東京マルイ MAC10 (イングラム M10A1)
コンパクト電動サブマシンガンシリーズ
スペック
全長:295 – 548mm (サプレッサー装着 536 – 789mm)
重量:1480g (サプレッサー装着 1710g)
装弾数:65発/ オプション480発
参考初速:71.5m/s(0.51J)
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サバイバルゲーム実戦投入!
マック10 は早速、40余名が参加するアウトドア・定例ゲームに実戦投入を行うことができた。もちろん充分な戦果を挙げられたが、これまで成し得なかったような戦術を展開することもできたので、細かい使用感も含めてレポートしておきたい。
主に片手で運用、最大の利点は軽さと装弾数&弾道制御のしやすさ
ボディと直角になっているグリップはノン・サイティングでも弾道コントロールがしやすい。このカタチは照準に頼らなくても当てやすいデザインと言える。超ロングマガジンによるマスバランスも良好で、向きの微妙な調整がしやすい。それゆえグリップの大きさ(握りにくさ)はあまり影響しなかった。スリングやストラップがサポ−トしてくれるおかげもあるだろう。そして本体が軽いこともあり、腰だめより片手射撃で充分戦力を発揮できる。ただ有効なのは主にフルオート戦で、回転レスポンスや、ノーマル照準の見にくさを考えるとセミオート戦ではあまりMAC10を使うべきではないだろう。
▼トリガープル・ストロークはタイトで、無駄な工程が少ないため、片手撃ち時のブレも抑えられる。
片手で使えるということは、もう片方の手は完全フリーなので、遮蔽物やアイテムをつかむことができたり、要人救出戦などにおいては要人を誘導するためにも空けておける。だがそれよりも重要なメリットは、半身や自由な姿勢で射撃できることだ。両目両腕で構えて、敵に自分をさらして射撃する必要が無く、遮蔽物に隠れて MAC10 を突き出して掃射、または相手に対して横向きで射撃、といった具合に自分の被弾面積を格段に狭められるという点であろう。
「無茶な戦術」の展開〜利点を生かしてアグレッシブに攻める
480発という装弾数は、基本的に弾切れを心配することなく突入攻撃ができる。EXバッテリーとメカのアタリがつけば、満充電〜500発くらいまでは15発/秒程度で充分なスピードを持っているし(だがその後は回転数が若干落ちる傾向)、相手の位置を掌握したなら、片手フルオートで撃ちながら回り込んでヒットを得るまでアタックし続けるという超攻撃的な戦法が可能である。または、数人が少し離れた場所に潜んでいるようなシチュエーションで、なぎ払うように撃ちこみながら突入といった具合に、片手で身動きが取りやすく、銃口の向きが容易に変えられること(手首だけで180度)を最大限利用して「無茶な突入」を試みることが出来る。MAC10 を装備して、やられるのが嫌だから後ろにいよう、などと考えていてはいけない。チャンスを得次第、とにかく前に出て、自分1人がやられても3人倒す、という方針で是非挑んでほしい。この攻撃方法こそがMAC10使いの楽しみであり、真骨頂と言えるのではないだろうか。私がこの MAC10 をおおいに気に入ったのは言うまでもない。フルオート主体のゲームなら、これ一機だけで楽しめそうだ。ちなみにノーマルマガジンは1発も余さず全弾撃てるが、480連マガジンはゼンマイを3回フル巻きしないと全弾撃ち切れない。つまり、一度の突入で190発が有効といえるが、終盤では弾が途切れたりするので、マメに巻き上げるのが良さそうだ。残る課題は、回転数と迫力がやや不足している点だけなので、何とか改良したい。
有効射程は35m程度で当然ながら MP7 や Vz61 と同等、「イングラム」ということで言えば過去にモデルアップされたどのイングラムよりも秀逸な性能である。EXバッテリーのスタミナは初回充電で1000発以下の発射弾数だったが、これはアタリがつけば1500発程度まで伸びる。ともかく最初のバッテリー数本分は機関部とバッテリーの「慣らし運転」と考えたほうがよいだろう。
