GUN道場レビュー

エアソフトガン、電動ガン、ガスガンのレビューサイト
Subscribe

KSC H&K HK33A2 (vol.2) ~ 実戦レポ&PDIインナーバレル換装

2007/2/18 By: maxi カテゴリー: ライフル

KSC H&K HK33A2 電動ガン
KSC H&K HK33A2
電動ガン

スペック
全長:860mm
重量:3150g(バイポッド無/バッテリー含)
装弾数:75発
参考初速:82.8m/s(0.69J) 実測
・バイポッド付属
・固定ストック仕様

←KSC H&K HK33A2 前回のレビュー記事 (vol.1)

実戦レポ 面白さで他の電動ガンを凌駕
ゲーム実戦レポート(1回目)
さて早速 HK33A2 をゲームフィールドに持ち出し、マルイ電動ガンを持つ他の参加メンバー7名にも試射してもらったが、率直な感想として、撃ち味が楽しい!反動があって面白い、欲しい!というおおむね良いインプレッションを得られたようである。それほどまでに、マルイ電動とは射撃感や体感度が異なっていて、楽しいということが分かった。撃ったあとにメカが作動しているので、自然な感触でもある。あとは耐久性が懸念されるというコメントも得た。確かにそんな気もする。

さてアウトドアゲーム実戦では..
まずは出撃前にコッキング。そのあとスイッチを入れる。ちょっとしたことだが、なぜか優越感を感じる。電動なのにリアルコッキングゆえだろうか。ターンが終了したら、スイッチを切って1発撃って終了。安全面でもこの流れは守ったほうが良さそうだ。
弾道はなかなか素直で、マルイの電動ガンとほぼ同等の命中性能を持っており、パワー・安定性ともほぼ問題ない。初速にややばらつきを感じたが、これはホップシステムのせいなのかメカのせいなのか不明ながらも、大きな問題とは感じなかった。ゲーム中、約20mの距離で缶フラッグを一発で倒せたターンもあり、命中精度は良いほうだといえる。ただしホップアップの安定性はマルイのほうが上で、有効射程ギリギリ地点ではやや散り気味である。

実戦では、やはりセミオートを多用した。何より75連発で弾幕を張るのが厳しいというだけの理由なので、他弾装マガジンがあれば思い切りフルオートで撃ちたいところである。ニッケル水素バッテリーはすこぶる回転も速く、マルイFA-MASに近いスピードが出ていた。
当日はマガジン20本ぶん…1500発くらいを撃った計算になるが、メカのトラブルは皆無。あえて言えば、時々弾が上がってこず、発射されないことがある。そんなときはマガジンを前後の「ガタ」がある分動かしてやると発射できる。弾幕を張る戦いでは、この装弾数はやや心もとないが、セミオート戦、スナイパー戦では手放せない魅力を持っている。

KSC H&K HK33A2 電動ガン

バトル後日…
おおむね良好な結果のでた HK33A2 だったが、あと一歩のところで遠距離の命中精度が足りないと感じたのも確かである。情報によれば、ホップアップシステムで上下からラバー突起を出していることが問題のようなので、少々値が張ったがPDIの05インナーバレルを搭載した。これによりマルイと同等のホップ性能になると期待したい。しかしこのコストは高すぎる…どうしてあんな構造にしているのか、KSCの設計が理解できない。

PDI 05インナーバレル(390) 装着時データ
平均初速:92.74m/s – 0.2g (=0.86J)
集弾:10m > 31mm (0.2g/屋内/セミ/バイポッド伏撃)

ノーマルから初速が上がったようなので、この6.05mmというバレル内径は純正よりもタイトだと思われるが、分解ついでに内部をオイルメンテしたせいもあるかもしれない。シリンダーの途中にある穴から覗くと、真ん中をノズルのパイプが貫通しており、ドライな状態になっていたので、その部分とシリンダー内壁にオイルアップしておいた。

→KSC H&K HK33A2 次のレビュー記事 (vol.3)

KSC H&K HK33A2 の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’KSC HK33A2′ sort_type=’6′ category=’101164′]

