GUN道場レビュー

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東京マルイ M14SOCOM (vol.8) 〜SOCOMスタンダード化 ク−ルな現代風M14

2008/9/24 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ M14 SOCOM ロング
東京マルイ U.S. M14SOCOM
スタンダード電動ガン

スペック
全長:946mm
重量:3650g
銃身長:440mm
装弾数:70発/ 440発(オプション)
参考初速:92.8m/s(0.86J)

←東京マルイ M14SOCOM 前回のレビュー記事 (vol.7)

フルサイズ M14 へのコンバージョン
前回のタンカラーストックver.組上げから約2ヶ月経ち、今回はフルサイズへのコンバージョンを行ってみた。フラッシュハイダーのパーツはすでに持っているため、ロングアウターバレル(純正)とノーマルタイプヒートカバーを追加購入しての着せ替えである。何のため?といっても、標準スタイルに戻してみたかった、というだけのことで、大きな目的があるわけではない。M14SOCOM もカッコ良いが、スタンダードも捨てがたいのである。中身は M14SOCOM のためインナーバレルは短く、初速は下記チューン後でも90m/s(0.8J)と標準のままである。

久々のライトチューン
M14SOCOM については最近、命中精度の悪さが気になっていた。バレル内清掃など基本メンテをしているにも関わらず、着弾地点で相当に散るので、M14 にしては物足りないと感じていた。以前所有していた M14 ウッドver. の高い遠距離命中精度の記憶があり、なぜその性能が出ないのか気になっていたのである。そういう疑問もあり今回、初めて完全バラシを行ってピストンやパッキンをチェックしてみたが、取り立てて問題点は見えず、具体的な要因は分からなかった。消去法で考え、弾道の不安定さからみて、エアー吐出が安定していない・・・ピストン周辺の気密が怪しい、という程度しか見当は付かなかった。

この時せっかくバラしたので、ずいぶん前から買い置いていたKM企画のトップヘッドを組み込んでみた。実はこれは10年来の電動ガン内部チューンである。このパーツだけは、組み込めば確実に弾道が安定した記憶があったので信頼を置いており、M14 にも試してみようとは思っていた。しかしチューニングパーツには必ず副作用があり、このトップヘッドの場合、圧縮時の気密が高いためシリンダーグリスが不足すると、作動不良(ピストン停止)を起こすというデメリットがある。つまりノーマルほどメンテフリーなわけにはいかない点を念頭に組む必要がある。フルオートを多用する銃の場合は顕著なので、注意しなければならない。また、ノーマルのシリンダー用シリコングリスは固いため、トップヘッドには向かない気がする。なので、比較的柔らかめのタミヤ・セラミックグリスをやや多めに盛り込んでおいた。その他、インナーバレル外周にテープを巻きつけ、アウターとのガタを抑えた。

東京マルイ M14SOCOM スタンダード

これらを丁寧に組み込んだ後、近くの河川敷でテストを実施してみた。結果は上々で、弱風がありながらも30mほどある対岸の土部分に20cm程度の着弾を残せるようになった。チューニング前は50cm以上散っていたものが、今回の組み直しで相当に精度が向上(安定)したと見られる。マルイ M14 の醍醐味は、撃ったときにピープ(サイト)の中をきれいに弾が飛んでいって着弾する所にもあり、久々にそれが楽しめた格好である。

次回ゲームでは後方支援または狙撃銃として活躍させてみたいな、と思っている。ちなみに写真のようなノーマル状態であれば、M14 はさほど重くはないということに最近気づいた。ただしさすがに「アタック」は無理で、前方に出る時は私なら MAC10 をもって突入するだろう。今回はM14の本来の性能を引き出せたことで、ゲームでよりそれぞれの役割を楽しめるに違いない。

東京マルイ M14SOCOM 次のレビュー記事 (vol.8.5)

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東京マルイ USP 電動ハンドガン (vol.3) ~ 隠密作戦用 カスタムアップ