ストックは、テンションをかけると勝手に伸びる
LAYLAXバンジースリングを利用し、いざサイティングして撃とうと手を延ばした瞬間、ストックが伸びてスポーンと外れてしまった。やはり マルゼン M11 同様、ロック部分にテーパーがかかっている構造上やむを得ないかもしれない。ただし、自重に対しては伸びないので、首かけ運搬時や腕を張らない射撃では問題が無かった。なお基本的な運用においてはストックを伸ばす必要は無いと感じた。
唯一のネック?バッテリーの選択肢
少なくとも1000発以上撃ってアタリがつけば、回転数やレスポンスについては標準の電動ガンと遜色ないようだが、ゲームで1日フルに(撃ちまくって)使うとEXバッテリー4本以上は消費する所で、ここはできれば ニッケル水素7.2V1100mAh 以上のパワーソ−スが欲しい。次回ゲームではニッケル水素の内蔵もしくは外部ソースを検討したいと思った。そうすれば回転数とスタミナを同時に強化できる。ためしに 8.4V1400mAh の NIMH につなげてみたところ、秒間18〜20発程度になるだろうか、相当速い回転数で回るので、できれば一度これで使用してみたい。
バッテリー強化チューニングの可能性
説明書にヒューズの交換方法ということで簡易分解の説明があり、ネジ1個とピンをはずすだけで、上記写真のような分解ができる。写真をご覧の通り、意外にもフレーム内部に多少のスペースがあるので、外部ソース用コードぐらいは通すことが出来そうである。その際、EXバッテリー受け端子部分のネジに追加でラインを噛ますことも出来そうなので、そうすれば標準バッテリーとのハイブリッド化ができそうである(ちなみにEXと同時使用はしないほうが良いと思われる)。近々挑戦したい!
外部バッテリー化の検討
MAC10 のパワーソースを強化するのにはいろいろな方法が考えられる。
果たしてどの方法が自分に一番良いのか、考えあぐねているが、少したてば下記1の理想的なバッテリーが開発されたりするのではないかという期待も消せずにいる。いずれにしても、スイッチやメカの耐久性を考えると7.2Vのままで容量をあげるという方向性になるだろう。それでも十分回転数は上がることを、プロライト電源(7.2V1100mAh)でも確認しているためだ。
パワーソース強化方法案
1:EXバッテリーと同サイズのニッケル水素バッテリーを使用する(未発売)
セルが特殊なサイズのため、どこかで新規開発をしてもらわないと実現できない。ただこのサイズで作ると、せいぜい700〜900mAhがいい所ではないだろうか。
→埼玉のSYSTEMというショップで、7.4Vリチウムバッテリーが売っているという情報がある。2008.01
2:内部に大容量バッテリーを実装する
イーグルのインテレクトNIMHの横幅は マルイ MAC10 のアッパーレシーバーにぎりぎり入る。少し傾ければスペース余裕もあるので、配線をコネクター式に換装して、アッパーレシーバーのインナーを削ってスペースを確保、そこにRC用の7.2V1400mAhミニ縦列orミニ横列バッテリーを入れる。スペース確保のために純正コネクターは破壊が必要なので、EXバッテリーは使えなくなるだろう。
3:内部配線をいじって、外部バッテリー仕様にする
標準のコネクタ部分を分解してうまく線をつなぎ、内部を通して(レシーバー要加工)、後方にDCジャックをつける。うまくいけばEXバッテリーも使用できるハイブリッド型となる。
4:LAYLAXバッテリーアダプターを使用して外部バッテリー仕様にする
内部を通して(レシーバー要加工)、後方にDCジャックをつける。もっとも加工が少ない外部化方法。内部に中継コネクタを設けて切り離せるようにすれば、EXと外部ソースどちらかに切り替えができる。
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