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マルイ VSR-10 プロスナイパー (vol.3) ~ 狙撃を存分に楽しめるフィールドについて

2009/5/10 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ VSR-10 M40スタイル
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー
ボルトアクションライフル

スペック
全長:1075mm
重量:1995g
装弾数:30発
参考初速:90.5m/s(0.82J)

←東京マルイ VSR-10 前回のレビュー記事 (vol.2)

憧れの存在!?スナイパー
東京マルイ公式サイトにて、2009 静岡ホビーショーのティザー広告が登場したようである。何やら、L96A1 、FNファイブセブン、ワルサーPPKが見える。L96などはマルゼン、タナカ、プロテックから発売されてはいるものの、ついに決定版の登場となりそうだ。

さて本題は再登場のマルイVSR-10である。ボルトアクションライフルとしては安価なうえ、命中精度も一線級、ということでロングセラーな人気モデルだ。しかし、性能でみれば電動ガンのほうが高いわけで、ボルトアクションにはゲームの勝ち負けよりも、ロマンを重んじる部分があるに違いない。しかしロマンこそ、この趣味の王道ではないだろうか。得てして私も同様で、最前線に無謀に突入することを好む一方、スナイパーへの憧れもあり、時々挑戦している。ちなみに所有しているVSR10は、ストック以外はいまだ「ノーマル」で、普通のメンテナンスしか行っていないが、非常に快調で満足している。しかしまだまだ、使い倒すほど使えてはいない。いずれ何かしらチューニングした際にはまたレポートしたい。

今回は、どの「フィールド」が一番「スナイパー」を楽しめるか、という話題を取り扱ってみたい。もちろん、どのフィールドやゲームでも、VSR-10さえ装備すればスナイパー気分を楽しめるのは間違いないが、その中で地形も含めてスナイパーが圧倒的に有利になれる「フィールド」x「レギュレーション」というものがあると思う。例えばフィールドに関しては、

高低差がある、見通しが良い、狙撃ポジションに遮蔽物がある
という3点の条件が揃えば、一般的なイメージとしての「スナイパー」をやるにはうってつけである。またゲームレギュレーションについては、
低火力、低射程なエアガン
に限定したバトルであるほどスナイパーライフルが優位になる。それ自体は当たり前のことだが、関東圏でさえ最適なフィールドがそれほど多いわけではない。またレギュレーションも、ハンドガン戦を好むチームでないとこれを実施するのは中々厳しいかもしれない。

東京マルイ VSR-10 M40スタイル

次は参考までに、スナイパー・プレーがものすごく面白かったフィールドを記しておきたい。全てのフィールドでVSR-10を試せてはいないが、以下は実際に試した結果であり、個人的に狙撃がものすごく楽しかったフィールドである。ワンショット・ワンキルが本当に出来て、スナイパー冥利に尽きる(?)と思えたフィールドはまだ他に見つけられてはいない。

・CKF(千葉北フィールド)
3つの建物、そしてホテルは、どれもスナイパーが潜伏するにはうってつけだ。射程の距離はそれほど遠くもなく適度で、おおむねピンポイントで狙っていける。ただし、隠密で周りこまれて襲撃される恐れもあるため、マシンピストルなどのバックアップウェポンを装備したほうが良いかもしれない。

・ナンバーナイン(No.9) ミッドタウンフィールド
10数名でガスガン・コッキングエアガン限定戦を実施した。両端が高台になっているため、そこにスナイパーを配置するとフィールド全体を見下ろす形になる。例えばそこに敵味方関係の無いスナイパーを設置して、基地でうようよしてこちらに気づかない敵をひたすら狙撃する。たとえ10名程度で行ったゲームだとしても狙撃チャンスは多く、また見通しが良いためヒットもとりやすい。プレイヤーは目前の敵に必死になって、スナイパーの存在を忘れた瞬間にヒットされるため、嫌らしい存在になるが、それもまたスナイパーらしい。

