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G&G F2000 (G2010) 電動ガン vol.6 ~ マガジンキャッチ改修

2011/4/28 By: maxi カテゴリー: ライフル


G&G G2010 (F2000)
G&G F2000 (G2010)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:758mm
重量:3300g
インナーバレル長:430mm
装弾数:450発
参考初速:82.1m/s (0.67J) ※スプリングアジャスター実装(パワー調整機能付き)
軸受け:8mmボールベアリング
モーター:ハイトルク・ショート(25000rpm)

←G&G F2000 (G2010) 前回のレビュー記事 (vol.5)

ボディの完全分解
マガジンが抜けなくなる不具合が出てから、ボディの完全分解による修理が面倒で、先送りにしていたが、やっと修復に至った。ボディーを分割するときに、ネジを10本以上取らねばならないのは、単純ながら骨の折れる作業で、しかも六角ビスとロックナットという組み合わせになっている。一気に力を入れて回すとナットを受けるボディ側をナメてしまいかねないので、分解の際は集中して力加減を調整しながら丁寧に行わなければならない。

▼問題のマガジンキャッチ一連。長いバーを介してシーソーで作動させる構造になっている。
G&G F2000 マガジンキャッチ 修理

マガジンキャッチの問題点
下記の写真を見るとわかるが、F2000では「マガジンキャッチボタン」を下から押し上げると、テーパーの擦れ合いによってシーソーが動く仕組みになっている。分解したところ、3点の問題が見受けられた。
G&G F2000 マガジンキャッチ 修理

構造上の問題
1.シーソー(事実上のマグキャッチ)にテンションをかけているスプリングが強すぎる
2.マグチェンジするたびに、部品が擦れる (いずれ磨耗)
3.シーソーの取り付けにガタがある (軸受け部がボディ一体のプラ)

1のせいで、早々に2と3が発生するという、やっかいな仕様である。マガジンキャッチは頻繁に使用する箇所だけに、もっとうまく設計して、耐久性を持たせてほしかった所だ。
具体的な対策

色々な方法を検討して試行錯誤の結果、下記の方法で修復してみることにした。

▼テーパー摺動部分のカサ上げ
シーソー側(マグキャッチ側)の擦れる部分に、2×20mm程度の銅板(0.3mm厚)をぐるっとひと巻きして、ハンダで固定。プッシュボタンでしっかり押し込められるようにカサあげする。取り付け時はグリスアップが必要だ。
G&G F2000 マガジンキャッチ 修理

▼マグキャッチスプリングのカット
3巻きぐらいカットして、テンションがやさしくかかるようにする。このスプリングは長すぎるうえに固い素材が使われており、周辺パーツへの悪影響が考えられていない。国産ならこのような素材は使わないだろう。
G&G F2000 マガジンキャッチ 修理

マグキャッチ部分のツメを浅くする
必須ではないと思ったが、直接マガジンをロックする部分を、ヤスリで削ってツメを浅くしておいた。シーソー構造の影響で、引っ込んだとき斜めに角が飛び出てしまうので、それにあわせて斜めに削った。
G&G F2000 マガジンキャッチ 修理

以上でマグキャッチのチューニングは完了となる。各パーツの消耗が考えられるので、いつまで持つかは分からないが、あとは使って様子をみるしかない。G&Gは比較的レベルの高い中華だと思ったが、あと一歩の詰めが出来ておらず惜しいところだ。

おまけチューニング作業
分解ついでに、気になっていたところをチューニングしておいた。

トリガープルの軽減
トリガーの引き具合が重かったので、トリガーに直接テンションをかけているスプリングを2.5巻きカット。少しずつカットして調子を見た。スプリングは先ほどのマグキャッチと同じで、無用に長く固い素材が使われている。やりすぎるとトリガーの戻りが悪くなるので注意が必要だ。ともかく、これでトリガーを引くのが相当ラクになり、セミオートも使いやすくなる。

2発バーストの問題
組み上げたあとテストしてみると、セミオートの際に必ず2-3点バーストになってしまうようだ。スイッチ周辺をチェックしてみたが、グリスアップも行ってあり、カットオフの動作は軽やかで特に問題は見受けられない。
もしかしたらバッテリーとモーターのバランスが崩れているかと思い、試しに通常使っていたリポバッテリー(7.4V1800mAh20C)から、ニッケル水素(マルイ8.4V)に変えてみたところ、バーストがまったく無くなった。

