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リボルバー の記事一覧

クラウン S&W M586 4インチ ガスリボルバー ~ リーズナブルでも侮れない射撃性能

2011/10/24 By: maxi カテゴリー: リボルバー

クラウン M586 ガスリボルバー
クラウン S&W M586 4インチ
ガスリボルバー

スペック
全長:253mm
重量:584g
装弾数:カートリッジ式6発
初速:72.9m/s (0.53J / 10月計測)
・シングル/ダブルアクション
・固定ホップアップシステム

実銃の背景
1980年に開発された、M19の進化型ともいえるリボルバー。357マグナム弾の使用において耐久性が不足していたM19をひとまわり大きくし、耐久性を高めたのが M586 である。コルト・パイソンに似た、エジェクターロッド・ハウジングをもち、射撃時の反動を抑えるデザインとなっている。

現在のエアガンでは超レアとなってしまった、S&W M586 ディスティングウィッシュト・コンバットマグナム。80年代の TVドラマ あぶない刑事 の 鷹山刑事(タカ) が使っていたことで、ある程度の年齢層の人には有名な銃である。コルト パイソン と同クラスのため、非常に使いやすいサイズで、デザインバランスも良いので、是非タナカペガサスシリーズや、マルシン Xカート仕様なども販売して欲しい所だ。

クラウン M586 ガスリボルバー

クラウン の リボルバーシリーズ はかなりのロングセラーで、20数年以上前から、組み立て式エアーリボルバーという原型が存在していた。現在も一万円以下の低価格帯の リボルバー市場を支えている。その中でも M586 は新しいモデルといえるだろう。

よく再現されたデザイン
マルシン M586 モデルガンと比較しても、ディティールはなかなか良く再現していてカッコ良い。全体的なサイズはリアルで、バレルには「SMITH & WESSON」と入り、雰囲気も抜群だ。ただし、サムピース下のマークとグリップのメダリオンはアレンジ型で、本来S-WのところがC-Wと入っている。
あとは、ハンマーノーズが再現されていない点と、トリガーのアーチ角度が異なる程度である。トリガー、ハンマー、サムピースなど主要パーツは金属製で、S&W共通の、サムピースを前方に押してシリンダーをスイングアウトする仕様を再現している。

▼上が クラウン M586 、下が マルシン M586 モデルガン
クラウン M586 ガスリボルバー

カートリッジは空薬莢タイプの真鍮製で、リアルな雰囲気を醸し出している。BB弾はカートリッジの後ろから込めるため、カートを取り出さなくても弾は補充が可能となっている。エジェクターロッドはストロークこそ短いが、ライブ可動する。

▼エジェクターロッドは5ミリほど可動する。空薬莢タイプのため、撃ち終わって捨てる時は最高にリアル。
クラウン M586 4インチ ガスリボルバー

適合するスピードローダーは?
残念ながら、リム径が11.5mmと大きく、38スペシャル、357マグナムサイズ(リム径11mm)のスピードローダーには入らない。44マグナムサイズでは当然大きすぎるので、41サイズなら入るのかもしれない。せっかくのカート式なので、スピードローダーでも遊びたいところだ。

クラウン M586 4インチ ガスリボルバー

カートリッジとチャンバーは弱いスプリングテンションがかかっていて、ある程度密着するようになっている。発射音は低めだが、やや大きく破裂音が響く。あとは、バルブを叩いたときにハンマーが若干バウンドしている感覚が少しだけ気になったところ。

▼透明のホースがガスを導く、エアーリボルバーと同じ仕様。
クラウン M586 4インチ ガスリボルバー

▼ガスはグリップ底から注入するが、バルブからすぐ噴出してしまい、あまり入っていかない。ダイキャストのウエイトはヒートシンクも兼ねているように見える。
クラウン M586 4インチ ガスリボルバー

侮れない実射性能
実射性能は、リボルバーとしてはかなり安定している。14mのシューティングレンジで12cmの的に1/6の確率で当たるかどうかの精度で、6発のうち3発はターゲット周辺に着弾、1~2発は左右か上下に大きく外れる感じだった。これは、充分に狙っていけることを意味し、タナカ ペガサスと同等か、こちらのほうがやや上と思える。東京マルイ製のリボルバーよりパワーもあり、ゲームで充分使えるのではないだろうか。
M586 はデザインもカッコよく、サイズ的にも扱いやすいので、リボルバー好きなら是非試してみてほしい一挺だ。

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タナカ S&W M29 4インチ スチールフィニッシュ ~ 最高峰の輝きと 侮れないポテンシャル

2011/3/16 By: maxi カテゴリー: リボルバー

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ
タナカワークス スミス&ウェッソン M29 4インチ
ペガサス ガスリボルバー
スチールフィニッシュ

スペック
全長:251mm
重量:740g
装弾数:14発
参考初速 64.9m/s – 0.2g (0.42J)
・固定ホップアップ
・ABS スチールフィニッシュモデル

