GUN道場レビュー

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ライフル の記事一覧

東京マルイ H&K G36C (vol.3) 〜 チェック&メンテナンスの大切さ

2009/5/30 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ H&K G36C ACOG スタイル
東京マルイ H&K G36C
スタンダード電動ガン

スペック
全長:500mm – 718mm
重量:2850g
装弾数:50発/ オプション470発
参考初速:89m/s – 0.2g(0.79J)

←東京マルイ G36C (STD) 前回のレビュー記事 (vol.2)

参考:東京マルイ G36C カスタム グルーピングテスト
・仕様 前述のスナイパーver.(6.03タイトバレル/Hホップ白/ピストンヘッド変更)
・状況 室内10m無風 – ハンドガード部レスト状態
・照準 ACOGタイプ4倍使用
・ターゲット 円の直径は20mm程度
・BB弾 エクセルバイオ0.2g
東京マルイ G36C グルーピングテスト 10m

実戦(遠距離戦)でなかなか高い性能を発揮したG36Cの射撃テストを実施。しかし結論的に10m程度では、役に立たない結果であることは申し訳ない。いつでも行える室内テストはこれが精一杯である。出来れば40mで同様のテストを実施してみたいところである。

東京マルイ G36C ACOG スタイル

ゲーム投入後に再度、屋外テストを実施してみたところ、残念ながら命中精度がひどい結果になってしまった。セミオートでもフルオートでも、AK105より有効射程と集弾精度が低い結果となった。しかしこれは、前回のテストと違いすぎるため、メンテしてみる必要がある。

→撤収後、インナーバレルの清掃をしてみたところ、若干の汚れがあった。

→さらに原因を探るため、バレル部分を分解したところ、ピストンのグリスの飛沫がインナーバレルに付着していることを確認。

どうやらピストンヘッド組み換えの際にグリスを付け過ぎたようで、単純なミスであった。シリンダーやピストンには種類によって適量なグリス容量というものがあり、サジ加減はなかなか難しいところである。ピストンヘッド一つ換えただけでも、Oリングの密着具合により、柔らかめのグリスを少量、固めをやや多目、などの各セッティングが必要になる。またこれは、チューンナップを行うとマメなチェックやメンテナンスの必要が増すことの一例といえる。

なお、この分解を期に、インナーバレルやホップシステムをノーマル状態に戻してしまった。
理由は、非常に個人的な意見でしかないが、
第一に G36C スナイパーver.をゲームで使用して、確かに中々の精度や、高い戦果を誇ったにも関わらず、ゲームが面白くなかった、という点がある。
遠くからラクに当たりすぎるため、頭を使ったゲームが出来なかったという部分である。本来なら、性能が良いに越したことは無いはずだが、自分が偏屈なのかもしれない。ただ、この趣味を長年やっていると、次第に単なる高性能以外を求めるようになってくる気はする。
二つ目は、G36C が、アサルトライフルというよりも、SMG的な使い方のほうが向いていると感じた点。G36C は非常にコンパクトで、機動力と拡張性に優れるが、バレルを長くすると当然そのメリットは多少なりともそがれる。実際にノーマルと スナイパーver.を比較したところ、性能差からみてノーマルで十分と判断し、元に戻した。

→東京マルイ G36K (次世代電動ガン) のレビュー記事

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東京マルイ AK105 (vol.2) 〜 カスタムパーツ研究 6.1mm ルーズバレルの効能

2009/5/21 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ AK105 カスタム
東京マルイ AK105
次世代電動ガン AK74MN ベースカスタム

スペック
全長:833mm
装弾数:74発/ オプション480発
実測初速:93m/s – 0.2gエクセル (0.87J)
※HOP解除/適正時とも同じ値、ノーマル比+4m/s

装着品
・ZEN AK105 フロントキット
・アングス 6.1mm アルティメイトテフロンバレル

←東京マルイ AK105 前回のレビュー記事 (vol.1)

