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CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム (vol.2) ~ 一瞬で弾幕を張る 高火力ウェポン

2010/12/21 By: maxi カテゴリー: ライフル


CYMA AKMSU
CYMA AKMSU (CM.048SU)
電動ガン

スペック
全長:661mm/914mm
重量:3410g
初速:82.4m/s -0.2g (0.68J)
・フルメタルボディ
・折りたたみ式メタルストック(AKM)
・サムホール付き木製フォアグリップ
・600連マガジン付属

←CYMA AKMSU ハイサイクル カスタム 前回のレビュー記事 (vol.1)

ついにバージョン3メカもハイサイクルになった
AK47HC の外観は、βスペツナズ に KTR風のカスタマイズ を加えたもので、M4とAK47が融合した、ちょっと不思議なモデルとなっている。しかし構えてみれば、そのメリットに一瞬で気づくことだろう。M4ストックの安定感や便利な伸縮ギミック、リヤサイトも実用的で見やすいピープ式となっており、構えると半分 M4 を持っている感触になる。実際、AKよりも身体にしっくりくる、というのが第一印象だ。さまざまなアタッチメントで好きなようにカスタマイズできるのも特長で、インドアからアウトドアゲームまで広く活用できる一挺といえる。

▼AK47HC のパッケージは、コッキングレバー部分がハコを突き破る仕様(?)になっているのだろうか。かなりギリギリの設定で、輸送の振動で突き破ってしまったのだろう。入荷したもの全てが同じだった。もっとも、本体へのダメージやキズは一切無かったのでご安心いただきたい。
東京マルイ AK47 HC

▼AK47HC の取扱説明書には、オプション装着例として4パターンが記載されている。それぞれ、わざわざ名前がつけてある(?)のが何だかそそられる。CQBナイトO.P.S、ナイトO.P.Sエクストリーム etc..
東京マルイ AK47 HC

▼CYMAのメカボックスはマルイと完全互換のため、入替えは簡単にできる。ただし一点だけ、メカボの後ろについているツメがどうしてもジャマで、折らないと上手く収まらなかった。
CYMA AKMSU HC

若干苦労した所はセレクターを止めている、ペンチでしか回せないビスが固かったことぐらいだ。ネジのサイズやピッチは同じに見えて、固定もしっかりできたので、原因までは追っていない。インナーバレル(230mm)、チャンバー、マガジンもマルイ純正をそのままに移植。ヒューズも純正20Aで、バッテリーは、出力やや控えめのエンルート7.4V1200mAh20Cで試してみることにした。

▼ヒューズはこのままむき出しでも問題なかったが、何かしらカバーしたほうが良いだろう。
CYMA AKMSU HC

実戦投入インプレッション
ともかく回転が軽やかで、音も静かな点はさすが 東京マルイ純正メカ。ハイサイクルメカの恩恵で、高速バースト〜フルオート射撃が可能となり、一瞬で弾幕を張ることが出来る。特筆すべきはセミオートの射撃感で、レスポンスが素晴らしく、スタンダード電動ガンながらも、充分に撃って楽しいエアガンに仕上がっている。有効射程や集弾性は他のモデルに比べて遜色もなく、狙って50mまでヒットをとるポテンシャルを持つ。さすがに50m先ではマルイベアリングバイオBBでも多少散るが、弾道が素直で扱いやすい。CYMAのメタルボディとの相性が危惧されたが、終日のゲームで何も問題は起きなかった。マルイ純正マガジンのおかげで給弾不良も皆無だった。