そのリポバッテリーではパワーがありすぎて余計に回転してしまうということになるだろうか。解消法は・・・素直にマルイ・ニッケル水素を使うか、リポのグレードを800mAhなどに落とす、モーターのグレードを落とす(EG700とか?)などになりそうだ。とりあえずは最も手軽な、バッテリー側で調整しようと思う。

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G&G F2000 ( G2010 ) 電動ガン vol.5 ~ マガジンが抜けなくなるトラブルと解決案

2011/2/18 By: maxi カテゴリー: ライフル


G&G G2010 (F2000)
G&G G2010 (F2000)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:758mm
重量:3300g
インナーバレル長:430mm
装弾数:450発
参考初速:82.1m/s (0.67J) ※スプリングアジャスター実装(パワー調整機能付き)
軸受け:8mmボールベアリング
モーター:ハイトルク・ショート(25000rpm)

←G&G F2000 (G2010) 前回のレビュー記事 (vol.4)

G&G F2000 はゲームに数回投入したが、なかなか安定した性能を見せてくれた。個人的な難点としては、大柄なボディのために若干身動きが取りづらく、後方支援ポジションになりがちだったことだろうか。
さてその後、しばらく使用せずに置き、久々にゲームへ持ち出そうとチェックしていたら、マガジンが抜けなくなるトラブルが発生。純正の450連マガジンが抜けなくなってしまった。

▼問題のマガジンキャッチ部分。ダイキャスト製で頑丈なパーツだが、斜めに飛び出ているのが見える。
G&G F2000 (G2010) マガジンキャッチ 不具合

▼メカボックスを外してチェックしてみると、マガジンキャッチの引き具合が甘くなっており、上部のカバーを開けて該当のパーツを棒で押し込んだら、マガジンは抜けおちた。
G&G F2000 (G2010) マガジンキャッチ 不具合

▼リリースボタンをいっぱいに押した状態でもこれだけ爪が出ている。2-3ミリ程度だろうか。
G&G F2000 (G2010) マガジンキャッチ 不具合

購入後、今までは問題なかったのに、なぜ突然こうなったかを考えてみたが、グリップ後方にあるリリースボタンから、テコを介してキャッチを動作させているため、使用を繰り返してどこかがヘタったものと見受けられる。または、引っかかって抜けない状態でグイグイ引っ張ったため、周辺の保持パーツにガタが出たかもしれない。それ以外にも、マガジンを引っ掛ける部分にあるスプリングが固そうなことも原因の一つと思われる。応急処置としては、メカボックスを一度外す以外に、「プラ板」をマガジンとハウジングの隙間から挿し込み、キャッチを開放する方法が考えられる。

さて・・これはどうしたものか。マグキャッチの分解に至るには、ボディをバラす必要がありそうで、恐らくかなりの工数がかかってしまう。それも視野に入れて、いくつか解決方法を考えてみた。

F2000 マグキャッチ修正案
1.キャッチ(ダイカスト製)の爪部分を2-3ミリほど削る
2.キャッチの爪部分にあるスプリングを弱いものに変える
3.テコ部分のクリアランスや、ボタンのストロークを見直し、もっと押し込めるようにする
4.マガジン側でオフセットさせる(へこませる)

「1」は一見簡単そうだが、非常に危険性がある。なぜなら3ミリも削ると爪が無くなってしまい、マガジンが落ちるなどの副作用が起こるに違いない。「4」は同じ副作用と、マガジンの汎用性が無くなるのが問題だ。となると、「2」と「3」を組み合わせてやってみるしかなさそうだ。
この現象は、他社のマガジンでも同様に起こるため、騙し騙し使うわけにもいかず、根本的に解決しなければならない問題といえる。この製品は出来が良いと思っていたが、残念ながら思わぬところで手間のかかる電動ガンだったと言わざるを得ない。

→G&G F2000 ( G2010 ) 次のレビュー記事 (vol.6)

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G&G F2000 (G2010) vol.4 ~ 詳細徹底レビュー メカボ分解編

