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KSC US M9 (vol.1) 〜 07ハードキック .. 満足度高い質感

2008/12/07 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


KSC M9 システム7
KSC US M9
ブローバックガスガン
システム7 (07HK)

スペック
全長:216mm
重量:810g
装弾数:24発
参考初速:85m/s – 0.2g (0.72J 9月測定)
・ABSモデル

装備品
アルタモント 木製グリップ

シャープな撃ち味、キレの良さNo.1の M9
ベレッタ M92F , US-M9 といえば、トイガンの中でもベーシック中のベーシックモデルのはずであるが、意外なことに「完全版」といえそうなものが存在しない。「完全版」とは、造りの質感が高く、リコイルもハードで、弾道(有効射程)が30-35mまできれいに伸びるというようなイメージだが、現状ではこの最新版の KSC システム7 エンジン搭載モデルが理想に近いのかもしれない。

KSC M9 システム7

動作は非常にスムーズ&確実で、トリガーのキレの良さはどのハンドガンに比べても秀逸である。シア・ハンマー周りが焼結金属製で作られていることのメリットであろう。また、各部の造形や質感も上々といえる。キックはそれほど強くないが、ブローバックスピードは相当に速く、一瞬で動作が完了する。発射サウンドは低音質の破裂音で、非常に良い音である。そのため、速射を浴びせかけるのが非常に楽しいハンドガンといえる。

KSC M9 システム7

アルタモント 木製グリップ装着
ベレッタには木製グリップも良く似合う。せっかく変えるならと、木製グリップを装着してみた。アルタモントのグリップはそのまま付けようとすると、少し後ろにずれて、グリップ自体も1ミリ程度浮いた感じで留まってしまう。製品誤差なのかもしれなが、最後の写真のマーカー部分が干渉するようなので、この斜めのラインを0.5〜1ミリほど平ヤスリで削り、ネジ穴も丸ヤスリでわずかに拡張しておくとジャストフィットする。このようなフィッティングチューンは、やっていて気持ち良いというか、楽しい。なお、この木グリはノーマルのプラグリップよりも若干太くなってしまうが、元のデザインのおかげかハンドリングはしやすい。個人的にはパックマイヤー・グリップよりもフィット感が良く、扱いやすく感じる。

KSC M9 システム7

他社ガスブローバック ベレッタM92F, US-M9 の比較

WA M92F
刻印や質感の高さははこれ以上ない程だが、旧態依然の可変ホップシステムでは射程が短く、弾道も不安定なのが難点。狙って当てられるのは10-15mが良い所である。どちらかというと、モデルガン的な楽しみ方やシューティングのほうが向いているようにも感じる。

東京マルイ M92F
価格が安く抑えられているのが一番のポイントで、その分ブローバックの軽さや質感の低さは否めない。持った瞬間、そしてスライドを引いた音からして、いかにもプラスチックだ。WA や KSC との大きな違いは、使われている素材の格差にあるともいえるだろう。なお、足りない「質感」を高めようと、カスタムパーツをつぎ込むと、とんでもない総額になるので注意したほうがよい。動作的には、シリンダーカップとリコイルスプリングを交換するだけで、ブローバックのスピードと確実性を、若干向上させることが可能である。
しかしながら、命中精度や有効射程には絶対的な安心感がある。固定ホップが弾とジャストマッチすれば、25-30m程度の有効射程が得られる。ホップが弱い場合は、パッキンとアウターの間にテープを貼ってテンションを上げてやれば効きは向上する。個人的には、夏のアウトドアゲームならマルイ M92F に軍配があがると考える。

KSC M9 の総括
KSC M9 は、ノーマルグリップのKSC刻印だけは頂けないが、総じて、何も手を加えなくともかなり満足できるデキとなっている。特に造形のシャープさはダントツであろう。
有効射程は約20-25m、弾はやや散るように見受けられる。しかしインドアやCQB戦なら十分メインを務められるだろう。是非このモデルで、乱れ撃ちを楽しみたい所である。

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東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス ~ 才色兼備のベーシックハンドガン

2006/4/01 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス
東京マルイ ベレッタM92F クロームステンレス(INOX) GBB

スペック
全長:217mm
重量:740g
装弾数:26発
参考初速 72.5m/s(0.526J)
・固定ホップアップ
・フィンガーチャンネル付きラバー調グリップ

美しく力強い M92F アイノックス
東京マルイ が ブローバックガスガン 第一弾 として 1999年に発売したのが ベレッタ M92F である。本当の第一弾は、1986年の S&W M59 と ブローニングハイパワー だったが、 ブローバック と呼ぶには 機構的にもデフォルメの強い製品だったので、思い出としてしまっておこう。
さて、東京マルイ ベレッタ M92F は、2002年にシルバーモデルである クロームステンレス が加わった。硬質の クロームシルバーメッキ が施されたことで、ベレッタデザイン の美しさが引き立ち、魅力が倍増している。実銃は「inox」と呼ばれるが、イタリア語で ステンレス のことで、イノックス あるいは アイノックス と読む。映画にも多く採用され、映画「 バイオハザード 」でもミラ・ジョヴォヴィッチ が、倒れている警官から抜いて ゾンビ犬に向けて連射し、その最後にアップで映されて その迫力を醸し出していた。あのカッコいいスロー描写に痺れたファンも多いのではないだろうか。他にもドーンオブザデッド、ランドオブザデッドなど、ゾンビ映画に ベレッタ M92F – INOX いうのは、もはや定番の感もある。