ハイレスポンス・セミオートの魅力
実際にゲームでフルオートを多用していると、狙う必要性などほとんど必要の無いものになってしまう。それは、狙わずに撃てる、という一つのメリットではあるのだが、40〜50m同士の距離でバラバラ撃ちあうというのは、そのうち飽きがきてしまうだろう。上手い下手も大して関係がないからだ。とにかく撃ちまくれれば満足ということであれば、それもまた楽しみ方の一つではあるかもしれない。
ハイサイクルは、比較的初心者向けに人気があると思うが、50mで弾幕を浴びせあうことがサバゲーの全てでは無いということに是非気づいてほしいものだ。30m以内で、しっかり狙って1発もしくは数発で確実に倒すほうが、私は面白いと思うし、状況によりフルかセミか選びながら進撃するのもまた一興だ。
全くもって、ハイサイクルを否定する理由はない。ハイサイクルは弾幕以外に、ハイレスポンスというメリットを持っているので、次世代電動ガンやスタンダード電動ガンよりも初弾発射の反応が高く、腕やテクニック次第では相当な速さで進撃できる可能性も秘めているのである。

スタンダード電動ガンと比較したメリット

【1】フルオートの高速回転
言うまでもなく秒間25発の発射能力は脅威だ。動態射撃にせよ、援護射撃にせよ、確実に相手の足を止められることだろう。ウラを返せば、相手が見えないで撃てば無駄弾が増え、見えた状態で撃てば、無駄に多弾ヒットさせてしまう。ただし最近は装備の厚いプレーヤーも多いので、気づいてもらう分にはメリットと言えるのかもしれない。

【2】セミオートの鋭いレスポンス
今回は最初からリポバッテリー(7.4V1200mAh20C)実装で試したが(※)、トリガーを引いてからのタイムラグが無い点は秀逸。ノーマル電動ガンより速く撃てて、全くストレスを感じない。
(※)取扱説明書では、リポバッテリーなどは使わないように書かれているので要注意。

【3】耐久性
メカボックスの内部パーツが強化されており、高速回転を差し引いても耐久性は高いように思われる。長期テストをしないと結果は分からないが、動作時の音を聞く限り、ストレスなく回転運動が行われており、耐久性の面はノーマルタイプと変わりないのではないかと思う。ただし弾詰まりなどのトラブルがひとたび起こると、高速である分、壊れる可能性は高いかもしれない。

ハイサイクルのデメリット
・回転の速さは、リアルさとは程遠い、と受け止められる向きもあるだろうが、これはあくまでゲームウェポンと割り切ったほうが良いだろう。しかし、スパッと切れるトリガーレスポンスの速さは、逆にリアルだと感じられる。

ハイサイクル電動ガン拡充への危惧
現在のエアソフトガンは、パワー規制があるものの、50m先のターゲットに簡単に当たってしまい、サバゲーで使うには性能が良すぎる。フルオート射撃も、ほとんどが無駄弾で、ハイサイクルならなおさらだ。正直言って、それは「射撃」なら楽しいが、サバゲーでは全く面白くない結果をもたらすこともままある。
高性能電動ガン×ハイサイクルは「火力の増大」という意味で、かつてのパワー競争と似たようなことであり、大勢がこれほどの火力を持っていたら、非常に動きづらいゲーム展開になってしまう。よく見えていない相手と50m同士で撃ちあって跳弾でやられる、なども良くあることで、そういったゲームを繰り返していると、サバゲーがつまらないものに思われてしまうのではないか、というのが危惧する点だ。
同じゲーム、同じルールばかりでなく、色々な制約を設けてみるなど、アイデアを出して楽しんでいただきたいと思う。エアガンの高性能化はファンにとって非常に嬉しいことだが、遊ぶ側にもより一層工夫が要求される時代になったのだと思う。

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CYMA AKMSU (vol.1) ~ ハイサイクル カスタム

2010/11/02 By: maxi カテゴリー: ライフル


CYMA AKMSU
CYMA AKMSU (CM.048SU)
電動ガン

スペック
全長:661mm/914mm
重量:3410g
初速:90m/s (0.8J)
フルメタルボディ
折りたたみ式メタルストック(AKM)
サムホール付き木製フォアグリップ
600連マガジン付属