←タナカ M29 4インチ 前回のレビュー記事

最高峰の輝きと、侮れないポテンシャル
この冬、サバイバルゲームで最も使用した感があったのは、タナカ M29 とエアコキSOCOM Mk23だった。もちろん屋外戦ではなく、インドア・セミインドア戦になるが、使った感があるというのはすなわち、ゲームで予想以上にヒットを取った数が多かったということである。2機種とも最低限の火力しかもっていないが、ある程度のイコールコンディション下では充分に働いてくれた。
タナカ M29 の素晴らしい仕上がりについては、過去のレビューをご覧いただければと思う。なお、このスチールフィニッシュモデルも含めて最近のM29は、グリップ内にもオモリが仕込まれ、相当な重量感を再現している。
「スチールフィニッシュ」のタナカ リボルバーは、ゲームで使うには惜しい位に美しい仕上がりだが、それでゲームをするのもまた格別である。しかも最近のゲームではメインウェポンとして使っていた。

命中精度を上げる
さて、タナカ ペガサス リボルバー は コルトSAA 以外、ノーマルの状態では本来のポテンシャルが発揮されていない。多弾装化による弊害だが、それ以外にも至らない点が所々見られるので、ある程度 チューニング をしたほうが良いだろう。チューニング 内容は当レビューではお馴染みの手法だが、これまで記載していなかった点もあるので、あらためて記載しておきたいと思う。

[1] テフロン加工インナーバレル
確か M29 クラシック を購入した際に、テフロン加工の黒いインナーバレルが装備されていた。そんなアフターパーツがあるのかと探してみたが、見当たらない。恐らく純正だと思うが、調べる術もなく現在でも不明である。
いずれにしても、M29 においてテフロン加工のインナーバレルは、命中精度の向上に非常に役立っている。以前、通常の真鍮バレルと比較テストを行ったこともあるが、明らかに弾道は安定した。推測するに、タナカ M29 はシリンダーギャップを越える際にBB弾が暴れる(変な角度でインナーバレルの壁ににぶち当たる)ようで、その際に真鍮の壁に当たるより、テフロン加工のほうが乱回転が少ないように見受けられるのである。確か、M629パフォーマンスセンター もテフロンバレルだった気がする。

[2] パッキンの切削加工
リューターを利用して、パッキンのフロント外側部分を切削する。さらに6mm前後の丸ヤスリで内部を削って拡張する。これにより抜弾抵抗が下がり、命中精度は上がる。しかし、シリンダー内部にチャージできるBB弾の流出を止めておけないので、引き換えに「6発装填」になってしまう。当たらない14発よりも、当たる6発のほうが使えると考える。

タナカ ペガサス チューニング

[3]ダミーカートリム連結部分の塗装
ダミーリムのつながっている部分を黒で筆塗りするだけで、リアル感が増して印象が異なってくる。

[4] ダミーカートリムの雷管メッキはがし
今回は行っていないが、リューターの「ラバーポイント」を使ってセンター部分を少し削り、地金を出すと雰囲気が出る。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

[5] シリンダーハンドの磨き上げ
シリンダーを定位置で止める「シリンダーストップ」は、シリンダーにキズを付ける要因にもなってしまう。コンパウンドで磨きあげることで表面をツルツルにして、出来る限りシリンダーへのキズを防ぐ。スチールフィニッシュなどは完全には防げないが、キズの進行は遅らせられる。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

[6] ロッキングプランジャーの磨き上げ
シリンダーの中心部分で、フレームと連結される部分のパーツである。スプリングで押し込まれるようになっており、この動作が固いとフレームのメッキが剥がれてしまう。とはいえ残念なことに、新品購入時点で、メッキは剥がれてしまっていたりするが、進行を遅らせる、あるいはスムーズなスイングアウトをするためにはやっておきたい。具体的には、シリンダー後端を分解してパーツを取り出し、表面をコンパウンドで磨き上げる。その後セラグリス(タミヤ)などでグリスアップして組み立てる。

[7] トリガーとハンマーのケースハードン加工
分解して紙ヤスリなどで磨いてから、キャロムのガンブルーペンを塗る。手軽にケースハードンの風合いが出せるアイテムだ。

[8] キャロム 木製グリップ(紫檀/ローズウッド)
キャロムの木グリは、純正のプラスチック・グリップよりも細身に出来ていて、握りやすさが格段に向上する。決して安くは無いが、非常に満足度の高いチューニングパーツといえる。なお、プラグリップに入っているオモリは使用できないが、木グリの密度が高くてそこそこ重量があるため、重量バランスも極めて良好になる。

[9] 弾はエクセル0.2g弾を使用
小さめの弾を使うことでパッキンの抵抗を最小限にでき、シリンダーギャップの影響も抑えられる。

[10] その他
標準ではセレーション入りのワイドトリガーが装備されているが、ダブルアクションの操作性の面から、M29クラシック に採用されている「セミワイド・スムーストリガー」に変更。

