢の要のパーツ「エキストラクター」が折れて、排莢出来なくなったという不具合が確認されている。該当パーツは、外から見た感じでは、プラスチックパーツのようだが、調べてみると亜鉛合金製らしい。非常に力のかかる所であるため、モデルガンでもスチール等で作られていることが多いが、プラカートリッジを飛ばすにしても、強度が不足しているのだろうか。または当たり所が悪かったのか、部品の個体差が出ているのだろうか。早急にメーカー対応を確認したいと思う。少なくともデモンストレーションで見たM4A1カービンは、相当撃ちこんでも故障する様子は見られなかった。
→メーカー確認の結果、まれに成型不良となっているエキストラクターがある模様。初期不良としてメーカーで交換対応を行ってもらえるようなので、該当の場合はメールや電話などで問い合わせてみると良い。その他、Lipo充電器も数パーセントの割合で、正常に充電が出来ない初期不良があるようで、こちらも交換対応するとのことである。
バッテリーの着脱がひと手間
バッテリーを出し入れする際には、わざわざ工具が必要となっている。バッファーチューブの後端にイモネジがあり、2.5mmの六角レンチが必要だ。しかも、六角レンチは付属していないので、各自で準備が必要となる。工具なしで着脱できるマルイ設計が当たり前になってしまった今、そういえばかなり昔からマルイは、工夫やアイデアの投入には余念が無かったな・・・と思い返す。
11.1V850mAhの純正リポバッテリーはET1 7.4V800mAhとほぼ同じ長さであり、1セル分厚みがある。なお、コネクターが「ミニT」タイプでないと収納はできないので注意が必要だ。
鋭利なマガジンリップ、薄いメッキ
カートをマガジンに詰め込むときに分かるが、マガジンリップが非常に鋭利なので、ケガには注意が必要だ。さらに、標準のプラスチックカートは綺麗な金メッキがかかっているが、あっという間に剥がれることが容易に想像できる。火薬カスならぬ、メッキカスが剥がれ落ちて、発射機構にも入りこむだろう。回避するには、まずはマガジンリップにバリやエッジの無い様、滑らかに改良するしかないが、金属製マガジンに対してプラカート、しかもメッキではカートの分が悪い。ストレス無く使うには、プラ製のマガジンか、メッキなしまたは金属製のカートリッジの登場を待つほかないかもしれない。そういった点から、従来の電動ガンのように「撃って放置」では、早々に作動不良を引き起こしかねないので、モデルガン並みに掃除・メンテナンスをしてやる必要がありそうだ。
メカチューンはご法度?!
ガンスミスバトンBLOGでも紹介されていたが、メカ内部は従来以上に精密なスイッチ類で構成されており、動作工程も繊細らしい。そのため手を入れる余地はなく、手を加えれば壊すだけであろう。いまや、国産の電動ガンメカBOXはノーマルで使うのが一番良いというのが、ここでも言えそうである。安易なカスタムパーツの組み込みは、寿命を縮めるだけであり、やれ初速だ、集弾だと言っても、銃の仕様を変えたところでゲームで大した差は出ないものだ。国産電動ガンは、ノーマルをしっかりメンテすることが最も必要なことだと思うし、サバイバルゲームなら人間のチューンナップのほうが重要だ。
外装パーツ組み換え
最初からマルイ電動ガンと互換ありきで設計されているのは嬉しい点だ。
▼まずは次世代電動ガン M4A1 カービン SOCOM のキャリングハンドルを装着。
▼さらに エンハンスドストック と入替え。何の問題もなくすんなり装着できる。外観に関しては、それこそ無限大のカスタムアップが出来ることだろう。
▼標準で、TOPロゴの付いた黒いライフルケースに入ってくる。若干コストが乗るような気もしなくはないが、外へ持ち出して遊んでほしいというメッセージもあるのだろうか?いずれにしてもシューターやゲーマーには非常に便利な付属品だ。
さて、あなたならこの TOP M4 カービン でどのように遊ぶか??私ならゲームではなく、友人と広いところで、のんびりとシューティング遊びに耽りたいところだ。映画SWATに出てきた、トランプ撃ち(狙撃訓練シーン)なども良い。TOP M4 カービンは、東京マルイのプロハンターと同じような遊び方のアイデアが沸いてくる。
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