コンバージョンキット代わりとして
先日のホビーショー(2010年10月開催)で発表された、東京マルイ AK47 ハイサイクル を見て、フルサイズのAKにメカの移植をしてみたくなった。ハイサイクルモデルは、レスポンスが非常に良く、瞬時に弾幕が張れるため、ゲームではスピーディな展開が期待できる。
さて、それでは何のボディに移植するかと考えたとき、以前から欲しいと思っていた AKM が思い当たった。しかし現在、国産電動ガンに AKM は無いため、中華モデルを使おうかとざっと探していたら、この AKMSU が目に留まったというわけである。AKMでなく、AK47Sでも良かったが、ストックを畳んだときのフォアグリップの握りにくさがどうも気になっていて、AKMSUならそれが見事に解決されていると考えたのだった。見た目も個性的で面白く、実際になかなかホールドしやすい。

CYMAは安物系の中華メーカーで、仕上がりは全体的に荒く、あまり人にお勧め出来るものでは無い。ただ、頑丈なフルメタルボディに、リアルな合板製グリップが装備されているのは魅力であり、カスタムベースあるいは外装のコンバージョンキットとして捉えるぶんには問題ないだろう。ショップにもよるが、CYMA製はマルイ電動ガンより安く手に入る。

部品点数の少なさが美点
マルイよりも優れていると思わせるのは、主要箇所の分解に至るまで、ネジがたった4コ(イモネジ含)しか無いことである。ホンモノのAKを彷彿とさせる、そのシンプルなパーツ構成には、好感が持てる。

▼メタルのフロントAssyやフレーム、ストックは文句の無い出来栄え。標準のインナーバレルは450mm。
CYMA AKMSU

▼セレクターの止めネジは、ペンチやプライヤーなどで回して外す。
CYMA AKMSU

メカボックスは手入れ必須
メカボックス はマルイ Ver.3互換となっている。今回入手したものは購入時、既に下記のチューニングがされていた。
・各部洗浄/ グリスアップ済み
・スプリング交換
・シム調整済み
・マルイ製チャンバーパッキンに換装済み
そのため、最初からちゃんと動作自体はしてくれることが確認できた。しかしながら・・・

・弾が出ない
・ギヤノイズがうるさい
・モーターマウントがガタついている
・フルオートの回転が遅い

といった問題が見受けられた。そもそも「弾が出ない」というところで電動ガンとして「不良品」であるが、その原因を解消するすべが自分に無ければ、やはり中華には手を出すべきではないだろう。

CYMA AKMSU

なお、この AKMSU に関しては、マガジン挿入時、チャンバー給弾口にリップ(弾の飛び出し防止パーツ)が当たって普通は引き下がる所が、つっかえて下がらずに弾も上がってこないという状態だった。これを手っ取り早く解決するなら、マルイ製マガジンを試してみるのが良いだろう。そうでなければ、リップを加工するか、周囲の問題点を洗い出して解決しなければならない。マガジンリップの形状、リップの組付け・動作精度、チャンバーの給弾口の状態など、怪しい点はいくつもある。

問題のマガジンリップ。左はCYMA製多弾マガジン、右はマルイ製ノーマルマガジン。各部のたてつけの悪さが中華だ。マルイ製マガジンなら、難なく発射できた。

CYMA AKMSU

CYMA AKMSU

▼メタル製チャンバーが標準だが、給弾口のすべりが悪くリップに引っかかる。リップ側の形状の悪さ、動作の渋さと、チャンバー側の滑りの悪さ…何も良い所が無い。また、内部の精度が悪かったら全く意味の無いものになってしまう。今後テストしてみて、場合によってはマルイの樹脂製に換装することも検討したい。

CYMA AKMSU

その他、外装については
・グリップの形状の問題で、人差し指の腹が当たって痛い
・グリップの合板の合わせ目に隙間(穴)がある
・マガジンのプラパーツがグラグラしている
といった点が気になったので、細かく修正したいと思う。

CYMA AKMSU

→CYMA AKMSU ハイサイクル 次のレビュー記事 (vol.2)

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東京マルイ G36K 次世代電動ガン ~ 死角なしのクールな戦闘マシン!

