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リボルバー の記事一覧

タナカ コルト ディテクティブ スペシャル 2インチ ~ 古めかしさと不思議な魅力

2008/11/27 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ コルト ディテクティブ スペシャル  スチールフィニッシュ
タナカ コルト ディテクティブ スペシャル 2インチ
ペガサス ガスリボルバー
スチールフィニッシュ

スペック
全長:175mm
重量:440g
装弾数:12発
参考初速:52.7m/s(0.28J)
・ABSメッキ仕様

古めかしさと不思議な魅力
スナブノーズ の リボルバー には不思議な魅力がある。デザインの感じ方は人それぞれだが、この コルト ディテクティブ スペシャル の、テーパーのついた古臭い感じのするバレルや、むき出しのエジェクター、パイソンに通ずるフレームなどは、実に味があり、眺めていても飽きのこないものだ。動と静でいえば静の奥深さといった所か。
外観仕上げについては、リアリティメッキの一つの到達点、 スチールフィニッシュ が施され、その深い輝きには、もはや言う事は無い。ヘビーウエイト素材にメッキした ジュピターフィニッシュ もいずれ登場すると思うが、非常に高価になってしまうのが難点である。その点、ABSスチールフィニッシュはリーズナブルでお勧めだ。
メカニズムについては、コルト特有の「微妙に至らない」「クセのある」アクションを再現しており、そこにまた一興がある。ダブルアクション時は引くごとにトリガープルのテンションが高まり、一気に引ききらざるを得ないタッチとなっている。良い悪いではなく、これはこれでコルトっぽさがあって面白いのである。

タナカ コルト ディテクティブ スペシャル  スチールフィニッシュ

実射における特徴として、このサイズでは他に例を見ないパワー感がある。もちろん安全基準に適合しているが、同じペガサスシリーズの M19-2.5インチや M36 チーフスペシャル 、はたまた コルト パイソン と比較しても、発射音にパワー感があり、音の感触が M29 に近い。発射時の 低い音質と、十分なガス放出力がそう感じさせるのだろう。
あまりゲーム向きではないのかもしれないが、ハンドガン&コッキング限定のインドア戦なら、バックアップガンとしての活躍が期待できそうである。可変ホップアップを実装している所もまた便利だ。総じて、小粒ながらよく出来た、満足度の非常に高い リボルバーガスガン と言えそうである。

ペガサスシリーズ お勧め 3点チューニングポイント
ペガサスリボルバーの リアリティアップ と 命中精度アップ の、比較的手軽な方法を紹介しておきたいと思う。

[1]パッキンの切削
リューターを利用して、フロントの外側部分を切削、さらに6mm前後の丸ヤスリで内部を拡張する。抜弾抵抗を下げ、命中精度を上げる目的である。その引き換えに装弾数は6+1〜2発程度に減ってしまうが、真っ直ぐ飛ばない12発よりも、素直に飛んでくれる6発のほうが、撃って楽しいのではないだろうか?

[2]ダミーカートリムの雷管メッキはがし
これもリューターで、ラバーポイントを使ってセンター部分を少し磨けばリアル感が増す。

[3]ダミーカートリム連結部分の塗装
ダミーリムのつながっている部分を黒で筆塗りするだけで、全く印象が異なってくる。

▼[2]と[3]の施工後。削りカスはハブラシなどで掃除しておいたほうが良い。
タナカ コルト ディティクティブ スペシャル スチールフィニッシュ

コルト ディテクティブ スペシャル は「男の癒しアイテム」。そんな言葉が似合う銃かもしれない。サバイバルゲームにはあまりお勧めできないが、コレクションには最高のリボルバーとなるに違いない。

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タナカ コルト パイソン 3インチ (vol.1) ~ ダントツのカッコ良さ!

2008/11/25 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ コルト パイソン 3インチ
タナカ コルト パイソン 3インチ (ミッドナイトゴールド)
ペガサス・ガスリボルバー

スペック
全長:215mm
重量:596g
装弾数:13発
参考初速値:61.9m/s(0.38J)
・ABS樹脂製

数ある リボルバー の中でもダントツのカッコ良さで人気の高い、コルト パイソン .357マグナム モデル。タナカワークスはシリンダー内部にガスタンクを装備する「ペガサスシステム」を搭載して、実銃と同じトリガー&ハンマーメカニズムを再現している。S&Wリボルバーと異なり、引くほどに重くなる「ごく普通の」ダブルアクション機構と、グリースアップなどメンテをしないといまいち動作が渋いものとはなっているが、それも パイソン の味と思えば、特に不満には思わない。
ミッドナイトゴールド・メッキは、オイルの付き加減や、光の当たり具合で表情が変わる、何とも奥深い仕上げになっており、眺めても楽しいモデルになっている。
3インチモデルは、別名「 コンバット パイソン 」と命名されており、文字通り、至近距離で戦うためにバランスセッティングされたものだ。タナカから発売されている パイソン では最も短い銃身仕様ということになる。