・U-BOX (ユニオン インドアフィールド)

10名以下でガスガン・コッキングエアガン限定戦を実施してみた。室内のため、障害物や壁が多く、動き方や銃の取り回しに気を使うが、風の影響が無い点と、端から端に弾が届くということもあり、スコープで狙えば100発100中である。そこまで当たってくれると楽しいものである。もちろん、ウラを取られることもあるので注意しなければならない。

→東京マルイ VSR-10 Gスペックの記事を読む

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東京マルイ H&K G36C (vol.2) 〜 スナイパーカスタムver.

2009/4/27 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ G36C スナイパー カスタム
東京マルイ H&K G36C
スタンダード電動ガン

スペック
全長:500mm – 718mm
重量:2850g
装弾数:50発/ オプション470発
参考初速:89m/s – 0.2g(0.79J)

←東京マルイ G36C (STD) 前回のレビュー記事 (vol.1)

狙撃用カスタマイズ
マルイ H&K G36C は、前回、「オールマイティ・ゲームウェポン」として期待したものの、やはり現実は厳しく、247mmのショートバレル(インナー)では 30m以内の CQB は得意でも、40m付近での狙撃には厳しいものがある。20〜30mのCQB戦ならば、G18C や MAC10、 UZI などの、より小さなSMGで充分渡り合えると思うため、アサルトライフルには何となくそれ以上の精度や、違う戦い方を求めてしまったりする。その答えを求めて、G36Cをカスタムしてみた。軽量で扱いやすいインターフェースの G36C に、M14 並みの遠距離安定性を付与するのが目的である。

【東京マルイ G36C チューンナップメニュー】 ━━━━━━━━━━━━━
「エア吐出の安定(ロス排除)+インナーバレルの延長+HOPシステムの1ランクアップ」 の3点により遠距離安定性を高めるチューニングメニューの一例である。

・駆動(ギヤ、モーター)=ノーマル
・電装(スイッチ、コード)=ノーマル
・剛性(フレーム、バレル保持)=ノーマル
・バッテリー=イーグル(インテレクト)ニッケル水素8.4V1600mAh-ZAPPED

●ピストンヘッド換装:システマ エリア1000 ジュラコンピストンヘッド
− エア吐出安定のための基本。コレだけでも遠距離集弾性は向上するが、粘度が低めのグリスを使う必要があり、シリンダーのメンテナンスは必須となる。システマ製はKM製トップヘッドよりもOリングの外径が大きいようで、グリスアップしてもわずかに抵抗があるように感じた。

●インナーバレル換装:マッドブル ブラックパイソン ver.2 バレル 内径6.03mm 全長363mm
− インナーバレルのタイト化は、メリットが見えない為あまりやりたくなかったが、ショップでM4用のノーマルインナーバレルが見つからず、またこのマッドブル製が安価だったため、テストしてみることにした。ノーマルのシリンダーで対応できるのはこの長さまでとなる。珍しいブラックのバレルで、テフロンコートがかかっているぽく、すべりが良い。またアルミ製で軽量である。
小径のエクセルBB弾と組みあわせれば、さほど初速上昇も起こらず、ノーマルバレルと同等の安定性を発揮できるのではないかと思われる。

●ホップラバークッション換装: ビッグアウト Hホップ 白
− ラバークッション部分をツヅミ型のプラスチックパーツに置き換える。これによりBB弾の3点保持=安定化を目指すものである。過去にM733に使用して、効果が微妙だと評じたが、あれはチャンバーの設計そのものが未成熟なことが原因であった。(S-systemのホップテンショナーまたはFirstのストライクチャンバーで解決) G36C はそんなことも無く、有効に働きそうだったので、組み付けを行ってみた。

