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ハンドガン の記事一覧

東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス ~ 才色兼備のベーシックハンドガン

2006/4/01 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス
東京マルイ ベレッタM92F クロームステンレス(INOX) GBB

スペック
全長:217mm
重量:740g
装弾数:26発
参考初速 72.5m/s(0.526J)
・固定ホップアップ
・フィンガーチャンネル付きラバー調グリップ

美しく力強い M92F アイノックス
東京マルイ が ブローバックガスガン 第一弾 として 1999年に発売したのが ベレッタ M92F である。本当の第一弾は、1986年の S&W M59 と ブローニングハイパワー だったが、 ブローバック と呼ぶには 機構的にもデフォルメの強い製品だったので、思い出としてしまっておこう。
さて、東京マルイ ベレッタ M92F は、2002年にシルバーモデルである クロームステンレス が加わった。硬質の クロームシルバーメッキ が施されたことで、ベレッタデザイン の美しさが引き立ち、魅力が倍増している。実銃は「inox」と呼ばれるが、イタリア語で ステンレス のことで、イノックス あるいは アイノックス と読む。映画にも多く採用され、映画「 バイオハザード 」でもミラ・ジョヴォヴィッチ が、倒れている警官から抜いて ゾンビ犬に向けて連射し、その最後にアップで映されて その迫力を醸し出していた。あのカッコいいスロー描写に痺れたファンも多いのではないだろうか。他にもドーンオブザデッド、ランドオブザデッドなど、ゾンビ映画に ベレッタ M92F – INOX いうのは、もはや定番の感もある。

ブローバックガスガン の ベレッタ M92F 系モデル は、WA や KSC からも発売されているが、実射性能の高さはこのマルイ製には及ばない。WA が初めてマグナブローバックの INOX を出したとき、これはカッコいい!とすぐに購入してみたものの、ホップアップが全く役に立たず、ブローバックとメッキの美しさを楽しむだけのハンドガンになっていた。最近も WA から M9A1 のステンレスモデルなどが発売されたが、相変わらずホップアップは改良されていないようである。またシルバーが塗装では、あまり意味が感じられず、メッキでないと耐久性の面で不安が残る。

東京マルイ M92F のブラックモデルも過去に所有していたが、ノーマルバージョンでは今一歩、表面仕上げ や 質感 が足りなかった。マガジンキャッチ が プラスチック製であったりして、随所に コストダウン のあとがみられるのである。しかし、 クロームステンレス モデル は、硬質メッキにより一定の質感が維持され、マガジンキャッチ なども メタル化されており、格段に出来が良くなっている。

ブローバック・テイストは今一歩のところ
ブローバックの感触は WA や KSC に及ばず”軽い”印象で、手ごたえ、反動があるほどではない。あくまで次弾装填を目的にしているだけのような軽さだ。冬季はより一層頼りなくなってしまう。だがゲームで信頼できるベレッタは唯一これしかないのが現状である。願わくば WA のマグナブローバックシステム に マルイ の ホップシステム が載ってほしいところだ。(※東京マルイ M92F はその後、エンジン部分が改良され、2011年現在では初期モデルよりハードなキックを楽しめるようになっている。)

東京マルイ ベレッタ M92F クロームステンレス

多数のカスタムパーツと、楽しいチューンナップ
いまいち至らない点があるものの、カスタム魂をくすぐる細かなパーツが、幸いにして用意されている。
まず1つ目は、アングス の メタルアウターバレル。重さや作動音にあまり変化は見られないが、触ったときの冷たさと表面的な丈夫さが気に入っている。
2つ目は作動性向上に定評のある、PDIピストンカップ。ブローバックエンジンのプラスチックカップをOリングタイプに置き替えるもので、摩擦が少なく冬季でも作動性が向上する。マガジン温度を維持するのが基本条件だが、実際これを装着するとキック力が増し、ABSスライド の WAマグナと同程度の感触を得られ、非常に楽しい ブローバックガスガン となる。
3つ目、グリップ はノーマルの フィンガーチャンネル よりもシンプルな、スタンダードタイプ が好みなので、東京マルイ エアーコッキング M92F のものを流用してみた。実際はフィンガーチャンネルがあったほうが握りやすく、射撃も安定するのだが、見た目の好みで変えている。
これだけチューンしても、他社の M92F を単体で買うのとほぼ同じ値段なのが嬉しい。マルイ製品全般に言えることかもしれないが、買った後も楽しむ余地があるのは良い。

