2006/10/02
By: maxi
カテゴリー: パワーソース

一筋縄ではいかないニッケル水素バッテリーの扱い
値段が安い上に、容量が大きく、メリットが大きく見える「ニッケル水素バッテリー」。ミニバッテリーやAKバッテリーのサイズで1400mAhなど、1日中サバゲーで遊んでも切れない大容量は頼もしい。RC業界も含め、実用的な製品が増えてきたが、従来のニッカドバッテリーよりも細かい管理を要求されるのも事実である。ここでは、知っている範囲で、簡単にニッケル水素の特性(デメリット)と、扱いの「ルーチン」について記載しておきたい。
特性:ニッケル水素のデメリット
1. 自己放電が激しい…1-2週放っておくと勝手に容量が減ってしまう特性
2. 発熱や寒冷にあまり強くない… 特に寒いと充分な性能を発揮しない
3. 買った直後でも、完全放電してしまうと使用不能になる
4. 安価な充電器ではデルタピーク検出をミスる場合があり、性能を発揮できない。(満充電時の電圧降下が少ない)
5. 電池の内部抵抗が大きく、最初の立ち上がりがニッカドより遅い
ニッケル水素の充放電ルーチン 購入時と保管
・購入時、若干電気が入っているが、確実に放電が進んでいるはずのため、NIMH対応充電器でまずは充電する。バッテリーメーカーにもよるが、基本的には1A前後での充電が指定されている(詳しくは説明書を確認)。
・残りの少ない場合、1400mAhなら1時間弱で充電は終わるが、その間「目を離さない」こと。
充電器(機種・または状態)によってはデルタピーク検知(終了の検出)をミスって充電し続けてしまう場合があるので、バッテリーの「発熱」状況にも注意しておき、電池が温かくなっていたら即、充電を中止する。使用しないときは、必ず電気の入った状態で保管しておく。
サバゲー向け 使用時のルーチン
■サバゲー2日前
前回充電時から時間が経っているなら、サバゲー2日前に一度放電器にかける。容量が大きいため放電に時間がかかるが、放電完了の合図がでたら速やかに外しておく。できれば数日で小時間に分けて放電し、目を離すことが無いようにしたほうが良い。ちなみにNIMH対応 放電器は、少し残った状態でストップさせるように出来ているが、つなげっぱなしにしておくと電圧が回復するごとに放電されていってしまうため、最後には完全に空になる。その点も注意すべき。(筆者はコスモ放電器を使用し、一度これでNIMHを亡くしている…)
↓
■サバゲー前日
充電を行う。(放電完了から1日置くのは、バッテリー内部を安定させる意図もある。ただし放電終了から連続で充電に入っても、実用にはさほど問題は無いだろう)
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■サバゲー当日
使用する(ニッケル水素に限らず、接続は現地で行うこと)
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■サバゲー終了 帰宅後
バッテリーが切れた場合…帰ったらGUNから外してすぐに充電を行い、保管しておく。切れなかった場合… 帰ったらGUNから外して、そのまま保管。次回は■サバゲー2日前 からスタート。
要は、カラの状態を避けることが、ニッケル水素電池存続の必須条件といえる。放電器にかけっぱなしにしたり、切れたまま放置しておくと、ほぼ “間違いなく”そのバッテリーは死んでしまう。極性の逆転が起こって電圧が下がる(一部のセルがダメになる)ようである。扱いによっては、買ってすぐダメになる場合もあるということなので、管理には注意したほうが良い。
2009.06 ニッケル水素4年生
ニッケル水素を使い始めて、はや4年が経とうとしている。(バッテリーが4年持ったわけではないのであしからず)どうにもズボラな私は、最近、放電をしなくなった。いや、放電のダメージが意外にも大きいという情報を得て、必ずしも必要ではないことに気づいたのだった。そして・・・そのおかげで1年を過ぎても性能を維持しているバッテリーがある。個体差もあるかもしれないが、テキトーな強制放電は劣化を招く、ということは言えるかもしれない。
ルーチンとしては、上記の
>■サバゲー2日前 を廃止し、現在は継ぎ足し充電のみ行っている状況である。
メモリー効果を感じるほどのものもなく、非常に快調なため、しばらくこれで様子をみたいと思う。いやはや、見えないものの管理というのは非常に難しい。
2009.08 真打ちチャージャー導入
ついにABCホビーの「AC/DCエキスパートチャージャー LiFePO4」を導入。なかなかいい値段がしたが、最も懸念となっていた放電の管理が容易くなった。それのみならず、下記のような特徴があり、もはや手放せないアイテムである。

