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タナカ S&W M29 4インチ スチールフィニッシュ ~ 最高峰の輝きと 侮れないポテンシャル

2011/3/16 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ
タナカワークス スミス&ウェッソン M29 4インチ
ペガサス ガスリボルバー
スチールフィニッシュ

スペック
全長:251mm
重量:740g
装弾数:14発
参考初速 64.9m/s – 0.2g (0.42J)
・固定ホップアップ
・ABS スチールフィニッシュモデル

←タナカ M29 4インチ 前回のレビュー記事

最高峰の輝きと、侮れないポテンシャル
この冬、サバイバルゲームで最も使用した感があったのは、タナカ M29 とエアコキSOCOM Mk23だった。もちろん屋外戦ではなく、インドア・セミインドア戦になるが、使った感があるというのはすなわち、ゲームで予想以上にヒットを取った数が多かったということである。2機種とも最低限の火力しかもっていないが、ある程度のイコールコンディション下では充分に働いてくれた。
タナカ M29 の素晴らしい仕上がりについては、過去のレビューをご覧いただければと思う。なお、このスチールフィニッシュモデルも含めて最近のM29は、グリップ内にもオモリが仕込まれ、相当な重量感を再現している。
「スチールフィニッシュ」のタナカ リボルバーは、ゲームで使うには惜しい位に美しい仕上がりだが、それでゲームをするのもまた格別である。しかも最近のゲームではメインウェポンとして使っていた。

命中精度を上げる
さて、タナカ ペガサス リボルバー は コルトSAA 以外、ノーマルの状態では本来のポテンシャルが発揮されていない。多弾装化による弊害だが、それ以外にも至らない点が所々見られるので、ある程度 チューニング をしたほうが良いだろう。チューニング 内容は当レビューではお馴染みの手法だが、これまで記載していなかった点もあるので、あらためて記載しておきたいと思う。

[1] テフロン加工インナーバレル
確か M29 クラシック を購入した際に、テフロン加工の黒いインナーバレルが装備されていた。そんなアフターパーツがあるのかと探してみたが、見当たらない。恐らく純正だと思うが、調べる術もなく現在でも不明である。
いずれにしても、M29 においてテフロン加工のインナーバレルは、命中精度の向上に非常に役立っている。以前、通常の真鍮バレルと比較テストを行ったこともあるが、明らかに弾道は安定した。推測するに、タナカ M29 はシリンダーギャップを越える際にBB弾が暴れる(変な角度でインナーバレルの壁ににぶち当たる)ようで、その際に真鍮の壁に当たるより、テフロン加工のほうが乱回転が少ないように見受けられるのである。確か、M629パフォーマンスセンター もテフロンバレルだった気がする。

[2] パッキンの切削加工
リューターを利用して、パッキンのフロント外側部分を切削する。さらに6mm前後の丸ヤスリで内部を削って拡張する。これにより抜弾抵抗が下がり、命中精度は上がる。しかし、シリンダー内部にチャージできるBB弾の流出を止めておけないので、引き換えに「6発装填」になってしまう。当たらない14発よりも、当たる6発のほうが使えると考える。

タナカ ペガサス チューニング

[3]ダミーカートリム連結部分の塗装
ダミーリムのつながっている部分を黒で筆塗りするだけで、リアル感が増して印象が異なってくる。

[4] ダミーカートリムの雷管メッキはがし
今回は行っていないが、リューターの「ラバーポイント」を使ってセンター部分を少し削り、地金を出すと雰囲気が出る。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

[5] シリンダーハンドの磨き上げ
シリンダーを定位置で止める「シリンダーストップ」は、シリンダーにキズを付ける要因にもなってしまう。コンパウンドで磨きあげることで表面をツルツルにして、出来る限りシリンダーへのキズを防ぐ。スチールフィニッシュなどは完全には防げないが、キズの進行は遅らせられる。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