2010/7/03 By: maxi カテゴリー: ライフル


G&G G2010 (F2000)
G&G F2000 (G2010)
スタンダード電動ガン

スペック
全長:758mm
重量:3300g
インナーバレル長:430mm
装弾数:450発
参考初速:82.1m/s (0.67J) ※スプリングアジャスター実装(パワー調整機能付き)
軸受け:8mmボールベアリング
モーター:ハイトルク・ショート(25000rpm)

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F2000 のメカボックスをチェック!
F2000 の美点は、P90と同様にメカボもプラスネジ2本で簡単に取り出せるところにある。電動ガンとして実に素晴らしい構造だ。さて、取り出してみたところ、おかしな所が・・・

▼まず、シリンダーのホール(エア抜き)位置が前方寄りにある「MP5K」仕様になっていた。430mmのインナーバレルに、これではパワーも出まい。いやむしろ、これでも80m/sでるのか…と感心してしまった。日本向けの調整なのか、組み違いなのかは分からない。しかし、反転させても360mmバレルサイズなので、標準の430mmバレルは少々長い気がする。そのため、363mmインナーバレルを組むか、フルサイズシリンダーへ交換のいずれかに変更しようと思う。幸い、どちらも予備パーツを持っている。おそらく、全ての個体がこのような仕様ではないと思うので、購入したら一度、診断しておいたほうが良いだろう。いやはや中華は面白い。次はメカボをバラしてチェック&チューニングを進めたいと思う。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

G&G F2000 (G2010) メカボックス

F2000 メカボックスの分解手順
総重量785gのヘビーデューティなメカボックス。やはり P90 と非常に類似している。表面も内部も、荒いブラスト仕上げのようにザラザラしている。こういうのをロストワックス製法と言っただろうか。その重厚さのおかげで静粛性が高いように思える。二重のスイッチシステムもP90と同様だ。ただしスイッチの配置はP90と全く異なっている。なお、上部のレールを除いて、2.5mmの六角レンチが1本あればすべて分解が可能となっている。

G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼モーターとスイッチの分離
P90、バージョン6と同様の構造。互換性があるかどうかは分からない。スイッチは取り付け部が、メカボを挟み込む形で、ネジ2本で留まっている。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼標準サイズのシリンダー
後で363mmのマッドブル・バレルでも試そうと、シリンダーの向きを反転させてセットすることにした。後の初速テストで分かるが、方向が間違っていたのは単に組み間違いであろう。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼不等ピッチスプリングが標準
表面をグリスアップしてセット。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼泥グリス
ドロドロになったグリスや、謎のカケラなどが見つかり、やはり中華と思わせる部分はある。グリスをアルコール(タミヤRCクリーナースプレー)で洗浄し、マルイ純正グリス2種類+タミヤセラミックグリスに塗り替え。
ボールベアリング軸受け(8mm)が標準となっている。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼ギヤは強化型。シムの位置を記録。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼後方吸気シリンダーヘッドが標準
打撃面のホールにわざわざスパイラル状の溝が彫ってある。どこかのメーカーで出していたかどうか、また効果の程は不明だ。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼スイッチ部分
スイッチメカの摺動部にシリコンオイルスプレーを吹いたら、セミオートモード時のバースト発射が無くなった気がする。単に戻りが悪かっただけかもしれない。P90も同様で、スイッチのパーツが多く、摩擦が発生するため、カットオフの働きがどうしても鈍くなる。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

G&G F2000 (G2010) メカボックス

▼….ということで、特に苦難も無く、メンテナンスは完了。
新品とはいえ、メンテナンスしたほうが良い(しないとマズい気がする)というのは、高品質なG&Gとはいってもやはり中華だった。これだけで済むのなら、まだ良いほうだとは思うが…。
G&G F2000 (G2010) メカボックス

さて、箱出しでおかしなことになっていた初速は、最大約99m/sから下方にアジャスターで自在に落とすことが可能になった。ちなみに分解組み付け後は、何故かアジャスターが、マイナスドライバーだけで操作できるようになった…。今回は初速を約90m/sでセッティング。いよいよ実戦投入だ!

G&G F2000とFNCの海外動画レビュー

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