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[コラム] サバイバルゲームと武道精神

2015/8/23 By: MAXI カテゴリー: コラム

サバイバルゲームと武道精神

2015年8月は戦後70年…日本全国民が「戦争」というものについて再び考え直す大きな機会であったと思います。現代においては、周辺国の脅威、防衛力の強化など、様々な軍事的問題が浮き上がってくる現実があり、危機感・危機意識を忘れることなく生きていかなければならないと感じます。

サバイバルゲームは結局のところ戦争ごっこか?!
さて、本題の武道精神を語る前に、エアソフト(サバゲー)の現実を認識しなければなりません。サバゲーは戦争とは違う!と誰がいくら言い張っても、見た目は人と銃を撃ち合う行為であり、つまりは完全に戦争ごっこです。否定のしようがありません。地球上のすべての戦争(あるいは実銃)が無くなれば、サバゲーも次の次元に進めるのでしょうが、そんなことは到底期待できそうにもありませんから、批判的にみる人が多いのは当然です。
以前に比べて「サバイバルゲーム」や「エアソフトガン」を知っている人が増えたとはいえ、今も世界のどこかで銃撃による殺し合いが起きて報道されている以上、好ましくない或いは不謹慎な部分は消え去りません。万人に対して偉そうに語れるものではない、まずはそこを理解しておかなければ一歩先には進めないと思います。
さらに、サバイバルゲームの面白さの根源は、エアソフト(模擬銃)で人を撃って、反応(ヒット)を得るという、ある意味エクストリーム(過激)なものです。そんな中で、どのようにサバイバルゲーム文化を育てていったらよいのか、GUN道場ではいつも考えるわけです。

武道精神をもったサバイバルゲームを心がけたい
サバイバルゲームは単なる遊び、レジャーであって構いません。しかし必ず相手が必要であり、お互いの信頼と心の平穏がなければ成立しない「武道的」な要素があります。武道とは…武(力)をもって道を追求するということであり、人を殺傷/制圧する”技術”の鍛錬を通じて人格の完成をめざすという精神が根底にあります。そして様々な武道に通ずるのは、人を(投げて)倒す、人を(竹刀で)叩くといったようなエクストリーム要素があることです。人を傷つけずに人間の本能的な欲求や快楽を満たしつつ、心・人格を磨く世界ということになるでしょうか。

サバイバルゲームにおいても、同じ場に立つ「相手を尊重」し、「礼儀」と「節度」そして「内省(反省)」をもって遊ぶ(鍛錬する)べきということ。しかもゲーム上で自らの「敗北」「死」を審判するのはあなた自身です。こんな潔いスポーツ/遊びは他に思い当たりません。ある意味、現代における究極の武道スポーツなのかもしれません。

自分が審判を下さなければらないという点では、特に射撃時やヒット申告において、自分はこれでいいのか?自分に負けていないか?精一杯の努力をしているか?と自分に問いかけながら悩み、楽しむべきでしょう。そういった武道精神をもってプレー出来れば、生涯楽しめるものになると思います。
武道精神を忘れ、憎しみや歪んだ心をもって参加する者、人知れず人を傷つけるために参加する者には参加する資格はありません。

GUN道場 サバイバルゲーム五訓
武士道とは(武士道.COM/外部サイト)


[コラム] 「任務遂行ゾンビ」問題を考える

2015/5/11 By: MAXI カテゴリー: コラム

連携プレーの面白さゆえの弊害
今も昔も、サバゲーの「ゾンビ問題」はどのフィールドにおいても話題に事欠かない。残念なことではあるが、まずはちゃんと気づいてもらえるように(=ヒットコールしてもらえるように)、気づくであろう場所に何発も当て続けるというのが基本だ。しかしながら最近「何も通用しない」新カテゴリー(?)のゾンビ行為が存在することに気が付いた。何も通用しない・・・というのは何発ものクリティカルヒットどころか「運営の説明や注意喚起」「相手プレイヤーの抗議」「言葉」すら聞き入れないという最悪の事例だ。

「当てられているのは分かっている、でもここで引き下がれない」
なぜヒットを認識しつつ引き下がれないか。あくまで実際に見たうえで想像の範囲でしかないのだが、
「今まさに仲間と連携プレーの真っ最中で、ここで自分がやめるわけにいかない」という状況である。「サバゲー」よりも連携プレーを重んじる傾向という所だろうか。そしてさらに、その連携ソンビプレーにも色々理由がありそうなのである。

「任務遂行ゾンビ」とは (あくまで想像の範囲)
「自分たちのプレーが成立しなくなる」ので撃たれても続行
「連携が楽しくて最後までゲームしたい」ので撃たれても続行
「リーダーとして指示を出している」ので撃たれても続行
「ここで下がったら仲間はずれになる」「リーダーに怒られる」ので撃たれても続行

本人は痛い思いをしてがんばっているのだが、残念ながら如何なる理由があろうとも、根本的なルール違反であることは言うまでもない。

チームプレーを重視している方は、是非連携の際には「連携プレー以前にサバイバルゲームのルール」をしっかり守ることを前提に、
「1人ダウンしたときに行動指針をどう変えるか」
「残り1人になってしまったらどのように行動するか」
まで打ち合わせをしておいていただきたい。中途半端に「連絡の手順」や「進攻の方法」だけ考えてあるのでは、上記のようなゾンビが連鎖・連携する可能性が高く、他のプレイヤーに迷惑となってしまう。ゲームに熱くなった場合、さらに可能性が高まる傾向がみられる。

フィールド側の対策も様々だが、ここまで酷ければ断固退出/出入り禁止措置をとる所もあるだろう。しかしGUN道場としては、そういったルール違反を起こさせない為にどうしたら良いのか、どのようにしたらルールを守ってもらえるのかを常々考えている。最終的にはプレイヤーの意識に委ねるしかないのだが、運営品質や心理面で対策出来ることがまだあるような気がするのである。

対策はどうするか
ゾンビ行為について運営側は、報告が上がるたびに何度も注意喚起していく必要がある。セーフティ内での発砲も同様で、気づき次第注意していかなければ無法地帯と化してしまう。サバゲー初心者が多いなら、これらは特に口酸っぱく説明すべき2項目であろう。ゾンビ行為は人物を特定できれば直接注意し、それでもダメなら出場停止と段階を踏むのが一般的と思う。
その他、多数の苦情や険悪ムード等が出ているのであれば、該当する集団を通常のチーム対戦から除外し、内戦させるのも一つの方法である。
今回の任務遂行ゾンビについては一歩踏み込んで、連携プレーの前にサバイバルゲームの原則ルールを忘れるなという点を注意喚起していくことに尽きる。