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東京マルイ ステアーHC ハイサイクル ~ 最大の戦闘力

2012/5/31 By: maxi カテゴリー: ライフル


ステアー AUG HC (ハイサイクル) タンカラー
東京マルイ ステアーHC (ハイサイクル) タンカラー

スペック
全長:610mm
重量:2680g
装弾数:330発
参考初速:86.7m/s (0.75J)
フルオート回転数:1307rpm (毎秒21.7発/7.4V1100mAh使用)
メーカー希望小売価格:34,800円
2012年5月30日発売 GUN道場PRODUCTS取扱い有

装備
* アローダイナミック トリジコンタイプ リフレックスサイト

最大の戦闘力を発揮するハイサイクルモデル
東京マルイのハイサイクルシリーズ電動ガン第5弾 ステアーHC に タンカラーモデルが追加となった。ハイサイクルシリーズは、初心者を中心に人気があるようだが、効率の高いメカや、セミオートのレスポンスの良さ、コンパクトで目新しいデザインのボディなど、新鮮で魅力的な部分をおおいに持っている。私も ステアーHC タンカラーは発売を待っていた。
ステアーHC を構えてみて、まず言えることは、全長610mmと非常にコンパクトかつ軽量で、重量バランスも良い点が挙げられる。グリップにちょうど重心があるので、片手でもラクに操作できる。グリップの細さも扱いやすさを感じさせる点だ。また、露出したバレルが無いに等しいため、回頭性がよくCQBにも向いている。

軽量のわけ
ステアーHC が スタンダード ステアーAUG よりも軽量なのは、アウターバレルがほぼ”無い”点と、外装パーツが殆どプラスチック製であるためだ。トップレイル、アンダーレイルともにプラスチックで、金属パーツはマズルとレシーバー(コッキングレバー周辺)部分のみとなっている。さほど強度に心配はなさそうだが、ぶつけたりすると簡単に変形してしまうので、丁寧に取り扱いたいところである。

ステアー AUG HC (ハイサイクル) タンカラー

半端ではない弾の消費量
ステアーHC は機動性と火力が非常に高いという一面はあるが、高火力ゆえに、すぐに弾が切れてしまう点は注意しなければならない。特に、弾数制限を設けたゲームの場合、メリハリのある撃ち方をしていかないと、弾切れで戦力を失うという悲しい結果になりかねない。メリハリのある、とは、セミオートで対応するべき戦局と、フルオートで対応する戦局をちゃんと見極めていかねばならないということである。そこが面白い部分でもあるが、考えているよりも弾が出すぎるので、かえって扱いが難しいと思ってしまったりもする。
弾数制限が無いゲームなら、思う存分撃ちまくれるのかもしれないが、全員が同じ条件であるため、全く身動きのできないゲームになってしまう可能性もある。これだけの高速弾幕を張り合っていたら、バリケード等から移動するチャンスはつかみにくい。人数が多ければなおさらであろう。

ステアー AUG HC タンカラー

ハイサイクルモデルは、ヒットされる側としては、1ヒットで一気に5発以上食らう可能性が高く、とくに至近距離戦では非常に恐ろしい存在だ。使用するプレーヤーもそういった点に配慮して、高火力で”しか”制圧できない、とか、熱くなって無駄に弾をばらまいてしまうような使い方は、是非避けていただきたいものだ。

今回のスペックテストでフルオート回転数が、公称値(秒間25発)よりも低くなっているのは、リポバッテリーの電圧(最大8.4V)のせいだと思うが、それでも充分に速い。ちなみにリポバッテリーは7.4V2000mAh2400mAhが適合する。

デザインやバランスが良く、拡張性に優れた ステアーHC は、初心者のみならず広くお勧めできる一挺だ。是非この新鮮かつ斬新なデザインを楽しんでいただきたい。

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CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム (vol.2) ~ 一瞬で弾幕を張る 高火力ウェポン