[6] ロッキングプランジャーの磨き上げ
シリンダーの中心部分で、フレームと連結される部分のパーツである。スプリングで押し込まれるようになっており、この動作が固いとフレームのメッキが剥がれてしまう。とはいえ残念なことに、新品購入時点で、メッキは剥がれてしまっていたりするが、進行を遅らせる、あるいはスムーズなスイングアウトをするためにはやっておきたい。具体的には、シリンダー後端を分解してパーツを取り出し、表面をコンパウンドで磨き上げる。その後セラグリス(タミヤ)などでグリスアップして組み立てる。

[7] トリガーとハンマーのケースハードン加工
分解して紙ヤスリなどで磨いてから、キャロムのガンブルーペンを塗る。手軽にケースハードンの風合いが出せるアイテムだ。

[8] キャロム 木製グリップ(紫檀/ローズウッド)
キャロムの木グリは、純正のプラスチック・グリップよりも細身に出来ていて、握りやすさが格段に向上する。決して安くは無いが、非常に満足度の高いチューニングパーツといえる。なお、プラグリップに入っているオモリは使用できないが、木グリの密度が高くてそこそこ重量があるため、重量バランスも極めて良好になる。

[9] 弾はエクセル0.2g弾を使用
小さめの弾を使うことでパッキンの抵抗を最小限にでき、シリンダーギャップの影響も抑えられる。

[10] その他
標準ではセレーション入りのワイドトリガーが装備されているが、ダブルアクションの操作性の面から、M29クラシック に採用されている「セミワイド・スムーストリガー」に変更。

以上、性能に影響しない部分も多く含まれるが、このような項目が「美しく、楽しく使えるペガサスリボルバー」への道ではないだろうか。事実、約20m先でも充分ヒットできる性能が出せるようになり、接近戦では侮れないものになる。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

イーストA 本革ホルスター NO.232 牛革製、サムブレイククロスタイプ シルエットホルスター 357/44マグナム用
射撃競技用の、約55mmまでのベルトに使用できる本革製ホルスター。パイソンやM29にジャストフィットする。比較的安価で丈夫な上に、雰囲気があって良い。

→タナカ M29 6.5インチ のレビュー記事を読む

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タナカ ブローニングハイパワー MkIII (vol.2) ~ スチールフィニッシュ 歴代最高の仕上げ

2009/4/05 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ
タナカ ブローニングハイパワー Mk.III
ブローバックガスガン

スペック
全長:197mm
重量:588g
装弾数:20発
参考初速:72.8m/s(0.53J)
・ABSスライド / スチールフィニッシュメッキモデル
・可変ホップアップ

←タナカ ブローニングハイパワー 前回のレビュー記事 (vol.1)

歴代最高の表面仕上げ「スチールフィニッシュ」
タナカワークスの「スチールフィニッシュ」メッキモデルは、実によく出来たメッキ処理で、オイルを吹くと青光りし、角などが擦れると銀色の地肌が露出する。エッジもきれいで、非常に硬質感が高いので、モデルガンライクに眺めて楽しむのにうってつけのモデルである。ベース素材はABS樹脂となるが、スライドが軽量になれば作動性が向上するので、ゲーム向きの要素としてもプラスである。今回の ブローニングハイパワー の仕上がりも、かつて無い色気のあるものになっている。

タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

実際のところ、実射性能、命中精度は、残念ながら屋外でのサバイバルゲームで使用するレベルには至らないが、インドアの至近距離戦(5〜15m程度)なら一応「当たるかもしれない」といったところ。もう少し「安定性」が欲しいが、決定的な改善方法が見当たらない。
なお、軽量なABSスライドは、同社 ブローニングハイパワー シリーズ の中ではブローバックスピードも当然、最速の部類である。しかし構造上トリガープルが重いため、速射が難しいというジレンマを持っている。

タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

▼トリガーとハンマーを一度分解し、ケースハードン処理をおこなった。キャロムショットのガンブルーペンを使えば、一瞬でケースハードン風仕上げになる。飾ったり眺めたりするような、古めの銃には似合う。
タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