●アウターバレル追加:ライラクス G36C アウターバレル TYPE-S
− ノーマルよりも116mm長くなる、363mmのインナーを覆い隠すには、プラス10cm程度のアウターの延長か、サイレンサーの着用が必要となる。単なる逆-逆のエクステンションバレルがあれば良いのだが、センター保持のできるこの製品には多少なりともアドバンテージがあると思える。(フラッシュハイダーはノーマルを使用)

●光学システム追加:シュアヒット 4×32 ACOG-type スコープ
●おまけ :フレーム塗装(ブラックスチール)、マガジンハウジング&ストック塗装(カーボンブラック(シリコン耐熱))

今回、メカボは初分解となったが、シリコングリスとブレンドされた高粘度グリスがシリンダーホールからはみ出ていたのを見て、やはりメンテは必要だなと感じた。当然、このような状態で良いわけがなく、粘度が低めのセラミックグリスを塗布して組みなおした。なお、G36CはM16A2系に近い感覚で、ピン2本、六角キャップビス3本を外すことにより、テイクダウンが出来るため、メンテナンスもしやすい機種と言える。

▼ノーマルは非常に寸詰まりでSMGぽかった G36C が、少しアサルトライフルらしくなった。この程度の延長なら、取り回しには何ら影響がない範囲と言える。
東京マルイ H&K G36C スナイパーカスタム

射撃テスト結果 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実は今回のチューンナップメニューを実施する前に、ピストンヘッドの交換のみは済ませていたが、その状態でテストした際に着弾のバラツキが大きかったため、第2フェーズとして当チューニングを実施した経緯がある。
さて今回のチューンにより、まず初速は90m/s(0.8J)でほぼ安定したようだ。その後、屋外でテストしてみた結果、大幅に命中性能が向上したことを実感した。スッと伸びる弾道、多少風のある中でもオープンサイトで、約30m→20cm程度の集弾を見せる。着弾の様子から見て、スコープも役に立ちそうである。また、半信半疑だった、タイトバレル(ブラックパイソン)だが、それほど初速は上がらず、安定性も高くみえることから、これは出来の良い製品と言って良さそうだ。

射撃テスト結果2 2009.05 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
40-45m域での狙撃が可能に!?
アウトドア・フィールドの約50mレンジにおいて、ほぼ無風状態でテストを行ったところ、0.2gエクセル弾使用で、約40-45m位置から30cmのスチールプレートに、60-70%程度ヒットできることを確認した。アイアンサイトでもいけるが、4倍のスコープを載せることで、着弾点が良く分かる。このあたりが電動ガンの最大ポテンシャルではないかと思う。実戦投入はまだ出来ていないが、この集弾安定性は頼もしい。

ゲーム実戦投入! 2009.05 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実戦(定例会)には、通常のドットサイト(ACOG-Type)装着で投入。テストどおり、遠距離での集弾性には目を見張るものがあり、40m程の距離で面白いようにヒットがとれる。たまたま他メンバーのG36Cノーマルver.との比較テストが出来たが、ノーマルでは約40m先で1mほど散るのに対し、こちらは50cm程度に収まる印象があった。久々に、当たる銃の面白さを体感したが、振り返ってみると、楽しいながらも、大して移動もせずに遠くから撃ちまくるような、大味な戦い方となってしまったような気がした。やはり銃の性能は低いほうがゲームとしては面白いのかもしれないが、これはこれで良しとしたい。非常に信頼できるウェポンであることには間違いないと思う。

→東京マルイ G36C (STD) 次のレビュー記事 (vol.3)

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東京マルイ ステアー AUG スペシャルレシーバー ~ ショートバレルで戦闘力アップ!

