GUN道場レビュー

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2007 春・夏モノ テスト インプレッション

2007/4/01 By: maxi カテゴリー: 新製品


2007年4月、晴れ/ほぼ無風のアウトドア、気温20~24℃という条件で、新作ガスガンのテストを行ってみたのでミニレビューを記しておきたい。

WA S&W ショーティフォーティ
最新版 固定ホップ仕様
真冬に発売されたので、初めての春テストということになる。
エクセル0.2gBB弾では、弾道はフラットで安定しており、25mのマンターゲットサイズの的にほぼ全弾命中できる。バッファーの為キックは少ないが、ブローバックスピードや発射サウンドは申し分ない。精度の高さといいデザインの良さといい、この夏のベストウェポンになりそうだ。

WA コルトオフィサーズACP
固定ホップ仕様
0.2-0.25g弾ではややホップが強めのようで、径が小さいのはずのエクセルBB弾を使用しても上に舞い上がってしまう。HWスライドのためか、ショーティフォーティよりもオフィサーズのほうがキックは強い。通常のマグナテックガバメントに通ずるものがある。撃ち味で選ぶならこちらかもしれない。

マルゼン M1100ライアットショーティ
ケースレスタイプ
トリガーの引き加減で飛距離が変わってきてしまう。
ゆっくり目に引くと初速も低く、有効射程10m程度、一気に引ききれば、20-25mまでなんとか有効射程範囲。3発発射設定は非常に散る印象でせいぜい10m程度といった感じである。ゲームで使うには今一歩心もとない。

KSC USPコンパクト
久々にベストコンディション(気温24℃程)で動かしたところ、非常に快調である。ブローバックの切れや、程よく重いキックの感触と相まって、撃っていて非常に楽しいハンドガンだ。弾道もなかなかフラットで、20m先の「缶」に当てる精度こそないが、ゲームで対人なら充分な性能を発揮してくれるはずだ。

KSC H&K USPコンパクト (05HK) ~ ジャックバウアーの銃

2006/10/04 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


KSC USPコンパクト 05HK
KSC H&K USPコンパクト
ガスブローバック 05ハードキック(05HK)

スペック
全長:173mm
重量:710g
装弾数:21+1発
参考初速:74.6m/s – 0.2g (0.56J)
・可変ホップアップシステム

現代を代表する拳銃
H&K USP(Universal Self-loading Pistol)は1993年に登場した拳銃であり、オーソドックスながらもそのシステムにはさまざまな技術や工夫が投入され、コルトガバメントと同じ操作性をもっているところなども高く評価された。その結果、様々なバリエーションが展開され、軍や法的執行機関に多く使用されている。中でもコンシールドキャリーを目的に開発されたのが9mmコンパクトである。

24 -twenty four- ジャックバウアーの銃
24 -Twenty Four- シーズンIVが最近TV放送されたが、改めて観るとIVでは特に「突入」の回数がものすごく多かった。移動しながらテロを仕掛ける犯人を追っているからなのだが、重要な局面でほとんどジャックは、”USPコンパクト1挺”で突入している。アクションも、ガンファンとしてはつい熱くなるシーンも多かった。なんだかゲームに応用できそうなシーンも多く、テクニックも実際に使えそうなので、一度24モチーフのゲームをやってみたいものである。
24 ジャックバウアーの銃 USPコンパクト
しかしながら、あれほど観る側を”忙しく”させるドラマや映画は今までなかった。身近に例えて言うと、ガスコンロ3つで調理しながら1品が完成する前に、追加注文の札がどんどん掛けられて作らなければならない忙しさだ。一体いくつの注文が同時進行しているのか分からなくなってくる。

KSC USPコンパクト

さて、KSCのブローバックガスガン、USPコンパクトを握ってみての第一印象は、コンパクトで軽量ながら、骨太でカタマリ感があるというところだ。グリップは手によくなじみ、少し小さいと感じるくらいの大きさである。そしてこの丁度よい全長サイズは、まるで”指先”を操るかのようにコントローラブルで扱いやすい。この「指先感覚」で扱えるという銃は実はなかなか無い。実際測ってみると、トリガーからマズル(銃口)までの距離が人差し指とほぼ同じ長さになっており、絶妙な重量バランスと握り心地が最高に良い。その「手」との一体感はグリップの細さ+スライドの太さのバランスに起因する所が大きいだろう。24のジャックのUSPコンパクトは政府支給なのだろうが、ジャックが毎回頼りにしているのもなんとなく分かる気がしてくるのが面白い。
ブローバックの動作は機敏で、重みは無いがシャープなリコイルが心地よい。可変ホップアップ性能は、同社のUSP45よりか不安定で、ゲームで使う場合は比較的、至近距離での戦いに持ち込む必要があるだろう。
マーカーの入った照準は大きめに作られており、非常に狙いやすい。特筆すべきは、トリガー・フィールドのシャープさで、メカ部分に焼結金属を用いている効果が分かる。この質感やデキの良さには、個人的にはマルイのP226以上にほれ込んでしまったので、インドア戦 愛用No.1ハンドガンとなっている。