2010/10/28 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ G36K
東京マルイ H&K G36K
次世代電動ガン

スペック
全長:615 – 860mm
重量:2900g
装弾数:50発/ オプション470発
参考初速:88m/s – 0.2g (0.77J)
・3倍 マイクロスコープ標準装備
メーカー希望小売価格:49,800円(税別)
2009年12月発売

装備品(トップ写真)
・東京マルイ プロドットサイト
・LARUE レプリカ グリップ

死角なしのクールな戦闘マシン
3代目次世代電動ガン G36K は、現在の次世代機中では最も近代的なモデルで、新鮮なデザインが魅力の一挺だ。熟成の進んだリコイル&シュートシステムは、わざわざガス・ピストンが動作するメカニズムまで搭載し、リアル派にも嬉しいモデルに仕上がっている。次世代電動ガンの実射性能は折り紙つきで、安心してゲームにも投入できる。

後発機種のアドバンテージ
実銃の G36 は、AUG から「樹脂ボディ」と「レール」、SIG550 から「シースルーマガジン」「ワンタッチジョイント」「スケルトンストック」、M4 から「拡張発展性」といったエッセンスを抽出している。いわば、全てイイトコ取りしたデザインになっており、これといった欠点も見当たらない。
プラスチックボディのおかげで、軽くて重量バランスも良く、オプションを付けても取り回しは苦にならない。まさに便利ツールといえるだろう。拡張性ありきで、新鮮味のあるデザインは、眺めれば眺めるほどカッコよくも見えてくる。

G36C 以上に好みの分かれるデザイン
H&Kの銃は、どの機種も好みの分かれるデザインである。平面的で無機質なため、冷徹なマシーンにしか見えない。しかし、味わいのない、その無機質さこそが他に無い魅力だったりもするのではないだろうか。

リアビューは宇宙戦艦さながらのゴツさ
ストックを折りたたむと、メカメカしい雰囲気が漂ってくる。文字通り骨っぽいスケルトンストック、カメラか何かに見える光学機器が、戦闘マシンを思わせる。

東京マルイ G36K

シャープで重みのあるリコイル
次世代電動ガン3機種で比較すると、発射音が低めで、その分リコイル感が強調されているようにも感じる。リコイルウエイトが300gもあり、きちんと頬付けして撃つと頭が揺さぶられて、テンションが上がってくる。さらに、アルミ切削のフラッシュハイダーが、キンキン響いて心地よい撃ち味に仕上がっている。

さまざまなオプションパーツ
アンダーレイルはフロント寄りか、リヤ寄りに付け換えが出来る。なお、サイドレイルは別売となっている。

▼マルイ プロドットサイト+バーティカルフォアグリップ (後方レイル)
東京マルイ G36K

▼マルイ プロドットサイト+プロライト (前方レイル)
東京マルイ G36K

標準の3倍スコープは素の頬付けで、さらにグッと沈みこまないと見えないほど、低い位置にある。恐らく、フェイスガードをしていたら3倍スコープは使えないだろう。逆に、プロドットサイト は随分と高い位置にセッティングされるため、フェイスガードを装着していると丁度良いくらいだ。これは、もし大型のズームスコープを載せてしまうと、サイティングが安定しないかもしれない。そうなると、チークパッドが欲しくなるところだ。

他社モデルの比較
ARES G36 シリーズも、ブローバック的にボルトが動作するが、リコイルがほとんど発生しないため、撃つ面白さはマルイに一歩譲る。しかしARESは、「テイクダウンできるスタンダード電動ガン」として高いレベルで仕上がっているため、選択肢として比較するのも面白いだろう。

ARES G36C フィールドストリッピング

東京マルイ G36K ワンポイント
電動ガンにリポバッテリーを搭載すると、ニッケル水素ミニに比べて セミオートのキレや、フルオートの回転スピード が向上し、同時にリコイルも鋭さを増す。そのレスポンスなら、セミオート射撃時にもまったくダルさを感じず、ストレスなくゲームを楽しめるに違いない。

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