2009/4/08 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ ステアーAUG ショートカスタム
東京マルイ ステアー AUG スペシャルレシーバー

スペック
全長:805mm
重量:3400g
装弾数:64発/330発(オプション)
参考初速:83m/s (0.69J)

パーツ換装
・東京マルイ AUG ミリタリータイプ レシ-バー(1.5倍スコープ/生産終了品)
KM ステアーAUG用 スチール ショートアウターバレル
・KM 363mm インナーバレル(6.04mm)

実銃の背景
オーストリアSteyr Mannlicher社が1978年頃に開発した軍用アサルトライフル。トリガーよりも後方に機関部を置くブルパップ型を採用し、銃身長を確保したまま全長を短くしている。銃全体が7個のモジュールパーツで構成されており、モジュールを交換することにより、様々な用途に応じた火器となることも特長である。

東京マルイ ステアーAUG ショートカスタム

ブルパップのアドバンテージ
東京マルイ ステアー AUG は安定した性能やバランス感の良さで、今でも充分にゲームで通用するモデルである。何よりもその独特のスタイルは洗練されていてカッコ良い。発売当初は、アウターバレルやレシーバーがガッチリ金属製であることが珍しく、その剛性感や重量感に驚いたものであった。ワンタッチで分解できる構造も非常に便利である。また、ストック内にメカを収める構造上、静音性にも優れており、さらにメカノイズを減らすチューンなどもしやすい。

東京マルイ ステアーAUG ショートカスタム

ブルパップは実際のゲームにおいても下記のようなアドバンテージがある。実銃がそうであるように、全長短縮による取り回しと、射撃安定性の双方を両立しているデザインである。

片手運用がしやすい
 アタッカーにとっては、いざというときに片手で振り回しやすい点は、機動力において有利になる。
狙撃が安定するデザイン
 日本人の体系にも合った適度なサイズのストックと、フロントのフォアグリップにより、射撃の安定感は非常に高い。また、グリップの細さも射撃時の安定に一役買っているように思われる。

同じく ブルパップで、同等の取り回しの良さがある FA-MAS は、フレーム強度面(=遠距離安定性)で現在の基準からはやや離れてしまっているが、 AUG は現在でも通用する安定性を誇る。また、P90との比較においては、ライフルサイズの AUG の構えやすさにアドバンテージがあるといえるだろう。

特徴的なトリガーシステム
AUG は、トリガーの引きしろでセミ・フルが切り替えられるが、プラ製のクリックパーツで制御しているのみなので、セミオート戦ではやや気を使うかもしれない。なお、構造上、トリガーを戻すリターンスプリング(バネ)が長く、ギターの弦のようになっているため、共振の音が気になる場合は、ストローなどをスプリングに通しておくと静かになる。(ストローの場合、径4mm、長さ2cmくらいにカットして使用)

▼ノーマルのレイルタイプ・スペシャルレシーバーに、シュアヒットのACOGドットサイトを装着。
東京マルイ ステアーAUG ショートカスタム

気になったところ

330連射マガジンの給弾不良
エクセルバイオBB弾を使用したときに、弾の送り込み回転部分に弾3コが噛んでロックし、ゼンマイが巻けなくなるケースがあった。その場合は一度分解して挟まった弾を取り出してやるしかないが、幸い、内部ユニットがプラスネジ1コで底に固定されているだけのため、分解は容易にできる。マルイのバイオ弾など、少し大きめを使ったほうが良いかもしれない。

テイクダウンラッチの紛失
慣れないうちは、不用意に押してしまったりするが、このボタン一つでフロントの重いレシ-バーがごっそり抜け落ちるため、操作には注意する必要がある。
また、ラッチを押しすぎて板バネを紛失してしまう場合もあるだろう。板バネは単品では販売されておらず、パーツアッセンブリーで700円(+送料190円)かかってしまう。

レビュー総括
ステアー AUG はショートバレルにすると体感重量も軽くなり、取り回しが大きく向上する。個性的なアサルトライフルの選択肢として、またカスタムベースとしても面白いので、お勧めできる一挺である。

→ 次のレビュー記事 ステアーHC (ハイサイクル) タンカラー

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東京マルイ ステアー AUG のヤフオク出品状況

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