2008/9/12 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


東京マルイ USP 電動ハンドガン カスタムアップ
東京マルイ H&K USP
電動ハンドガン

スペック
全長:194mm
重量:702g
装弾数:30発 / オプション 100発
実測初速:67.7m/s(0.46J)

←東京マルイ H&K USP 電動ハンドガン 前回のレビュー記事 (vol.2)

★ナイトゲームの隠密作戦用に、電動USPを拡張構成

夜戦 隠密作戦用カスタム
写真でプロサイレンサー・ショートとソーコム・サイレンサーを並べてあるのは、台座のネジが同じために入れ替えが出来るからで、私の場合14mm正逆で組み替えられるようにしている。そしてソーコムサイレンサーのほうが大きい分、消音効果が高い。さらに内部に厚紙(ハガキクラス)のバッファを入れることでその効果を高めている。消音のレベルでいうと、マルイのソーコム(ガス)には及ばないものの、MAC10よりも静かで、電動ガンではトップレベルと言えそうだ。

・プロライトにリモートスイッチ
グロック18Cの場合は、ノーマルのスイッチがうまい具合に指で押せたが、USPは20mmレールが少し遠いせいで指が届かない。スイッチの配置は色々考えたが、しっかり握ってもONにならず、でもすぐに押せる位置、は結局一番標準的と思われるこのポジションだった。

・前後サイトは夜光テープでオウルサイト化
アタッチメントがあるためドットサイトを付けることもできるが、どうにも邪魔で重く、行動が阻害されるので最低限の仕様にした。上部レールが要らないのでカットしたかったが、後端でチャンバーカバーにネジ止めされるため、取り付け強度が心配でそれは出来なかった。

電動ハンドガンはガスガンに比べてさまざまな面でメリットがあり、アクションの楽しみこそないものの、ツールとしての利便性はこれ以上ないほどである。フルオートが出来るので制圧力に優れ、ガスの補充が要らない、マガジンが軽い、気温を問わない、消音性を追及できる….など、昨今のガスブローバックハンドガンでは成しえない優位性をもっている。

実戦インプレッション
ソーコムサイレンサーの消音効果は高く、電動ハンドガンの音の小ささも相まって、発射音は低く抑えられている。このサイズでフルオート100連射も可能であり、夜戦ならずとも通常のデイゲームでもメインウェポンとして使えそうだ。接近戦が主になるフィールドなら、これ一挺で充分戦えるに違いない。どの電動ガンと比べても、小型・軽量なので機動力の高さは言うまでもない。
ところで、東京マルイ プロライト はニッケル水素バッテリーが内蔵されているが、いずれリポバッテリーに換装してみたい所だ。

→東京マルイ H&K USP 電動ハンドガン 次のレビュー記事 (vol.4)

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東京マルイ MAC10 (vol.6) ~ 玄人的チューンで戦闘力アップ!?

2008/8/28 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


東京マルイ MAC10
東京マルイ MAC10 (イングラム M10A1)
コンパクト電動サブマシンガンシリーズ

スペック
全長:295 – 548mm (サプレッサー装着 536 – 789mm)
重量:1480g (サプレッサー装着 1710g)
装弾数:65発/ オプション480発
参考初速:71.5m/s(0.51J)

←東京マルイ MAC10 前回のレビュー記事 (vol.5)

気になる点を少しずつ解消していく
ゲームにおいてはMAC10をメインウェポンとして使うことも多々あるが、実銃由来の、どうにも「いただけない部分」というのはあった。そこで今回はゲームでより使いやすくするべく、各ポイントを地道にチューンしてみた。内容は非常に細かいので、ぱっと見には分からないようなものばかりだが、使いやすさが倍増するため、より一層MAC10への愛着も深まったというものだ。

1.ガチャガチャとうるさいハンドストラップを消音化
しっかり作られていて頑丈なハンドストラップだが、クリップとストラップをつなげているスイベル部分が結構騒がしい。それなら外してしまえ、という方法もあるのだが、付いていれば何かと便利なので、私は付けておきたい。隠密行動の時にも、高めに響く音がどうにも気になる部分だったので、パラコードを挟み込むことで消音化した。(トップ写真)