▼いかにも実銃は、鋼鉄で作った感のある、細身で筋肉質なデザインがカッコいい。
タナカ ブローニングハイパワーMkIII スチールフィニッシュ

タナカが再現した ブローニングハイパワー は、質実ともに味のあるハンドガンで、何故か憎めないところがある。 ブローニングハイパワー のファンは多いと思うので、今後、是非ともゲームでガンガン使えるモデルの登場にも期待したい。

→ ブローニングハイパワー 次のレビュー記事 (vol.3)

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タナカ コルト ディテクティブ スペシャル 2インチ ~ 古めかしさと不思議な魅力

2008/11/27 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ コルト ディテクティブ スペシャル  スチールフィニッシュ
タナカ コルト ディテクティブ スペシャル 2インチ
ペガサス ガスリボルバー
スチールフィニッシュ

スペック
全長:175mm
重量:440g
装弾数:12発
参考初速:52.7m/s(0.28J)
・ABSメッキ仕様

古めかしさと不思議な魅力
スナブノーズ の リボルバー には不思議な魅力がある。デザインの感じ方は人それぞれだが、この コルト ディテクティブ スペシャル の、テーパーのついた古臭い感じのするバレルや、むき出しのエジェクター、パイソンに通ずるフレームなどは、実に味があり、眺めていても飽きのこないものだ。動と静でいえば静の奥深さといった所か。
外観仕上げについては、リアリティメッキの一つの到達点、 スチールフィニッシュ が施され、その深い輝きには、もはや言う事は無い。ヘビーウエイト素材にメッキした ジュピターフィニッシュ もいずれ登場すると思うが、非常に高価になってしまうのが難点である。その点、ABSスチールフィニッシュはリーズナブルでお勧めだ。
メカニズムについては、コルト特有の「微妙に至らない」「クセのある」アクションを再現しており、そこにまた一興がある。ダブルアクション時は引くごとにトリガープルのテンションが高まり、一気に引ききらざるを得ないタッチとなっている。良い悪いではなく、これはこれでコルトっぽさがあって面白いのである。

タナカ コルト ディテクティブ スペシャル  スチールフィニッシュ

実射における特徴として、このサイズでは他に例を見ないパワー感がある。もちろん安全基準に適合しているが、同じペガサスシリーズの M19-2.5インチや M36 チーフスペシャル 、はたまた コルト パイソン と比較しても、発射音にパワー感があり、音の感触が M29 に近い。発射時の 低い音質と、十分なガス放出力がそう感じさせるのだろう。
あまりゲーム向きではないのかもしれないが、ハンドガン&コッキング限定のインドア戦なら、バックアップガンとしての活躍が期待できそうである。可変ホップアップを実装している所もまた便利だ。総じて、小粒ながらよく出来た、満足度の非常に高い リボルバーガスガン と言えそうである。

ペガサスシリーズ お勧め 3点チューニングポイント
ペガサスリボルバーの リアリティアップ と 命中精度アップ の、比較的手軽な方法を紹介しておきたいと思う。

[1]パッキンの切削
リューターを利用して、フロントの外側部分を切削、さらに6mm前後の丸ヤスリで内部を拡張する。抜弾抵抗を下げ、命中精度を上げる目的である。その引き換えに装弾数は6+1〜2発程度に減ってしまうが、真っ直ぐ飛ばない12発よりも、素直に飛んでくれる6発のほうが、撃って楽しいのではないだろうか?

[2]ダミーカートリムの雷管メッキはがし
これもリューターで、ラバーポイントを使ってセンター部分を少し磨けばリアル感が増す。

[3]ダミーカートリム連結部分の塗装
ダミーリムのつながっている部分を黒で筆塗りするだけで、全く印象が異なってくる。

▼[2]と[3]の施工後。削りカスはハブラシなどで掃除しておいたほうが良い。
タナカ コルト ディティクティブ スペシャル スチールフィニッシュ

コルト ディテクティブ スペシャル は「男の癒しアイテム」。そんな言葉が似合う銃かもしれない。サバイバルゲームにはあまりお勧めできないが、コレクションには最高のリボルバーとなるに違いない。

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