マルシン モーゼル M712
ブローバックガスガン
6mmBB弾仕様
スペック
全長:296mm
重量:1290g
装弾数:ショート9発 / ロング25発
・フル、セミオート切替式
・可変ホップアップ機構
発売日:2011/6/16
メーカー希望小売価格:31,290円
テクニカルデータ |
ショートマガジン |
ロングマガジン |
装弾数 |
9発 |
25発 |
初速 ※気温約30度 |
57.5〜66m/s
(平均60.3m/s 0.36J) |
57.7〜69m/s
(平均64.3m/s 0.413J) |
燃費 ※セミオートでテスト |
約30発 |
約68発 |
フルオート回転数 |
計測不可 |
約860rpm |
実銃の紹介
1896年に誕生した世界初の量産型オートマチック拳銃が、 モーゼル ミリタリー ピストル C96 である。発売当初はライフルのような「クリップ」による装填方式で、当時のハンドガンとしては多い10発装填、距離調整式タンジェントサイト、着脱式(しかも本体が収納できる)の木製ストックが用意されているという、非常にユニークなシステムを備えていた。その特長は以下のようになっている。
・弾倉が銃把の前にあるため重心が前にあり、射撃競技銃のように正確な射撃が可能。
・ストックを併用すればカービンとして使用可能。
・独特の形状をしたグリップは、ブルームハンドル(ほうきの柄)と呼ばれ、手の小さな民族でも関係なく使用できた。
そのC96をマガジン装填式にして、フルオート射撃を可能にしたのがモーゼルM712モデルとなる。
ハンドガンらしからぬ、サブマシンガンのようなデザイン
現代のハンドガンからすれば、 モーゼル ミリタリー ピストル のデザインは不恰好にもみえる。しかし サブマシンガン や カービン として捉えてみると、納得のいくデザインではないだろうか。小さなボルト、細長いバレル、使いにくいが確実なセレクターなど、各パーツの造形は時代を感じさせるが、唯一無二のスタイルは、見れば見るほどに、また撃てば撃つほどに愛着のわく不思議なハンドガンである。
▼ショートマガジン装着
モーゼル 拳銃 はさまざまな映画やゲームにも登場しているが、特に個性的な存在として扱われ、インパクトが非常に強いのが特長である。例えば、下記のようなゲームに登場していた。
・メタルギアソリッド 3 / 4 / PW(ピースウォーカー)
・バイオハザード4 (レッド9)
・レッド デッド リデンプション(Mauser Pistol) etc.
▼ロングマガジン装着
思う存分に撃って遊べる 6ミリ仕様
長らく8mm路線を走ってきたマルシンも、 サバイバルゲーム ユース を想定してか、ここに来てようやく6mmラインナップを増やし始めた。M1ガーランド、M1カービン、モスバーグM500 など、8mmBB弾のパンチ力は魅力的ではあったが、BB弾が高価だったり、ガスの放出量が多い(燃費が悪い)、冬にはさらに使い物にならない等、デメリットも多く存在していた。これが6mmだったら買うのにな、という声もよく聞いたものだ。 モーゼル M712 ブローバック の 6mm化 は、その最たるものではいだろうか。
事実、6mm化 により燃費と装弾数が向上し、よりゲームユース向けとなった。リコイルも中々ハードで、息の長い連射が出来る。
▼ボルトは板のように薄っぺらく、それほど重量があるわけではない。しかし射撃時にはなかなかの手ごたえ・反動を生んでいる。この季節(7月)は快調そのもので、撃っていて楽しいモデルだ。
▼マガジンが空であることを示すボルトストップ機能はない。
バースト現象
撃っていて気になる点がいくつかあった。セミオート時、フルオート時にそれぞれ2-3発のバーストになることがあった。その他、個体によってトリガーを引いてもハンマーが落ちないなどの初期不良品があった。
どうも、シアやディスコネクター周りの精度、または設計仕様に問題があるように思われる。ただし、その点は説明書にもこう書かれている。「セミオート発射時: 構造上、トリガーをゆっくり引くと連発作動する場合がありますが故障ではありません。その場合はトリガーを少し早めに引くことで解消されます」
なおフルオート時には、指でトリガーを右か左に押し付けながら撃つと、何となくバーストで止まらずに撃てることを発見した。分解調整でうまく解消できるのか分からないが、何となく惜しいところではある。致命的な問題ではないので、あとは使いこなせるかどうかだ。
上々の実射性能
20m程のシューティングレンジで射撃テストを行ったところ、20mぐらいなら充分ヒットを取っていける射撃安定性があることが分かった。(適正ホップ調整、エクセル0.2g弾使用)。さすがにフルオートでは散るが、左右の逃げ場を封じられそうな散り方だ。
なお、フルオートモードは常にバースト気味で、2〜3発発射で安定している。ゲームユースにおいてはフルオートよりも、かえって都合が良いかもしれないと、プラス思考をしてみた。マルシン製品のことなので、途中で調子が変わる可能性もあるが、とりあえずは撃ち味、安定性ともに合格点を与えられるレベルだと思う。
▼マズルから見たところ。さすがにオートマチック拳銃の元祖、時代を感じさせる古いデザインだ。ルガーP08と同じ時代の銃である。
▼セーフティレバーの操作性は非常に良好。ストロークが大きく、撃発状態か否か状態が良く分かる。その左に見えるのがセレクターレバー。写真ではセミオートモード(N)になっている。このセレクターレバーはボタンを押しながら回す仕様になっており、操作しにくい半面、誤動作を起こすことがない。
▼ホップ調整は、付属の六角レンチを使って行う。この銃はホップラバーとチャンバーに装填されたBB弾の間にブランクが無い(つまづきホップでは無い)ため、命中精度の高さにも期待できる。しかし、箱出しで適当に撃ったら、5mで6-7cmの集弾だった。問題があるとすれば、初速のばらつき(放出ガス量のばらつき)が大きいことかもしれない。
マガジンキャッチボタンの配置が素晴らしく非常に扱いやすい。アサルトライフルのM4系と同じ感覚でチェンジできる!
▼コストダウンが図られた、シンプルなパッケージ。綺麗な写真や変なイラストを載せられるよりも、よっぽどこちらのほうが銃のパッケージらしくて良いと思う。説明書は8mm版そのままとなっている。
2011年6月の初回ロットは出荷数が非常に少なく、あっという間に品切れとなってしまった。その際は、スペアマガジンも入荷できなかった。次回は9月に再生産予定があるらしいので、増産とバースト発射の改良を期待したい。
→マルシン モーゼル M712 ショートバレル のレビュー記事
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