2010/12/21 By: maxi カテゴリー: ライフル


CYMA AKMSU
CYMA AKMSU (CM.048SU)
電動ガン

スペック
全長:661mm/914mm
重量:3410g
初速:82.4m/s -0.2g (0.68J)
・フルメタルボディ
・折りたたみ式メタルストック(AKM)
・サムホール付き木製フォアグリップ
・600連マガジン付属

←CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム 前回のレビュー記事 (vol.1)

ついにバージョン3メカもハイサイクルになった
AK47HC の外観は、βスペツナズ に KTR風のカスタマイズ を加えたもので、M4とAK47が融合した、ちょっと不思議なモデルとなっている。しかし構えてみれば、そのメリットに一瞬で気づくことだろう。M4ストックの安定感や便利な伸縮ギミック、リヤサイトも実用的で見やすいピープ式となっており、構えると半分 M4 を持っている感触になる。実際、AKよりも身体にしっくりくる、というのが第一印象だ。さまざまなアタッチメントで好きなようにカスタマイズできるのも特長で、インドアからアウトドアゲームまで広く活用できる一挺といえる。

▼AK47HC のパッケージは、コッキングレバー部分がハコを突き破る仕様(?)になっているのだろうか。かなりギリギリの設定で、輸送の振動で突き破ってしまったのだろう。入荷したもの全てが同じだった。もっとも、本体へのダメージやキズは一切無かったのでご安心いただきたい。
東京マルイ AK47 HC

▼AK47HC の取扱説明書には、オプション装着例として4パターンが記載されている。それぞれ、わざわざ名前がつけてある(?)のが何だかそそられる。CQBナイトO.P.S、ナイトO.P.Sエクストリーム etc..
東京マルイ AK47 HC

▼CYMAのメカボックスはマルイと完全互換のため、入替えは簡単にできる。ただし一点だけ、メカボの後ろについているツメがどうしてもジャマで、折らないと上手く収まらなかった。
CYMA AKMSU HC

若干苦労した所はセレクターを止めている、ペンチでしか回せないビスが固かったことぐらいだ。ネジのサイズやピッチは同じに見えて、固定もしっかりできたので、原因までは追っていない。インナーバレル(230mm)、チャンバー、マガジンもマルイ純正をそのままに移植。ヒューズも純正20Aで、バッテリーは、出力やや控えめのエンルート7.4V1200mAh20Cで試してみることにした。

▼ヒューズはこのままむき出しでも問題なかったが、何かしらカバーしたほうが良いだろう。
CYMA AKMSU HC

実戦投入インプレッション
ともかく回転が軽やかで、音も静かな点はさすが 東京マルイ純正メカ。ハイサイクルメカの恩恵で、高速バースト〜フルオート射撃が可能となり、一瞬で弾幕を張ることが出来る。特筆すべきはセミオートの射撃感で、レスポンスが素晴らしく、スタンダード電動ガンながらも、充分に撃って楽しいエアガンに仕上がっている。有効射程や集弾性は他のモデルに比べて遜色もなく、狙って50mまでヒットをとるポテンシャルを持つ。さすがに50m先ではマルイベアリングバイオBBでも多少散るが、弾道が素直で扱いやすい。CYMAのメタルボディとの相性が危惧されたが、終日のゲームで何も問題は起きなかった。マルイ純正マガジンのおかげで給弾不良も皆無だった。