特徴
・ジョグダイヤルとボタンだけで全ての設定が可能
・ディスチャージ(放電) から チャージ(充電)へ自動で移行できる。その間を何分空けるかまで設定。
・放電→充電に際し、どの程度の容量を抜いて、蓄えられたかが表示される
・放電→充電それぞれの電流を設定できる
・温度計まで付いていて、温度管理できる
・リポバッテリーのバランス充電に対応
・リチウムフェライトバッテリーにも対応
リチウム系はそのパワーや安定性に目を見張るものがあり、そろそろ移行したいところである。携帯電話の電池と同じで、寿命は1~2年ぐらいだろうかと想像しつつ、今のNIMHが寿命を全うしたら順次、導入を考えている。導入時にまたレポートしたいと思う。
ニッケル水素バッテリーの販売ショップをみる
→ニッケル水素バッテリーの扱い方 次のレビュー記事 (vol.2)
2009.12 ニッケル水素時代の終焉
長らくパワーソースとして活躍してきたニッカドバッテリーに比べて、倍以上の大容量を実現したニッケル水素バッテリーだったが、さまざまな欠点があり、電動ガンに適しているとはいえなかった。特に「使わない時」の管理が難しく、セルが管理できないため、結果的に寿命も短い。出力特性にも限界があった。それらを全て解消したのがリポバッテリーである。
【電動ガンの革命児 ET-1 リチウムポリマー電池】

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2006/10/01
By: maxi
カテゴリー: メンテナンス

電動ガンのメカボックスは、タフでありながらも繊細な部分がある。特に回転ノイズの部分で、ギヤ同士(軸方向)のわずかな隙間の大きさによって、回転時のスムーズさやノイズ、伝達効率が変わってくるのだ。東京マルイ製の電動ガンであれば、既に打ち出されたベストな設定を守れば、概ね問題ないが、中華電動ガンなどはメーカー毎、さらには銃の個体ごとで設定が異なってくる。工作精度によっては、調整してもしきれない場合もある。電動ガンのギヤノイズはパワーの伝達効率が悪いサインでもあるため、極力ロスは無くしたいものだ。
シム調整の基本的な考え方・やり方
※上・下の表記は、ノズルを右方向に置いてギヤを挿した状態からみたものを指す
1. スパーギヤ下側のシムは出来るだけ薄くして(マルイ標準は0.3mm×2枚が基本)、上に入れるシムの枚数でガタを無くす。ギヤの回転具合は、必ずメカボを閉めて最低2コはネジ止めした状態で確認する。ギヤの回転具合は、指で回すだけでも大体の調子はつかめる。
2. スパーギヤの位置どりを決めたら、セクターギヤ、ベベルギヤをスパーギヤの高さに合わせて調整する。最初はマルイの設定をベースにして、足し引きしていけば分かりやすいだろう。
東京マルイ製ノーマルメカボックスのシム設定 (Ver.2/Ver.3)
セクターギヤ:下に0.3を2枚、上はシム無し
スパーギヤ:下に0.3を2枚、上に0.5を1枚
ベベルギヤ:下に0.3を1枚、上に0.15を1枚