ホップアップを改良してみる
M92F のホップアップシステムには個体差があるようで、最初から適性ホップアップのものもあれば、若干かかりが弱いものもあるようだ。(逆に強すぎるというのはあまり聞いたことがない)
固定ホップなので単純な構造であり、調整も容易にできる。本来ここは可変ホップであって欲しいが、それは次期バージョンアップに期待することにしよう。
とりあえず現行M92Fに対しては、ホップパッキン上部のテープ貼り付けによる加圧が可能である。少し弱いと感じたなら、2x4mm程度のビニールテープなり、グラステープをパッキンに1~2枚貼ってかませば、適正な状態になってくれるだろう。20mだった有効射程が30mに延びるに違いない。

もうひとつの、ブローバック改善方法
ノーマルのリコイルスプリングは結構弱めで、どんなに条件の良い(気温の高い)コンディションでもリコイルスピードが遅い。スライドが下がりきった時と戻ったときで2回、やや間隔のあいた音が聞こえる。これを短い間隔、つまり1回の音に近づけるには、リコイルスプリングの交換が効果的である。これもまた幸いなことに、リコイルスプリングは色々なバリエーションが販売されており、不等ピッチでほぼ同じテンションのものから、やや強めのテンションまで出揃っている。価格も1000円前後と安く、交換も非常に簡単なので、一度交換してみるとよいだろう。私は「不等ピッチでほぼ同じテンションのもの」を装着してみたが、ノーマルよりも戻りが早くなって調子が良い。スピードだけで言えば KSC の M9 (07ハードキック) と同等といえるかもしれない。東京マルイ M92F のスライドの軽さは何ともしがたいが、実用面を捉えれば決して不満ではない。

M92F クロームステンレス は、眺めて良し、ゲームにも良しと、まさに才色兼備なガスブローバックハンドガンに仕上がっており、買っておいて損は無いと思う。女性にも似合うのではないだろうか。インドア戦、アウトドア戦 どちらにおいても是非、カッコよく使いこなしてみてほしい。

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マルシン ベレッタ M84 (固定スライド) ~ 唯一のモデルアップ!

2006/2/07 By: maxi カテゴリー: ハンドガン


マルシン ベレッタ M84 ガスガン
マルシン ベレッタ M84
固定スライド ガスガン

スペック
全長:172mm
装弾数:15発
参考初速:85m/s – 0.2g (0.725J)
全長172mm、重量610g
・シングル/ダブルアクション
・可変ホップアップ

流麗なイタリアンデザインを再現
ベレッタ の中でも、屈指の美しさが魅力の M84 モデル。ベレッタ M1934 に勝るとも劣らない、コンパクトで美しいデザインは、何度見ても飽きることがない。トリガーガード前面が滑らかな「 M84 」はマルシンからのみ唯一モデルアップされている。シルバー(ABSメッキ)とブラックの2種類が用意されているが、それぞれ全く雰囲気が異なるのも面白い所である。しかし残念ながら、現在発売されている M84 は、刻印やマガジンがリアルでは無かったりするので、リアルさを求めるなら、WA の M84FS を選んだほうが良いかもしれない。なおマルシンも、一時期 WA からライセンス賦与を受けて、ベレッタ刻印の M84 も作っていた。

マルシン ベレッタ M84 ガスガン

静粛性と安定性の光るコンパクトオート
スライド固定ガスガンであるがゆえに、「年間を通して遊べる」「ガスの燃費がよい」「故障しない」ことがアドバンテージとなっている。そういった部分から、ゲーム向けにも充分使えると考えて良いだろう。冬季では役に立たないガスブローバックに比べ、こちらはむしろ冬用のガスガンというポジションを得られるはずだ。パワー規制後も、このサイズにしては充分なパワーを確保している。また動作不良もめったに起きない上、静粛性・命中精度も充分に高い。ホップアップ性能は、マルイには及ばないが、WA M84FS よりは断然良く、ゲームのサブウェポンとしてなかなか信頼のおける一挺だったりする。そういう観点でみれば、コレクションに加えても良いモデルといえよう。

トリガー・ハンマー以外の可動部分としては、スライドが若干動くが、ハンマーをコッキングできるまでは後退できない。あとは、ディスアッセンブリーレバーは別バーツで、回せばスライドとフレームが分離するようになっている。

マルシン ベレッタ M84 ガスガン

システムとしてはオーソドックスなバレル後退型であり、トリガープルもやや重めとなる。しかし銃のサイズが小さいこともあって、連射してもあまり気にならないレベルの重さだ。そのほか気になった点は、メタルパーツの品質感(仕上げの質)がやや低いことである。但しこれは、マルシンのガスハンドガン製品全般に言えることでもあり、マルシン製品に関しては”細かいことを気にしない”ほうが吉である。

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