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WA M4A1 CQB-R (vol.7) ~完治!?ブルズアイバレルの効能

2008/8/16 By: maxi カテゴリー: ライフル


WA M4 CQB-R コンバート XM177
WA コルト M4A1 CQB-R
ブローバック ガスライフル

スペック
全長:660mm – 742mm
重量:2650g
装弾数:50発
参考初速:83m/s(0.69J)

装備品
・ランドアームズ XM177ハイダー

←WA M4A1 CQBR 前回のレビュー記事 (vol.6)

▼WAよりブルズアイバレルが登場した。BB弾をちゃんと撃てるようにするためのパーツ一式である。
WA M4 CQB-R ブルズアイバレル

弾ポロの症状が続いて、WAにも返送せず、お蔵入りになっていたM4だが、今回「ブルズアイバレル」なるものが登場し、組み込んだことにより、やっと「弾が普通に撃てる状態」になった。組み込み後、テストを繰り返しているが、これなら再度戦線に引っ張り出せそうである。ブルズアイバレルは当然高い買い物で、今回「普通に撃つ」ために、4000円と何ボのコストが上乗せされたが、ブルズアイバレルによる改良点は、まず見た目では以下の通りである。

■ロング・フローティングバルブ
フローティングバルブは白いナイロンのようなパーツに変更され、先が2〜3mmほど長くなり、ようやく弾ポロが解消したようにみえる。ホップパッキンの標準的な保持位置で、バルブが完全に開くようになった。但し、ホップ最弱位置では弾ポロになる。

■ホップアジャスター関連(ダイヤル&シーソー)の改良、逆転化
以前、マルイと構造が「逆」で、ホップの効果や、信頼性が低いというようなことをレポートしたが、今回はマルイと同じ仕様に変更された。HOPダイヤルの回転で押される方向と、スプリング位置が異なる。
ちなみに、仮組みされているブルズアイバレルの分解時にスプリングはどこかに飛んでしまった。予備が付いているので難なきをえたが、分解は袋の中で行う、など注意したほうが良いだろう。

■インナーバレルのホップ部分切りかき形状変更
ホップチャンバーが入るために切り取られている部分の面積が、ノーマルより狭い(タテに短い)。ここも弾の保持位置を最適化しているのかもしれないが、目的までは追求していない。周囲の仕上げ品質も向上させているようである。

実射テスト結果
0.2g弾で12クリック程度のホップをかけ、50発以上のテストを行ったが、全弾間違いなく発射されることを確認できた。命中精度も10mシッティング(座撃ち)で4-5cmと上々な気がする。ガスガンが絶好調の真夏日で、室内とはいえ久々にハードなリコイルを堪能した。ただ、フルオートは3〜4バースト程度で止めたほうが心地よく連射できる。これもまた「アルミ軽量ボルト」という解決策があるが、フルオートの連射数よりも、リコイルが軽くなってさらに作動が確実になりそうな点と、燃費が良くなりそうな点には惹かれる。しかし導入コストが高すぎるため、見送ることに決めている。

WA M4 CQB-R XM177E1風

WA M4A1 CQB-R 総合 インプレ
ブルズアイバレルにより、約半年の溜飲をようやく下げることができて嬉しい。改めて言えば、WA M4A1 は実に「趣味としてのエアーガン」の真骨頂といえるだろう。必要な射撃性能を備え、フルに動作する各機能、リアルな撃ち味やサウンド、豊富なオプションなど、その魅力はやはり大きい。
仕様からみて、ゲーム向きで無い点はやむを得ないことで、WA M4A1 のワンメイク戦ができるならまだしも、通常のゲームでの運用メリットは無いに等しい。正直いってマルイのハンドガンのほうがゲームでは有利である。しかし、これほどしっかりリアルに造られたガスブローバックライフルは希少でもあるし、お金はかかるかもしれないが、楽しむ向きには最高のアイテムだ。この夏に一度は、「お楽しみアイテム」として投入してみるのも良いのではないだろうか。