ハイレスポンス・セミオートの魅力
実際にゲームでフルオートを多用していると、狙う必要性などほとんど必要の無いものになってしまう。それは、狙わずに撃てる、という一つのメリットではあるのだが、40〜50m同士の距離でバラバラ撃ちあうというのは、そのうち飽きがきてしまうだろう。上手い下手も大して関係がないからだ。とにかく撃ちまくれれば満足ということであれば、それもまた楽しみ方の一つではあるかもしれない。
ハイサイクルは、比較的初心者向けに人気があると思うが、50mで弾幕を浴びせあうことがサバゲーの全てでは無いということに是非気づいてほしいものだ。30m以内で、しっかり狙って1発もしくは数発で確実に倒すほうが、私は面白いと思うし、状況によりフルかセミか選びながら進撃するのもまた一興だ。
全くもって、ハイサイクルを否定する理由はない。ハイサイクルは弾幕以外に、ハイレスポンスというメリットを持っているので、次世代電動ガンやスタンダード電動ガンよりも初弾発射の反応が高く、腕やテクニック次第では相当な速さで進撃できる可能性も秘めているのである。

スタンダード電動ガンと比較したメリット

【1】フルオートの高速回転
言うまでもなく秒間25発の発射能力は脅威だ。動態射撃にせよ、援護射撃にせよ、確実に相手の足を止められることだろう。ウラを返せば、相手が見えないで撃てば無駄弾が増え、見えた状態で撃てば、無駄に多弾ヒットさせてしまう。ただし最近は装備の厚いプレーヤーも多いので、気づいてもらう分にはメリットと言えるのかもしれない。

【2】セミオートの鋭いレスポンス
今回は最初からリポバッテリー(7.4V1200mAh20C)実装で試したが(※)、トリガーを引いてからのタイムラグが無い点は秀逸。ノーマル電動ガンより速く撃てて、全くストレスを感じない。
(※)取扱説明書では、リポバッテリーなどは使わないように書かれているので要注意。

【3】耐久性
メカボックスの内部パーツが強化されており、高速回転を差し引いても耐久性は高いように思われる。長期テストをしないと結果は分からないが、動作時の音を聞く限り、ストレスなく回転運動が行われており、耐久性の面はノーマルタイプと変わりないのではないかと思う。ただし弾詰まりなどのトラブルがひとたび起こると、高速である分、壊れる可能性は高いかもしれない。

ハイサイクルのデメリット
・回転の速さは、リアルさとは程遠い、と受け止められる向きもあるだろうが、これはあくまでゲームウェポンと割り切ったほうが良いだろう。しかし、スパッと切れるトリガーレスポンスの速さは、逆にリアルだと感じられる。

ハイサイクル電動ガン拡充への危惧
現在のエアソフトガンは、パワー規制があるものの、50m先のターゲットに簡単に当たってしまい、サバゲーで使うには性能が良すぎる。フルオート射撃も、ほとんどが無駄弾で、ハイサイクルならなおさらだ。正直言って、それは「射撃」なら楽しいが、サバゲーでは全く面白くない結果をもたらすこともままある。
高性能電動ガン×ハイサイクルは「火力の増大」という意味で、かつてのパワー競争と似たようなことであり、大勢がこれほどの火力を持っていたら、非常に動きづらいゲーム展開になってしまう。よく見えていない相手と50m同士で撃ちあって跳弾でやられる、なども良くあることで、そういったゲームを繰り返していると、サバゲーがつまらないものに思われてしまうのではないか、というのが危惧する点だ。
同じゲーム、同じルールばかりでなく、色々な制約を設けてみるなど、アイデアを出して楽しんでいただきたいと思う。エアガンの高性能化はファンにとって非常に嬉しいことだが、遊ぶ側にもより一層工夫が要求される時代になったのだと思う。

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CYMA AKMSU (vol.1) ~ ハイサイクル カスタム

2010/11/02 By: maxi カテゴリー: ライフル


CYMA AKMSU
CYMA AKMSU (CM.048SU)
電動ガン

スペック
全長:661mm/914mm
重量:3410g
初速:90m/s (0.8J)
フルメタルボディ
折りたたみ式メタルストック(AKM)
サムホール付き木製フォアグリップ
600連マガジン付属

