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メンテナンス の記事一覧

弾速計 XCORTECH X3200

2010/11/19 By: maxi カテゴリー: メンテナンス


弾速計 xcortech-x3200
XCORTECH X3200 BB弾 弾速計

小型・軽量でカンタン。ベストオブ弾速計
BB弾の初速を計る弾速計は、チューンナップやゲームレギュレーション適合のために、今では欠かせないアイテムといえる。各種ある中でもイチオシの、台湾製「XCORTECH X3200」を紹介しておきたい。

許容範囲の広さが特長
弾速、サイクルが手軽に計れて、ジュール値も自動計算してくれる。ここまでは既存の計測器と変わらないが、XCORTECH X3200は、各種ハンドガン、リボルバー、8mm弾など広い範囲のトイガンに、しかも追加機器も無く室内で使えるところがポイントだ。BB弾のサイズや重さも細かく設定できる。サイズ(直径)は0.1ミリ単位、重さは0.01グラム単位となっていて、全てのトイガン用BB弾に対応できる。

初速測定範囲:10~99.99m/秒、100~400m/秒 
連続発射数測定範囲:100~9999発/分 
ジュール測定範囲:0.01ー999J

▼チューブ内径は24mmと大きめ
xcortech-x3200 弾速器

他機種との比較
ライラクスのBBチェッカーは14mmネジでマズルに固定する必要があるため、測定可能な銃が制限されるうえ、手間もかかる。また、弾の通るチューブの内径が非常に狭いため、ハンドガンなどの計測は不可能に等しいものになっている。
クローニーは屋外で使う分には良いが、室内の蛍光灯下では使用できなかったり、どうにもかさばるという問題がある。

XCORTECH X3200 BB弾 弾速計

親切設計
説明書は日本語も併記され親切だ。操作ボタンは3つで、簡単なので1度やればすぐに覚えられる。

【操作モード】
・ショットメモリー(チェック記録)
・オートパワーオフ設定
・弾のサイズ/重量設定 (6パターン記録)
・バックライト有無設定
・メートル/フィート単位設定

ところが説明書には「ショットメモリー」の項目が無く、本体の仕様と若干異なっていた。本体のバージョンが上がったか何かだろうか。

▼弾の「直径サイズ」や「重さ」は、あらかじめプリセットされたものの他に、0.1ミリあるいは0.01グラム単位で細かく設定できる。
xcortech x3200 弾速計

▼モニター側に三脚の取り付けネジがあるが、重心は後ろに偏っている。しっかりした三脚でないと、固定が安定しない。付属してきたプラスチック製の三脚は、立たせるのが困難だったので、結局ハコの上に置くなどして使っている。
XCORTECH X3200 BB弾 弾速計

使用時に注意する点は、固定をしっかりさせることと、チューブが太いとはいっても内部には弾を当てないように発射することぐらいであろう。X3200はこれまでのモデルにみられた問題の全てがクリアされており、トイガン用弾速計の決定版と言えそうだ。小型軽量のため収納や持ち運びも便利で、重宝することに間違いない。

XCORTECH X3200 のヤフオク出品状況

XCORTECH X3200 の販売ショップをみる
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電動ガン インナーバレル比較

2006/12/25 By: maxi カテゴリー: メンテナンス


電動ガン インナーバレル比較表
電動ガン インナーバレル長 比較表
ここでは電動ガンのノーマル インナーバレル長の一覧を記している。
経験的には何となく、インナーバレルが長め(450~500mm)のほうが、初速のバラつきが少なく、安定した飛距離や素直な弾道を得られる傾向があるように感じる。またシリンダー途中に穴のあいた「加速シリンダー」よりも、「フルサイズ」シリンダーのほうが、安定して長距離射程が得意な気がする。ただしこれらは、精密に測定するすべが無く、あくまで気がするだけであることを、ご了承いただきたい。

実際の射撃では、「さまざまな条件」が組み合わさって結果が出るため、どれが一番良いと決められるものではない。条件とは、「銃の構えやすさ」「銃全体の剛性」「インナーバレルの保持剛性」バレル内での「加速効率」「加速時間」、「BB弾のサイズと精度」、「ピストンリング精度」「接続部の気密性」「ホップシステムの構造」「風」「照準0発射までの時間」・・・・などなど挙げればきりが無い。

COLT-M16系 インナーバレル長 H&K系 インナーバレル長
M733 300mm MP5K 110mm
M4A1 364mm G3SAS  208mm
M16A1 510mm MP5 227mm
M16A2 510mm MC51 285mm
M14   G36C 247mm
M14SOCOM 440mm G36K (次世代) 300mm
M14 ウッドストック/ OD 500mm G3SG1 470mm
PSG1 589mm
AK系   SMG系/その他  
AK47 βスペツナズ 230mm SIG552 247mm
AK47 455mm 89式 433mm
AKS74U (次世代) 260mm FAMAS 488mm
AK102 (次世代) 360mm ステアー AUG 510mm
AK74MN (次世代) 460mm UZI 244mm
KSC製品群 P90 247mm
HK33K 390mm M1A1トンプソン 300mm
HK33A2/A3 440mm MP7A1 182mm
    MAC10 135mm
    スコーピオンVz61 127mm

テクニカルデータ
東京マルイ 純正インナーバレル内径
6.08mm

●シリンダー容量
フルサイズシリンダー:約27CC
加速シリンダー ホール有(後方寄り):約17CC

電動ガンのバレルシリンダーバランス表

シリンダー有効長
:容量 (内径23.5mm)
比率適した
バレル容積
適したバレル長
(内径6.08mm)
フル 62mm
:26-27cc
2:1
2.5:1
13cc
10.4cc
448mm
358mm
リアHOLE 39mm
:16-17cc
2:1
2.5:1
8.5cc
6.8cc
292mm
234mm
ハーフHOLE 26mm
:11-13cc
2:1
2.5:1
6.0cc
4.8cc
206mm
165mm
フロントHOLE 2:1
2.5:1

