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ASG CZ75D コンパクト 固定スライド ガスガン ~ 新鮮なコンパクトモデル

2010/12/26 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


ASG CZ75D コンパクト ガスガン
ASG(デンマーク) CZ75D コンパクト
固定スライド ガスガン

スペック
全長:185mm
重量:582g
装弾数:15発
参考初速:57.6m/s (0.33J) ※12/26計測/マルイベアリング0.2g
輸入元:Mトレーディング
・可変ホップアップシステム
・シングル・ダブルアクション
・ラバーグリップ/マガジンバンパー装備
・台湾製

CZ75D コンパクトのガスガンが発売
何となく期待していた CZ75D コンパクト がようやく発売となった。このモデルは以前にエアーコッキングでも発売されていたもので、今度は固定スライドガスガンとしての登場である。CZ75 はだいぶ慣れたが、コンパクトサイズの CZ75D とは何だか新鮮だ。固定スライドガスガンは、ゲームに向いているにも関わらず、その地味さから今では貴重な存在である。

ASG CZ75D ファーストインプレッション
・外観の仕上げや質感は並のレベル。特別素晴らしいというポイントは無い。グリスが多めについて表面にも広がり、ベタベタになっている。固定スライドガスガンにしては塗りすぎ。
・ラバーグリップのおかげで握り心地は良好で、マルイPx4と互角またはそれ以上の握りやすさがある。
・トリガープルは軽く、ガスブローバックハンドガンのダブルアクションよりわずかに重いレベル。
・スライドを引いて、ハンマーをコッキングすることができる。
・3点ホワイトドットの視認性は良好。
・近距離のテスト射撃においては、発射信頼性、命中精度ともに良好。

ASG CZ75D コンパクト ガスガン

問題点
・季節柄か、1発撃つごとに初速が少しずつ落ちていく。
・マガジンのガス漏れ率が高く、なんと入荷分の約50%がインパクトバルブからガス漏れ。
とりあえず一度分解してオイルアップ(シリコンスプレー)&再装着することで改善されたものが、そのうち30%、残り20%はそれだけでは改善できなかった。
シールのOリングはごく一般的なタイプなので、差し替えてみれば直るかもしれないが、それ以外にも対策方法はいくつかあるので、本文の最後を確認していただきたい。

ASG CZ75D コンパクト ガスガン

・ハンマー/トリガー/セフティレバー/マガジンキャッチはメタル製
・リヤサイトは左右の調整可能
・スライドストップはダミーのモールド
・ホップ調整は、チャンバー上にあるイモネジ

ASG CZ75D コンパクト ガスガン

「サイレンサー」も同時発売
プラスチックバージョンは、外観デザイン重視で、完全にプラスチック製。内部もただの筒抜けで、強度・消音効果ほとんど無し。
メタルバージョンは、オール金属製で、アルミの筒にウレタンフォームが仕込まれており、消音効果が期待できる。実際、高音が少しカットされる。
共に、13mmほどの正ネジ取り付けで、マズルキャップを外すための治具も付属している。

ASG CZ75D コンパクト ガスガン サイレンサー

東京マルイ Px4 との比較
サイズ的には Px4 に似ているが、 CZ75D のほうが軽量で、ラバーグリップによるグリッピング感がむしろ上にも感じる。

東京マルイ Px4 と ASG CZ75D コンパクト ガスガン

フィールドテスト
フィールドに持ち込んでテストを行ってみた。印象としては、狙って当てられる射程はせいぜい10~15mといったところで、弾道が不安定なうえ、稀に2発給弾が発生する。ハンドガン戦であってもメインウェポンにするには少々心もとなく、バックアップウェポンとしての性格を感じさせるものであった。

ASG CZ75D コンパクト ガスガン

CZ75D コンパクト マガジンのバルブ分解
バルブキャップを締めるための溝には、生産工程で舐めたキズが付いている。日本向け仕様のバルブに取り替える工程でついたものと思われる。ほとんど全てのマガジンがそうなっており、残念ながら丁寧に作られたとは言えない。中には、締め付けトルクが強すぎてダイキャスト部分に食い込み、外せないものもあった。
購入時には問題なくても、気温上昇あるいは経年劣化により今後ガス漏れが起こる懸念がある。ガス注入口の不具合は見受けられないため、バルブ周りのチューニングが必要になるかもしれない