ブルズアイ後日談…
一度ベストなHOPセッティングを出して、しばらく経ってから撃ってみるとまたもや「弾ポロ」が発生した・・・。ここまで再発すると悲しい。ただ、ブルズアイバレルはノーマルと違って強制的にHOPを加圧できるシステムのため、弾道がどうなるかは別として、ポロが出るたびにハンドガードを外し、HOPを強めていけば封じられるかもしれない。しかし、ゲームの領域からはこのM4は外さざるを得ない。
改良パーツを当てても直らないとなると、真の原因は何なのか、掴めない領域となってしまう。想像するに、重いボルトの慣性がBB弾まで伝わって、ボルト閉鎖時に弾がパッキンを飛び越える結果になるのではないかとも考えるが、定かではない。もしそうならば、次の手は軽量ボルトへの変更か、閉鎖時のディレイ(遅延措置)になるのだろうか…
そんなこんなで、どうやらゲーム中心の私には、「時々引っ張り出していじって遊ぶガス・モデルガン」という位置づけに落ち着きそうである。

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WA M4A1 CQB-R (vol.6) ~不具合 弾ポロ改善?意外な盲点

2008/6/13 By: maxi カテゴリー: ライフル


WA M4A1 CQB-R STD
WA コルト M4A1 CQB-R
ブローバック ガスライフル

スペック
全長:660mm – 742mm
重量:2650g
装弾数:50発
参考初速:83m/s(0.69J)

←WA M4A1 CQBR 前回のレビュー記事 (vol.5)

WAのM4を以前ゲームに持っていって、おかしいなと思いながら放置していた部分があった。最初の5〜10発程度はちゃんと撃ちだされるが、途中から弾が前方にポロリとこぼれてしまうのである。ホップアップ部分の問題かと思っていたが、調査の結果、別の原因らしきものを発見した。

WA M4A1 CQB-R チャンバー周辺

第3のOリング
2次ロット以降では、ボルト方向「内側」への「弾ポロ」防止のため、ラバーチャンバーの入り口外枠部分にOリングが追加されたようである。インナーバレルのフロント部ガタ防止に使われている「44番」を使うようだ。参考までに、最初の分解時にバレルの先端のブレ止め、44番のパッキンを1本ちぎってしまったので、グラステープ巻きつけに変更してある。※くれぐれも後ろからバレルを引き抜かないことがポイント。

パッキンは同社ガバメントと同じなので、構造的にホップ部分に枠をはめないと、緩くて保持力が足りずに弾ポロをするのかと思ったが、どうやらそうでもないようだ。弾はあくまでホップパッキンでちゃんと止まっている。気になるのは、弾を装填したときにフローティングバルブが完全に開かない点で、つまりは「フローティングバルブが短かすぎる」という設計ミスが伺える。

実戦投入。しかし!!またしても失敗….
試射ではホップも適正で好調だったが、計50発程度撃ったところで、弾ポロと低威力弾がランダムに出始めた…。しかも、スペアマガジンにはガス漏れが発生。WAに送って直してもらうか、何とかしたいところだが、ここまで手がかかると、お蔵入りになってしまうような気がしてならない。非常に残念な製品である。

後日続報…
結局、お蔵入りになって久しいが、ゲームメンバーの一人が新たに入手して持ってきた。期待を込めて試射するも、やっぱり3発目から弾ポロ、フルオートではボルトの隙間に弾が侵入し、動作しなくなった・・・・。ここまでくると個体差ではなく「仕様」であり、設計不良としか言えない。WAに修理依頼するしかなさそうだ。

さらに後日続報…
スペアマガジンからガス漏れが発生。これはまた高価なもののため、早々に修理依頼。返ってきたときは、パッキンを対策パーツ(肉厚化で増強)に変更した、というメモが入っていた。

→WA M4A1 CQBR 次のレビュー記事 (vol.7)

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WA M4A1 CQB-R (vol.5) ~強ホップ改善?ホップアップ機構の大きな勘違い

2008/6/13 By: maxi カテゴリー: ライフル


WA M4A1 CQB-R STD
WA コルト M4A1 CQB-R
ブローバック ガスライフル

スペック
全長:660mm – 742mm
重量:2650g
装弾数:50発
参考初速:83m/s(0.69J)

←WA M4A1 CQBR 前回のレビュー記事 (vol.4)

