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サバゲーの心得とタブー

ここではサバイバルゲームで絶対に守るべき心得と共に「反則行為」「マナー違反」「ルール違反」について解説しています。サバイバルゲームの人口は年々増えているものの、ルールやマナーを丁寧に教えてくれる人は中々いません。こういったWEBページも、残念ながら自ら訪れなければ知る機会はありませんが、ルールやマナーは少しでも多くの方にマスターしていただきたい所です。

基礎編

NG1.法定基準の初速を超えるパワーアップを行ってはいけない
エアガン(遊戯銃)においては、0.2gの6mmBB弾で99m/s(0.989J)を超えてはならないというルールがある。または、気温や使用弾などの条件によって、初速規定を超える「可能性」のあるチューニングやパワーアップ(パーツ組み込み)も行ってはならない。

2006年以降に販売されている国内メーカーのエアソフトガンを、無改造で使用するなら概ね問題はないだろう。しかし何らかの改造をしようとする(或いは既に改造してある)、または海外製エアガンを使用するなら、必ず弾速計を購入し、自己管理する必要がある。初速が上がる改造をするのに、弾速計を持っていないということはあってはならない。初速が上がる改造とは、例えば精密バレル(タイトバレル)の組み込み、電動ガンなら強化メインスプリングの組み換え、ガスガンならバルブの交換などである。エアガンをパワーアップすることは、相手を傷つける行為にも等しいものだが、しかし今や「パワーアップ」などという言葉は死語に近く、飛距離/命中精度は「ホップアップシステム」「BB弾」の仕様と精度、バレル周辺の「メンテナンス」如何によるといっても過言ではない。
パワーや火力・命中精度、ひいては勝敗ではない楽しみ方を早く身に着ければ、サバゲーの面白さはグンと広がる。

NG2.セーフティエリアでの発砲・カラ撃ちはダメ
サバゲーをやっていると、必ず「セーフティエリア」でトリガーを引く・カラ撃ちする・暴発させる人がいる。そうなると、誰もゴーグルをしていないセーフティエリアは「最も危険なエリア」以外の何物でもなくなる。本人曰く「絶対に弾が入っていない」からやってしまうのだろうが、弾が入っている・いないに関わらず、セーフティ内で誰かがカラ撃ちする音を聞くだけで、周囲の人は恐怖や不快感を感じるのが普通であり、エアガン=銃の扱いとして全く間違っている。エアガンを扱うなら、そんな素人からは早く抜け出していただきたい。

ゲームプレー編

NG3.絶対にあってはならないこと「ヒートアップ」「マジギレ」
NG4.絶対にやってはいけないこと「暴言」
NG5.絶対にやってはいけないこと「ゾンビ行為」

サバゲーはキレたら全てが終わり
サバゲーで時々キレている人を見かけるが、そんなに怒ることがあるのか?と不思議に思ってしまう。原因は上記NG3~5の3つが主なところであろう。やられた腹いせにヒット後に反撃するなどもってのほかであるし、キレながら「今当たっただろう!」などの一方的な言葉も完全にNGだ。
3つはそれぞれ違った内容に見えるが、これらは密接に絡んでいる。例えば、ゾンビ行為を目の当たりにしてキレて暴言を吐く… 他には、ついテンションが上がってしまいヒートアップで乱射して暴言を吐き、自分に弾が当たっても気づかない… その他、勝ちにこだわるあまりのゾンビ行為も少なくない。サバゲーではゾンビ行為が最強になってしまうというジレンマを抱えている。知らないプレイヤー同士、しかも人数が増えるほどにこういった悪循環がおきやすくなる。

サバゲーは根本的には、たかだか零コンマ何グラムの軽いBB弾が当たったかどうかを自己申告する、ヌルいゲームであるということを認識しなければならない。そのヌルさが嫌なら、競技として磨かれたペイントボールをお勧めする。サバゲーはヌルい代わりに、ある意味平和的で誰も傷つけないことが前提ではないだろうか。しかし少なくとも当たったことに気付いてもらえなければ、ゲームとして成立しないのも確かである。

撃つ側、撃たれた側の心構え
実際ゲームでは、撃っても当て所によっては気付かれないことが多々あるのが現状である。ここはまず謙虚に「気付いて頂くまで当てる、気付く箇所に当て続ける」というのが原則である。極端な話、静止している相手がヘッドショットを何十発も食らってヒットコールをあげない、参らないプレイヤーはいないのではないだろうか?但し、走っている相手・遠距離射撃・ハンドガン射撃は当てても気づかれない可能性が大きい。

撃たれた側も気を付けなければならない点がある。ヒットされた時にヒットコール(声)やホールドアップ(ジェスチャー)が小さければ、余計に撃ちこまれる(オーバーキル)のは当たり前である。ヒットしたのに「ノーヒットコール」ではあらぬ誤解も招くので、しっかりとアピールしなければならない。さらに、セーフティ帰還時に交戦区域を横切る場合は「ヒット通ります」「ヒット出ます」など、大声でアピールして自己防衛すること。撃ってくる相手は、あなたの後ろにいる味方と戦っているかもしれない。「当たったと言っているだろう!」といった暴言は完全にNGである。そんな大声が出るなら、最初からそうやってヒットコールをしてほしいものだ。

このあたりの絶妙な見極めや精神的バランスを問われる点が、紳士の遊びと言われる由縁であろう。サバイバルゲームはヌルくも熱い遊びだが、越えてはならない一線があるのである。楽しんだもの勝ちという部分もあるだろう。もし怪しい相手がいたなら、どのように当てればヒットコールを得られるのか、実戦で試していくことも経験として必要である。