3. 調整時の着眼点は、
・ギヤがお互いに擦れていないかどうか。 (回すと明らかにシャーと擦る音がするならNG)
・シムが少なすぎて、ギヤが大きくガタついていないか。 (止めた状態で個々のギヤをピンセットで軸方向に動かしてみる。明らかに無駄なスペースがあるならNG/ほんの僅かなガタならOK/さらにメカボを裏返して確認)
・シムを入れすぎて抵抗になっていないかどうか。 (シムが少なくギヤにガタがある分にはノイズの大きさにも限りがある。全くガタが無いほうが無駄な抵抗を生む)
さらに最後はメカボックスの締め付け具合でも若干変わる。ビスを強めに締めるのか、若干緩めるか。両方試したほうが良い。
シム調整 にはたどり着くべき「正解」はあるが、正解に至るやり方は人それぞれである。前述したように、特に中華銃には定石というものが無い。最初は苦労するかもしれないが、下記のサイトも参考に、チャレンジしてみてほしい。
シム調整の正しい方法 http://xmamurux.militaryblog.jp/e284490.html
シム調整のコツ http://orga.militaryblog.jp/c14526.html
シム調整 電動ガン http://blogs.yahoo.co.jp/yoiko1969/5732460.html
シム調整 http://www2u.biglobe.ne.jp/~cgi/elec_tune2.htm
シム調節の仕方 http://bulletlife.web.fc2.com/gun/sim.htm
コラム:シリンダーとピストンの気密について
中華製の電動ガンは、メーカーによってさまざまなセッティングが存在するが、シリンダー(フルサイズ)とピストン(後方吸気型)がスカスカでありながらも、初速が90m/sで安定しているSMGもあった。ちなみにインナーバレル長は200mm程度である。
今まで、気密性は高いほうが良しと考えてきたが、気密が低いほうがエアが抜けるため、当然クラッシュは回避しやすい。また、ピストン前進時にエアーが漏れようが、例えば全容量の30%を発射に使えれば、それでOKという見方もできる。この考え方は、東京マルイのメカボも同じではないだろうか。
なお、どちらが良いのか、チューナーのmomopapa氏に聞いてみたところ、加速シリンダーを用いて気密は高めたほうが、初速は安定するのではないか、との回答であった。しかし現に、スカスカのセッティングで安定しているものがあるので、今後検証してみたいと思う。
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2006/10/01
By: maxi
カテゴリー: メンテナンス