タナカ コルト パイソン 3インチ

パッキンのチューニング&インドアサバゲー実戦投入
パイソン はノーマルで13発の装填数をもつが、そのおかげで命中精度を犠牲にしている面がある。BB弾を保持するパッキンがきつめになっているのだ。逆に言えば、装弾数を6発と割り切ってパッキンを緩めてやれば、命中精度が向上するということになる。所有している他のタナカ・リボルバーも全てその施工を行っているが、それでもシリンダーとバレルの僅かなズレなどで、大抵はフライヤー弾などが発生する。しかし パイソン では、その頻度が低く、比較的狙ったところに着弾してくれる。リボルバーワンメイク戦などの際には、なかなか頼もしい相棒になりそうである。
実際に、インドアのハンドガン戦で試してみたが、コンバット パイソン は弾の飛びに安定感があり、意外にヒットをとるのは苦ではなかった。

さて、コンバット パイソン に標準で付属するサービスグリップ(正式名は不明)は、個人的には少々使いにくい気がした。細身で小さいため、握った際にクルっと回転しそうになってしまうのである。リボルバー は ダブルアクション のときにトリガーまでの距離が遠く、また パイソン 特有の トリガープルの重さがあるため、しっかり握らないとブレてしまう。しっかり握る必要があるのは、どの銃でも同じだが、クセがあってコツがいる印象である。ただし パイソン そのものがそういう銃であったりもするため、その扱いにくさすら楽しんでしまえば、何も問題はない、という考え方もある。グリップについては、一度フルサイズ(オーバースクエア)のものを入手して、試してみたいと思う。その場合、3インチのわりには全体的に大型になってしまうが、どんなカタチになるのか少し楽しみだ。

→タナカ パイソン 3インチ 次のレビュー記事 (vol.2)

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タナカ S&W M629クラシック 4インチ 〜お宝リボルバー

2008/3/27 By: maxi カテゴリー: リボルバー


タナカ M629クラシック 4インチ ステンレス
タナカ S&W M629クラシック 4インチ
ガスリボルバー (ペガサスシステム)

スペック
全長:239mm
重量:735g
装弾数:14発 (6発装填にカスタム)
参考初速:58.5m/s(0.34J/実測)
・デラックス ステンレスモデル
・ABS×メッキ仕様

ベストバランス・デザイン
タナカワークス M629クラシック ペガサス・ガスリボルバー は価格もさながら、お宝感満載の高級な リボルバー である。クオリティとしては、タナカ リボルバー の、しかも同じ S&W M29系 の中でも異様に高い完成度を持っている気がする。

お宝ポイントのまず1点目は、バレルシュラウドを備えたその骨太なデザイン。写真のようにキャロムショットの木製グリップをつけると、高級感と硬質感が一段と上がり、バランスも S&W M586 あるいは M686 のようにガッシリ感が備わる。これが文句ナシに一番カッコいいデザインではないかと、一人勝手に悦に入っている。
2点目は、トリガー(ダブルアクション)の「S&Wアクション」が箱だしで完全に再現できている。これまで手にした、マルシン M29 や、東京マルイ M19 とは違うのである。どんなにゆっくりトリガーを引いても、シリンダーストップのリリース音とロック音がしっかり2回聞こえたあとに発射されるので、安心して撃てる。また、ノーマルバレルタイプはワイドトリガー/セレーション付きだったのに対し、クラシックはセミワイド/スムーストリガー仕様となっている。これがまた、格段に連射しやすい仕様である。シングルアクションもしかりで、ただ最初のうちはハンマーリリース時のキレが異常に固く、何度も撃ってアタリがつくと丁度よくなってきた、ということも記しておきたい。
3点目はチューニングの楽しみが幅広いこと。
とはいえ、チューニングパーツが出ているわけではない。削ったり磨いたり、という本来のチューニングという意味である。タナカリボルバーが正直エアガンとして不満なのは、箱だしでの命中精度が「無い」に等しい点である。原因を探ると下記の2つが考えられる。

1: パッキンの抜弾抵抗が大きすぎる
2: ホップ圧が0.25gレベル

1 については、装弾数を犠牲にしてでも(13発→6発)、パッキンを削ってゆるめたほうがよい。
2 は、まず小径弾(エクセル)を使ってみる、次にホップラバーの中心部分などを削ってVパッキン化することで微調整するか、マルイ パイソンのホップラバーに交換することで安定性が増す。
実際にパッキン切削+エクセル弾+ホップラバー加工をして、8m – 約6cm(12発中6発=確立50%)の集弾結果を得られたので、充分ではないが単純に、撃つのがより面白くなったといえる。