ガス漏れ時の対応策(例)
1.バルブを分解して、シリコンスプレーを吹く
2.バルブのネジ部分に高粘度グリス(マルイ)、またはシール剤を塗る
3.バルブのネジ部分にシーリングテープを巻く
4.バルブ構成パーツの「ワッシャー」「インパクトピン」をコンパウンドで磨き、平面を出す
5.バルブをシールしているOリング(2箇所)を交換する(特殊なものではないので同サイズのものと交換)

▼バルブレンチでバルブを分解。ここからのガス漏れが起こる。
ASG CZ75D コンパクト ガスガン バルブ分解

▼バルブ周辺パーツの入っている順序。
ASG CZ75D コンパクト ガスガン バルブ分解

CZ75Dとは、トイガンとしては貴重なモデルであり、ファンであればコレクションしておきたい所であろう。実射性能では、エアーコッキングのほうが安定していると思うが、ゲームユースを考えると、連射できるガスガンのほうが持っていて若干安心の部分はある。完璧なガスガンではないが、価格は安い部類なので、一挺持っておいても良いのではないだろうか。

→ ASG CZ75D コンパクト 次のレビュー記事 (vol.2)

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マルシン ベレッタ M84 (固定スライド) ~ 唯一のモデルアップ!

2006/2/07 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


マルシン ベレッタ M84 ガスガン
マルシン ベレッタ M84
固定スライド ガスガン

スペック
全長:172mm
装弾数:15発
参考初速:85m/s – 0.2g (0.725J)
全長172mm、重量610g
・シングル/ダブルアクション
・可変ホップアップ

流麗なイタリアンデザインを再現
ベレッタ の中でも、屈指の美しさが魅力の M84 モデル。ベレッタ M1934 に勝るとも劣らない、コンパクトで美しいデザインは、何度見ても飽きることがない。トリガーガード前面が滑らかな「 M84 」はマルシンからのみ唯一モデルアップされている。シルバー(ABSメッキ)とブラックの2種類が用意されているが、それぞれ全く雰囲気が異なるのも面白い所である。しかし残念ながら、現在発売されている M84 は、刻印やマガジンがリアルでは無かったりするので、リアルさを求めるなら、WA の M84FS を選んだほうが良いかもしれない。なおマルシンも、一時期 WA からライセンス賦与を受けて、ベレッタ刻印の M84 も作っていた。

マルシン ベレッタ M84 ガスガン

静粛性と安定性の光るコンパクトオート
スライド固定ガスガンであるがゆえに、「年間を通して遊べる」「ガスの燃費がよい」「故障しない」ことがアドバンテージとなっている。そういった部分から、ゲーム向けにも充分使えると考えて良いだろう。冬季では役に立たないガスブローバックに比べ、こちらはむしろ冬用のガスガンというポジションを得られるはずだ。パワー規制後も、このサイズにしては充分なパワーを確保している。また動作不良もめったに起きない上、静粛性・命中精度も充分に高い。ホップアップ性能は、マルイには及ばないが、WA M84FS よりは断然良く、ゲームのサブウェポンとしてなかなか信頼のおける一挺だったりする。そういう観点でみれば、コレクションに加えても良いモデルといえよう。

トリガー・ハンマー以外の可動部分としては、スライドが若干動くが、ハンマーをコッキングできるまでは後退できない。あとは、ディスアッセンブリーレバーは別バーツで、回せばスライドとフレームが分離するようになっている。

マルシン ベレッタ M84 ガスガン

システムとしてはオーソドックスなバレル後退型であり、トリガープルもやや重めとなる。しかし銃のサイズが小さいこともあって、連射してもあまり気にならないレベルの重さだ。そのほか気になった点は、メタルパーツの品質感(仕上げの質)がやや低いことである。但しこれは、マルシンのガスハンドガン製品全般に言えることでもあり、マルシン製品に関しては”細かいことを気にしない”ほうが吉である。

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