GUN道場レビュー

エアソフトガン、電動ガン、ガスガンのレビューサイト
Subscribe

電動ガン の記事一覧

東京マルイ FA-MAS 5.56-F1 (vol.1) ~ 面白いカスタム素材を求めて

2012/12/01 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ ファマス 電動ガン
東京マルイ FA-MAS 5.56 F1
スタンダード電動ガン

スペック
全長:757mm
重量:2700g
装弾数:60/300発
インナーバレル:488mm
初速:83m/s – 0.2g (0.68J)
※ラージコネクター仕様 (但し現行製品ではラージ-ミニ変換コネクターが付属,ニッケル水素1300mAhミニの使用を想定)

← 前回のレビュー記事 FA-MAS SV

FAMASの魅力とは
東京マルイの初代電動ガン「FAMAS」はいまだに再生産される、隠れた人気機種である。全体の設計の古さは否めないし、オプションパーツも少ないが、独特なデザインがカッコいい点や、さまざまな有名どころのFPSにも登場したり、中華電動ガンで殆ど作られていない(1社のみ生産しているメーカーはあるようだ)という点が、ロングセラーの秘密なのだろうと思う。FPSに登場するのは、FAMAS G2 や FELINといった、比較的新しいモデルが多いので、G2やFELIN風のカスタムをする方も多いのではないだろうか。私も、ずっとそれをやってみたいと思っていた。しかし、G2やFELINのデザインはバランスやシルエット的にステアーHCにも似ている気がする。ステアーHCは所有しているので、FAMASならFAMASらしいカスタムを施してみたいと思い立ち、外観はそのまま維持しつつ、中身をグレードアップさせることにした。

▼FAMAS-FELIN..FELINとはフランス軍の次世代歩兵用統合装備システム。UAVや装甲車両部隊などから送信される画像などを介して、戦闘の状況を全員がリアルタイムで把握できるようになっている。この銃本体だけでいうと、備えつけられたカメラの画像をヘッドマウントディスプレイに映し、壁や窓から銃だけを出して射撃できるようになっている。
FAMAS-G2 FELIN

つい先日のニュースで、フランスで2013年に陸軍向け新制式ライフルの提案依頼書を発行することになったようだ。ということは、FAMASも制式採用銃の役目を終える日が近いのかもしれない。

手作り感こそファマス流カスタム?
さて、下記の参考写真を良く見ると、ハンドガードにフックで固定された簡素なプレートに、アンダーレイルやフォアグリップ、ライトがくっついている。これが恐らく実銃FAMASのアンダーレイルキットなのだろう。M4などの頑強なアンダーレイルに比べると、貧弱で安っぽいが、着脱も簡単そうだし、理にはかなっている気もする。ハンドガードとプレートに空間があるのが特徴で、こんなレイルマウントは他にあまり見ない。

FAMAS 参考フォト

早速アンダーレイルを自作
こちらは1mmのアルミ板のみで製作。厚さ1mmまでなら概ねカナ切りバサミで切れるので、簡単に作れる。プレートは4点で固定。意外にカッチリして、実用にも耐えそうな気配。2mm厚ぐらいにすればリアルかもしれない。

FAMAS アンダーレイル

自作スコープマウントレイルでFAMASの軽さを維持する
FAMASの純正マウントレイルはしばらく生産されていないように思う。とはいえ、探せばどこかにはあるだろう。しかし、以前にFAMASを所有していたときから、純正のマウントレイルの重さが気にいらなかった。ただのレイルなのに、まるで文鎮のような重さなのである。そこにスコープやドットサイトを載せれば、せっかく軽量で扱いやすかったFAMASが、とたんに重くなってしまう。そこで、今はほとんど売っていないのを逆手に、超軽量なマウントレイルを自作してみた。

FAMAS タクティカルカスタム

使ったのは、0.5mmのアルミ板のみ。0.5mmは手でも曲げやすい厚さで、非常に加工がしやすい。FAMASのキャリングハンドルに合わせてコの字型に曲げ、必要な穴をあけただけである。サイズは両端の足が18mm、幅は20~21mm程度。キャリングハンドルに挟まれるため、たったこれだけのモノでも充分な強度が得られる。緊急用に、オープンサイトもそのまま使える。トップのレイルはUMAREX UMPのサイドレイルを流用。少し短くなるが、G36Cのサイドサポートレイルでも良さそうだ。

