GUN道場レビュー

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KSC ベレッタ M93R II (05HK) 〜 面白さ抜群の3点バースト

2007/7/07 By: maxi カテゴリー: ハンドガン

KSC ベレッタ M93R-II
KSC ベレッタ M93R -II
ブローバックガスガン
05ハードキックバージョン
※ショートカスタム

スペック
全長:248mm
重量:1035g
装弾数:38発
参考初速 76.6m/s – 0.2g (0.59J)
・セミオート – 3点バースト – フルオート切替

ガスガン ベレッタ M93R の歴史
KSC の ベレッタ M93R はその系譜を追ってみると、日本で初のガスガン「 MGC M93R 」まで遡る。当時はもちろんブローバックでもリキッドチャージでもない固定ガスガンだったが、話題になったものである。現在では、数少ないフルオートのブローバックハンドガンとしても、KSC M93R は元祖的な存在といえる。
実は私も以前、AGグレードの2ndバージョンを所有していたが、ブローバック動作がイマイチで、それほど使用しないまま手放していた。しかし昨今、インドアのフィールドが充実し、インドアであれば M93R の活躍の場があると思い、再び自分の中でも光が当たった次第である。3点バーストをブローバックで楽しめるのはこの M93R と VP70 くらいしかなく、3発連射ぐらいならガス冷えによる回転不良もおきにくいので、ガスフルオートSMGよりも使いようがあるというものだろう。

箱をあけると、さすが KSC の質感の良さが、ぱっと見ただけでも分かる。実際持ってみると、重量感やバランスも適度で、造りもしっかりしており、コレクションとしても満足いくモデルといえる。もちろんシューティングやサバゲーで撃って楽しむのが一番だとは思う。 M93R II は今までと何が違うかというと、一番大きな点が「フルオートシアー搭載」である。簡単に言えば、フルオート時にちゃんとスライドが戻りきるまで、ハンマーが落ちない仕組みだ。本来あるべきだが、今まで簡略化されていたということになろうか。これにより、3点バーストおよびフルオート時の連射性能が安定するようになった。 M93R-AG系 とはパーツやマガジンの互換性が無いため、注意が必要だ。

瞬速のブローバック
まずセミオートで撃ってみると、ブローバックのスピードに驚いた。AGの時はスライドの往復音が2回聞こえたが、IIではひとつの音に聞こえるほどに速い。記憶していた昔の M93R より速く感じる。3点バーストも、実に確実な動きを見せてくれる。弾が当たる当たらないより、何といっても撃ち味がたまらない。しかもIIになって、作動が確実になっている分快感度も増している。これはフルオートシアが追加されたことにより、スライドが戻るまでハンマーが保持され、確実に動作するようにしたとうたわれている。スライドのストローク量は少な目でブローバックの反動も軽いが、3点バースト以上で回すことを基本と考えると、このほうが都合が良い。
余談だが、チームメンバーの持っているガンショップFirstカスタムの「フルオート・マルイ ハイキャパ」も面白さでは同等で、初めて撃った人が狂喜しているのを何度も見ている。フルオートのハンドガンは、他のどんなブローバックガスガンよりも撃ち味が非常にハデで、楽しいものである。

▼ M93R の象徴である、長いバレル(アウター)は何だか邪魔に感じてしまい、カットしてしまった。個人的にはコンパクトにしたかっただけなのだが、ぱっと見 M92F ライクになって、こちらのほうが好みの外観である。ちょうどこの長さ内に、インナーバレルも収まっているのでので、アウターバレルをカットするのは非常にたやすい。
KSC ベレッタ M93R-II