久々のインナーバレルチェンジ
AK105 にルーズバレルの組込みを実施。20年以上前からエアーガンで遊んでいながらも、ノーマルよりルーズな方向にインナーバレルを変更するという試みはしたことが無かった。唯一アングスがそのようなパーツを販売しており、気になっていたため、興味本位で試してみることにした。

■インナーバレル: アングス アルティメイト テフロンバレル 6.1mm (365mm-M4用)
■ホップラバークッション換装: ビッグアウト Hホップ (黒)

ルーズバレルのメリット
・理屈では、より多くのエアーを「BB弾の前方」に送ることになり、エアの流れの中に弾を乗せられる(?)
・理屈では、内径に余裕があるため、接触回数および接触面積(乱回転要素)が少ない(?)
・遠距離での命中精度が上がる(?)
・弾を選ばない(?)
・振動の影響を受けにくい(?)
・初速が上がらなくてすむ (× ノーマルカット6.08×370より上がったので何とも言えず)

AK74M のフルサイズシリンダーに365mm程度のバレルではエアー量が過多な状態と思われるが、ルーズバレルの利用により多少なりとも適正化+命中精度向上が図れるのでは?という興味もあり、テストをしてみることにした。しかし、上記の”理屈”2点は調査のしようもないため、想像の世界でしかない。なおチューンナップといえば昔から「タイトな精密バレル」が一般的だが、経験的に初速が上がる以外の効能は見出せていないうえ、すぐに汚れて性能が低下するような副作用や、安定性に欠ける印象があるため、基本的にノーマルバレルを好んで使っていた現状がある。

東京マルイ AK105 カスタム

テスト結果 1 【屋外30m】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
河原で屋外テストを実施。約5m/s〜という強風にもかかわらず、なかなか高い安定性と飛距離を確認した。※(カッコ内)の記号は上記の疑問符に対して体感できたかどうかを示す

>・遠距離での命中精度が上がる(?)
弾速が安定維持され、非常に素直でストレスの無い飛び方をする。何というか「丁寧」に弾が撃ち出される様子であり、ボールに例えると、足で蹴りだす感じではなく、腕で投げられているような印象とでも言おうか。その飛び方を見た感じではG36Cスナイパーver.よりも安定しているように見受けられ、到達距離にも目を見張るものがあった(ただし強風の影響も考えられる)。短いバレルにもかかわらずM14と同等またはそれ以上の集弾性能を持っているように見えた。

>・弾を選ばない(○)
エクセル0.2g弾とマルイ0.2g弾(ともにバイオ)をそれぞれ試したところ、ホップの調整が不要であった。タイトバレルでは弾・ホップシステムともにシビアなセッティングを要求されるが、こちらは確かに弾を選ばず安定した飛びを発揮するようである。(ただしバレルだけではなく、Hホップの影響も考えられる)

・振動の影響を受けにくい(?)
感覚的なものではあるが、次世代電動ガン特有の振動の影響を受けにくいように見受けられた。

内部のテフロンコーティングも功奏しているかもしれないが、何となくうたい文句どおりの効果がありそうな気はする。バレルの交換だけでは最終的に体感できる部分は少ないだろうが、BB弾の種類や状態変化への許容が大きいのは確かと言えそうであり、安定性に優れているように見受けられた。ノーマルの設計思想に通ずるかもしれないが、シビアなセッティングをせずとも、安定した性能を発揮する、というのは戦いにおいては非常に重要なポイントといえる。
今回は風の影響が大きかったため、試し撃ち程度に終わってしまったが、また風の無い日に詳細なテストを実施したい。今回は風が強いにもかかわらず、着弾点が安定していたような気はする。ゲーム実戦では風が強いこともままあるわけで、その他どんな条件下でも安定するなら尚良いと思う。

東京マルイ AK105 カスタム

コラム:「ルーズクリアランス」で思い出すこと
「AK47」と「1911ガバメント」は軍用銃で「ハンパなく」成功した2挺だが、共通しているのはパーツ同士がスカスカ(ルーズ・クリアランス)に設計されており、何よりも「確実な作動」を重要視している点である。それが銃である以上、いかなる場合でも撃てなければ意味が無い、という実に原点に即したものである。その結果、泥に突っ込もうが、砂をまぶそうが確実に発射できるという「銃としての信頼性」を勝ち得ている。何となく、今回のルーズバレルにも共通したものを感じた。