トリガーのストロークチューニング
FAMASはトリガーとスイッチが、二つのワイヤーリンケージで連結されているので、引き心地がフニャッとした感触で、キレが全く良くない。連結部分がプラスチック部品で遊びやガタが多いせいでもある。そこをタイトに仕立てて、よりダイレクト感を増すチューンをしてみた。ノーマルの樹脂パーツはリンケージ間を約5mmで設定しているのに対し、アルミ板でとりあえず7mmと8mmの連結パーツを作成。動作確認してみると、8mmでもいけることが分かったので、あとはアルミ連結の抜け防止用にこれまたアルミ板でガードを製作。摩擦と磨耗の観点からみるとアルミは劣るのだが、いかんせん加工しやすい。一応内部は高粘度グリスを塗っておいた。
たったこれだけのパーツ変更により、トリガーのストロークは中心で約13mmから9mmへ短縮。引き始めが後方位置に変わり、引き切り時はスチールのトリガーガードにカチンと当たるので、トリガープルは狙い通りシャープな印象となった。なお、パーツ磨耗によりトリガーが引ききれなくなる可能性があるので、ノーマルパーツは常に持っていったほうが良いだろう。

FAMAS タクティカルカスタム
FAMAS タクティカルカスタム
FAMAS タクティカルカスタム

メインイベントは電気系統
先日、G&P XM177E2 にKITBOYのFETスイッチ スリム・ステップ3を入れてみたところ、かつて無いセミオートレスポンスを得ることができた。FETの特徴である、スイッチの保護機能はまあ良しとして、ピストンコントロール機能によりピストンをほぼ引ききるところで止め、すぐさま発射できる機能が付加されているのである。その鋭いレスポンスに感動して、他の電動ガンにも組み込んでみたいと思い、あえて初代FAMASをチューンしてみようと思い立ったのである。バレルやメカ部分をどうするかも含めて、次のレポートで紹介したい

▼ネットで見つけ、デザインが気に入って購入した折りたたみ式フォアリップなのだが、実際はサイズがデカすぎた。ネット通販は難しい…
FAMAS タクティカルカスタム

次のレビュー記事 東京マルイ FA-MAS 5.56-F1 (vol.2)

東京マルイ FA-MAS の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’マルイ FA-MAS’ sort_type=’6′ category=’101164′]

東京マルイ FA-MAS のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

UMAREX H&K UMP (vol.1) ~ 新鮮味あるゲームウェポン

2012/9/03 By: maxi カテゴリー: SMG/PDW


UMAREX UMP

UMAREX H&K UMP (UMP45)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:450-680mm
重量:1800g
インナーバレル長:210mm
初速:90m/s – 0.2g (箱出し)
発射速度:796rpm (ET1-7.4V1100mAh使用)
日本語取扱説明書つき
メーカー希望小売価格:18,500円(税抜)

実銃開発の背景
H&K UMP は, MP5に代わる次世代サブマシンガンとして開発された。H&K社は、9x19mm弾の威力に不満を持っていたアメリカ軍特殊部隊から、より大型の.45ACP弾を使う新型サブマシンガンの開発を要請されたため、MP2000をもとに開発を進め、スチール板のプレス加工をプラスチック成型に変更した H&K UMP45 を完成させた。装填数は25発、発射速度は600発/分と抑え目になっており、マガジン無しの状態で2.3kgと非常に軽量に仕上がっている。
UMP は FPSの人気作 バトルフィールド(BF)シリーズや、コールオブデューティ モダンウォーフェア2 (COD MW2)その他、多数の映画(Mr.&Mrs.スミス、ダイ・ハード4.0、トランスフォーマー、MI3、007 etc.)にも登場していて、かなり目にする機会は多いはずだ。