コンバージョンキット代わりとして
先日のホビーショー(2010年10月開催)で発表された、東京マルイ AK47 ハイサイクル を見て、フルサイズのAKにメカの移植をしてみたくなった。ハイサイクルモデルは、レスポンスが非常に良く、瞬時に弾幕が張れるため、ゲームではスピーディな展開が期待できる。
さて、それでは何のボディに移植するかと考えたとき、以前から欲しいと思っていた AKM が思い当たった。しかし現在、国産電動ガンに AKM は無いため、中華モデルを使おうかとざっと探していたら、この AKMSU が目に留まったというわけである。AKMでなく、AK47Sでも良かったが、ストックを畳んだときのフォアグリップの握りにくさがどうも気になっていて、AKMSUならそれが見事に解決されていると考えたのだった。見た目も個性的で面白く、実際になかなかホールドしやすい。

CYMAは安物系の中華メーカーで、仕上がりは全体的に荒く、あまり人にお勧め出来るものでは無い。ただ、頑丈なフルメタルボディに、リアルな合板製グリップが装備されているのは魅力であり、カスタムベースあるいは外装のコンバージョンキットとして捉えるぶんには問題ないだろう。ショップにもよるが、CYMA製はマルイ電動ガンより安く手に入る。

部品点数の少なさが美点
マルイよりも優れていると思わせるのは、主要箇所の分解に至るまで、ネジがたった4コ(イモネジ含)しか無いことである。ホンモノのAKを彷彿とさせる、そのシンプルなパーツ構成には、好感が持てる。

▼メタルのフロントAssyやフレーム、ストックは文句の無い出来栄え。標準のインナーバレルは450mm。
CYMA AKMSU

▼セレクターの止めネジは、ペンチやプライヤーなどで回して外す。
CYMA AKMSU

メカボックスは手入れ必須
メカボックス はマルイ Ver.3互換となっている。今回入手したものは購入時、既に下記のチューニングがされていた。
・各部洗浄/ グリスアップ済み
・スプリング交換
・シム調整済み
・マルイ製チャンバーパッキンに換装済み
そのため、最初からちゃんと動作自体はしてくれることが確認できた。しかしながら・・・

・弾が出ない
・ギヤノイズがうるさい
・モーターマウントがガタついている
・フルオートの回転が遅い

といった問題が見受けられた。そもそも「弾が出ない」というところで電動ガンとして「不良品」であるが、その原因を解消するすべが自分に無ければ、やはり中華には手を出すべきではないだろう。

CYMA AKMSU

なお、この AKMSU に関しては、マガジン挿入時、チャンバー給弾口にリップ(弾の飛び出し防止パーツ)が当たって普通は引き下がる所が、つっかえて下がらずに弾も上がってこないという状態だった。これを手っ取り早く解決するなら、マルイ製マガジンを試してみるのが良いだろう。そうでなければ、リップを加工するか、周囲の問題点を洗い出して解決しなければならない。マガジンリップの形状、リップの組付け・動作精度、チャンバーの給弾口の状態など、怪しい点はいくつもある。

問題のマガジンリップ。左はCYMA製多弾マガジン、右はマルイ製ノーマルマガジン。各部のたてつけの悪さが中華だ。マルイ製マガジンなら、難なく発射できた。

CYMA AKMSU

CYMA AKMSU

▼メタル製チャンバーが標準だが、給弾口のすべりが悪くリップに引っかかる。リップ側の形状の悪さ、動作の渋さと、チャンバー側の滑りの悪さ…何も良い所が無い。また、内部の精度が悪かったら全く意味の無いものになってしまう。今後テストしてみて、場合によってはマルイの樹脂製に換装することも検討したい。

CYMA AKMSU

その他、外装については
・グリップの形状の問題で、人差し指の腹が当たって痛い
・グリップの合板の合わせ目に隙間(穴)がある
・マガジンのプラパーツがグラグラしている
といった点が気になったので、細かく修正したいと思う。

CYMA AKMSU

→CYMA AKMSU ハイサイクル 次のレビュー記事 (vol.2)

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