インドアバトル投入 インプレ
実際にインドアバトルで使用した時、正直、使い方が少し難しいと感じた。
というのは、万能ではないという意味で、近接戦でのバラマキには非常に都合がよいが、15m以上離れたときの狙撃能力がやや不足している。具体的には KSC ホップアップ性能 の限界によるものといえる。セミオートであっても、15mも離れると狙ったところにあたってくれない。マルイのガスブローバックと交互に使用すると、それが顕著にみえてしまった。もしかすると弾の相性や、オイルの付着、パッキンの馴染みなどあるのかもしれないので、しばらく使って様子を見たい。

しかし、イコール「使えないハンドガン」ではない。戦闘で有効に活用するならショットガンライクに、出会い頭の制圧に活用するのも良いだろう。ハンドガンゆえに機動性が高いことを利用して、遮蔽物などから片手で突き出してバースト撃ちで牽制射撃や制圧射撃をするような戦法も、ひとつの活用方法といえる。 M93R ならではの戦い方を、ぜひ編み出してみてほしい。

→KSC ベレッタ M93R II システム7 次のレビュー記事

dvd_mpistor.jpgGun DVD vol.4 名銃シリーズ マシンピストルの世界(国際出版)
ベレッタ M93R や、モーゼル M712、スチェッキン 他のマシンピストルの魅力がふんだんに映像化されたDVD。ハンドガンファンなら持っておいて損はない。


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KSC H&K HK33A2 (vol.4) ~ スナイピングシステム

2007/3/18 By: maxi カテゴリー: ライフル

KSC H&K HK33A2 スナイプ
KSC H&K HK33A2
電動ガン

スペック
全長:860mm
重量:3150g(バイポッド無/バッテリー含)
装弾数:75発
参考初速:82.8m/s(0.69J) 実測
・エアコッキング機能内蔵
・バイポッド付属
・固定ストック仕様
・PDI 05インナーバレル(390) 装着データ
 平均初速 92.74m/s (=0.86J)

←KSC H&K HK33A2 前回のレビュー記事 (vol.3)

H&K HK33A2 スナイパー向け装備
・アウターバレル(エクステンション)取り外し
・マルイ H&Kローマウント
・28mm ハイマウント
・マルイ ライフルスコープ3x9-42

一度、この仕様でSEALS定例ゲームに挑んでみた。写真のカタチに、ソーコムサプレッサーを装着し、さらに全体的に麻バンドをぐるぐる巻きにした所、それっぽくなり、雰囲気はバツグンだった。

H&K HK33A2 スナイピング仕様

戦い方は、セミオートによる狙撃中心で、危険時のみフルオートで打開。周りは全員、多弾マグ+フルオートなので、多少の恐怖感があったが、アンブッシュで狙撃に徹すれば、位置が非常にばれにくい特性があるため、有効性は高いと考えてよいのではないだろうか。サポートを1人付けて挑めば、さらに戦力(防御力)は上がるはずである。
とはいえ、実戦上でマルイ電動を上回る要素が特にあるわけではなく、本当に「個人的な楽しみ」で使うライフルであるのはやむを得ないだろう。その楽しみとは、例えばマルイ電動はトリガーを引いた記憶が薄いが、KSCの電動は「銃を撃った感」が強く、記憶に残るといったところである。

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KSC H&K HK33A2 (vol.3) ~ 実戦レポ&インドア向け減速化

2007/3/17 By: maxi カテゴリー: ライフル

KSC HK33A2 電動ガン
KSC H&K HK33A2
電動ガン

スペック
全長:860mm
重量:3150g(バイポッド無/バッテリー含)
装弾数:75発
参考初速:82.8m/s(0.69J) 実測
・エアコッキング機能内蔵
・バイポッド付属
・固定ストック仕様
・PDI 05インナーバレル(390) 装着データ
 平均初速 92.74m/s (=0.86J)

←KSC H&K HK33A2 前回のレビュー記事 (vol.2)