UMP パッケージ

UMPという新鮮味、H&Kらしいデザイン
UMPは、MP5の後継的なモデルとして開発したとされている。外観のバランスやサイズは、確かにMP5に似ていて、ボディやストックの雰囲気はMP7A1やG36系のそれに近い。現在のH&Kらしい、直線的でツール然としたデザインだ。一番目を引くのは、シースルーのバカでかい45口径マガジンで、個人的には何故かこのシルエットにものすごく惹かれる。過去には、電動MP5用のストレートマガジンが販売されていないものかと、海外のショップに至るまで色々調べたこともあるが、結局はシカゴレジメンタルスで無可動実銃のパーツとして販売されているほかは見当たらなかった。

電動ガンの UMP は人気があるようで、多数の海外メーカーから発売されている。G&G、STAR-AIRSOFT、ClassicArmy、ARES、そしてUMAREXだ。UMAREX製の特徴は、H&Kの刻印(正式ライセンス)が刻まれていることと、驚くほど安価な価格設定である。メーカー希望小売価格が19,425円、実売は13,000円前後となっていて、しかもニッケル水素バッテリーと充電器(日本対応)まで付属している。
全体の質感は、値段相応の安っぽさがあるものの、強度的に不安はない。3点のピカティニーレール、トリガー、メカボックスは金属製で、レビューvol.2でも紹介する予定だが、メカボはかなり高精度に出来ている。これは、UMAREXが日本製の工作機械を入れているからだというウワサを聞いたことがあるが、あくまでウワサなので真相は不明だ。

▼極限までシンプルな操作性やデザインは、ツールとしての利便性を感じずにはいられない。内部構成もしかりで、ピン1本抜くだけでテイクダウンが可能となっている。なお、コッキングハンドル・ボルトリリースボタンは固定されていて動作しない。下記写真は、東京マルイのプロドットサイトをL字マウントで装着。
UMAREX UMP45

▼G36系に似たストックはやや大きめで、伸ばして構えるとMP5よりもグリップ位置が遠く、大柄な感触である。総重量は2Kg前後なので、MP5と同等に軽い。M4A1の形状サイズに近づけたとされるグリップは、MP5より細身で握りやすいデザインになっている。
UMAREX UMP

▼シルエットが初期のMP5を思わせる所以のストレートマガジン。左から、標準マガジン、別売スペアマガジン、比較用でMAC10。マガジンは ARES UMP と共通で使えるらしい。スペアマガジンにあるダミーカート風の金ピカは、100円ショップに売っているような只のシールがモールドに沿って貼られているだけなので、簡単にデコレーションできる。
UMP マガジン

▼マズル先端が最初から削れて潰れていたのがちょっと残念。後に成型しなおした。初期の電動MP5と同様に、ネジきりの汎用サプレッサーは付かない。アウターバレルは、根本がプラの土台で支えられたフローティング構造になっている。指で押せば歪むし、振動が命中精度の低下をもたらす懸念もぬぐえない。しかし、このあたりは簡単にチューニングできそうだ。
UMP マズル

動作に関しては及第点
バッテリーをつなげて回してみると、ギアノイズが若干大きいものの、発射や初速自体は安定している。回転数は約800rpmと遅めで、リアルなサイクルに近く、無駄弾の使用が抑えられる。トルク重視のモーターを使用しているのだろう。内部の確認のため、メカボの分解もしてみたが、パーツ精度が高く、すぐに壊れることは無さそうだ。インナーバレルはアルマイト加工されたアルミ製、ホップアップは3点支持式と凝ったものになっている。

UMAREX UMP は、言ってみれば「ちょっと昔の電動ガンの仕上がり」で、若干のチープさに惚れるわけではないが、いまどきの高性能、高価、高級志向となったエアガンよりも逆に新鮮で、私は充分に気に入った。何より、手を加えたり、仕上げる楽しみが残されている。高級志向を求めるなら、ARESあたりがお勧めになるだろうが、UMPに高級志向を求める必要もない気がする。ゲームウェポンと割り切って、ゲームでバリバリ使うのが向いていると思う。次回のゲームイベントでシェイクダウンしたい。

→ UMAREX H&K UMP 次のレビュー記事 (vol.2)