▼刻印は浅めだが、スライドを塗装してリアルに仕上げたいところでもある。
KSC USPコンパクト

KSC USPシリーズの利点は実銃にも準ずるが、そのひとつはマガジンチェンジ操作が左右どちらの手でも出来ることである。そして押し込みボタンではなく、下に下げるレバーなので、扱いのミスがおきにくい。あなたはゲームで、ハンドガンをホルスターに入れていてマガジンがいつの間にか無かった!という絶望的な経験はないだろうか?このUSPではそのようなエラーが極力起こらないように工夫されている。利き手も問わず、動きのあるハンドガンオンリーのゲーム等でも重宝するだろう。

▼ホールドオープン状態。スライドストップノッチに補強が無いので、長らく酷使するとスライド側の溝が削れてきてしまう。
KSC USPコンパクト

KSC USPコンパクトの重量は約700gで、そこそこの重量があるが、軽快に扱うことができる。安っぽい印象は全く無く、実の詰まった凝縮感がありながらも軽く感じ、サイト・コントロールが非常にしやすいのが特長だ。そしてコンパクトだけに相当な速射が可能で、ゲームでも頼れるハンドガンのひとつになるに違いない。ブローバックの動作スピードをマルイP226と比べたところ、USPコンパクトのほうが上であった。さらに言うまでも無いが、KSCの作りの良さ・高級感はマルイ製品以上なので、総合的な満足度が高くお薦めできる逸品である。

最大有効射程距離での命中精度に関しては、やはりマルイのハンドガンには及ばない。とはいえ20m以内での対人命中精度は、ほぼ問題ないので、実際にはゲームで使えるレベルだ。何といっても「撃ち味」がマルイより良いので、撃っていて楽しいのがポイントである。

さて、24-Twenty Four-をTVで観ているとなかなか分からないが、なぜジャックバウアーがUSPを選ぶのかについては、小説で詳しく描かれているので、そちらも是非ご覧頂きたい。
24―CTU機密解除記録 ヘルゲート作戦〈上〉 (英知文庫)
24―CTU機密解除記録 ヘルゲート作戦〈下〉 (英知文庫)

▼材質は全体的にABS樹脂製で、F/Rサイト、スライドストップレバー、ハンマー、トリガーなどが金属製となっている。
KSC USPコンパクト

USP.45と比較すると、見た目は同じように見えるが実際はこちらのほうがグリップが細く握りやすい。やはり9mmと.45のベースの差がでているのであろう。別のガンを持ったような感触である。ソーコムともなればさらに大型化する。KSCのUSP系シリーズの中で、実戦(ゲーム)向けと考えるなら、ガスガンとしてはこのコンパクトが最も動作条件がよいのでイチオシといえる。

KSC USPコンパクト

05ハードキックのマガジンはリアリティ重視のため、フォロアーが無く若干不便だが(※この後、システム7バージョンではフォロアー付きとなった)、慣れればBBローダーから直接込めることもできる。もしくはBBローダーと純正のアダプターを組み合わせれば100%解決するだろう。ただしその場合、マルイBBローダーは口の外径が大きいため、G&Pの200連ローダーのほうが加工が少なくすむ。具体的な方法としては、純正のアダプターの内側を削って接着なり両面テープを使って装着すれば良い。

【ワンポイント】
買って箱だしではハンマーがブリーチを押し上げる部分の抵抗が強いので、若干グリスを塗ってすべりを良くするとより快調になる。ハンマー周辺は硬質なメタルパーツを使っており、耐久性は心配さなそうだ。

USPコンパクトは良く出来ており、スピーディな撃ち味が面白い。ジャックバウアーのファンならずとも、手にとってみていただきたい一挺である。

→KSC USPコンパクト 次のレビュー記事 (vol.2)

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