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エアコキレビュー

いつでもパワーソース無しで使えるコッキング式エアガンは、入門や初心者にもお勧めでありながら、ゲームの最前線で最後の最後に頼れる存在。うまく使いこなして、低火力で勝ち抜く楽しさを味わいたい。

  • コッキングエアガン
  • <コラム>エアコキ・ハンドガン戦のススメ

    エアコキ・ハンドガン戦といえば、サバイバルゲームの原点とも言うべき遊び方である。そしてどんなにエアソフトガンが進化しようが、結局一番面白いのはエアコキ・ハンドガン戦だったりもする。
    それはひと言でいえばゲーム上でのテクニック、技術が必要だからに他ならない。簡単に弾をばら撒ける電動ガンに比べると、恐ろしいほどに非効率で難しいことに思えるかもしれない。相手の死角を取り、確実な一発をちゃんと狙って撃たなければ当たってくれないのだ。しかし、このエアコキ戦にこそ「銃撃戦の基礎」が全て詰まっていると言っても良い。これをやらないで、サバイバルゲームは語れない。

    緊張感の境目
    東京マルイから”銀ダン”が登場して一時期流行ったが、パワーが弱すぎ弾速も遅いため、弾を避けられたり、当たっても痛くない(何も分からない)といったところから、恐怖感ゼロ=緊張感ゼロの状態に陥る。そうすると結局は盛り上がりに欠けるため、是非とも一度、普通の10歳以上対象または18歳以上対象のエアコキハンドガンで遊んでみて欲しい。

    エアコキ… 戦いの原則「一撃離脱」という基本戦術
    エアコキは一発撃ったらあとがないため「撃ったら逃げる」を繰返す必要が生じる。移動することで、自分の位置を錯乱させて、ヒットされにくくすることが出来る。とどまっていれば恐らく、敵の二撃目や追撃でやられてしまうだろう。それを全員が行うことで、さまざまな戦局が生まれる。これをマスターしておくと、どんな銃を使っても通用するはずだ。

    エアコキ… 狙って撃つ技術
    一発ずつしか撃てないため、冷静に狙って射撃できた者が勝ち残っていける。連射による弾道修正ができないので、その一撃を外すと再度チャンスを伺わなければならない。必ず自分の当てられる距離まで近づいて、しっかり狙って撃つ。これは「銃撃戦の基本」以外の何ものでもない。
    エアコキハンドガンは20~30mまで狙撃する能力があるが、その距離で当てるのは至難の技である。せめて10~15mに近づいて一撃必殺で決めたい。

    エアコキ… 痛みが少ない
    エアコキは、それほどの威力を持たない(0.5J以下)うえ、一発しか飛んでこないという面で、痛みの少ないゲームができる。電動ガンのハイサイクルなどは、撃つ側には都合がよいが、撃たれた側は「ヒット!」と言うまでに10発程度食らうことも多く、装備が薄ければたまったものではない。威力を落とさず50m飛んでいく流速チューンも同じだ。オモチャであれ、火力が高い=相手を傷つけるという見方をしてみてほしい。
    そういったものをメーカーが販売してしまうのは残念だが、最も手軽に最大火力を発揮できるため、よく売れるというのも事実。企業が生き残るには売れてナンボのものであり、それがつまらないゲームを生もうが関係はない。ならば、使う側で工夫していかなくてはならない。

    エアコキ… お互いに隙が生まれる
    コッキング動作により、どのプレイヤーにも必ず隙が生じる。身をさらしてコッキングやリロードなどすべきではないし、安全な位置の確保も必要になる。それを知ったうえで、いつ撃つべきかの判断力が問われる。