「弾のうち出しかた」
今回のテストで、もう一点思いだしたことがある。それはBB弾へのエネルギーの貯められ方で、このルーズバレルにおいては、弾にエネルギーがじっくり貯められる印象がある。つまり、弾が落下する地点まで、弾速や安定感が比較的維持されるという意味になる。
ビリヤードで例えると、勢いよく弾いた玉は他の玉に当たると一瞬でエネルギーを失って(伝えきって)止まってしまうが、逆にそろっと押し出した玉は、他の玉を蹴散らしながら進み続ける。ガスガンなど一気に高圧をかける場合は前者の状態、スプリングでゼロから順にエアを圧縮する方法は後者に例えられる。後者の中でも、とりわけフルサイズシリンダー+適度なルーズバレルがエネルギーの保管には向いている=安定するということになるのだろうか?

→東京マルイ AK105 次のレビュー記事 (vol.3)

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東京マルイ H&K G36C (vol.2) 〜 スナイパーカスタムver.

2009/4/27 By: maxi カテゴリー: ライフル


東京マルイ G36C スナイパー カスタム
東京マルイ H&K G36C
スタンダード電動ガン

スペック
全長:500mm – 718mm
重量:2850g
装弾数:50発/ オプション470発
参考初速:89m/s – 0.2g(0.79J)

←東京マルイ G36C (STD) 前回のレビュー記事 (vol.1)

狙撃用カスタマイズ
マルイ H&K G36C は、前回、「オールマイティ・ゲームウェポン」として期待したものの、やはり現実は厳しく、247mmのショートバレル(インナー)では 30m以内の CQB は得意でも、40m付近での狙撃には厳しいものがある。20〜30mのCQB戦ならば、G18C や MAC10、 UZI などの、より小さなSMGで充分渡り合えると思うため、アサルトライフルには何となくそれ以上の精度や、違う戦い方を求めてしまったりする。その答えを求めて、G36Cをカスタムしてみた。軽量で扱いやすいインターフェースの G36C に、M14 並みの遠距離安定性を付与するのが目的である。

【東京マルイ G36C チューンナップメニュー】 ━━━━━━━━━━━━━
「エア吐出の安定(ロス排除)+インナーバレルの延長+HOPシステムの1ランクアップ」 の3点により遠距離安定性を高めるチューニングメニューの一例である。

・駆動(ギヤ、モーター)=ノーマル
・電装(スイッチ、コード)=ノーマル
・剛性(フレーム、バレル保持)=ノーマル
・バッテリー=イーグル(インテレクト)ニッケル水素8.4V1600mAh-ZAPPED

●ピストンヘッド換装:システマ エリア1000 ジュラコンピストンヘッド
− エア吐出安定のための基本。コレだけでも遠距離集弾性は向上するが、粘度が低めのグリスを使う必要があり、シリンダーのメンテナンスは必須となる。システマ製はKM製トップヘッドよりもOリングの外径が大きいようで、グリスアップしてもわずかに抵抗があるように感じた。

●インナーバレル換装:マッドブル ブラックパイソン ver.2 バレル 内径6.03mm 全長363mm
− インナーバレルのタイト化は、メリットが見えない為あまりやりたくなかったが、ショップでM4用のノーマルインナーバレルが見つからず、またこのマッドブル製が安価だったため、テストしてみることにした。ノーマルのシリンダーで対応できるのはこの長さまでとなる。珍しいブラックのバレルで、テフロンコートがかかっているぽく、すべりが良い。またアルミ製で軽量である。
小径のエクセルBB弾と組みあわせれば、さほど初速上昇も起こらず、ノーマルバレルと同等の安定性を発揮できるのではないかと思われる。

