ET1 7.4V800mAhのEXバッテリー化 〜 電動コンパクトマシンガンの本領を発揮!
◆バッテリーの分解や改造は、基本的にメーカーが禁止しています。もし製作される場合は、分解によりメーカー保証が得られなくなる点をご理解いただき、自己責任でお願いします。
◆ここに掲載している改造方法は、2011年8月までに生産された ET1 7.4V800mAh(25C) イエローライン をベースにしています。2011年9月以降に生産・発売されている 同 ET1 リポバッテリー は、構造が大きく違い、製作には全く異なるテクニックを要しますので、ご注意ください。
◆最新バージョンは、GUN道場PRODUCTSで製作・販売していますので、極力そちらをご利用ください。
全ての電動ガンへの解答は リポバッテリー !
電動コンパクトマシンガン のパワーソースには悩まされている方も多いと思うが、レスポンスやスタミナの解決策は何といっても リポバッテリー つまり リチウムポリマーバッテリーへの換装だ。セミオートのレスポンス向上はもちろん、フルオートでも軽快な回転を見せてくれるため、電動コンパクトマシンガンを使いこなす幅がグッと広がる。
今回は、ET1-7.4V800mAh リポバッテリー を、純正EXバッテリーに互換する加工例をあげておきたいと思う。バッテリーを直接加工するので、もちろん推奨などされていないし、くれぐれもショート等には気をつけていただきたい。自信のない方は出来る方に依頼したほうが良い。
【用意するもの】
・ハンダごて(+こて先クリーナー)
・ハンダ
・ヒートシンククリップ
・ラジオペンチ
・金切りバサミ(銅板のカット用)
・ハサミ(アウターフィルムのカット用)
・銅板(0.3mm厚)
・ニトムズ サドルシート補修テープ
・ET1 リポバッテリー 7.4V800mAh(25C)
・東京マルイ純正 マイクロバッテリーEX (ニッカド500mAh)
【工程一覧】
[1]純正EXニッカドバッテリーからコネクターを取り出す
[2]上記コネクターの追加工
[3]ET1バッテリーのカバーはずし
[4]ET1バッテリーのコード外しと加工
[5]ET1バッテリーとコネクターの結合
[6]バッテリーの接続テストと、パッキング
[7]完成
▼[1]純正マイクロバッテリーEXからコネクターを取り出す
まず純正EXの黒い収縮チューブ(パック)をカッターナイフで切り、中身だけにする。
ショート防止のため、コネクターと反対側の結線(導電板)を切っておくと良い。
コネクターは、薄い板(導電板)がバッテリーにパンチングされて、強固に止められているため、コネクター側に出来る限り多く導電板を残すようにして、注意深くカッターナイフやニッパー等で切り外す。このとき、プラスマイナスの導電板の折り曲げられている向きが異なるので注意する。また、コネクターのプラスチック部分中央にあるバッテリー位置決めの山もカッターやニッパーで切り取る。
▼[2]マイクロバッテリーEXコネクターの追加工
取り外したコネクターに銅板をハンダ付けする。コネクター側が極端に短くなってしまった場合は、小さな銅板で一旦延長させておくと、サイドに出す分も付けやすくなる。写真では汎用的なヒューズの端子パーツを使用しているが、金属疲労で折れやすいので注意。ただの銅板を切り出したほうが良い。切り出しのサイズは20〜30mm×5〜10mm程度もあればOK。
↓コネクターの白い矢印が右を向いているとき、手前の接点がプラスになる。写真では、分かるように+の文字を書いておいた。
▼側面から見た状態。ハンダ付けがうまくいっていないと、少し力を入れただけでポロッと取れてしまうので、しっかり固定しておく必要がある。延長板を使ったほうが安定する。
▼[3]ET1 リポバッテリー のカバーはずし
これはカッターナイフではなく、ハサミでカットしたほうが安全だ。全部むいて、コネクター側を延ばすとこのような状態になる。あくまで2011年8月までに生産されたET1バッテリー(イエローライン)だけが この構造となっているので、ご注意いただきたい。
▼ET1-800mAhは、両端に5mmほどの隙間があり、スポンジで埋め合わされているので、それを抜いて、内側に折り込まれているプラス接点を、外にひっぱり出す。
▼[4]ET1バッテリーのコード外しと加工
導電板の長いほうがプラス、短いほうがマイナス。基盤でコードとハンダ付けされているので、注意してハンダを溶かし、すべて分離させる。ショートの危険性が一番高い箇所だ。
▼[5]ET1バッテリーとコネクターの結合
バッテリーの導電板は外側にきれいに折り曲げる。そこへ先のEXコネクターを被せてハンダ付けする。EXコネクターは中央に配置すること。また、ハンダ時は必ずアルミヒートシンク・クリップを電池側に挟み、熱を逃がしてやること。このバージョンでは、たまたまヒューズ端子を使ったが、バランス充電端子のコード結線位置はどこでも良い。
▼[6]バッテリーの接続テストと、パッキング
EXコネクターを接続して、ちゃんとバッテリーが収まるかを確認する。MAC10はトップカバーが外せるので下図のように確認しやすい。なお、この状態のバッテリーでも、少し全長が長いため、やや力をいれて押し込んでやる必要がある。コネクターと反対側のエンド部分のスポンジと、端子側にも若干遊びがあるので、問題ないはずだ。
最後に、出来ればグラステープで端子部を保護し、その上から収縮チューブや、補修テープでパックする。補修テープでも充分のようだ。ET1のシールは切り取って透明テープで貼っただけである。
以上で作業完了となる。
なお、電動コンパクトマシンガン を リポバッテリー 化したときの 問題点は、回転向上のせいでフルオート発射時に 多弾マガジンの給弾が追いつかなくなる点である。まばらに発射されたりしてストレスが溜まるので、私は最近、ノーマルマガジンを多用するようになった。
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