UMAREX UMPの販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’UMAREX UMP’ sort_type=’6′ category=’101164′]

UMAREX UMP のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる

東京マルイ ステアーHC ハイサイクル ~ 最大の戦闘力

2012/5/31 By: maxi カテゴリー: ライフル


ステアー AUG HC (ハイサイクル) タンカラー
東京マルイ ステアーHC (ハイサイクル) タンカラー

スペック
全長:610mm
重量:2680g
装弾数:330発
参考初速:86.7m/s (0.75J)
フルオート回転数:1307rpm (毎秒21.7発/7.4V1100mAh使用)
メーカー希望小売価格:34,800円
2012年5月30日発売 GUN道場PRODUCTS取扱い有

装備
* アローダイナミック トリジコンタイプ リフレックスサイト

最大の戦闘力を発揮するハイサイクルモデル
東京マルイのハイサイクルシリーズ電動ガン第5弾 ステアーHC に タンカラーモデルが追加となった。ハイサイクルシリーズは、初心者を中心に人気があるようだが、効率の高いメカや、セミオートのレスポンスの良さ、コンパクトで目新しいデザインのボディなど、新鮮で魅力的な部分をおおいに持っている。私も ステアーHC タンカラーは発売を待っていた。
ステアーHC を構えてみて、まず言えることは、全長610mmと非常にコンパクトかつ軽量で、重量バランスも良い点が挙げられる。グリップにちょうど重心があるので、片手でもラクに操作できる。グリップの細さも扱いやすさを感じさせる点だ。また、露出したバレルが無いに等しいため、回頭性がよくCQBにも向いている。

軽量のわけ
ステアーHC が スタンダード ステアーAUG よりも軽量なのは、アウターバレルがほぼ”無い”点と、外装パーツが殆どプラスチック製であるためだ。トップレイル、アンダーレイルともにプラスチックで、金属パーツはマズルとレシーバー(コッキングレバー周辺)部分のみとなっている。さほど強度に心配はなさそうだが、ぶつけたりすると簡単に変形してしまうので、丁寧に取り扱いたいところである。

ステアー AUG HC (ハイサイクル) タンカラー

半端ではない弾の消費量
ステアーHC は機動性と火力が非常に高いという一面はあるが、高火力ゆえに、すぐに弾が切れてしまう点は注意しなければならない。特に、弾数制限を設けたゲームの場合、メリハリのある撃ち方をしていかないと、弾切れで戦力を失うという悲しい結果になりかねない。メリハリのある、とは、セミオートで対応するべき戦局と、フルオートで対応する戦局をちゃんと見極めていかねばならないということである。そこが面白い部分でもあるが、考えているよりも弾が出すぎるので、かえって扱いが難しいと思ってしまったりもする。
弾数制限が無いゲームなら、思う存分撃ちまくれるのかもしれないが、全員が同じ条件であるため、全く身動きのできないゲームになってしまう可能性もある。これだけの高速弾幕を張り合っていたら、バリケード等から移動するチャンスはつかみにくい。人数が多ければなおさらであろう。

ステアー AUG HC タンカラー

ハイサイクルモデルは、ヒットされる側としては、1ヒットで一気に5発以上食らう可能性が高く、とくに至近距離戦では非常に恐ろしい存在だ。使用するプレーヤーもそういった点に配慮して、高火力で”しか”制圧できない、とか、熱くなって無駄に弾をばらまいてしまうような使い方は、是非避けていただきたいものだ。

今回のスペックテストでフルオート回転数が、公称値(秒間25発)よりも低くなっているのは、リポバッテリーの電圧(最大8.4V)のせいだと思うが、それでも充分に速い。ちなみにリポバッテリーは7.4V2000mAh2400mAhが適合する。

デザインやバランスが良く、拡張性に優れた ステアーHC は、初心者のみならず広くお勧めできる一挺だ。是非この新鮮かつ斬新なデザインを楽しんでいただきたい。

東京マルイ ステアー HC の販売ショップをみる
[rakutenitem keyword=’ステアー HC’ sort_type=’6′ category=’101164′]

東京マルイ ステアー HC のヤフオク出品状況

TUNER’Sギャラリーをみる