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UMAREX H&K UMP (vol.1) ~ 新鮮味あるゲームウェポン

2012/9/03 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


UMAREX UMP

UMAREX H&K UMP (UMP45)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:450-680mm
重量:1800g
インナーバレル長:210mm
初速:90m/s – 0.2g (箱出し)
発射速度:796rpm (ET1-7.4V1100mAh使用)
日本語取扱説明書つき
メーカー希望小売価格:18,500円(税抜)

実銃開発の背景
H&K UMP は, MP5に代わる次世代サブマシンガンとして開発された。H&K社は、9x19mm弾の威力に不満を持っていたアメリカ軍特殊部隊から、より大型の.45ACP弾を使う新型サブマシンガンの開発を要請されたため、MP2000をもとに開発を進め、スチール板のプレス加工をプラスチック成型に変更した H&K UMP45 を完成させた。装填数は25発、発射速度は600発/分と抑え目になっており、マガジン無しの状態で2.3kgと非常に軽量に仕上がっている。
UMP は FPSの人気作 バトルフィールド(BF)シリーズや、コールオブデューティ モダンウォーフェア2 (COD MW2)その他、多数の映画(Mr.&Mrs.スミス、ダイ・ハード4.0、トランスフォーマー、MI3、007 etc.)にも登場していて、かなり目にする機会は多いはずだ。

UMP パッケージ

UMPという新鮮味、H&Kらしいデザイン
UMPは、MP5の後継的なモデルとして開発したとされている。外観のバランスやサイズは、確かにMP5に似ていて、ボディやストックの雰囲気はMP7A1やG36系のそれに近い。現在のH&Kらしい、直線的でツール然としたデザインだ。一番目を引くのは、シースルーのバカでかい45口径マガジンで、個人的には何故かこのシルエットにものすごく惹かれる。過去には、電動MP5用のストレートマガジンが販売されていないものかと、海外のショップに至るまで色々調べたこともあるが、結局はシカゴレジメンタルスで無可動実銃のパーツとして販売されているほかは見当たらなかった。

電動ガンの UMP は人気があるようで、多数の海外メーカーから発売されている。G&G、STAR-AIRSOFT、ClassicArmy、ARES、そしてUMAREXだ。UMAREX製の特徴は、H&Kの刻印(正式ライセンス)が刻まれていることと、驚くほど安価な価格設定である。メーカー希望小売価格が19,425円、実売は13,000円前後となっていて、しかもニッケル水素バッテリーと充電器(日本対応)まで付属している。
全体の質感は、値段相応の安っぽさがあるものの、強度的に不安はない。3点のピカティニーレール、トリガー、メカボックスは金属製で、レビューvol.2でも紹介する予定だが、メカボはかなり高精度に出来ている。これは、UMAREXが日本製の工作機械を入れているからだというウワサを聞いたことがあるが、あくまでウワサなので真相は不明だ。

▼極限までシンプルな操作性やデザインは、ツールとしての利便性を感じずにはいられない。内部構成もしかりで、ピン1本抜くだけでテイクダウンが可能となっている。なお、コッキングハンドル・ボルトリリースボタンは固定されていて動作しない。下記写真は、東京マルイのプロドットサイトをL字マウントで装着。
UMAREX UMP45

▼G36系に似たストックはやや大きめで、伸ばして構えるとMP5よりもグリップ位置が遠く、大柄な感触である。総重量は2Kg前後なので、MP5と同等に軽い。M4A1の形状サイズに近づけたとされるグリップは、MP5より細身で握りやすいデザインになっている。
UMAREX UMP

▼シルエットが初期のMP5を思わせる所以のストレートマガジン。左から、標準マガジン、別売スペアマガジン、比較用でMAC10。マガジンは ARES UMP と共通で使えるらしい。スペアマガジンにあるダミーカート風の金ピカは、100円ショップに売っているような只のシールがモールドに沿って貼られているだけなので、簡単にデコレーションできる。
UMP マガジン

▼マズル先端が最初から削れて潰れていたのがちょっと残念。後に成型しなおした。初期の電動MP5と同様に、ネジきりの汎用サプレッサーは付かない。アウターバレルは、根本がプラの土台で支えられたフローティング構造になっている。指で押せば歪むし、振動が命中精度の低下をもたらす懸念もぬぐえない。しかし、このあたりは簡単にチューニングできそうだ。
UMP マズル

動作に関しては及第点
バッテリーをつなげて回してみると、ギアノイズが若干大きいものの、発射や初速自体は安定している。回転数は約800rpmと遅めで、リアルなサイクルに近く、無駄弾の使用が抑えられる。トルク重視のモーターを使用しているのだろう。内部の確認のため、メカボの分解もしてみたが、パーツ精度が高く、すぐに壊れることは無さそうだ。インナーバレルはアルマイト加工されたアルミ製、ホップアップは3点支持式と凝ったものになっている。

UMAREX UMP は、言ってみれば「ちょっと昔の電動ガンの仕上がり」で、若干のチープさに惚れるわけではないが、いまどきの高性能、高価、高級志向となったエアガンよりも逆に新鮮で、私は充分に気に入った。何より、手を加えたり、仕上げる楽しみが残されている。高級志向を求めるなら、ARESあたりがお勧めになるだろうが、UMPに高級志向を求める必要もない気がする。ゲームウェポンと割り切って、ゲームでバリバリ使うのが向いていると思う。次回のゲームイベントでシェイクダウンしたい。

→ UMAREX H&K UMP 次のレビュー記事 (vol.2)

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