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東京マルイ M9A1 ~ ベレッタM92F系の最高傑作モデル

2012/9/14 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


東京マルイ M9A1 ガスブローバック
東京マルイ M9A1
ガスブローバック ハンドガン

スペック
全長:216mm
重量:916g
銃身長:115 mm
装弾数:26発
初速:79.6m/s~80.99m/s – 0.2g (0.65J)
※可変ホップアップシステム
発売日:2012年8月24日
メーカー希望小売価格:¥16,800(税抜)

M92Fの正統進化
東京マルイ初のガスブローバック・ハンドガンとして1999年に発売され、実に13年もの間ロングセラーを続けたM92F。2012年8月、ついに世代交代に時がきた。
ベレッタM92F系は、操作性も良くて扱いやすく、その合理的で美しいスタイルに根強いファンが多いのは言うまでもない。しかし長らくの間、サバイバルゲーム用ウェポンとして100%満足できるものは無かった。最近では KSCの M9 (システム7)がその理想にかなり近かったが、いざ価格や命中精度ということになると、どうしても東京マルイに期待をしてしまうのがサバイバルゲーマーではないだろうか。

▼M9A1は重量約900gと前92Fの740gから比べて、随分重くなった。グリップ内のウエイトがその役を買っているだけなので、外せば軽くすることも出来る。
マルイ M9A1 GBB

好みの分かれる拡張レイル
M9A1は、拡張性とタフネスさを身に着けたのかもしれないが、このレイルのおかげでベレッタM92Fの美しさは損なわれてしまったと私は思うほうだ。どうしてもライトを装着したいゲームシチュエーションというのもあまり無いので、私にとっての実用性はあまり無い。そこはロマンといったところか。

マルイ M9A1 GBB

太鼓判を押せるハンドガン
M9A1 の撃ち味や、発射音は、KSC M9(SYSTEM7)とほぼ同等の感触だったので、正直あらためてコメントできることが無い。強いて言えば、KSCのM9のほうが、トリガーの切れに若干硬質感がある。使っている金属素材の違いであろう。しかし、マルイの M9A1 は多くの M92F系ベレッタ・シリーズの中でようやく、最高の命中精度を得たモデルであるということは言えるだろう。動作の切れ味も鋭く、撃って楽しいハンドガンだ。ゲームで使うにも、コレクションに加えるにしても、お勧めであることは間違いない。

▼旧M92Fでは省略されていたサイトのホワイトドットや、各部パーツの金属化など、現行モデルの標準的なパーツ構成になり、満足度は大幅にアップした。
マルイ M9A1 GBB

ブローバックのリコイルについては同社の PX4 と比較すると、PX4のほうがあきらかに重くガツンとくる。大きく肉抜きされたスライドの形状からくる M9A1 のリコイルの軽さは否めない。しかし、民間向けのPx4と、軍用の M9A1 ではデザインや開発の背景、歴史が全く異なり、それぞれに魅力がある。私は両方所有しておきたいと思う。
出来れば、この性能で M92F-INOX ステンレスメッキモデルが欲しかったが、軍用である M9A1 には設定されていないのが残念なところだ。

→東京マルイ M9A1 次のレビュー記事 (vol.2)

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KSC ベレッタ M93R II (07HK) vol.2 〜 絶不調のシェイクダウンと試行錯誤

2011/4/28 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


KSC ベレッタ M93R II 07HK
KSC ベレッタ M93R II 07ハードキック(システム7)
ブローバックガスガン

スペック
全長:248mm
重量:1040g
装弾数:32発(ロング49発)
参考初速:(計測日2011/4/25)
32連マガジン…約82.5m/s (0.68J)
49連ロングマガジン…約88.6m/s (0.78J)

