東京マルイ ハイキャパ 5.1 マッチカスタム
スペック
全長:220mm
重量:898g
初速:76.8m/s – 0.2g (0.58J 11月計測)
・ステンレスマガジン(硬質メッキ)
・滑り止めグリップテープ, アンダーマウントレイル付属
メーカー希望小売価格:17,800円(税別)
2011年10月31日発売
シューティングへの挑戦を提案する新機軸モデル
東京マルイ初の本格的マッチカスタム・ハンドガンが登場した。これまでに、センチメーターマスターというモデルも存在しているが、エアコキと電動ブローバックのみのため、ガスブローバックではマッチカスタムが初めてになる。マッチカスタムは今までにない趣向で、手間をかけて造られたことが垣間見え、戦闘力の高さを伺わせる。こういうスタイルの登場もまた嬉しいものだ。とにかく弾を素速く正確に撃ちこむ為の工夫とカスタマイズが施され、見た目にも美しく迫力のある仕上がりになっている。元々のハイキャパシリーズの性能が高いため、結局は「射手の腕」次第になってくるが、細かい工夫が重ねられて非常に扱いやすいハンドガンになっているのは確かだ。
グリップフレームのパーツ構成は、ハイキャパ デュアルステンレスとほぼ同じで、さらにマグウェル部分がメッキされたことで、よりカッコ良くなった。デュアルステンレスのスライドAssy.を載せてみたらどんな風になるだろうか?など、余計なことを考えてしまう。
デュアルステンレスと同じ部分
・ビーバーテール グリップセーフティ
・アンビ デクストラウス サムセーフティ
・金属製ブロックタイプトリガー(ブラック仕上げ)
軽量スライドで高速化
スライドの肉抜きとボーマータイプリアサイトのプラスチック化などにより、20gの軽量化が図られたというスライドアッセンブリー。軽ければ、より素早く作動できて無用な反動を生まない、実に理にかなった仕様だ。落ち着いたマットなステンレスメッキは、ホルスターから抜き差しする際の摩擦を低減する効果もある。硬質メッキは比較的皮膜が丈夫なので、金属や石で擦ったりしない限り、ほとんどキズは付かないだろう。
メッキによる3つの恩恵
硬質メッキは、マガジン表面、マガジンフォロアー内、マグウェルにまで至り、スムーズな操作性を追及している。フォロアー内のメッキは、BB弾のミスローディング(弾詰まり)を防止する。メッキはサビから金属を守り、表面を傷つきにくくし、自己潤滑性によりツルツルの表面を作り出すという3つの効果がある。マルイの硬質メッキは触り心地や着脱の感触までもが気持ち良く、銃を操作する楽しさが増すので気に入っている。
リコイルバッファーで反発力を増強
実銃でも見られるカスタマイズだが、ラバーのバッファーを組み込むことで、スライドが後退しきった瞬間に強い反発力を稼ぐ。これによりスライド戻り時の立ち上がりスピードを上げ、素早く連射できるという仕組みだ。KSCのUSP.45や、WAのショーティ40、ガバメントなどにも組み込まれているが、特に夏場の強烈なブローバック発生時に、効果を体感できる。
スライドストップノッチは強化されていない
シングルガバ系ではスライドの内側に金属プレートがはめ込まれ、スライドノッチの磨耗を防ぐように強化されているが、残念ながらハイキャパ系、マッチカスタムも強化されていない。ただし、強化金属プレートを固定するネジ穴が見られるので、やろうと思えばできるかもしれない。なお、スライドストップをM1911ミリガバと比較すると、内側の出っ張り(ミリガバでは実質のスライドストップ部分)が薄いので、もし組み込んでもそちらの強度が若干心配ではある。マッチカスタムはメッキスライドということもあり、ここは酷使される箇所なので、磨耗の対策はしてほしかった所だ。
最高の見易さ、アクリル集光型フロントサイト
アクリルサイトは、光を集めて明るくしてくれるため、最も見やすいオープンサイトと言っても良いだろう。しかし、リアサイトはドットのないノーマルのため、そのままではイマイチだ。ボーマータイプは、射撃シチュエーションなど、それなりの理由でこういう仕様なのだと思うが、個人的には3点ドットのほうが狙いやすいと思っている。そういう人は、好みのリアサイトにカスタマイズせよ、ということになるだろうか。
さて、これをサバイバルゲームで使うメリットがあるかという点では、まずミリタリー装備には雰囲気が似合わないと言ってしまえばそれまでだが、私服で行うゲームなら、さほど違和感も無い。軽量スライドで多少なりとも素早い射撃と冬の作動性が期待でき、サビや汚れに強いメッキパーツを多用している点でも、ゲームウェポンとして充分にメリットは感じられる。
マッチカスタムを手にすると、高い戦闘力を持つ特別なハイキャパを手に入れたような満足感があり、分解していじっているだけでも楽しい。実際に特別仕様であり、他のハイキャパとパーツ入れ替えして遊ぶのも面白い。これは、コレクションに加える価値がありそうだ。
→東京マルイ ハイキャパ 4.3 デュアルステンレス のレビュー記事を読む
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