KSC H&K HK33A2 のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

KSC H&K HK33A2 (vol.1) ~ 存続を期待したい絶品の電動ガン

2007/2/11 By: maxi カテゴリー: ライフル

KSC H&K HK33A2 電動ガン
KSC H&K HK33A2
2ウェイ エアーコッキングシステム 電動ガン

スペック
全長:860mm
重量:3150g(バイポッド無/バッテリー含)
装弾数:75発
参考初速:82.8m/s – 0.2g (0.69J)
・バイポッド付属
・固定ストック仕様

存続を期待したい絶品の電動ガンシリーズ
KSC HK33は2005年に発売されてしばらく経つが、バリエーション展開を待っていてもどうやら動きが見られないので、中古品を手にしてみることにした。このKSCの電動エアーガンは現在オプションやバリエーション展開が停止してしまっているが、他に存在しない新方式の電動システムを採用しており、価値のある一挺となっている。

KSC H&K HK33A2

さすがはKSC製の外観!
電動長物といえば、ほとんどマルイ製しか手にしたことはなく、常々その80点主義の外観が寂しいと思っていたが、HK33は違う。ミシリとも言わない剛性感や各部の作り良さは、目の肥えたユーザーにも納得の仕上げと言える。

電動ガンなのに撃っていてとにかく楽しい!
ご存知のとおり、ピストンをシアで開放するシステムであるため、トリガータッチは電気スイッチのグニャっとしたものではなく、他のエアーコッキングライフルと同等のパキッとした感触だ。電源スイッチを切って、手動コッキングでの射撃も可能で、その際は静粛なスナイパーライフルとして活きる。電動で撃ったときもセミオートの切れやフルオートの作動音はマルイのそれを凌駕しており、何といってもリアルな感触が楽しい。

KSC H&K HK33A2

そして、「パン!→ウィ」という流れの動作音は、何となくブローパックガンのサウンドに似ているというか、リアルな動作感を得ているので、何は無くともただ楽しくて撃ちたくなってしまう面白さがある。
他の情報によれば「壊れやすい」とか「パワーが足りない」ようなことを見受けたが、ちゃんと正しい扱いをすれば問題はないような気もする。
前者については、必ず先にコッキングしてからスイッチを入れるという流れを忘れなければ問題はなさそうだが、ギヤのタイミングがややシビアで、ギア欠けなどを起こしやすいのも確かなようなので、無理なセミオート速射などは避けたほうがよいかもしれない。
後者は素質としては初速約78.5~89m/s(0.62~0.79J)と標準的なパワーであり、その後のメンテに左右されると思われる。終了時に電源オフ→1発発射を行いスプリングを開放、さらにシリコンオイルによるシリンダーのメンテを怠らなければ、そのパワーは維持できるのではないだろうか。あとは問題が起こるとしたらパッキンの気密性だと言われている。
KSC電動ガンはマルイ電動から見れば、あらかじめチューンナップされたような状態であり、ほぼメンテ不要のマルイに対し、KSCはマメなメンテが必須となる。ここをうまく扱えるかどうかが性能維持のカギにもなるだろう。

HK33は本体価格が高いと感じるかもしれないが、メタル製のボディや剛性感、作りの良さをみると、マルイ電動で同等のことをするより断然安い。シアシステム、ベアリング、焼結硬化メタルパーツ、メタルレシーバーなど、レベルの高いパーツが奢られている。もし、このシステムを搭載したM14やAK47、M4などが出れば、ベテラン向け電動ガンとして相当人気も高まると思うが、KSCはやってくれないのだろうか?リコイルや音よりも、トリガーとシアの感覚が大事だと思うのである。

▼HK33の全シリーズのフロント部分は、アウターバレル→エクステンション→ハイダーの順で正ネジで組まれているので、エクステンションを外してハイダーを付けると更に短くできる。
KSC H&K HK33A2

ゲームでの使い方(予定)
実戦投入は次回ゲームからとなるが、現状のテスト段階では8.4Vニッケル水素バッテリー(AK)で、レスポンス・容量ともに全く問題なし、フルオートの回転数もかなり高めだ。メカ部にベアリングが入っているせいか、実にスムースな回転音を聞かせてくれる。フルオート時はマルイと同じサウンドかと思いきや異なり、何か実銃ぽい音を奏でる。やはりプロセスの違いは大きいようだ。