初回のゲーム投入で強烈なホップアップにやや失望し、なんとか改修したいと考えていたが、ついにチャンバー周りの分解をおこなった。バレルの分解には、専用工具が必要となっている。バラしてみると、造りは非常にシンプルで、思ったより簡単だったので、気になった部分をメモしておきたい。

▼M4A1 CQB-R のチャンバー・バレル周辺
WA M4A1 CQB-R ホップチャンバーパッキン

バレル周辺の分解方法
1. フラッシュハイダーを外す
2. フロントサイトのピン2本を外す >凹ポンチを当ててハンマーで叩く
3. フロントサイトを前方に引き抜く
4. バレルナットを外す >専用工具は特に不要で、ラジオペンチやプライヤーでゆっくりまわせば外れる
5. アウターバレルを「数センチ程度」前方に引き抜く
6. インナーバレルセットをレシーバーから引き抜く>ホップ加圧スプリングを紛失しないよう、上方を覆って引き出す …以上

インナーバレルはアウターの前方から着脱
└前部のガタ防止Oリングはアウターの後ろからは通らない。力ずくで通すとOリングが切れてしまう
└外すときは後方のホップシステムをすべて分解して外した後、前方に引き抜く
└アウターは3ピース構造だが簡単には分解できないようなので、この手法がラク

ホップアップ関連メモ

▼ガバメントと全く同じパッキンだった
└ただしガバとホップ圧のかけ方が全く違い、「逃げ」もある。
WA M4A1 CQB-R ホップチャンバーパッキン

テンショナーを二又にして、V字ホップを「目指して」いるようだが、役に立っているかどうかは不明。パッキンに厚みがあるため、うまくV字加圧にはなっていないのではないかという想像。ためしにガバと同じようにヤスリで溝を入れて、少し薄くしてみた。

ホップの強さはテンショナーのスプリング圧がすべてだった
私はここで、大きな勘違いをしていたことに気づいた。M4のホップ調整ネジは説明書によると、「銃口が上の状態で右に回すと強くなる」が、ダイヤルの見た目と感触では、マルイのそれと逆なのである。私は感触と思い込みで「逆方向」に調整していた。

つまりダイヤルを回して抵抗感が増すほうが、ホップが強くなっていると思い込んでいたのである。
それは間違いだった。デフォルトではスプリングで上から直接、最大ホップ圧がかかっており、それをシーソーで上に押し上げて(スプリングを縮めて)ホップを弱めるという構造になっていたのだ。
また、ダイヤルの印がまた紛らわしい。下記のようなミゾが彫ってあり、なぜか分からないが「長い」ほうが「ホップが弱い」のである。
強い←/→弱い

検証&チューニング?結果
まだ弾道テストは出来ていないが、説明書どおりのホップ調整で最弱時に抜弾抵抗が相応に低いことを確認した。おそらく0.2gでも問題なさそうなレベルだ。しかし今回おこなったのはガバと同じパッキンの溝堀り加工だけであり、ノーマルと殆ど変わらない。どちらかというと勘違いを正すことで自分をチューニングしたとでも言っておこう。

▼ベストポジション?
ホップダイヤルを写真の位置で河原でテストしてみたところ、マルイ0.2g弾を使用して上に浮くことなくフラットに飛ぶことが確認できた。
WA M4 CQB-R ホップ調整ダイヤル
説明書に、最弱の状態からダイヤルを4目盛戻したところがベスト、というように書いてあるが、ほぼその位置でOKだったということになる。いやはや思い込みは恐ろしいものである。

ベストポジションが出たところで、次回再度、実戦投入と行きたい!
インドアのガスブロ+コッキングガン戦で、スコープを利用した遠距離狙撃に使ってみたいと思う。しかしこのシステムは、ホップアップを弱めるほどスプリングが圧縮されて固くなり、柔軟性を失ってしまうため、0.2g-適正ホップでは望むような精度が求められないかもしれない。

繊細なホップシステムに注意
自己チューニングにより、何とか満足のいく調整が出来たと思ったら、それでは終われなかった。翌日、そのままの状態で再び撃ってみると、また弾ポロ状態になったのである…。チャンバーにBB弾が1発残っていて一晩でパッキンが緩んでしまったのか、原因は特定しきれていない。

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