ゲームの主催者は、マナー違反を犯してしまうプレイヤーをどうするかの判断に苦しむ場面もあるだろう。例えば、上記NG3とNG4の行為については人格的な問題であるため、一度の注意で直らなければ二度目には「退場宣告」、NG5については恐らく周囲の証言のみに頼ることになるため、三度目の注意で「退場宣告」とするのが目安ではないかと考えられる。

サバゲーの現実と問題への対応
ゲームの開始早々すぐに「あいつはゾンビだ」と決めつけて、不機嫌になったりグチを言い始める者も少なくない。その「心の狭さ」に周囲にも不快感が連鎖する。周りに迷惑や不快感をもたらさない精神力ぐらいは欲しい。当たったかどうかそれほど確信が持てるだろうか?BB弾が装備の厚い部分や、服のなびいた部分にヒットしたところで、気づかれないのは当たり前である。多少は大目にみて、着弾に気づくまで、あるいは気づく場所にヒットさせるのが、まずは行うべき対応である。40mオーバーの遠距離射撃時も、当たっているように見える弾道は、実は手前で急激にドロップダウンしている場合があることも覚えておいたほうが良い。
こういった不確信事項は、日常茶飯事で起こりうるので、いちいち怒るのではなく、確実に気付いてもらう、あるいは当たっていないフリ(ゾンビ行為)を諦めさせるほど確実に当て”続ける”ことを試すべきだ。ただし明らかに気づいているのに(痛がって手で押さえる、着弾後にキョロキョロする等)ゲームを続行する者がいる場合は、直接本人に言わずに早いうちに、相手の装備を特定してゲームの主催者に申告したほうが良い。いずれにしても、傲慢でなく謙虚にプレーするほうがゲームも楽しいに決まっている。

なお、初心者は装備を揃えることよりも、弾が当たったかどうかに気づく経験を積んでいただきたいところだ。それにはまずゲーム中の冷静さが必要になってくる。ひたすら前に出て、さんざんヒットされてみるというのも良い経験になるが、例えば装備を着て自分で弾を軽く落とす、あるいは他の人に手で投げてもらえば、着弾の音や感覚は分かる。実際に、軽く触った程度の弾や頭上から降り落ちてきた弾でもヒット扱い(GUN道場の推奨するルール・考え方)であるということを忘れてはならない。

人間関係編

1.社会的ルール・マナーを守ることは鉄則
2.サバイバルゲームは、誠実な自分と相手があって成り立つ
3.人とコミュニケーションの出来ない者、自己反省の出来ない者は去るのみ

相手あってこそのゲーム
社会人であるにも関わらず、残念ながら「挨拶」すら出来ない者がいる。また、言葉遣いに問題がある者も存在する。例えば、サバイバルゲームにおいて「殺す」「殺した」「死ね」などの表現は間違っており、暴言の域である。勘違いも甚だしい。これらが問題であると自分で気づけないプレイヤーは、加えて大きな態度を取っていたりして、周囲に迷惑をかけているケースもしばしば見受けられる。
知らない他人様と、お互いにBB弾で撃たれても良いという暗黙の了解のもとでサバイバルゲームは行われる。もしそれが、知っている仲間同士であったとしても、親しい仲にも礼儀あり、ということを忘れてはいけない。その中で暴言や身勝手、暴挙は許されないことである。それらは迷惑行為と呼ばれ、フィールドやゲーム出場禁止の充分な理由となるので、注意する必要がある。

その他マナー

・ヒット後の帰りがけに情報を教えたり、無線や観客席から指示を出してはいけない。
→ 死人に口なしが鉄則である。

・ゲーム前後のむやみな発砲、発射チェックは行わない。
→ ゲーム以外で誤射などにより撃たれるのは誰でも嫌なものである。例えばスタート地点まで歩きながら「試し撃ち」する光景をよく見かけるが、他人からすれば迷惑である。

・ちゃんと周りをみる、自分を振り返る冷静さを失ってはならない。
→ サバイバルゲームにハッタリや自信過剰は要らない。いかなるときも、敵味方チームも含めて周囲への気遣いや謙虚さは忘れないようにしたい。周りを不快にさせる行為、言動をしていないかと自分に問いかけ、失敗したなら素直に謝れば良い。
謝れない、お礼が言えない人を時々目にするが、円滑なコミュニケーションを取る気持ちや能力がない状態で、果たしてこの「コミュニケーション・ゲーム」を続けていけるのか疑問である。

<コラム>勝ちにこだわるほどツマラなくなる サバゲーの不思議

サバゲーは一種の「戦闘ゲーム」であるがゆえに、勝ち負けというものがついてまわる。人は、勝ちたいがために、お金をかけて銃を強化して練習し、連携を極めようとするのは、至極当然の成り行きではあろう。
最近では、厚い装備が手軽に入手できることもあり、当たっても本当に気づかない事例も多いが、勝ちにこだわるプレイヤーやチームにゾンビ行為がついて回るという話も多い。連携やカッコつけに熱中するあまりの任務遂行型ゾンビなど、非常に残念なことである。

結局のところ、勝ち負けを捨てたところにこそ、本当に楽しいゲームの醍醐味があると考えられるし、そこを追求すべきだ。勝敗を越えて、良い意味での人と人の騙しあい、駆け引きや、相手に触れない格闘技のようなゲーム展開が楽しめるのが、サバイバルゲームの真骨頂ではないだろうか。