なお冒頭の写真のとおり、マルイのMP5/G3用ローマウントベース&ドットサイトが難なく取り付けできる。取り回しも含め、ほとんどMP5A4感覚で扱うことができるので、室内戦でも使えそうだ。装弾数は実質75発(マガジンには80発)で、多弾マガジンがないためバトルでは予備マガジンが必須となる。そして、好感触なセミオートを多用した動きになるだろうと予測している(フルオートも自然なリコイルが発生してかなり面白いが)。また有効射程・安定性 等々も試してみないとわからないので、次回レポートを待っていただきたい。


→KSC H&K HK33A2 次のレビュー記事 (vol.2)

KSC H&K HK33A2 の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’KSC HK33A2′ sort_type=’6′ category=’101164′]

KSC H&K HK33A2 のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

KSC グロック19 (vol.1) ~ プロツールの真骨頂を垣間見る..シンプル イズ ベスト

2006/10/13 By: maxi カテゴリー: ハンドガン

KSC グロック19
KSC グロック19 (HW)
ブローバックガスガン
スライドディープブルー・フレームHWモデル

スペック
全長:186mm
重量:740g
装弾数:20発
参考初速:75m/s (0.56J)
・可変ホップアップシステム

プロツールの真骨頂 ~シンプル イズ ベスト~
実銃のグロックシリーズは世界でも有名な銃であり、映画などでも見ないことはない程である。どうみても真っ黒で角ばっていながら、のっぺりとしたハンドガンで、映像的に映えるとは思えないのだが、携行性や軽量化を含めて、現場の意見を徹底的に反映した結果だとうたわれており、映画に登場させるのも一つのリアリティなのであろう。外部にハンマーもなく、操作部品は、スライド、トリガー、スライドストップ、マガジンキャッチだけとなっている。初弾装填をして、あとは撃つだけと非常に単純な上、軽量で携行性も高い。そして、出現した当初よりも年々評価が上がっているというレポートもある。確かに、常に持ち歩くプロからみたら、軽くて滑らかなデザインは歓迎されるに違いない。
それらの数々のメリットや経緯、大成功のシナリオは KSC Gシリーズの取説にも詳細に書かれているので、是非手にとっていただきたい。まさか映画ダイハードで聞いたあの台詞が、外国製品の排除運動の一環で、無名だったグロックを逆に有名にしてしまったというあたりのオチも興味深い。

KSC グロック19

KSCのグロックシリーズ、正確にはGシリーズだが、かなり高いレベルでグロックを再現しているのではないだろうか。まずやはり「美しく」仕上げられている点が素晴らしい。重量感も抜群で、持ったときの適度な重さがたまらない。トリガー自体をインジケーター(撃発準備の目印)としているところも生きている。

KSC グロック19

グロック19 の 撃ち味は非常に軽快で、大きめの発射サウンドが非常に良い。ブローバック時にスライドから無駄な音が出ない点は実に心地よく、システム的にはマルイと似ているが、使っている素材(HWフレーム)やスライドの表面仕上げ、握ったときの質や充実感は断然KSCのほうが上である。さらに、メタルアウターバレルを装着してさらに質感をアップさせ、ゲームで愛用している。

KSC グロック19

ところで、東京マルイからもようやく グロック17 が登場したようだ..
ショップで マルイ グロック17 を触ってみたが、特にコメントできることは無い。ブローバック性能がこれまでで一番良いのもうなずけるし、表面仕上げが今までどおり80点なのも変わらない。刻印がちゃんと入っている点も嬉しい点だが、とくに目新しいところはなく、最高の命中精度を発揮できる点や、選択肢が増えた点を喜ぶべきなのだろう。これで、ベレッタ92F,ガバメント,グロック17,シグP226,デザートイーグルとハンドガンの王者ラインナップが揃ったわけで、KSCとも相当かぶってはいるが(しかもKSCは次にシグP226Rが予定されている)、古くなったハンドガンを相互にリプレイスするのも面白いかもしれない。

KSC グロック19

KSC グロック19

グロック19 は、トイガン唯一のモデルアップであり、今のところKSC以外の選択肢はない。さすがにロングセラーなだけあって、充分に満足のいく外観、質感、射撃性能を得ていると思うので、お勧めできるハンドガンだ。

→KSC グロック19 次のレビュー記事 (vol.2)

KSC グロック19 の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’KSC グロック19′ sort_type=’6′ category=’101164′]

KSC グロック19 のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる