東京マルイ AK74MN 次世代電動ガン (vol.1) ~ 激しい銃撃に酔いしれる!?新しい面白さ
スペック
全長:700mm – 943mm (ストック伸長時)
重量:3040g
装弾数:74発 / オプション480発
実測初速:95m/s(0.90J)
2007年12月発売
激しい「銃撃」に酔いしれる!?新しい面白さ
実はこの AK74MN 、発売当初は購入する予定はなかったが、チームメンバーの一人がゲームに持ってきて、試しに撃たせてもらったことで考えが一変した。動画など見て思ったよりも派手なフルオートの手ごたえや、ガスのように鈍ることの無い動作、撃てば騒がしく音が響くゆえに、自動的に自分の「テンション」も上がるという、新しい付加価値が備わっていたのである。高度なメカニズム以上に、撃って楽しいという付加価値は、電動ガンでは重要な課題だっただけに、理屈抜きでとにかくフルオートで撃ちたくなってしまうという面白さがある。
「反動の大きさ」に期待してはいけないが、今までの電動ガンよりも、撃って面白いのは明らかで、同時期に出た MAC10 と比べても、撃つだけでのテンションの上がり具合はこちらが相当に上といえる。ゲームで使うと所在を特定されやすいかもしれないが、それは、どの電動ガンでも基本的には同じなので、それほど気にすることはない。
フルサイズの AK74 は、かつて人生で初めて手にした LS ガスフルオート AK74 のモデル以来、触るのが20年ぶりぐらいかもしれないが、すぐさまその雰囲気や味わいを思い出した。何というかAK74はスリムで、全体的に痩せている印象だ。グリップは意外に細身に出来ており マルイ AK47 と比べてずいぶん握りやすい印象だ。また、イズマッシュのクーリングフィンつきハンドガードは戦闘的で、厳つい印象を与える。
▲写真に見えるウエイトが前後に激しく動くことで反動(振動)が発生する。ウエイトが引かれて前方に戻るときにボルトカバーが後ろに下がる(見た目ブローバック風動作)という、ユニークな造りになっている。なお、こういったギミックがあるにもかかわらず、セミオートのレスポンス、キレがなかなか良いという特徴がある。ギヤ比等々、相当研究されているに違いない。
しかし、こんなに大きいウエイトはAKだから実装できたが、構造を考えるとM16系やM14系、SIG系で展開できるのかどうかは疑問である。もっとも、ストック内にリコイルユニットを実装する手もあるのかもしれないが・・・。そう考えるとスペースの都合で順当なのはFAMASやMP5あたりだろうか。いずれにせよ次に何のモデルが出るのかは楽しみである。
実射テスト
次回ゲームまで日にちがあるため、人のいない河原で実射テストを行った。
飛距離や安定性は他の電動ガンと同等で、目測射程40〜50m程度、0.2g弾で着弾地点ではややばらけるが、他モデルも同様であって、特に問題はない。しかし特有の反動をうまく押さえ込まなければならないのは確かなようだ。撃ち続けると、いつの間にか歯を食いしばっている自分に気づいた。
見た目の動作や、発射サウンドの激しさ、左手のブレ、頬当てすると痛く感じるほどの、「銃撃感」のあるフィーリングは、病み付きになる。今のところノーマルマガジンしか持っていないのだが、その射撃フィーリングの激しさから、74発x2回も撃ち尽くしたら満足してしまった。頬付け照準して、連続で480発も撃つのは「ツライ」というものだ。しかしながら、ゲームで使用すれば、おおいに気分が盛り上がるに違いない。
AK74MN ショーティ化 チューニングメニュー ver.1
今回、自分としては定番の、ショート化&シンプル化を行った。インナーカバー取り外し時の特殊ネジにつかう、Y字ドライバーはドンキホーテで購入。ちなみに、その特殊ネジがニンテンドーDSやケータイでも使われているものだということを今回初めて知った。
・PDIショートバレル
バレルユニットを取り外すためには、ボルト駆動のバーを外す必要がある。その前にウエイトカバーを外すためのY字ドライバーが必要。フレームとの結合はシンプルなのでそれほど苦労はしないはずである。
・インナーバレル55mmカット
カットすると初速が若干上がってしまったので、気をつけたほうがよい。今ではエアーガンをチューンするなら弾速計も持つべきだ。
・AKMハイダー
デカいフラッシュハイダーが重くて邪魔なので、外して、AKMタイプに変更。この上からノーマルハイダーを被せることも可能である。ちなみに、ノーマルのハイダーは内部が空洞になっているので、吸音材を仕込むことも出来そうだ。
・サイドマウントプレートはずし
この銃にはあまりドットサイトやスコープを載せる気がしない。ノンサイティング、フルオートで撃ちまくることを前提にしてみた。もちろん軽量化にもなる。なお、ハイダーとサイドプレートを外すことで軽量化し、反動を増幅させようという目論見もあるが、その差はそれほど体感できるものではないようだ。
・インナーカバー取り外し
外すと防塵性は落ちるが、動作音が大きくなり、金属プレートの音が響き渡るようになる。射撃時のテンションアップの源は「動作感」や「振動」もあるが、その騒がしい「音」によるところも大きいかもしれない。
・ストック類カラーリング(ブラウン)
ノーマルは全体が真っ黒くろでクールすぎるので、実在するか否かはともかくブラウンに塗装。さらに時代に逆行して、近日中にマガジンをベークライト製マガジン風のオレンジに塗ってしまう予定だ。LS時代に初めて見たオレンジのマガジンは「ありえない」と思ったものだが、今となってみると初期のAK74らしさの象徴であり、すっかりAK74のイメージとして固まってしまっている。
ストックはガッチリした付け根をもっているが、意外にも分解はネジ2本で簡単に外せる。うまく設計されている部分だ。ちなみにAK47で盛況だった社外の木製パーツ類はこの AK74用 で製作するのは厳しそうである。
ハンドガードは AK47用 が換装できないかどうか比較してみたが、長さは同じでも、アウターバレル径や横幅の違いのため、すっきり納めるには加工が必要に見える。なおかつバッテリー設置をキャンセルしないと無理そうだ。しかし、シンプルなAK74初期タイプもそのうちサードパーティから出ることだろう。
・バッテリーコード取り回し変更
ニッパーかラジオペンチがあればいともたやすい。ノーマルの遠回りな取り回しは、おそらく不意に引っ張っても端子に負荷をかけないための措置ではないかと推測した。
このショート化により、取り回しが非常に楽になった。フロントのハイダーの大きさや重さはバカにならない所で、ここを軽くすると、一気に重量感が減るのである。
次は、サバイバルゲームで実戦投入してみたいと思う。
→東京マルイ AK74MN 次のレビュー記事 (vol.2)
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