マルシン工業のガスリボルバー概要/ Xカートリッジ全モデル一覧
現行エアソフトガンで最もリアルなガスリボルバー
マルシンのガスリボルバーシリーズは20年以上の歴史がある。初代からカートリッジを使用していたのが特徴で、カートリッジ形状は時代の流れと共に変遷し、遂にたどり着いたのがXカートリッジシリーズである。Xカートリッジは現行エアソフトガンとして最もリアルな形状を再現しており、実射性能も侮れない。夏場において8mmBB弾(0.34gバイオ)の飛びは驚異的で、取扱いには一層の注意が必要だ。
特にカスタマイズできる箇所は無く、その必要性も感じられないが、カートリッジやインナーバレルはマメにメンテナンスしてやる必要がある。
基本仕様
・8mmBB弾と6mmBB弾の仕様が存在。
・シングル/ダブルアクションを再現
コルトSAAとスーパーブラックホーク系はシングルアクションのみ
・ほとんどの機種でブラックとシルバーメッキバージョンが存在
ブラックの中にも、ABS仕様とHW(ヘビーウエイト)仕様が存在
スーパーブラックホークのみHWシルバー塗装
・コルトSAAのみホップアップ機構が付いていない
8mmXカートリッジのインプレッション
屋外でリボルバーワンメイクのゲームを多数実施した結果、下記の特徴を確認している。
・8mm弾の初速は最大80m/s程(0.34g-6インチ-8月)
・8mm弾の水平飛距離は夏場で40mに達するが、冬は格段に落ちる
・0.34g生分解バイオBB弾の安定性は高く、30mでもヒットできる
・6インチがベストバランス、4インチでは若干不安定
・ボールを水平に投げたような感覚でBB弾が飛翔する
・夏場、至近距離ではストッピングパワーが高く恐ろしい
・冬場は加温もしにくく、全く使い物にならない
・カートリッジはサビやすいので使用後はオイルなどで要メンテ
・インナーバレルが汚れると集弾性能が極端に低下する
マルシン Xカートリッジ 全モデル一覧 |
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機種名 イメージ | 使用BB弾 カートサイズ ホップ仕様 | バレル長 | 仕上げ 備考 |
S&W M629クラシック | 6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 5インチ | ・ブラック(ABS) ・シルバーメッキ(ABS) ※ブラックは正確にはM29クラシックだが刻印はM629 |
S&W M586 | 6mm 357MAGUM 固定ホップアップ | 4インチ | ・ブラック(ABS/HW) ・シルバーメッキ(ABS) |
コルト S.A.A | 6mm 45COLT ホップアップ無し | 4-3/4インチ | ・ABS ・クロームシルバー(HW) ・デラックス(HW) ※Xカートは45ロングコルトよりも小さくデフォルメ |
S&W M36 チーフスペシャル | 8mm/6mm 38SPECIAL 固定ホップアップ | 2インチ 3インチ | ・ABS ・ヘビーウエイト 8mmは組み立てキットと完成品の2種 |
ポリスリボルバー | 8mm/6mm 38SPECIAL 固定ホップアップ | 2インチ 3インチ | ・ABS ・ヘビーウエイト 8mmは組み立てキットと完成品の2種 |
コルト アナコンダ | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 4インチ 6インチ 8インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) 初速80.2m/s(0.34g-8月) |
アンリミテッドリボルバー | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 6インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) アナコンダのカスタム版 レール着脱可能 初速80.3m/s(0.34g-8月) |
コンストリクター | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 6インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) アナコンダのカスタム版 |
トーラス レイジングブル | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 6.5インチ 8.375インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) |
ルガー スーパーレッドホーク | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 7.5インチ 9.5インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) |
スーパーブラックホーク | 8mm/6mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 7.5インチ 10.5インチ | ・ブラック(HW) ・シルバーメッキ(ABS) |
ルガー ホークタロン | 8mm 44MAGNUM 可変ホップアップ | 6インチ | ・ブラック(HW) スーパーブラックホークのカスタム版 |
マテバ M-M2007 | 8mm 9ミリPARABELUM 可変ホップアップ | 6インチ | ・ブラック(HW) 組み立てキットと完成品の2種類 2013年Xカート化予定 |
旧カートリッジとXカートリッジの違い
【1】カートリッジの形状がリアルになった。
→ 弾頭部分がアルミで再現され,ライブアモの形状。
BB弾を固定するOリングは緩く,命中精度への影響は低い。
【2】カートリッジ単体の重量が増した。(スペック表)
【3】シリンダーにインサートが無くなった。
→パっと見は非常にリアルな造形。スピードローダー使用時に
カートリッジがストンと落ちるようになった。
【4】安全対策でシリンダーの内部が肉抜きされ、シリンダー本体の重量は軽くなった。
Xカートリッジ徹底比較 |
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イメージ | 使用BB弾 | サイズ(長さ×径) 重量(1個) | 使用機種 備考 |
.44マグナム | 8mm | 46×12mm 29g | アナコンダ他 BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 |
.44マグナム | 6mm | 45×12mm 31g | アナコンダ他 BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 |
.44マグナム | 6mm | 44×12mm 27g | M29クラシック BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 ※旧カートリッジは 44.5×12mm 24gで ツールが必要だった |
.357マグナム | 6mm | 43×9mm 14g | M586 BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 38SPは径が大きく、 互換性なし |
.38スペシャル | 8mm | 38.5×10mm 9g | M36チーフSP他 BB弾は中間位置に固定 押し込みツールが必要 |
.38スペシャル | 6mm | 40.5×10mm 17g | M36チーフSP他 BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 ポリスリボルバー用は 3ミリほど短い |
45ロングコルト(デフォルメ) | 6mm | 41×11mm 16g | SAA ピースメーカー BB弾は弾頭部分に固定 指で装填可能 |
Xカートリッジの愉しみ
Xカートリッジモデルは、リアルなダミーカートリッジを装填して遊べるという特長がある。前方から覗く弾頭は、モデルガン以上にリアルで、モデルガンとしても愉しむことができる。何とも贅沢なリボルバートイガンではないだろうか。
左から Xカートリッジ、RIGHT リアルダミーカート 44レミントンマグナム、45コルト クラシック。スーパーブラックホークには45コルトも入ったが、コルト アナコンダには入らなかった。
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