高性能なオートマチックハンドガンが台頭する現代においても, リボルバーには数々の魅力やメリットがあり世界中で愛され続けている。派手なアクションこそ無いものの, その静かな魅力に迫ってみたい。
Colt Python Stephen Z
リボルバーとは?
リボルバー(Revolver)は拳銃の一種で、レンコン状の回転式弾倉(輪胴式弾倉とも言う)を有するのが特徴となっている。装弾数は一般に5発のものと6発のものに大別され、自動式拳銃と比べて装填数は少ないが、構造は単純・堅牢、保守も容易であり、実弾装填時の暴発の危険性が低く信頼性が高いという面がある。銃の所持が許可されている国では護身用、警察用として今なおリボルバーの需要があり、さらに古い年代のリボルバーは芸術品としての人気も高い。弾倉の保持方法においては弾倉振出式(スウィングアウト)や中折れ式(トップブレイク)等が存在する。撃発方法にもシングルアクションとダブルアクションの2種類があり、それぞれ操作方法が異なる。 出典:wikipedia
現代ではハイパワーをイメージさせる存在
映画においては古きに、44マグナムをキーワードとして大ヒットを放った 映画 ダーティハリー シリーズ は誰もが知るところであろう。もちろんリボルバーそのものは、もっともっと以前から存在していたものの、強烈なキャラクターにより一挙に銃が有名になるのは良くあることだ。新しい映画で言えば、2010年9月10日公開の3D映画 「バイオハザード4」で主人公アリスがコルトパイソンのステンレスモデルを持っている図が伺えるが、リボルバーはその曲線美からも絵的に映えるものである。
アニメの世界においても、個性的なキャラクターにリボルバーを与えるのは定番とも言える。私の知っている古いものではルパン三世やシティハンター、最近のものでは攻殻機動隊やブラックラグーンなど、リボルバーのある所に必ず強烈な個性をもつキャラクターが存在する。
TVゲームなどではよく、ストーリーの後半に「スペシャル銃」として登場したりする。装弾数は6発しかないものの、強力なマグナム弾の一撃で敵に大ダメージを与えるというアドバンテージがある。それが時には、フルオートのサブマシンガンよりも魅力的に映ったりする。
リボルバーは効率において何らメリットは無いものの、古くに完成されたデザインの美しさや、強力な弾丸を撃ち出せるモデルの存在、一発の重み、一撃必殺といったイメージに大きな魅力を感じるのは私だけではないと思う。
リボルバーの魅力・・・曲面で構成された美しいスタイル
多くのオートマチックハンドガンは直線的なデザインだが、リボルバーは円柱形のシリンダーやバレルがあり、見る角度や光の当たり具合によって美しい造形を見せてくれる。職人の手で作られた究極のデザインは、100年以上経とうとも見ていて飽きることがない。
磨かれたデザインと機能美
実銃界では、古いリボルバーはコレクターアイテムらしい。コルト S.A.A(シングルアクションアーミー)などはその代表であろう。リボルバーのトリガーやハンマーの機構部分は実にシンプルだが、素早く確実に連射するために、そこには長い年月にわたるアイデアや工夫が盛り込まれており、機能美を感じる部分だ。さて、そんな魅力とロマンが詰まったリボルバーのエアガンを見てみることにしよう。
日本のメーカーが生産・販売している、ガスリボルバー、エアリボルバーの全カタログ。カートリッジや機能の比較まで網羅。
ガスリボルバー≫カートリッジ式 |
|
リボルバーといえば、手作業で弾を詰めたり、空薬莢を捨てたりするという操作を映画やアニメでもよく目にする。トイガンの世界では、実銃の弾丸(薬莢)に似たカートリッジにBB弾を詰めて装填し、ガス圧で発射できるリボルバーがある。装弾数は実銃と同様に5発~6発であり、装弾数や実射性能こそガスブローバックハンドガンにかなわないが、カートリッジを装填したり排莢する楽しさ・醍醐味は、他には変えられないものだ。コレクションするだけでも楽しめるに違いない。なお、冬でも比較的安定した射撃ができるのが特長となっている。現在、国内2メーカーから発売中。 | |
マルシン工業 ガスリボルバー 全モデル Xカートリッジのリアリティと8mmのパワフル感が魅力! |
|
クラウン ガスリボルバー 全モデル 低価格と中々の高性能が魅力! |
|
ガスリボルバー≫ケースレス式 |
|
リボルバーでは難しいとされてきた「実射性能」を追及して、カートリッジを廃したガスリボルバー 。現在2メーカーが生産中。タナカワークスの「ペガサスシリーズ」はカートリッジを廃したおかげで、最高にリアルなメカニズムを再現している。 | |
タナカワークス ガスリボルバー 全モデル 美しい外観、ホンモノと同じメカニズムを再現 |
|
東京マルイ ガスリボルバー 全モデル ・求めたのは命中精度、さすがの安定性 |
|
エアーリボルバー≫カートリッジ式 |
|
クラウンモデルは国内唯一のエアーコッキング リボルバーメーカーだ。1980年代からキットモデルとして販売しており、細かなバージョンアップを重ねつつ現在は完成品として販売。重量感や実射性能は求められないが、価格が手頃なため、雰囲気を楽しむコレクションとして手元に置いておくのも良いだろう。 | |
クラウン エアーコッキングリボルバー 全モデル 低価格ながらもリボルバーの特徴を再現 |