ブローバックガスガン の ベレッタ M92F 系モデル は、WA や KSC からも発売されているが、実射性能の高さはこのマルイ製には及ばない。WA が初めてマグナブローバックの INOX を出したとき、これはカッコいい!とすぐに購入してみたものの、ホップアップが全く役に立たず、ブローバックとメッキの美しさを楽しむだけのハンドガンになっていた。最近も WA から M9A1 のステンレスモデルなどが発売されたが、相変わらずホップアップは改良されていないようである。またシルバーが塗装では、あまり意味が感じられず、メッキでないと耐久性の面で不安が残る。

東京マルイ M92F のブラックモデルも過去に所有していたが、ノーマルバージョンでは今一歩、表面仕上げ や 質感 が足りなかった。マガジンキャッチ が プラスチック製であったりして、随所に コストダウン のあとがみられるのである。しかし、 クロームステンレス モデル は、硬質メッキにより一定の質感が維持され、マガジンキャッチ なども メタル化されており、格段に出来が良くなっている。

ブローバック・テイストは今一歩のところ
ブローバックの感触は WA や KSC に及ばず”軽い”印象で、手ごたえ、反動があるほどではない。あくまで次弾装填を目的にしているだけのような軽さだ。冬季はより一層頼りなくなってしまう。だがゲームで信頼できるベレッタは唯一これしかないのが現状である。願わくば WA のマグナブローバックシステム に マルイ の ホップシステム が載ってほしいところだ。(※東京マルイ M92F はその後、エンジン部分が改良され、2011年現在では初期モデルよりハードなキックを楽しめるようになっている。)

東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス

多数のカスタムパーツと、楽しいチューンナップ
いまいち至らない点があるものの、カスタム魂をくすぐる細かなパーツが、幸いにして用意されている。
まず1つ目は、アングス の メタルアウターバレル。重さや作動音にあまり変化は見られないが、触ったときの冷たさと表面的な丈夫さが気に入っている。
2つ目は作動性向上に定評のある、PDIピストンカップ。ブローバックエンジンのプラスチックカップをOリングタイプに置き替えるもので、摩擦が少なく冬季でも作動性が向上する。マガジン温度を維持するのが基本条件だが、実際これを装着するとキック力が増し、ABSスライド の WAマグナと同程度の感触を得られ、非常に楽しい ブローバックガスガン となる。
3つ目、グリップ はノーマルの フィンガーチャンネル よりもシンプルな、スタンダードタイプ が好みなので、東京マルイ エアーコッキング M92F のものを流用してみた。実際はフィンガーチャンネルがあったほうが握りやすく、射撃も安定するのだが、見た目の好みで変えている。
これだけチューンしても、他社の M92F を単体で買うのとほぼ同じ値段なのが嬉しい。マルイ製品全般に言えることかもしれないが、買った後も楽しむ余地があるのは良い。

ホップアップを改良してみる
M92F のホップアップシステムには個体差があるようで、最初から適性ホップアップのものもあれば、若干かかりが弱いものもあるようだ。(逆に強すぎるというのはあまり聞いたことがない)
固定ホップなので単純な構造であり、調整も容易にできる。本来ここは可変ホップであって欲しいが、それは次期バージョンアップに期待することにしよう。
とりあえず現行M92Fに対しては、ホップパッキン上部のテープ貼り付けによる加圧が可能である。少し弱いと感じたなら、2x4mm程度のビニールテープなり、グラステープをパッキンに1~2枚貼ってかませば、適正な状態になってくれるだろう。20mだった有効射程が30mに延びるに違いない。

もうひとつの、ブローバック改善方法
ノーマルのリコイルスプリングは結構弱めで、どんなに条件の良い(気温の高い)コンディションでもリコイルスピードが遅い。スライドが下がりきった時と戻ったときで2回、やや間隔のあいた音が聞こえる。これを短い間隔、つまり1回の音に近づけるには、リコイルスプリングの交換が効果的である。これもまた幸いなことに、リコイルスプリングは色々なバリエーションが販売されており、不等ピッチでほぼ同じテンションのものから、やや強めのテンションまで出揃っている。価格も1000円前後と安く、交換も非常に簡単なので、一度交換してみるとよいだろう。私は「不等ピッチでほぼ同じテンションのもの」を装着してみたが、ノーマルよりも戻りが早くなって調子が良い。スピードだけで言えば KSC の M9 (07ハードキック) と同等といえるかもしれない。東京マルイ M92F のスライドの軽さは何ともしがたいが、実用面を捉えれば決して不満ではない。

M92F クロームステンレス は、眺めて良し、ゲームにも良しと、まさに才色兼備なガスブローバックハンドガンに仕上がっており、買っておいて損は無いと思う。女性にも似合うのではないだろうか。インドア戦、アウトドア戦 どちらにおいても是非、カッコよく使いこなしてみてほしい。

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