マルイ ソーコムMk23用サイレンサーで減速チューン
PDIの05バレルに換装したKSC HK33A2は、若干初速が上がって90m/s(0.8J)を超えている。これではインドア戦で使えないことが多いので、減速器を持っておきたい所だが、今ではあまり売っていないようだし、内容のわりは価格が高いので、自作してみることにした。マルイの減速アダプターの原理を参考に、今回は紙工作で薄めの厚紙の真ん中に十字を切っただけのものをサイレンサーの中に入れた。本当はクリアファイルのような軟質プラスチックか、薄いラバーシートを使用すると耐久性的に良いだろう。しかしたったこれだけにより、約92m/s→85m/s前後に落とすことができた。さらに前方向への消音効果も高まっている。

カスタムサイレンサー

マルイ サイレンサー(ソーコムタイプ×ショートタイプ)
マルイ ソーコムMk23用は径が16mmで、そのままではどの電動ガンに使えないので、内径M14のアダプターネジが必要である。なおかつ、KSC HK33はM14正ネジ仕様だ。また、これらのサイレンサーの筒部分は相互に入れ替えが可能となっている。

カスタム サイレンサー

0.89mmという極小サイズの六角レンチが必要
このレンチはHK33のフラッシュハイダーを外すのに必要で、純正パーツかホームセンターに行かないと手に入らないかもしれない。ホームセンターではこのセットで250円となっていた。

六角レンチセット

HK33A2 実戦レポ(2回目)
バレル(ホップ)チューンしたHK33をアウトドア戦に投入。
PDIの05バレルにより、弾道の安定度がだいぶアップしたようである。上目にサイティングすれば、かなりの高確率で40mヒットも可能になった。
ただし、ホップの強さには限度が見られる。強くしすぎるとドロップする現象が見られた。PDIバレルのホップ穴部分は結構タイトに出来ていて、ホップパッキンの圧力度合いが高くなってしまうのかもしれない。
また、前述の減速サイレンサーは非常に消音効果が高いことが分かった。VSR-10のエアブレーキに似た意味を持つのかもしれないが、ピストンの打撃音まで減音している。弾道にも影響がないので、これは使えそうだ。

バレル変更後 テストレポ
前回に比べ飛距離が落ち、弾が散るようになってしまった!時々ドロップ弾も発生。バレル周りを分解してみると、3点の問題を発見。1つはピストンからのシリコンオイルの吹き出しにより、チャンバー周りにオイルが付着。→シリンダーのメンテナンスは(塗るのが大変だが)グリスのほうがよさそうだ…
2つめはPDI-05バレルのホップ穴が純正より小さい点。パッキンの突き出し=ホップの効きを阻害していると思われたのでドリルで径を拡大。これなら充分効き目がでそうである。
3つめはホップアジャスト関連の、シーソー状のパーツを上下逆につけてしまっていた可能性。調整の位置バランスが崩れ、調整範囲が狭まっていたように見える。アジャスター(テンショナー) ←FR 誤 ̄○= → 正 _○=

性能ダウン!?と改善方法
改良部分とは同じくホップ部分で、PDIの05バレルを装着したあとホップの効きが悪くなったので、PDIバレルのホップ穴を拡大して、純正と同じ穴サイズにして組みなおした。これが驚いたことに、着弾目測で同時に比較したマルイM733よりもさらに数メートル遠くまで、安定して飛ぶようになった。弾道の安定感もこちらのほうがやや上のようだ。HK33A2はフロントヘビーで重く、1マガジン75発なので、一般的なゲームでの先鋒アタックには少々厳しいが、後方支援やスナイピングにはもってこいの電動アサルトライフルといえよう。リアルなトリガープルや動作感は健在で、今のところメカトラブルは皆無である。
※電池切れで一度だけギヤがロックしたが、電源を切ってトリガーを引きっぱなしでコッキングレバーを再度引いて戻したら直ったということがあった。

さてまもなくKSCから、「HK53」が発売されるようだが、また単なる?ショートバリエーションである。何度も言うようだがこのシステムでM16A2やM733、M14を作ってくれることを期待したい。

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