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タナカ ブローニングハイパワー MkIII (vol.2) ~ スチールフィニッシュ 歴代最高の仕上げ

2009/4/05 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ
タナカ ブローニングハイパワー Mk.III
ブローバックガスガン

スペック
全長:197mm
重量:588g
装弾数:20発
参考初速:72.8m/s(0.53J)
・ABSスライド / スチールフィニッシュメッキモデル
・可変ホップアップ

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歴代最高の表面仕上げ「スチールフィニッシュ」
タナカワークスの「スチールフィニッシュ」メッキモデルは、実によく出来たメッキ処理で、オイルを吹くと青光りし、角などが擦れると銀色の地肌が露出する。エッジもきれいで、非常に硬質感が高いので、モデルガンライクに眺めて楽しむのにうってつけのモデルである。ベース素材はABS樹脂となるが、スライドが軽量になれば作動性が向上するので、ゲーム向きの要素としてもプラスである。今回の ブローニングハイパワー の仕上がりも、かつて無い色気のあるものになっている。

タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

実際のところ、実射性能、命中精度は、残念ながら屋外でのサバイバルゲームで使用するレベルには至らないが、インドアの至近距離戦(5〜15m程度)なら一応「当たるかもしれない」といったところ。もう少し「安定性」が欲しいが、決定的な改善方法が見当たらない。
なお、軽量なABSスライドは、同社 ブローニングハイパワー シリーズ の中ではブローバックスピードも当然、最速の部類である。しかし構造上トリガープルが重いため、速射が難しいというジレンマを持っている。

タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

▼トリガーとハンマーを一度分解し、ケースハードン処理をおこなった。キャロムショットのガンブルーペンを使えば、一瞬でケースハードン風仕上げになる。飾ったり眺めたりするような、古めの銃には似合う。
タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

▼いかにも実銃は、鋼鉄で作った感のある、細身で筋肉質なデザインがカッコいい。
タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

タナカが再現した ブローニングハイパワー は、質実ともに味のあるハンドガンで、何故か憎めないところがある。 ブローニングハイパワー のファンは多いと思うので、今後、是非ともゲームでガンガン使えるモデルの登場にも期待したい。

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タナカ ブローニングハイパワー Mk.III ステンレス HW ~ 最高のコレクションアイテム

2008/11/18 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


タナカ ブローニングハイパワー MkIII
タナカ ブローニングハイパワー Mk.III
ブローバックガスガン

スペック
全長:197mm
重量:692g
装弾数:20発
参考初速:72.8m/s(0.53J)
・ヘビーウエイト / シルバーモデル
・可変ホップアップ

近代オートマチックハンドガンの礎
今更言うまでもないが、ハイキャパシティ・オートマチックハンドガンの元祖がこの ブローニングハイパワー である。昨今の、ポリマーフレームで膨れ上がってしまったハンドガンのボディに比べると、実に細身で引き締まった筋肉質な印象がある。そして私は他のどのハンドガン、例えばガバメントや USP 、CZ75 等よりも美しく、機能美に溢れたデザインだと思う。

▼メッキされたアウターバレルが何とも魅力に映る。ただし使用を繰返すと、バレルブッシングと擦れた跡がついていく。
タナカ ブローニングハイパワー MkIII

秀逸なデザインを再現、リアルなトリガーメカ
タナカの ブローニングハイパワー は、まず外観のプロポーションは見事に再現されていると思う。そして、他に例を見ないスライドの細さ、握りやすいグリップなど、見て触る毎に惚れ惚れする。
実射においては、マガジンの温度を充分に確保すれば、マグナシステム(WA)+ヘビーウエイトスライドのおかげで、重みのあるリコイルが楽しめる。ヘビーウエイトかつフレームとの噛み合わせがタイトなためか、ブローバックスピードはやや遅いほうだ。

タナカ ブローニングハイパワー MkIII

そして、実銃由来のシーソー型トリガーシステムを再現している。テコの原理を逆方向に利用して、「ストロークが短く」「重い」トリガータッチを実現しているのである。この構造は、キレが良いという特徴があり、安全に配慮した実銃のコンセプトや構造を踏襲している点は興味深い。スライド側のシーソーのようなパーツを介してフレーム側のシアを切るという、一見無駄な工程にみえるが、これによりトリガーバーを無くしてグリップの細さを実現し、マガジンを抜けばハンマーが落とせない安全構造ともなっているのである。

タナカ ブローニングハイパワー は随分以前に発売されて、設計が古いせいか、色々と細かな問題点もみられるので、以下に記しておく。

・マガジンの固定が甘い
マガジンは叩き込まないとキャッチがかからずその場合、撃った瞬間にマガジンがぶっ飛んでしまう。キャッチ側を削るなりして調整したほうが良いかも知れない。

・リコイルスプリングがHWスライドに対して弱すぎる
スプリングの弱さが、ブローバックスピードの遅さになっている。ためしにマルシンのモデルガンの(多少カット済みの)リコイルスプリングを付けてみると、実用的なスピードになった。ただし径が完全一致ではなく、スムースとは言いがたい上、テンションが強すぎてスライドストップがかからない。ノーマルのスプリングにあと若干のテンションをかけるだけで、動作は良くなりそうである。

・謎のHOPシステム
かなり無理やりな設計で、「一応効く」というレベル。遠距離での精度を求めるには程遠い。インナーバレルは特殊な形状であり、マグナBLKシステムの制約もあるため、他のインナーバレルに置き換えるのも難しそうである。有効射程は10〜15mが良い所で、近距離向けと割り切って付き合うしかなさそうだ。

・マガジンのリップにバリ
個体によってリップにバリが残っていることがあり、その場合はルーターでわずかに削って平面を出すなどしたほうが良い。BB弾はマルイ製が適合しており、大き目のものでないと必ずマガジン内でジャムるので、注意が必要だ。ダブルカラムの装填角度が浅いため、エクセル弾では詰まってしまう。この点さえ注意すれば、ローディング不良等も起こらず快調のはずである。

タナカ ブローニングハイパワー MkIII

サバイバルゲームでの活用
実射性能は、率直にいうと遠距離は期待できないが、インドアの超近接戦戦なら力を発揮できるだろう。速射性能がそれほど高いわけでもないので、銃に頼った戦い方は禁物だ。
余談になるが最近、ハンドガン限定ゲームを実施してみて自分自身、何故か昔よりヒットがとれなくなった印象を持った。単純に自分の射撃が下手になったのかと思ったが、考えてみると最近は高性能な銃(とくにマルイ)に頼りすぎて、相手に近づくことを忘れ、20〜30m先を撃っているのが原因かもしれないと考えた。マルイのハンドガン自体に命中性能は備わっているが、さすがにその距離では相当な練習が必要だろう。しかもおそらくバトル中に、ガッシリと構えて体を固定して撃つ事は難しいため、とかくハンドガンは出来る限りうまく相手に近づいて撃つ、という大原則を思い出さねばならない。

願わくば、いつか東京マルイやKSCから「 完全版 ブローニングハイパワー 」が発売されることを期待したい。もしそうなれば個人的には、今愛用のガバやMEU、USPを差し置いて、 ブローニングハイパワー こそがマイ・ハンドガンのトップに君臨することは間違いない。

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