●ホップラバークッション換装: ビッグアウト Hホップ 白
− ラバークッション部分をツヅミ型のプラスチックパーツに置き換える。これによりBB弾の3点保持=安定化を目指すものである。過去にM733に使用して、効果が微妙だと評じたが、あれはチャンバーの設計そのものが未成熟なことが原因であった。(S-systemのホップテンショナーまたはFirstのストライクチャンバーで解決) G36C はそんなことも無く、有効に働きそうだったので、組み付けを行ってみた。

●アウターバレル追加:ライラクス G36C アウターバレル TYPE-S
− ノーマルよりも116mm長くなる、363mmのインナーを覆い隠すには、プラス10cm程度のアウターの延長か、サイレンサーの着用が必要となる。単なる逆-逆のエクステンションバレルがあれば良いのだが、センター保持のできるこの製品には多少なりともアドバンテージがあると思える。(フラッシュハイダーはノーマルを使用)

●光学システム追加:シュアヒット 4×32 ACOG-type スコープ
●おまけ :フレーム塗装(ブラックスチール)、マガジンハウジング&ストック塗装(カーボンブラック(シリコン耐熱))

今回、メカボは初分解となったが、シリコングリスとブレンドされた高粘度グリスがシリンダーホールからはみ出ていたのを見て、やはりメンテは必要だなと感じた。当然、このような状態で良いわけがなく、粘度が低めのセラミックグリスを塗布して組みなおした。なお、G36CはM16A2系に近い感覚で、ピン2本、六角キャップビス3本を外すことにより、テイクダウンが出来るため、メンテナンスもしやすい機種と言える。

▼ノーマルは非常に寸詰まりでSMGぽかった G36C が、少しアサルトライフルらしくなった。この程度の延長なら、取り回しには何ら影響がない範囲と言える。
東京マルイ H&K G36C スナイパーカスタム

射撃テスト結果 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実は今回のチューンナップメニューを実施する前に、ピストンヘッドの交換のみは済ませていたが、その状態でテストした際に着弾のバラツキが大きかったため、第2フェーズとして当チューニングを実施した経緯がある。
さて今回のチューンにより、まず初速は90m/s(0.8J)でほぼ安定したようだ。その後、屋外でテストしてみた結果、大幅に命中性能が向上したことを実感した。スッと伸びる弾道、多少風のある中でもオープンサイトで、約30m→20cm程度の集弾を見せる。着弾の様子から見て、スコープも役に立ちそうである。また、半信半疑だった、タイトバレル(ブラックパイソン)だが、それほど初速は上がらず、安定性も高くみえることから、これは出来の良い製品と言って良さそうだ。

射撃テスト結果2 2009.05 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
40-45m域での狙撃が可能に!?
アウトドア・フィールドの約50mレンジにおいて、ほぼ無風状態でテストを行ったところ、0.2gエクセル弾使用で、約40-45m位置から30cmのスチールプレートに、60-70%程度ヒットできることを確認した。アイアンサイトでもいけるが、4倍のスコープを載せることで、着弾点が良く分かる。このあたりが電動ガンの最大ポテンシャルではないかと思う。実戦投入はまだ出来ていないが、この集弾安定性は頼もしい。

ゲーム実戦投入! 2009.05 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実戦(定例会)には、通常のドットサイト(ACOG-Type)装着で投入。テストどおり、遠距離での集弾性には目を見張るものがあり、40m程の距離で面白いようにヒットがとれる。たまたま他メンバーのG36Cノーマルver.との比較テストが出来たが、ノーマルでは約40m先で1mほど散るのに対し、こちらは50cm程度に収まる印象があった。久々に、当たる銃の面白さを体感したが、振り返ってみると、楽しいながらも、大して移動もせずに遠くから撃ちまくるような、大味な戦い方となってしまったような気がした。やはり銃の性能は低いほうがゲームとしては面白いのかもしれないが、これはこれで良しとしたい。非常に信頼できるウェポンであることには間違いないと思う。

→東京マルイ G36C (STD) 次のレビュー記事 (vol.3)

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東京マルイ G36C のヤフオク出品状況

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