電動ガンのメンテナンス方法基礎
電動ガンは「ノーマルの特性」というものを把握しておけば、無用な内部チューンを行わなくても済むので、今回はその点について触れておきたい。メカ好きな方は、積極的にバラしてパーツを組んでの試行錯誤を繰り返すと思うが、私もかつて、電動ガン黎明期には相当に試行錯誤したものだった。当時もさまざまなパーツが販売されており、組んでは壊し、ある程度、納得のいくところまでやってみたつもりである。しかし、内部チューンはコストがバカにならない上、基本的にはバランスを崩し、必ずといっていいほど電動ガンの寿命を短くする。
ゲームで使っていて、以前よりも何だか性能が落ちた気がすると、チューンアップでカバーしたくなる、という心理が働くのも当然だが、まずは基本事項をおさえているかどうかを一度確認していただきたい。とはいえ、チューンそのものを目的とするのなら、本編は無用な話である。このコーナーはあくまで「ゲーム使用前提」で、「出来るだけ長く愛銃として所有する」ための方法をいくつか紹介している。なお、その最高条件は「ノーマル」で「メンテナンス」を欠かさない事となる。
さて、電動ガンに下記のような症状が現れたとき、大抵はメンテナンスを行うことで性能が回復する。それでも関連チューンナップをされたい方のために、参考事項を掲載しておこうと思う。
【症状1】 前回使ったときよりも弾道が乱れる。
最近インナーバレルはクリーニングしただろうか?意外に忘れがちだが、毎ゲーム終了ごとに行うべきメンテナンスである。取扱説明書にも書いてあるが、クリーニング棒に少し水を付けたガーゼを付け、軽く掃除をしてやるだけでいい。これにより大抵、弾道は元のように安定する。
これを放置しておくとホコリや砂で弾詰まりを起こし、メカボックスをクラッシュさせかねないので、注意すべきポイントだ。
◆チューンナップパーツ「精密バレル」について
社外パーツとして、タイトバレル、精密バレルなるものが多く出ているが、ゲームで使うのならノーマルバレルとほとんど変わらない。多少、初速の上がる効果はあるかもしれないが、必ず弾道が安定するわけではなく、正直必要性の感じられないチューンである。むしろ、弾を選ぶうえ、インナーバレル内部の汚れが早くなる点で、総合的にはデチューン(劣化チューン)ではないかと思ってしまう。初速は落ちても、弾道の安定が期待できて、汚れの許容範囲も広いルーズバレル(純正の6.08mm以上の内径仕様)のほうがお勧めだ。
その他、ノーマルの真鍮バレルは、経年変化でサビが出てくるという問題もあるので、それを嫌ってテフロンコーティングされた高級品を装着するという考え方もある。しかし材質が違えど、メンテを怠れば同じことである。上記でインナーをクリーニングしたら、バレルの外側もクリーニングしてやるか、シリコンオイルを塗る、コンパウンドで磨くなど、ノーマルにも手入れの方法はある。
【症状2】 セミオートの回転が遅くなった気がする。
バッテリーはいつ購入したものだろうか?特にニッケル水素バッテリーの場合、使用を始めて1年以上たっている、または放置期間が長かった(1ヶ月以上)のなら、眠っているか死んでいる可能性がある。2~3回充放電を繰り返して、元の回転速度まで上がらないなら、交換したほうがよさそうだ。
バッテリーは状態が目に見えないため、管理が非常に難しい。そのためにさまざまな機器が用意されているわけだが、バッテリーの劣化には気づきにくいものである。とくに小型・大容量のニッケル水素バッテリーは管理や扱いが難しい部分があるので、よく勉強しておく必要がある。
管理が一番ラクで、なおかつ最大の出力・レスポンスを得られるのは、実はリポバッテリーである。
【症状3】 久々に使用を再開したとき、弾道が乱れる。
電動ガンのピストンは、グリスで気密性を保っている。とくに冬季など気温が低いと、最初はグリスが固まっていて一定の気密性が保てない場合がある。そのために最初のうちは弾道が乱れたりする。しかし100発以上連続して撃っていれば安定してくるはずだ。これはピストンの作動熱でグリスが軟化するためと考えられる。車のエンジンと同じで、オイルが行き渡るまで(有効に働くまで)多少の暖気運転が必要ということである。
◆チューンナップ例
上記の問題を改善する、つまり使用再開時に初弾から安定を求めるには、「ピストンヘッド」や「シリンダー」の交換が考えられる。後方吸気型のピストンヘッド(ペンタヘッド)などはグリスではなくOリングによる気密保持であるため、エア吐出量が安定し、着弾地点の集弾性がアップする効果もある。しかし、ピストンヘッド部だけ気密性を上げると、「摩擦・発熱量の増加」「耐久性の低下」につながる弊害がある。ヘッドを交換してフルオートで撃ったあとに、シリンダー部分が熱くなっているようなら要注意だ。セミ・バースト多用向けならこのチューンも悪くない。また、万が一弾詰まりの際にはエアの逃げ場が無く、メカクラッシュの危険が高い。そういったリスクを負う点に注意しなくてはならない。ノーマルではもともとエアが逃げられるように出来ており、メカを守る安全のバッファーがある。要するに最初からエアーが漏れるように設計されていて、恐らく80~90%のエアーで弾を安定して飛ばす、そのような良く考えられた設計には驚かされる。
メカボックス分解清掃時の注意点
メカボックスを分解清掃するときは、グリスの種類と付ける場所を間違わないように注意する必要がある。東京マルイでは、高粘度グリスとシリコングリスの2種類を使用しており、高粘度グリス(赤ラベル)は各ギヤと軸受け用、シリコングリス(青ラベル)はピストン内部用となっている。マルイ純正メンテナンスグリスを使うのが一番良いかもしれないが、タミヤのセラグリスHGなどでも代用できる。

シリコンメンテナンススプレーは別物
メンテナンススプレーと呼ばれるサラサラのシリコンオイルも発売されている。これは一時的な潤滑を目的とした粘性の低いオイルであり、ABS樹脂のクリーニング、ラバーやOリング類の湿潤、ハンドガンのスライド・ハンマーなどの接触部分に使用するものである。いかんせんすぐに飛んでしまうので、電動ガンのメカボックスには基本的に使用しない。油膜が切れると、最悪ピストンの途中停止=ギアクラッシュとなり、油膜を切らさないためにシリンダーにマメにオイルを吹けば、こんどはインナーバレル側にオイルが飛び、結局は発射性能を落とすことにもなってしまう。
→次のレビュー記事 シム調整のコツ|症状から診る電動ガンの故障原因
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