その他、トリガープルの調整やメカの研磨など色々出来ることがあって、本当に長らく楽しめる。これは昔ながらのエアーガンやモデルガンを髣髴とさせる醍醐味なのではないだろうか。

分解方法&小技集
アウターバレルの分解は意外に簡単で、フロントサイトを外して、イモネジを外すだけで引っ張れば外れる。インナーバレルはウエイトを左に回して外し、Cリングを取り、一度シリンダー側からパッキンを抜いた上で、バレルを戻して前に引き出す、という手順である。

小技としては、細かいところに手を入れて、妥協パーツの「妥協具合」を極力目立たなくするという例があげられる。
・ダミーカートリムの中心部と、つながりの部分の塗装。
・シリンダーの後ろ部分、ダミーカートリムの収まっている「カバー」の研磨。

このような細かい仕上げを少ししてやるだけで細部の美しさも増し、愛着感も沸く。それから、キャロムのココボログリップ(木製)は高価なだけに外観の出来が最高で、今まで触れた中で最も薄く(同型プラグリップの幅よりマイナス8mm!)、非常に握りやすいことも記しておきたい。

タナカ M629クラシック 4インチ ステンレス

タナカ ペガサス ガスリボルバー の弱点 覚え書き
命中精度に関するチューンを行うにあたっては、下記の弱点を考慮する必要がある。

・気化スペースが少なく、加温の効かないガスタンク
 シリンダーは、回転するただのガワ+BB弾送り装置になっていて、ガスタンクはその中に固定されているため、手などによる加熱の「努力」はまったく伝わらない構造となっている。そのため安定性はどうしても気温次第となる。またタンクの下半分をリキッドスペース、上部にバルブユニットを収納しているため、気化スペースには余裕がない。ガスを入れすぎればすぐ生ガスを噴いてしまい、思ったような安定性が得られない。使う季節や環境に注意する必要がある。

・保持力の強すぎるパッキン
多弾装填を実現するために(しまってある弾が飛び出さないように)、抜弾抵抗をわざと高めている。これが安定性にあたえる悪影響は大きく、相当に命中精度を落としている。装填数の多さはあえて捨てて、保持力を弱めれば数段、命中精度が上がる。エクセルなど小径のBB弾を使うというやり方もある。

・テーパードバレルと、つまずきホップ
BB弾保持位置からホップパッキンまでに距離があり、さらにその間に空間が存在する。弾が暴れた上でつまずきホップがかかるわけで、命中精度が良いわけがない。

× シリンダー前面の空間スペース
→ シリンダー前面には過去の「可動フォーシングコーン時代の産物」か、はたまた「わずかながらのリアル追及」のためかテーパーが彫ってあり、バレルまでの距離を離してしまっている。このスペースにより、弾がパッキンから飛び出た瞬間、進む方向が定まっていないことが想像される。

× 固定フォーシングコーン
→ トリガーフィーリングの向上には大きな貢献をしているが、弾保持位置からバレルまでの距離を離している一因でもある。命中精度追求のためには、シリンダー前面を変えられないのであれば可動フォーシングコーンのほうが良いということにはなる。

× バレル後端内側のテーパー
→ 一見効果的に見えるが、パッキンから飛び出て暴れたBB弾を「削らずに」なんとか無事に取り込むための苦肉?の策であり、命中精度にはまったく貢献していないと考えられる。

× ホップアップラバー
→ M29の場合はBB弾保持位置に近づけてあるが弾力性には乏しい上、0.25弾固定、M19は調整はきくものの、やはり弾力性には乏しい上、つまづきホップ傾向が強い。

× ペガサス病
→ 内部のバルブパッキンに貼り付きが起こってバルブを充分に叩けず、初弾のガス放出量が少なくなってしまう現象。コンスタントに撃っていればこの問題は出ないので、使用頻度を上げることがとりあえずの対応か。

上記の原因から、下記のように運用、あるいは改良すれば、相当に高い命中精度を得られるのではないかと考えられる。

改良案
1. シリンダー/タンクについては構造上、改善策が難しいため、適正なガス量と充分な気温を確保した環境で使用することを心がける。
2. シリンダー前面を平坦にし、ぎりぎり前面で、弾を軽く保持するよう仕様変更する。
3. フォーシングコーンは固定だとしても、テーパーをキャンセルし(面取りのレベルに変更)、バレルの最後端に柔軟なホップラバーを設定する。

→タナカ S&W M29 のレビュー記事もよむ

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