←KSC ベレッタ M93R II 07HK 前回のレビュー記事

早速、M93RIIをフィールドに持ち出してみた。ビシッと軽やかに動くセミオートの弾け具合と、大きな発射サウンドは、やはり心地良い。同社のUS M9と同様の感覚だ。射撃テストにおいても、40m先までスッと延びる弾道で、ヒットを取る能力が充分にある。マルイに比べても全く遜色がなく、KSC製品の中でもかなり高い実射性能を持っていると言えるだろう。
しかし…ゲームに持ち出すと状況は一変してしまった。

KSC M93R II(07) 不調の症状
1.弾だけ出てブローバックしないことがある (当然その次には弾が出ない)
2.スライドが閉鎖不良を起こす
3.セミオートモードなのに2回ブローバックする
4.3点バーストは上手に決まるが、フルオートの動作がまばら

ゲームはセミオートオンリーで使用してみたが、あまりにひどい状態でゲームどころでは無くなってしまった。原因を探るべく、記憶をたどってみると KSC CZ75 (system7)にあった問題 を思い出した。スライドの閉鎖不良、まさにそれである。

KSC ベレッタ M93R II 07HK

スライドの閉鎖不良を改善する
以前、KSC CZ75 (システム7)で確認した事項になるが、マガジンリップ部の後端と、ローディングノズル(パーツ名称:シリンダー07)が擦れることによりスライドの閉鎖不良が頻繁に起こる。M93Rも同じではないかと睨んだが、どうだろうか。もしその問題なら、写真の青マーク部分を若干削ってやることで解決する。加工後に手でスライドを操作してみれば、明らかに閉鎖付近での抵抗が軽減されたことが分かるはずだ。ちなみに、マガジンキャッチを削ってマガジンの固定位置を下げるという方法もあるが、マガジンの固定にガタが出るのも気に入らないし、手で押さえた時に動作不良になりかねない。最も簡単で確実なのは今回紹介した加工ではないかと思う。

加工手順参考
加工時には必ずパッキンを外すこと。後ろにマイナスドライバーを差し込んで持ち上げれば簡単に外せる。次に、削りカスが入り込まないよう、セロテープなどでガスルートをふさいでおく。フォロアーは下げて固定し、ティッシュなど詰めておくと良い。そして、ホビー用の細い平ヤスリで、パッキンより上に見える亜鉛ダイキャスト部分を削る。溝の幅は3.5mmくらい。削る量はほんの僅かで良い。削った後は、そのまま亜鉛地が出ていても大して問題にはならないが、腐食しないよう今回はキャロム ガンブルーペンで黒染めしておいた。

KSC ベレッタ M93R II 07HK

恐らく、これでいくつかの問題が同時に改善される気がするので、また近々持ち出してチェックしたい。

クリアランス修正後の結果は…
結局その後も、調子が改善されなかったため、他の個体と比較チェックを行ったところ、他の個体では、フル・セミとも非常に快調に動作した。・・・というわけで本機固有の現象であることが分かったため、初期不良としてメーカーに修理交換を依頼しようと思う。もし、フルオート・セミオート射撃がまばらになるような現象が発生するなら、メーカーのアフターサービス部(055-260-7601)に相談したほうが良いと思われる。

メーカー対応結果
本機については、パーツNo.571 のインパクトフレームが動作不良となっていたために起きた事象とのことだった。該当パーツを調整してもらい、正常に動作するようになったようだ。今回、初期不良として無償で対応してもらえたが、メーカーに依頼の場合は、送料元払いとなってしまう点のみ注意していただきたい。(返送はメーカー持ち)

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KSC ベレッタ M93R II (07HK) 〜 復活したリアル刻印

2011/4/25 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


KSC ベレッタ M93R II (07HK)
KSC ベレッタ M93R II 07ハードキック (システム7)
ブローバックガスガン

スペック
全長:248mm
重量:1040g
装弾数:32発(ロング49発)
参考初速:(計測日2011/4/25)
32連マガジン…約82.5m/s (0.68J)
49連ロングマガジン…約88.6m/s (0.78J)