以上、性能に影響しない部分も多く含まれるが、このような項目が「美しく、楽しく使えるペガサスリボルバー」への道ではないだろうか。事実、約20m先でも充分ヒットできる性能が出せるようになり、接近戦では侮れないものになる。

タナカ M29 4インチ スチールフィニッシュ

イーストA 本革ホルスター NO.232 牛革製、サムブレイククロスタイプ シルエットホルスター 357/44マグナム用
射撃競技用の、約55mmまでのベルトに使用できる本革製ホルスター。パイソンやM29にジャストフィットする。比較的安価で丈夫な上に、雰囲気があって良い。

→タナカ M29 6.5インチ のレビュー記事を読む

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マルシン コンストリクター Xカートリッジ ~ 息をのむ迫力と重量感

2011/2/11 By: maxi カテゴリー: リボルバー

マルシン コンストリクター Xカートリッジ
マルシン コンストリクター リボルバー
ガスリボルバー / Xカートリッジ仕様

スペック
全長:320mm
重量:1090g(シルバーABS) / 1285g(ブラックHW)
装填数:6発 8mmBB弾
参考初速:80.2m/s – 0.34g

息をのむ迫力と重量感
「 コンストリクター 」とは、獲物を締めつけて殺す蛇(特にboa constrictor)を意味している。コルト アナコンダパイソンも「大蛇」だが、極めつけのモデルとして、マルシンが命名したものだ。このリボルバーはマルシンオリジナルであって実在はしないが、かつて流行ったPPCカスタムリボルバーをモチーフにしたデザインで、往年のファンには懐かしいものに映るのではないだろうか。カスタムバレルのゴツさと、実際に持った時の異常な重さ(とはいえ実銃よりは軽いのだろう)は、生半可な気持ちでは扱えないほどだ。

マルシン コンストリクター Xカートリッジ

PPCカスタムとは?
リボルバーをベースとしたカスタムガンの中で最も代表的な存在である“PPCカスタム”。逞しく重厚な外観は、どちらかと言えばスマートな外観を持つオートマチックピストルのカスタムガンと比較して異彩 を放っている。そもそも“PPCカスタム”とは、過去にFBI(アメリカ連邦捜査局)がハンドガントレーニング用に設けたPPC(プラクティカル・ピストル・コース)に準じたシューティングマッチ用のカスタムガンのことである。現在PPCはFBIで採用されていないが、純粋な競技種目として警察官を対象とした全米大会が毎年開催され、一般 市民の間でも行われている。
マンターゲットを使用して制限時間内に各距離、各ポジションから撃った得点の合計で順位 を競うPPCマッチでは、銃の命中精度が勝敗を決める重要な要素となってくる。そのため、PPCカスタムはオートマチックピストルに比べて命中精度が高く、不発や故障が少ないリボルバー(多くがS&Wの.38スペシャル弾を使用するM10やM65)をベースに、命中精度を向上させるべくバレルを交換。バレル下部にウエイトを追加してフロント部分の重量 を増加させることで、反動抑制と安定したサイティングを実現。トリガーやハンマーなどの可動部分をポリッシュしてトリガープルを軽減。そして正確かつ精密に狙えるようにサイトピクチャーの優れたフロント・リアサイトに交換されている。PPCカスタムで有名なガンスミスとしてはデイビス、ロン・パワーなどが挙げられる。smokey’s gun factoryより引用

▼アッパーレイル(ウエイト)はリヤサイトまで伸びていて、ある程度の剛性も確保している。握ってみると分かるが、とんでもなくフロントヘビーで、振り回すのが危険に感じるほどだ。(いや、実際に危険だ)
アッパーもアンダーレイルも20mm仕様のレイルとなっていて、ドットサイトやライトデバイス、グリップなど、つけようと思えば何でも付いてしまう。
マルシン コンストリクター Xカートリッジ

実射性能はコルト アナコンダ 6インチと同一のためここでは省略するが、法定以内の初速であっても夏場の 8mm弾の「パワー感」には恐ろしいものがある。何といっても発射音と着弾音が強烈で、ブローバックハンドガン以上に「マグナム感」を堪能できるのがmaxi8リボルバーシリーズなのである。

マルシン コンストリクター Xカートリッジ

この上なくヘビーデューティな コンストリクター を使いこなすには、相当な訓練がいりそうだが、ダンベルとして訓練に使えば、他のどんな銃でも軽く思えるに違いない。
今回Xカートリッジ仕様になったことでカートのリアルさが増し、スピードローダーとの相性も良くなった。歴代のガスリボルバーの中でも、この マキシエイト Xカートリッジシリーズ は最高峰の出来なので、是非堪能してみてほしい。

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