2.ストックが半自動で伸びる仕様(?)をキャンセル
スリング(バンジースリング)をストック基部に取り付けているが、大抵ストックは縮めて使用している。バンジーは自在に伸ばすことができて非常に便利だが、手を伸ばして射撃しようとすると一緒にストックが伸びてしまうことも多々あった。これはロック部分が斜めにカットされているためで、その部分をヤスリで90度に削り、リリースボタンを押さないと伸びない、という仕様に変更した。
これで余計なストレスもなく、操れるようになった。
東京マルイ MAC10

3.ストックの肩当て部分の増強
ゲームでは「突入」や「面制圧」は常時するものではなく、序盤では索敵や中〜遠距離戦が多くを占める。そのため、意外にもストックを伸ばして、狙って撃つことも多いのに気づいた。ご存知の通りノーマルストックでは、全く自然には肩に固定できず、無理な姿勢を強いられた。それならばと、LAYLAX フリップダウンストックを付けてみたら、ラクに肩にあてられるようになった。これ一つで完全に機能するストックに変わったのである。MAC10はバラマキ専用SMGだと思い込む必要はない。特にマルイ電動なら、他と遜色ない狙撃精度を持っているわけで、楽に狙えるようになればより戦力としても上がるだろう。
東京マルイ MAC10

4.ナイトゲームorインドアゲーム向けのオウルサイト
ドットサイト取り付けは、本体に加工をするのがイヤで、頓挫してしまっているが、特に無くても良いというのも確かだ。しかし暗いところではサイティングも何もあったものではないので、ナイトorインドア戦用に、前後サイトに夜光テープを貼ってある。特に珍しいチューンではないが、夜光テープは非常に良く見え、ドットサイト的に照準を合わせることも可能である。テープ形状などはもちろん自由なので、いくらでも試せるのが楽しいところだ。夜戦ではホタルが飛んでいると見間違われるかもしれないが、敵からは概ね見えないであろう。
東京マルイ MAC10 夜戦対応

メンテナンス試行錯誤
大活躍のMAC10はメカ部分においては全くもってノーマルのままである。ニッケル水素バッテリーを仕込もうとしたが、インナーバレルの固定パーツを外すことになるため、ぐらついて命中精度に影響が出るのでは?と思い、踏みとどまった。その際、回転数アップを期待してヒューズを外してはあるが、大して変わったような気がしない。メカ部に関しては、ノーメンテで半年たち、やや初速が下がったようなので、ポンプのクリースアップなどの基本メンテを行ってみた。メンテ中の初速の変遷を記載しておく。

・購入時 71.5m/s(0.51J)
・半年以上ノーメンテ(多分1万発ぐらい使用)・・・65m/s (0.42J)
・今回、簡易グリースアップ・・・70m/s (0.49J)

まずピストンにオイルをさしただけでこんなに変わるものかと驚いた。しかしその後、バレル内がオイルまみれになってしまったことを確認、再度、インナーバレルを分解して、オイルの除去を行ったところ、75m/s (0.56J) まで上昇した。(しかしこの際ホップ圧をいじってしまったため、どれが適正ホップ時かは不明)
購入時よりわずかに上がって、そんなこともあるのかと驚いた。コンパクト電動ガンの不安定性?を示しているような気もするが、どのあたりで安定してくるのかはまだ分からない。なお回転数は、12〜14RPSで、ノーマルのバッテリー個体差もでた結果となった。

これらの数値だけみると、ヘタレ銃のように見えるが、こんなものでも充分に全ゲームを戦えるのだから、チューンアップの必要性は無いと考える。巷ではハイサイクルなどもはやっていて圧倒的な火力を目にするが、ゲームの楽しさや勝ち負けはそこには無いということをいつも思う所である。火力を高めて本当の戦争のように遊ぶのではなく、足りない「性能」を、頭や足、チームワークで補うことにゲームやスポーツとしての面白さがあるのではないか、いつもそんな思いで参戦している。

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