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帰ってきた PIETRO BERETTA 刻印
2011年4月、KSC M93R にリアルな ピエトロベレッタ の刻印が復活した。先日再販された KSC グロック シリーズ もリアル刻印が復活していた。一時期問題になっていた使用権の問題など、何がどうなったのかは不明だが、箱を開けたときファンとして素直に嬉しい瞬間だった。やはり、リアルな刻印は眺めがいがあって良いものだ。

KSC ベレッタ M93R II (07HK)

飽きのこない流麗なデザイン美
M93R はかつて国産ガスガンの第一号にもチョイスされたほどで、非常に息が長く、人気のあるトイガンである。M92F をベースに、さらに美しく鍛え上げられたこのデザインこそが、最大の人気の秘訣かもしれない。また、マシンピストルという特殊なカテゴリーもインパクトがある。その魅力はこれから何十年経っても色あせない事だろう。第一私も、今まで何挺手にしてきたか分からない。しかし、今回再販されたリアル刻印版 07HKこそが、これまでの M93R トイガン史上で完成形と呼べるモデルかもしれない。

決して重くは無いが鋭いブローバック
M93R II(07HK) のブローバックは、東京マルイの グロック18C に似たような、軽量なスライドが後方に鋭く叩きつけられる感覚があり、撃っていてとても気持ち良い。スライドのストロークは似たり寄ったりで、 M93R が約40mmで、マルイ グロック18C が42mmだった。セミオートでも充分その感触を味わえるので、3点バーストやフルオートならなおさら快感だ。そういえば同じくベレッタの Px4 (マルイ)もようやく絶好調の時期に入ったが、あちらは鋭い上に重みがあり、ガツンガツンとパンチのあるリコイルが楽しめる。 M93R とはまた違った面白さであり、これだからガスブローバックはやめられないと思う。

KSC ベレッタ M93R II (07HK)

システム7 のリスク
07ハードキック すなわち システム7 シリーズは鋭いブローバックに定評があり、発射音も迫力があって面白い。しかし唯一の難点として、マガジン温度が高いと、初弾の初速が高めに出てしまう傾向がある。ソードカトラスは特にそうだが、この M93R も近いレベルにある。2発、3発と撃っていく毎に初速は下がっていくものの、温度管理は慎重に行ったほうが良いだろう。気温が20度以上あるなら、ウォーマーなどで温めるべきではないし、30度以上ならむしろ冷やしたいぐらいだ。さらに気温が上がるほど、BB弾は「流速」がかった飛び方をするようになり、法定内の威力であっても、また距離が離れても弾のエネルギーが維持されているように見える。ゲームでは極力、相手の素肌は避けてヒットさせたい所だ。

49連ロングマガジンの妙
ベレッタ M93R には、ロングマガジンが似合う。フロント(マズル)の長さや、フォアグリップのゴツさと、見た目にバランスが取れるのかもしれない。しかも、ロングマガジンを着用すると重心が下に移るため、銃が軽く感じる(振り回しやすくなる)というメリットもある。総重量が上がっても、である。
冒頭に記載したとおり、ロングマガジン使用時は初速も高めで、連射能力にも秀でており、電動ガン顔負けの脅威になる銃と言えよう。本当は、もう少しパワーダウンして欲しいところではあるが。

KSC ベレッタ M93R II (07HK)

旧態依然のスライドストップ
KSC はどのモデルも、スライドストップ(ノッチ)部分の強化がなされていない。これ以上のコスト増を避けるためかもしれないが、出来れば強化して欲しいところではある。ベレッタはスライドストップノッチが内側にあって外から見えないため、全く気にならないが、新品の M93R でもすでに角が削れている状況だ。とはいえ、相当酷使しない限り、スライドストップ機能が働かないところまでいくのは、当分先かもしれない。もしそこまでいったら、素直にスライド交換(ABS/4200円税込)をしてやるのが良いと思う。

KSC ベレッタ M93R II (07HK)

KSC ベレッタ M93R II (07HK)

さて、しばらくこの ベレッタ M93R II を実戦投入して様子を見てみたいと思う。ソードカトラスと同様に、弾道の伸びが良いようなので、楽しみである。

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