●電動ガン パーツリスト(海外サイト)

症状から診る電動ガンの故障原因

2006/10/02 By: maxi カテゴリー: メンテナンス


電動ガン メンテナンス方法

←前回のレビュー記事 電動ガンの基本メンテナンスシム調整のコツ

症状からみる電動ガンの故障原因

電動ガンは、電気と機械の融合した精密なメカニズムになっている。
分解やカスタムした時はもちろん、何もいじらなくても使っていると動作しなくなってしまうことがあるが、原因を追究して適切な処置を行えば、必ずまた元気に動いてくれるはずだ。ここでは、原因追求のとっかかりをまとめた。

東京マルイ製 電動ガンに関して まず覚えておくべきこと

東京マルイのエアガン(電動ガンに限らず、ガスガン、エアーコッキングも同様)を使用して、弾が出ない、マガジンの上がりが悪い、といったことをよく聞く。そんなとき、何よりもまず最初にチェックすべきことがある。

1. 東京マルイ製のBB弾を使っているかどうか
BB弾は、何でも良いというものではない。電動ガンは精密機械であり、特にBB弾やパッキン、バレル周辺はデリケートなものだ。東京マルイのエアガンには、東京マルイのBB弾がベストマッチするよう設計されており、その組み合わせで使っている限り、不具合を経験することは殆どないはずだ。BB弾は、各メーカーによって微妙なサイズ違いや、表面処理(ツルツル度合い)の違いがあり、不具合を起こすのはたいてい他社製のBB弾である。多弾マガジンやダブルカラムマガジンを使用した時に、違いが顕著に現れるので、今一度注意してみてほしい。

2. インナーバレルを掃除しているかどうか
弾道が安定せず散るようになった、当たらなくなったという事例もよく耳にする。しかし、中をみてみると、単純にインナーバレルが汚れていることが多い。土ぼこりや、BB弾の擦れカス、シリンダー内のグリスが侵入しているなど、使っているとインナーバレルには様々な汚れが付着する。取扱説明書にも書かれているとおり、定期的にメンテナンスを行う必要がある。

発射機構編

【1】トリガーを引いてもモーターが動かない、通電していない
→電気系統の故障
完全なバッテリー切れ、ヒューズ切れ、ケーブルやコネクターの外れ・断線

【2】モーターは動くが異音を発して空回りする、ピストンが動いていない(打撃音がしない)
→機械部の故障
モーターピニオンギヤのクリアランス不適切、モーター固定部のグラつき、メカボックス内の ギアクラッシュ(歯欠け)、ピストンクラッシュ

【3】ピストンの打撃音はするが、BB弾が出ない
→給弾機構の故障
マガジンの弾上がり不良、タペットプレートの破損

【4】弾詰まりが頻発する
→バレルの問題 インナーバレルの汚れ、異物、キズなど
→チャンバー/パッキンの問題 ホップアップシステムの故障、ラバーパッキンの変形・破損。

連射マガジン編

多弾連射マガジンには、ゼンマイや多数のギヤが使用されており、動作不良や弾詰まりなど、不調となることも少なくない。よくある故障事例として下記が挙げられる。

↓マルイG36Cの430連射マガジン。分解は六角レンチ一本でカンタンに出来る。その他、SMGや次世代AK74などは、マガジン側面で貫通ピンにより留められている。
電動ガン 多弾マガジン 故障事例

【症状1】 ゼンマイは巻けるが、弾が上がってこない
【原因例】
1. 弾送りギア(※)にBB弾が2発挟まっている(※弾を送り出す水車のようなパーツ)
→解決方法
マイナスドライバーなどで水車パーツを少し逆転させて、挟まっているBB弾を抜く。
1の要因として、マルイ製以外のBB弾を使うと発生することがある。サードパーティ・メーカーの弾はおおむね、マルイ弾より小さく作られているためだ。表面処理の違いもあるため、一度マルイ純正弾を試してみたほうが良い。

2. ホッチキスの針などの異物が侵入して詰まっている。

→解決方法: 給弾口から見える場合はピンセットなどで取り出す。見えなければ、多弾マガジンを分解して調査、除去する。
→原因例: BB弾の袋がホッチキスで留められているものがあり、給弾時に侵入した可能性がある。この事象は意外に多い。

【症状2】ゼンマイが巻けない/ ゼンマイが空回りする
【原因例】

1. ギヤ部分に異物が混入している
→解決方法: マガジンを分解して調査、除去する。

2. カウンターギアが外れている
→解決方法: マガジンを分解して再度取り付ける。
→原因例: 多弾マガジンの中間ギアは、ただの圧入ピンで固定されているため、衝撃によりギヤごと抜け、詰まる場合がある。

電動ガン 多弾連射マガジン 故障事例

↓矢印の部分の圧入ピンで留められているのがカウンターギア。片側から差し込まれているだけなので、外れることもままある。マガジンは、異常を感じたらムリに動かさず、分解して確認したほうがよい。
電動ガン 多弾マガジン 故障事例

【その他の症状】
1. 全弾がきれいに発射されない、弾の発射がまばらになる

原因例: ハイサイクル化や、リポバッテリーの使用などで、ノーマルより大幅に発射回転数が上がっていないだろうか。MAC10やMP7などをリポ化すると、多弾マガジンの弾の送出が追いつかないことがある。細長いマガジンは高回転が苦手な傾向がある。
解決策: 回転数を落とすか、ノーマルマガジンを使用する。